FP754です。
最近、読んだ本です。
【オススメ本】
破綻──バイオ企業・林原の真実/林原靖(ワック)
(ひとこと解説)
岡山の世界的優良バイオ企業で、非上場同族企業の林原は、粉飾決算が元で、2011年会社更生法を申請し、経営破綻しました。
「破綻」は営業、資金繰りなど経営実務を担っていた専務取締役の弟林原靖氏の本で、「林原家」は本業のバイオ研究を担っていた代表取締役社長の兄林原健氏の本です。
兄弟二人三脚で経営を担っていたはずが、長年の粉飾決算がメインバンクの知るところとなり、後に債権回収率93%が示す通り、十分な資産があったにもかかわらず、取引先銀行など金融機関、弁護士法人により、会社清算に追い込まれてしまいます。
「破綻」では、お金の管理を担っていた弟が、十分な資産があり、取引先にも迷惑をかけていないのだから、多少の粉飾決算は大目に見てくれてもよかったのではないかと、金融機関への恨み節全開の主観に基づいた暴露本になっているのに対し、「林原家」では、研究に没頭し、経営の実務を弟に任せていた兄の管理責任を反省し、絶対的主従関係であった林原兄弟のいびつな関係に触れつつ、落ち着いた口調で、素直に同族経営の反省を綴った本です。
破綻した企業の経営を担っていた立場の二人が書いた本として、こうまで印象が違ってくるのも珍しいですが、結果的に「破綻」の弟が会社を食い物にし、「林原家」の兄がまともだったが、それに気づかず・・・という印象を受けると思います。
どちらを先に読んでもかまいませんが、やはり先に出版された弟の「破綻」を読んで、兄が「林原家」を出そうと決意したとも想像できるので、素直に「破綻」→「林原家」の出版順で、併読することをオススメします。
【最後にひとこと】
最近では、林原健氏が日経新聞の私の履歴者に登場していたことが記憶に新しかったので、まさかの経営破綻で、本当に驚きました。
実は、林原のことは、中学時代からの友人が勤めていましたのが、ずっと昔から知っていました。
やはり、この会社を選んだ理由も、隠れた優良企業だったから・・・と言っていました。
1990年代後半頃、こちらに出張でやってきた時、沢山の飴をもらいました。
現在も、林原の名で事業を継続していることから、引き続き勤めていると思われますが、直には聞けてません。