保険屋FPひろのお金の教室 -8ページ目

騙すのはメディアの方でしょ?

いつの間にか桜も散っちゃって、気がつけば4月も後半に差し掛かり・・・

前回「続きは次回に」などと書いておきながら、10日以上も放置プレーだったり(^^;

まぁ本業の方が何気に忙しく、ブログを書く気力と体力が・・・

今更ながら、ブログを毎日更新し続けるって大変なんだと実感しております。

まぁ間が開きすぎると、書こうとしていたテーマに対するエネルギーも消失してしまうもので・・・


ってな時にタイムリーな事に、しばらくはコレで更新に困らないという素晴らしいネタがやってきました(笑)




騙されない保険だって。

思わず笑っちゃいますね。相変わらず週刊ダイヤモンドは期待を裏切りません(爆)

逆にこの特集がどれだけオカシイかを徹底的に解説していってあげましょう(笑)


ってことでまずは定番の医療保険から。


ごまかしだらけの保険販売


まるで保険会社やそれに従事する者が詐欺師であるかのような見出しですね~

保険会社や金融機関は悪者で、メディアは正義の味方ですか?


医療保険やガン保険は必要ないと言い切るFPさんをはじめとする自称専門家ってのは結構多いんですけど、まず彼等の言い分の一つに高額療養費制度ってのがあります。

これは記事にもある通り、医療費が一定額以上かかった場合、超過分の一部が払い戻される制度です。

医療費の上限は毎月約8万円。これは確かにその通りなんですが、ポイントは医療費が毎月約8万ってところです。ちなみに1年間のうちに高額療養費の請求が4回以上になる場合は多数該当と言ってさらに負担が低くなるようになってます。

が、コレ、医療費の話なんですよね。ちなみに多数該当の話ってどの専門家もメディアも取り上げていませんけどね。


入院や手術によって長期間療養が必要となる場合、治療にかかる医療費の支出だけじゃ済みません。

入院中にかかる食費やリネン代は別に請求されますよ。

また、ご家族がお見舞いに来るのにも支出を伴ったりするでしょう。交通費やらなんやら。

それらも入院によって発生する支出です。

また、療養期間にもよるでしょうが、その間の収入はどうなりますか?

組合健保であれば傷病手当金などもあるでしょう。しかし、それは1ヶ月の収入の6割ほどです。不足する収入も療養によって発生する経済的ダメージなんですよね。

これが自営業であるなら尚更。お休みしている間の収入が途絶えてしまうことだってあるわけです。

入院のリスクを治療費に限定してしまってるところでアウトでしょ。

医療にかかるリスクっていうのは、医療費+それに伴う医療費以外の経済的なダメージなんですよ。


まぁこんな記事を書くメディアも、それに乗っかる専門家も、実際入院や手術の経験が無い、現場を知らない方々なので仕方無いのかもしれませんけどね。

なので、入院時の費用は節約できるなんてアホな事も平気でのたまうんでしょう。

確かに記事にある通り、治療費以外にかかる費用の全てを保険で賄うことは出来ないかもしれません。

が、その経済的なダメージを軽減する事は出来ます。


病気やケガで療養が必要なときって安心して療養に専念したいですよね?

なのに更にお金の心配までしなくちゃならないなんてどうなんでしょ?

そもそも保険ってのは万が一の時の安心を買うものです。

んでもって、その安心の基準ってのは人それぞれに違うんですよね。

そして肝心であるはずのそこは華麗にスルー(笑)


この手の記事はまず医療保険やガン保険は悪いもの、必要無いものという結論があって、その結論に導くような記事と構成になってます。

メディアが得意なドミントストーリーってヤツですね。

保険会社のパンフの記述がクロに近いグレーな表現っていうなら、それはメディアも同様でしょうに。

ホント相変わらずツッコミどころ満載です(笑)


ってことで、しばらくこのネタを続けようと思います(多分・・・続くでしょう)


役に立たないアドバイス例

しばらくブログをさぼっていたら、すっかり桜の季節になっちゃいましたね。

なのですが、せっかく天気が良い週末なのに、花見に行くような時間がままならない日々が続いてます(涙)


さて、最近は本業が忙しく、そちらの話題もいくつか有るのですが、今回は久しぶりに住宅ローンのお話など。


変動金利を危険物であるかのように言う方々って、まぁもっともらしい理屈をつけるのが上手いですね(皮肉)


日本の景気はしばらく回復しない(できない)ので、金利上昇のリスクは少ない


このことはおそらくそう間違った見方では無いでしょう。

が、固定金利大好きFPさんたちはこう言います。


景気が良くならなくても金利が上がる危険性がある


日本の借金が増え続けて国民の金融資産を超えてしまい、国債が消化できなくなる。

すると今度は海外からお金を借りなくてはならなくなるが、そんな借金まみれの日本にお金を貸すような国は無いので、金利を上げざるを得ない。

なので、景気が回復しなくても金利が上がる。


はぁ?寝言ですか、それ?


まぁこの手の話はFPだけじゃなく、どっかの大学の先生やらエコノミストやら経済評論家なんかも言ってたりしますけどね。

はっきり言って


馬鹿ですか?(爆)


って話です。

この手の話をする人たちは、なぜ円が安全資産と言われているのかなど全く理解していないんでしょうね。

確かにここ最近の円高は、欧米の通貨安政策のためってのもありますが、一方で危険な通貨ならばこんなに円が上がる事も無いってことも言えるわけです。

ちなみに自国通貨建ての内債が危険と考える国なんてありませんので悪しからず。

そんなものお金を発行すれば解決する話ですから(まず今の日銀はやらないでしょうが)。

そんなことするとハイパーインフレになる!

なんてことを言う方々もいますね。

確かにインフレにはなるでしょう。けど、今の日本の不景気はデフレだからなので、少々インフレになることはかえって国内景気のためには良いことでしょう。

というより、デフレ脱出のためにはそれが必要なソリューションなのですが。

ハイパーインフレなんて言葉、軽率に使うと自らのバカさ加減を宣伝するようなモンですよ。

ちなみに良く例に出されるのはジンバブエですが、確かにジンバブエは凄まじいインフレになりましたが国家は破綻しましたか?

してないでしょう?

それが何故なのかってことですよ。


また、この手の話をする人たちって、金融機関がまるで悪いもののように言いますよね。

銀行に騙されるなとか、保険会社に騙されるなとか。

そんなに悪いものと思うなら、いっそ銀行や保険会社と縁を切ったらいかがですか?と言ってあげたいです(笑)


僕に言わせれば、金融機関を悪者の様に扱い、自分はさも消費者の味方ですみたいなポジションをアピールし、不完全な知識で消費者をミスリードする方が問題だと思いますけどね。


ここでもう一つ問題を指摘しておきましょう。


10年国債の利回りが今の1%から3%に上がったとしましょう。

フラット35の金利は2.13%で変わりませんが、変動金利は2.875%になります。

すると、結果金融機関の儲けは大きくなります。

金利変動はお客さんがリスクを負わされてるんです。

銀行が「皆さん変動金利を選んでますよ」というのは、銀行に騙されてるんですよ。


こんなコトを平気で言うFPがいます。

このアドバイスを真に受けたお客さんに心から同情しちゃいますね。

住宅ローンの金利を話す以前の問題です。

10年国債の利回りが上昇したところで、変動金利は政策金利に連動するのですよ。

なので、仮に10年国債の利回りが2%上昇したところで、それが変動金利が2%上がることには繋がらないのです。

それに、もし仮に10年国債が2%の金利上昇をした場合、日銀はどんな政策を取ることが考えられますか?ってことですよ。

こんなアドバイスが役に立つとすれば、今すぐ仰るように金利が上昇した場合だけです。

が、今の経済状況、景気動向、日銀の政策、そして政治、このような背景を考えると仰るような状況になりますか?

本気で言ってるのであれば、頭悪すぎです(爆)

10年国債の金利だけがいきなり2%上がるなんてコトはありませんから。

確かに昔はバブルなどもありました。

けどその時ってどのように時代が動いていたでしょう?

経済、景気、政治etc・・・


良く、良いインフレと悪いインフレ、良い金利上昇と悪い金利上昇などという事を仰る方もいらっしゃいます。

しかし、その様な条件に当てはまるケースを具体的に示す事例など見たことはありません。

言葉遊びなら他所でやってくださいって感じですね(笑)


部分的に正しい知識であっても、それらを組み合わせたら間違ってるってことじゃ誰の役にも立ちません。

そもそも、住宅ローンのポイントを金利の問題としか考えられないようでは、誰かにアドバイスする資格など無いと思いますよ。


ってなんだか長くなってきちゃいましたね(^^;

ですが、まだまだ書き足りないので続きは次回に。



デフレ時には個人資産を持たない方が良い?

毎日届く登録した覚えが無いメルマガ。

ほとんどスパムみたいなモンですが、解除してもしても次々にやってくるんで始末に終えません(・ε・)

しかし、情報商材系の方々ってのはある意味頭が下がりますね~

毎日毎日同じ様な事を良く続けられるものです。

んでもって年収1億とか月収1億とか、ホンマかいな?そんなんばかりじゃ日本は今頃えらいインフレになってるんじゃないの?なんて思ったり。


まぁそんなんは放っておいて・・・


業界の中でも法人保険の分野のスペシャリストがいらっしゃいまして・・・

その方のセミナーで何度か勉強させていただいた事があるんです。

メルマガも発行してるんで、購読させていただいてるんですけど、読みたいメルマガが半ばスパムのようなモンに埋もれちゃって、探すのも一苦労なわけです。

以前いくつかのメルマガやオファーに登録したのが原因なのですが、アドレス転売とかする方もまぎれてたようでえらい迷惑してますわ。

って、あれ?また振り出しに戻るみたいになってますね(爆)


で、その法人保険のスペシャリストの方のメルマガに、デフレの時は個人資産は持たない方が良いですって記事があったんですね。


最初は「なんのこっちゃ?」って状態。

なぜなら、デフレってのは物価が下がる現象ですが、同時に通貨の価値が上がるという意味もあるわけで・・・

資産ってのも不動産とか株や信託みたいな価格変動があるモノではなく、現金を持っているってことも一つの資産防衛という考え方もあるからなんですが・・・


読んでるうちに合点がいきました。

要は個人で資産を持たないってことは法人で持つってことで・・・


これは同じ所得でも、法人所得と事業所得の計算の違いを言いたかったんですね。


さぁ面白い話になってきましたよ(笑)


このブログでも以前に収入と所得の違いなんてお話を書きましたが、税法では所得税法と法人税法に違いがあるんですよね。

僕は思わず全く違うところに反応してしまったんですね(^^;


事業所得を計算する上での経費と、法人所得を計算する上での損金。

似てるようで、全く違います。

たま~に僕がビジネスが上手く言ってる人に法人成りを勧める理由がそこにあります。

この話がドコに繋がっているのか?っていうとズバリ節税。

法人保険では損金話法って言って、保険料を損金で落とすいわゆる節税プランってのがちょっと前まではメインだったんですけど、これは国税とのイタチごっこで税制を変えられたり何だりで、僕の場合損金性を強調した節税のお話はほとんどしなくなってたんです。

でも損金って保険だけじゃありませんからね。


ちょうど国税が昨年度のデータを公表したところでしたが、昨年は赤字法人が72%もあったそうです。

この中には震災や為替の影響を受けてってところもかなりあると思いますが、それだけじゃないですよね。

意図的に赤字にしているところだって結構あるはずです。

なぜなら・・・

っと、やっぱ話が長くなるんでや~めた(笑)


ただ、長引く不況の中、ろくな経済政策も打たないくせに増税だなんて騒いでる、永田町のバカな住人の話をニュースで見るにつけ、まともに税金なんて払ってられるか!って気持ちが起こるのは無理もないこと。

もちろん脱法行為はしてはなりませんが、法の範囲でも十分にいろんな手は打てますからね。

誰だってホンネじゃ税金なんて払いたくないって思ってるでしょ?


あ・・・事業所得と法人所得がどう違うの?ってのが聞きたい方。

コッソリと教えて差し上げますよ。

こういった知識が手元に残るお金を増やしてくれます。

行動する人にだけ福があるのが世の常です。ホントに知りたい方だけお気軽にメールしてくださいませ。

ウチはもともと税金払うほど儲かってないからって思ってる方。

この話は儲かってるとか儲かってないとか関係無しに、知っておいて損はありませんよ。