大事なところはそこじゃない
こんにちは。横浜のFPひろです。
究極の節約法って何ですか?と聞かれたら、何て答えます?
僕は、ファイナンシャルプランナーの仕事って、お客さんが望む暮らしをどう実現するのかってコトを一緒に考える事だと思ってるんですけどね・・・
どうもお金のところだけに特化して、コッチが得だの損だのって金勘定に終始してる人の方が多いように思えて仕方がありません。
しかも・・・結果として全くおトク感が無い話になってたりするので始末におえないんですが(爆)
そうそう、究極の節約ってお金を使わないことなんですって。
全く意味不明(爆)
で、損だ得だと話をする人達に共通すること。
ライフプラン全体を見通す視点が欠けている点。
なので、例えば住宅ローンの話をする人は、金利が高い安いとか、早く返す方が返済総額が少なくなるのでトクとか、そんな話ばっかりになっちゃうんですよね。
で、損だの得だのと言ってる割に、金利の上昇が・・・とか。支離滅裂。
運用もしかりで、長期投資とか資産形成の考え方を話すのかと思いきや、今人気の投信は・・・とか。
そもそもライフプランにおいて、そんなモノはホンの一部のファクターにしか過ぎません。
住宅を購入するしないとか、保険に入る入らないとか、運用をするしない、ましてどんな商品選択がトクか?なんてそんなコトは実はどうでも良い話。そこに正解なんてありませんし金額の多寡が問題なのではない。
大事なのはどう暮らしたいか?どんな暮らしが実現できるか?
そこのはずですよね。
そりゃ現実にはお金を使えない状況ってのもあると思いますよ。でも、僕らの仕事はどうすれば望む暮らしを実現できるのか?ってことにフォーカスすることです。
良くテレビで見かけるオバハンなんて、人様の家計に首突っ込んで『あれがムダ、これがムダ』なんてやってますよね。見たことある人もいるでしょ?
節約は手段ではありますが、大事なところはそこじゃない。そこを拾ってあげずに節約を押し付けるのは余計なお世話ってモンです。
枝葉にこだわってそこを忘れるようじゃ本末転倒ですよ。
思わず失笑してしまいました
こんにちは。横浜のFPひろです。
最近はブログの更新も滞りがちで、8月も毎日更新するつもりが2日に1度のペースがやっと・・・(^^;
なのですが、キーワード検索を見ていると毎日本当にいろんなキーワードでこのブログへ辿り着く方がいらっしゃるようで、それを見ているだけでも面白かったりします(笑)
で、その中の一つをちょっとご紹介。
住宅ローン 2011 危機
別に僕の記事に住宅ローンが危ないなんて書いてるわけじゃありませんが・・・
そのキーワードでどんな記事がヒットするのか、逆に検索してりして(笑)
すると・・・出るわ出るわ。
金利上昇のリスクなどと書いてる記事が。
サクっと一通り読んでみましたけど、ホントどれを読んでも判で押したかのような内容。
アゴラあたりの記事にもあるみたいですね。思わず失笑(笑)
って、アゴラってもともとマトモな記事が無かったっけ(爆)
でね、住宅ローン破綻者が続出するんだって。
確かにこの不景気で収入が下がった人も多く、中には住宅ローンの返済が厳しい方もいるでしょう。
でもね、それって金利の上昇とは全く関係無いでしょ?
だって現時点では金利は上昇してないし。支払い能力が無くなって返済できなくなるのと、金利が上昇して返済が不能になるのとでは全く状況が違いますから。
で、変動金利はリスクが高いから、今のうちに固定金利にしておいた方が良い。金利が上がってから借換えなんて間に合わない。な~んてところに誘導するんですよね。
この手の記事って、知らない人が読むとなんとなく説得力を感じたりして、ちょっとヤバイんじゃないかなんて錯覚しちゃうんですよね。けど、よくよく読むと全く論理的な話ではないことがわかります。
国の財政が悪化すると金利が急騰するって話。
まず住宅ローンの話をする前に、キチンと経済のお勉強して出直しておいでって感じですね。
政府の財政が悪化したところで、金利は急騰なんてしませんから。
なんで今はデフレなのか?なぜデフレ期には長期金利が上昇しないのか?
そして政府や日銀はどのような政策を取ろうとしてるのか?
ここら辺がわかっていないから、金利が急上昇するなんてすっとぼけたコトを言っちゃうんですよね~
だいたい金利上昇を訴える連中が住宅ローンを語るときって、金利の話と返済総額の話しかしないんだよね。
気づいてます?
断片的な知識しか持ち合わせていないクセに専門家を気取ってるなって話ですよ。
なんて偉そうに言ってるけど、実は僕もほんの6~7年前までは同じ様に思ってたんですけどね。
でも、金利の事を深く掘り下げていけばいくほど、マクロ経済とかそっちとの関係になっちゃうんです。
だって、お金の話って政治や経済と直接深く関わるでしょ。
ちょっと勉強するといろんなモノが見えてきますよ。
それと、住宅ローンの話で重要なのは、金利でも返済総額でもありません。
そんな近視眼的な視点で損だの得だのって言ってるから、大事なところが見えないんです。
今現在ローン返済中の方、またこれから住宅購入をお考えの方、世間で言うところの住宅ローンの常識に騙されちゃいけませんよ。
へそ曲がりのひとり言
こんにちは。横浜のFPひろです。
今日の記事は完全にひとり言なので、興味が無い方はスルーしていただいて結構です。
先日久しぶりに業界の先輩とじっくり話してきました。
話題は最近のメディアの酷さについて。
あ!フジテレビに対する反韓流とかの話題ではないので悪しからず(笑)
一応金融機関に所属し、ファイナンスに関する知識やノウハウを提供するコトを生業としている身として、新聞や雑誌などでその分野に関する記事や特集などは一通りチェックはします。
たいていの場合、全く役に立たない記事であることが多いのですが、それは僕らのような業界の人間に対して。
その記事を読む一般のお客さんにとっては、役に立たないどころか鵜呑みにすると害があったりするので困りものです。
これが個人的な感想とかのレベルであるならば、人それぞれとも言えるのですが、知識レベルで間違っているのですから話になりません。
そしてメディアの力がそこに加わると、間違った情報が一般に通ってしまう最悪の状況が生まれるわけです。
僕は別に世の中を変えたいとか思ってるわけじゃありませんが、それでもこんな状況にはイライラしちゃいます。
そういえば、なんかアチコチでFPさんが登場するセミナーとかが開催されているみたいですね。
全く興味湧きませんが。
震災を機に、身の周りのお金の話を啓蒙しようとするところは立派だと思います。
が!その割りに中身がお粗末そうな感じがするのは僕だけ?
だって・・・
地震保険のプロなんてキャッチコピーを使ってるだけで・・・
地震保険ってあんまり馴染みが無いことで関心を惹こうとしてるようにしか思えないもんね・・・
あのね、地震保険って保険会社ごとに商品内容が違うと思ってる方もいるみたいなんで、ちょっと言っておきますね。
地震保険が火災保険に付帯する、オプションのような保険であることまでは皆さんご存知ですよね。
でも、その地震保険って国が再保険を引き受けるもので、保険会社ごとに商品が違うと言うようなことはありません。なので、どんな入り方がおトクというような話になるわけもない。
あ!その元になる火災保険は各社で違いますよ。
わかりやすく言えば、自動車保険でいうところの自賠責保険と任意保険(自動車保険)みたいなものです。
で、地震保険のプロって何を話してくれるんでしょうね?
まさか請求の仕方?
保険請求事故がしょっちゅうある自動車保険ならば、自賠や自動車保険の請求手続きに慣れた人とそうでない人ってのはいると思いますが、地震保険ってそもそも歴史も浅く、また、そんなに請求が頻発するものでもないので、詳しい人とそうでない人っていってもそんなに差があるとは思えず・・・
自動車事故の専門家とかなら聞きますし、火災保険の専門家も聞きますけど、地震保険の専門家ってのはね~
約款の内容に詳しいとかそんなおバカな話だったら大爆笑なんですけどね~
チャリティセミナーそのものは営利目的ではないし、そういう行動を起こすのは悪い事じゃないとは思いますけど、本当に純粋に被災地支援なのかも訝ってしまう僕はへそ曲がり?
あえて個人名を挙げることはしませんが、そういう場に登場する方々って・・・
よく有名人がそのブランドを活かしてチャリティを行うのは、その方がより多くの支援を受けやすいからであって、こういう場に登場する方々は、チャリティに参加したことを自分のブランディングに活用していたりするじゃないですか。
他にも資産運用の話とか、住宅ローンの話などのセミナーもあるようですが、大抵の場合誘導先がチラホラ見え隠れしてるもんで(爆)
先にも書きましたが、僕は別に世の中全ての人に役立ちたいとは思ってません。
けど、関わる人の役には立ちたいと思っています。
なので、その関わる方々がツマラナイ情報に左右されなければ良いなとは思いますけどね。
っと完全にひとり言でした。