保険の基礎のお話
こんにちは。横浜のFPひろです。
お盆が過ぎたら急に涼しくなってきましたね。今年の夏ももう終わりかな?
そして、身の周りを取りまくお金の環境も急激に変わってきてますね。
為替はついに76円を突破して75円台。長期金利の低下。
まぁ書きたい事、書かなきゃいけない事はたくさんあるのですが、仕事と私事でブログ更新もままならず(^^;
なのですが、気を取り直して、まずは前回の続きから。
って言いながら、昔書いた記事の改訂版だったりしますが(爆)
では早速。
生命保険は複雑で分かりにくいものって感じてませんか?
主契約があって、さらにいろんな特約・特約また特約・・・
どんな場合に支払われ、一体いくら受取ることが出来るのか・・・
まぁ、何となくこれで大丈夫みたいな。
でも・・・実は保険の種類って基本的には
たった3種類なんですよ。
ちょっと長くなるかもしれませんが、今日はそこらへんをお話しようと思います。
ちなみにこれを覚えてしまえば保険は難しいモノではなくなります。
まず3種類いきなり分類すると
①定期保険
②養老保険
③終身保険
に大別できます。
まず①定期保険
定期って言うと、定期預金を連想するかもしれませんが、実は定期券の方が近いものがあります(笑)
つまり一定期間の保障をしますという保険です。
貯蓄性はほとんど無し(いわゆる掛捨てって言われてます)
保険料は3種類の中で最も安くなります。
②養老保険
ただし、貯蓄性がは高く、満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が受取れます。
ちなみに3種類の中で、保険料は最も高くなります。
③終身保険
保険期間は一生涯(亡くなるまでいつまでも保障が続きます)
貯蓄性も有り、保険料は3種類ではまん中。
私の取り扱っている会社の商品で具体的に保険料例を挙げますと、
30歳男性 60歳まで保険金額1,000万円で
①定期保険 月払 3,660円 総払込金額 1,317,600円 保険満了時受取 ゼロ
②養老保険 月払 26,210円 総払込金額 9,435,600円 保険満了時受取 1,000万円
③終身保険 月払 20,200円 総払込金額 7,272,000円 保障は一生涯続 払込満了時に解約すると7,275,000円の解約返戻金を受取れます。
と、まぁこんな感じですね。
保障は30歳で亡くなっても、50歳で亡くなっても、60歳で亡くなっても、どれも1,000万円受け取れますが、①の定期保険と②の養老保険は61歳時点では保険は満了しているので、死亡保険金は1円も受け取れません。
②は保険期間満了時に1000万円の満期保険金を受取れます。
③は一生涯を保障していますので、いくつになっても受け取る権利があります。
それぞれの違いはお分かりになりましたか?
では多くの方はどんな保険に加入しているのでしょう?
加入時のことを何となくぼんやり覚えてる方は、「終身保険に入ってるよ」なんて仰るんですが・・・
実はほとんどが定期保険なんですよ。
「え?それってどうなってんの?」
って言う方も多くいらっしゃいますが、そのカラクリはこうです。
主契約は終身保険(最近は保険ファンドといってただの積立金になってる商品が多し)に定期保険を特約で付加したもので、終身保険(または積立金)部分はごく僅かで、保障は全て定期保険となっているんです。
定期保険は一般的には10年更新や15年更新と言う商品選択をしているケースがほとんどです。
なので、更新時に保険料が上がるけど、どうしよう?なんてコトをご相談されることも少なくありません。
ちなみに「更新」は保険期間満了となった時に、健康状態に因らず同じ保障内容を継続できるという制度です。
健康状態に因らず継続できるというメリットがある反面、保険料はその時点の年齢で再計算しますので、当然それまでに比べ高くなるというデメリットもあります。
わかりやすい例にすると・・・
終身保険100万円に定期保険2900万円の特約を付けて合計3000万円の保障になってるって感じです。
特約はほぼ全て定期保険タイプになっていて10年更新だったりするので、当然更新時期になると保険料が上がります。
以前友人が『俺は5000万円の終身保険に入ってるんだ』と言っていたので、『お~そりゃすごい!いっぺんどんなのか、内容を見せてよ』と言って内容を確認してみたらこのタイプでした。
上の比較で見てみればお分かりになりますよね?5000万円の終身保険に入ろうと思ったら保険料は10万円を超えてしまいます。内容を確認した後「そんな説明は聞いてなかったよ」と言ってました。
(まぁ想像は出来た上で、あえてそう言ってみたんですけどww)
また、最近国内の保険会社で主流の『アカウント』と称する商品が増えています。アカウントは保険では無く積立金です。将来終身保険に移行できるという条件を持った単なる積立で、この部分は保障ではありません。
つまり積立金に定期保険を組み合わせた保険商品ということですね。
またアカウント部分が小さいと将来終身保険に移行したくても、積立金が足りないので追加保険料を払ってくださいなんてパターンもあります。
メリットとしては大きな保障を安く確保できると言う点があげられますが、例えば将来子供の教育費や住宅費その他もろもろで支出が増える頃に保険の更新が来るとどうなるでしょう?
このタイプが出てきた頃はまだバブル崩壊以前で、収入も右肩上がりでしたから保険料が上がっても相対的に家計に対する負担はさほど増えてはいないと言うこともあり、誰も気にしていませんでした。
しかし、現在の状況はいかがでしょう?収入は上がり続けますか?
それでも『私は更新型の方にメリットを感じる』と言う方は良いと思いますが・・・
「じゃあどんな保険が良いの?」ということになりますが、どの保険にもそれぞれメリット・デメリットがあるので、「自分に必要なのはどれか?」と言う視点で自分に保険を合わせるように考えるんですよ。そしてそれは担当さんとのしっかりした打合せが無いと出来ないことですよね?
良くあるパターンで、お昼休みに職場に来るセールスレディの「これがおススメです」なんて提案で妥協してはいけないんです。
住宅ローンや保険を見直ししてみたら
こんにちは。横浜のFPひろです。
最近の暑さにはすっかり参っちゃいますね~
この時期は涼しいところに非難しながら、ゆっくりと時間をやり過ごすのがいつものパターンなんですが・・・
何故か最近はスケジュールがタイトになってまして(^^;
優雅に昼寝なんてしてるヒマが無い。
(と言いつつ、半分は飲み会の予定なのは内緒です)
で、最近手がけてる案件のお話。
地元の某公務員で、昔から良く知ってるお客さんなのですが、保険の見直しからいろいろと話が広がってきちゃいまして・・・
似たような環境にいる人も多いと思いますよ。
まず、家計が結構厳しいってお話から入るのは良くあることなんで、かる~く家計分析なども行います。
当初のお客さんからのオファーは『今よりも保険料を安く出来ないか?』ってことでした。
しかし・・・見てみると保険以外にもいろいろと出てくる出てくる。
まず、その方は住宅ローンを公庫のステップ返済で借りてました。
公務員と言えども、僕ら世代はなかなか収入的には厳しいもので、可処分所得ってやはりあまり多くはありません。その中でローンが占める割合って結構なもの。
ましてステップ返済を選択してしまったために、途中から返済額も増え、教育費と共に家計を圧迫します。
かといって、その簡単に支出を削減なんて事も選びにくいので身動きが取れない・・・
中にはせっかく購入した自宅を手放したりする方もいらっしゃいますからね。
公務員という職業を選択されるだけあって、基本的に家計も安定志向なのですが、そもそも住宅ローンや保険の仕組みをしっかり理解していれば何にも問題になるようなことは無かったんですよね。
知ってしまえばそんなに難しくないコトですよ。
なので住宅ローンは借換え、保険も当然見直して、家計的には毎月数万円を浮かす事が出来ました。
ポイントになるところは人それぞれで違うかもしれませんが、金融商品の基本は誰に対しても同じですから、これを機会にもう一度キッチリと知ってもらうのも良いかもしれませんね。
今まで特に何もせずに過ごしてきた方は、見直しで思わぬ結果になるかもしれません。
ってことで、以前にも記事にはしてますが、そのおさらいってことで住宅ローンと生命保険の基本からもう一度書いてみようかと。
まぁ要望が無ければすぐに止めますけどね(笑)

とかくこの世は嘘ばかり
こんにちは。横浜のFPひろです。
最近はFPというよりは経済系のブログのような感じになってますが(^^;
取り上げる話題がタイムリーなのか、雑誌やらネットやらで同じネタを結構見かけます。
ついこないだも国債の話にちょっと触れましたが、今日のニュースでも
なんて、ちょっと時代の流れとシンクロ?
↑
(すっかり勘違いしてるらしい)
しかし、何度も言うようですが、国の借金なんて嘘っぱちです。
大体国の借金なんて言葉自体が間違ってるし。
正しくは政府の負債ですよ。これは世界的にそう定義づけされてますし。
それに日本は破綻なんてしませんから。
なんて書くと、夕張は破綻したじゃないかと言われそうですが、国と地方自治体は決定的に違う事があります。
それは通貨発行権が有るか無いかということですよ。
国は自らがお金を発行できますが、地方自治体にはそれは不可能です。それこそ国から借りるなどの手段を用いるしかないわけで、外部に対する負債を持ちます。
これを返済できなければ、そりゃ破綻もしますわな。
しかし、わからない人にとっては、同じ行政機関、地方自治体が破綻するなら国も・・・なんて思っちゃうんでしょうね。
これが、例えばアメリカや中国から借りてるって事になれば、そりゃ事情も変わってきますけどね。
また、民間から借りるって言っても、個人金融資産以上に国債を発行したらアウト!みたいな事を言う方もいらっしゃいますが・・・
政府が使ったお金は、そのまままた民間の所得としてストックされるんですよ。
使ったお金が消えてなくなるわけではない。
日本が経常収支赤字に転落でもしたら、これも事情が変わりますが、今のところ破綻だ!なんて騒ぐような事ではありませんし、ツケを将来に回すなんてのも違いますので、財務省の話やマスコミの報道には騙されないように。
数字を使った悪意ある情報発信には、食料自給率なんてのもありましたね。
こちらも今日のニュースに出てました。
何でも日本の食量自給率はカロリーベースで40%を割ったとか。
これも以前に書いてますが、かなり手の込んだ嘘ですからね。
日本は食糧不足で・・・なんて言うなら、なぜ農水省は米の減反を未だに推進してるんですか?
カロリーベースなんて指標、世界中探したって日本とお隣の韓国くらいしか使ってません。
この数字にも悪意がある嘘が隠されてますんで、騙されないでくださいね。
日本の力って世界的に見ても、いまだトップクラスです。
財政破綻なんてしません。食料だって同じですよ。
どうもこの国の中心にいる方々は、自らの国を貶めたい方が多いようですね。
今は調べれば正しい情報なんていくらでも手に入ります。
悪意がある嘘の報道をコロッと信じないようにしてくださいませ。
まぁ・・・強引にお金の話に繋げるなら、正しい情報をインプットすることが自己防衛に繋がるってところでしょうか(^^;
そのためには溢れる情報の中から、キチンと正しいものを見つけられるようなスキルが必要ってことですね。
これ、例えばビジネスの話なんかも同じですよ。
間違った情報では絶対に周りとの競争に勝てませんから。