生命保険文化センターが発行している「医療保障ガイド」を見ると、“胃がんで42日間入院”した場合にどれだけ費用がかかったかというのが掲載されています。
これを参考にして、医療費に対する備えをどのくらいしておきたいか考えていきましょう。

まず、一つ目の大事な要素「医療費の自己負担」がどのくらいかをみます。
医療費には、検査料、投薬料、手術料、入院料などが含まれますが、この例でいくと合計で

約233万円

かかったそうです。
ものすごい金額なのでびっくりしますが、これを全て自分で払わなければいけないわけではありません。

1.まず自己負担は医療費の3割です。(高齢者などをのぞく)
2.高額療養費制度というのがあり、同じ人が同じ月に、同じ医療機関で支払った医療費がある一定水準を超えると、その超えた分が払い戻されるというものがあります。

これら、1,2を考慮すると、実際の医療費の自己負担額は、この例の場合

約20万円 (入院時食事代込み)

になったそうです。
入院1日あたりに換算すると

20万円 ÷ 42日 = 5,000円弱/日

になります。
だいぶ少なくなりましたね。
しかし、入院する際にかかる費用(もしくは経済的リスク)は医療費だけではありません。
「医療保健は必要か?その①」でもふれた、差額ベッド代など雑費もかかります。
次回はそのあたりを少し掘り下げたいと思います。


新聞、テレビ、雑誌と医療保険に関する広告を見ない日はないと言ってもいい昨今。
「入院1日あたりの費用が2万円かかる」、「保障が一生続くものがいい」、「でも老後は保険料払えるか心配なので65歳までに保険料が払い終えるものがいいのは?」など、心配は絶えません。
そんな広告を見ていると、医療保険に入らなければと不安になりますが、本当に医療保険は必要なのでしょうか?必要であればどんな医療保険が自分に合っているのでしょうか?

そこでまず、病気やケガで入院した時にかかる費用について整理して、それに対する準備方法におけるポイントを見ていきましょう。

今日は入院関連費用は大きく分けて次の3つに分けられることから確認します:

① 医療費自己負担分:これは初診・診断料、検査料、手術料、入院料などなど、すべてを含みます。

医療費の自己負担割合は次のとおりです

保険を売らないFPによる、住宅ローンと保険に関するブログ

② 差額ベッド代などの入院関連費用

③ 入院することにより一定期間働けなくなるので、その間の所得補償

以上3つの費用がどの程度かかるのかをある程度想定し、そしてどの部分まで保険で準備するのかを、保険料と今ある預貯金、そして今後の入ってくるお金と出て行くお金のバランスを考慮にいれて検討します。

次回以降、上記①から③をさらに掘り下げ、そして入院費用準備プランの詳細を見ていきます。

住宅ローンの支払いが60歳、70歳過ぎまで続くという方はたくさんいるでしょう。そんな方は繰上返済をしてできるだけ早く返し終えたいと検討しているかと思いますが、繰上返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。
漢字を見ればなんとなく意味は分かりますが、なんとなくしか分からないのでちょっと確認しましょう。

期間短縮型は、文字通り返済期間が短くなります。
なぜ短くなるのでしょうか?

繰上返済をすることにより借入金が減ります。それでも毎月同じ金額を返していくので、早く返し終えるということです。

<利子を考慮せずに例をみてましょう>
親に100万円を借りて毎年10万円ずつ10年間で返してたとします。5年経って残り50万円になった時に、お金が少し貯まったので20万円繰上返済しました。借金が残り30万円になりました。その後も毎年10万円のペースで返していくので、返済期間も残り3年に短縮されることになりました。

一方返済額軽減型ですが、毎月の返済額が少なくなります。
なぜ少なくなるのでしょうか?

こちらは、繰上返済をして借入金が減るのに、当初と同じ期間をかけて返していくからです。

<例>
上記例と同じように、親に100万円借りて毎年10万円返していました。5年経って20万円を繰上返済し借金が30万円になりました。今回は借金は減っても借り入れ期間を変えないので(=残り30万円を5年かけて返済する)、毎年の返済額が6万円に軽減されることになりました。

違いが分かりましたでしょうか?

では、どちらのタイプがその後支払う金額が少なくなるでしょうか?
これは、金利を考慮に入れて考えなければいけません。
期間短縮型は残り30万円を3年で、返済額軽減型は残り30万円を5年かけて返済します。
例えば金利10%で計算してみてください。