保険の見直しあるいは新規加入を検討していると、最低利率2%保証などという言葉を目にすることがあります。
最近では「積み立て利率変動型終身保険」という保険が、そういった特徴を売りにして販売を伸ばしているようです。

ただ一つ気をつけなければならないのは、この利率は毎月支払う保険料全額に適用されるわけではなく、支払った保険料から各種費用が差し引かれた額に対して適用されるということです。ですから、20年、30年こうした保険をかけて戻ってくる金額は支払った保険料とほぼ同程度というのが現実です。

その保険が自分にあっているか以前に、保険の内容を正確に把握して加入している方はまだまだ少ないようです。是非とも納得のいく買い物をしていただきたいものです。
自営業者や高齢者の方などは地方公共団体が運営している国民健康保険に、サラリーマンの方は通常企業や同業種同士が集まった組合が運営している健康保険に加入しています。

この健康保険、国で定められた法定給付に上乗せするかたちで付加給付を実施しているところが多いのが特徴です。

例えば、ある健康保険組合は次のような付加給付を実施しています。

<高額な医療費がかかった時>
法定給付:1か月1件の医療費(差額ベッド代は含まない)が80,100円を超えた時、超えた分はほとんど戻ってきます(注:説明が複雑なので大分省略して記載しました)

その組合の独自の付加給付:1か月1件の医療費が20,000円を超えた時、超えた分を給付しています。

といった付加給付制度を設けている健康保険組合がありますので、ご自分が加入している健康保険組合のウェブサイトなどで、皆さんチェックしてください。また、いざという時のために申請方法も併せて確認してください。
そして、今自分で入っている民間の医療保険の保障が大きすぎないか確認しましょう。

注意点
※退職すると原則その健康保険組合からは外れるので、その付加給付はなくなります。

ペタしてね
各保険会社がさまざまな仕組みを開発して、いろいろな保険を販売していますが、基本的に保険を買うということは「経済的なリスクを保険会社に肩代わりしてもらうための費用・コスト」だと考えることが大切だと思います。
そのコストがもったいないからといって「なんとか保険で得をしよう」と考えると、得てして何年後かに、今解約をすると損だしかといって今の保険料の家計への負担が大きいし、となって身動きが取れなくなってしまうことがよくあります。

そもそも、保険というものは得をするものではありません。
例えばある村に100戸(一戸当たり1000万円)の家があったとします。
統計的に1年に一回火事が発生してどれか一件が全焼している(極端ですが)ことが分かりました。
みんな今年は自分の家が火事になるのではないかと不安な日々を過ごしていました。なぜなら、また火事になって家を建て直すとなると1000万の支出となり、家計が破たんしてしまうからです。

そこで、村人たちは話し合って、毎年一戸あたり10万円(合計1000万円)集めることにしました。そうすれば、毎年どの家が火事になっても(毎年1件までですが)みんなから集めたお金で建築費をまかなえるので、村人たちは安心して暮らすことができるようになりました。10万円というコストをかけて、1000万円という経済的リスク(≒家計の破たんリスク)をのがれたのです。

これが、保険の基本的な考え方です。この仕組みの中では誰も得をしようがありません。得をしようとしても、何か制約があったり、無理が生じたりするのは明白です。

ということで、保険に加入する(=保険を買う)ということは「経済的なリスクを保険会社に肩代わりしてもらうためのコスト」だということを基本に保険の見直し・加入を検討してください。