さて、「その保険が必要かどうか」を診断するには、「保険に何を期待するか」もしくは「保険を買う目的」をハッキリさせましょう。
これをハッキリさせると、わけの分からなかった保険がシンプルに見えてきます。

「保険を買う目的は何ですか?」とうい質問をすると、

ケガや病気になったときの医療費が心配で
ケガや病気で働けなくなった時が心配で
万が一亡くなった時に残された家族のために

という答えがほとんどです。これらの回答をもう少し掘り下げると、

ケガや病気、死亡などで家計の収入が減ったり、医療費などの支出が増えた時に家計が破たんしないため」という一つの答えにたどりつきます。
この「家計が破たんしない為に」というのを一つの基準にすると、何が必要で何が不要か見えてくるのではないでしょうか。

例えば、ご主人が会社勤務で、奥様は専業主婦で子供がいるご家庭。
ご主人が不慮の事故で亡くなって収入がなくなったら、家計が破たんする確率が高いですが、ご主人が駅の階段で転んで骨折したくらいでは、早期の職場復帰も見込めますし、医療費もそれほどかからないでしょうから、短期的には「今月しんどいなぁ」という月はあるかもしれませんが、家計が破たんする可能性は少ないです。

家計が破たんしない為に保険を購入する」。これを一つの基準にして保険の見直し・加入を検討してみてください。
皆さんは保険に加入する時、何か備えるためという「明確な目的」を持っていますか?

・社会人になった、結婚した、子供が生まれたからなんとなく
・保険の営業に勧められたから
・知り合いが保険の営業を始めたから
・保険のコマーシャルを見て心配になったから

という方は、もう一度あなたにとって保険がなぜ必要なのか考えてみましょう。

そのために、保険とはそもそも何をしてくれるものかを確認しましょう。
保険とは、死亡、病気、ケガ、収入がなくなった、年をとった、などあらかじめ契約上決めた事故もしくはイベントが発生した時にあなたに降りかかる「経済的なリスク」を、前もって保険料を払うことにより、保険会社に負担してもらうための、金融商品です。

なんとなく理解できましたか?

上記のような「事故」が起きた時に、自分や家族が生活していくのに必要なお金を自分たちだけでまかなうのは大変だから保険会社が決められた金額を払ってくれる、という約束を保険料を前もって払うことにより購入・買うということです。

ということは、その購入している商品が①何をしてくれるのか、②必要なのか、③期待している機能を果たしてくれるのかなど考える必要があります。
テレビやパソコン、野菜や調味料、あなたが日々、買い物をするときに無意識にしている上記①~③を保険に関しても少し考えてみましょう。





さてさて、前々回までに医療費はだいたい1日当たり5000円前後、差額ベッド代は1人部屋の個室でも平均7000円前後、合計で1日あたり12,000円程度みておけば、ケガや病気で入院した場合の費用をまかなえることを見てきました。

そこで、これらの費用(経済的リスク)に対して保険で準備しようと考えた時に、日額12,000円の医療保険に入るべきかいうと、必ずしもそうではありません。

なぜかというと、ほとんどの医療保険には入院給付金のほかに手術給付金というものももらえる契約になっているからです。
以前ですと、手術の種類に応じて入院給付金の10倍・20倍・40倍というのが主流でした。
最近では、どんな手術でも一律20倍ですとか、そういったものも販売されています。

例えば、ガンで40日間手術をともなう入院をし、自己負担の費用が上記のとおり1日あたり12000円だった場合、トータルの自己負担は

12000円 × 40日 = 48万円になります。

そこで、入院1日当たり8000円もらえる医療保険に入っていたとします。そうすると、

8000円 × 40日 + 手術給付金(8万円~32万円) = 40万円 ~ 64万円

保険会社からもらえることになり、自己負担分をほぼまかなえることが分かります。

というように、医療保険への加入を検討する際は、「入院1日あたりいくら」という項目だけでなく、手術給付金も考慮に入れて比較検討することが大切です。