みなさん、こんにちは。
子宮筋腫日記をご覧くださりありがとうございます。
今回は「開腹手術編」の第4回目です。
(とびとびになっていますが、順番にお読み頂ければと思います。)
■子宮筋腫日記 その15■開腹手術編 手術当日の朝の心境と、歩いて手術室へ向かったこと
■子宮筋腫日記 その16■開腹手術編 手術時間と筋腫のサイズとは?
前回、手術から病室へ帰ってきたところでした。
「(声が出ない
)」
4時間半にわたる気管挿管のせいで、声が枯れて声が出せなくなっていてびっくり。
なんとか、囁き声とか力ない感じのは絞り出せる状態。
とにかく声が出ないし具合は悪いわで。
会話は短くならざるを得なくて、看護師さんにタメ語みたいになって申し訳なかったです。
2語文ぐらいしか話す気力がなかった・・・。
途中看護師さんが処置しに来てくれるものの、意識が朦朧としていてほとんど眠っていました。
食事時間になると、同室の人の食事が運ばれてくるのですが、ニオイがまず耐えられなくて。
気持ち悪くなりました。つわりかい。
そして手術当日の夜はとにかく辛かったです。
傷の痛みは麻酔でおさまっているとはいえ・・・傷をかばうようにしながら上体を起こすのにもひと苦労。
吐き気が止まらず、看護師さんに支えられながら、吐きまくり。
同室の人に申し訳ないなぁ、うるさくてすみません・・・と内心謝りながらも、苦しくてたまらなかったです。
器みたいなのがあるんですよね。
調べたら、「ガーグルベース」というらしい。
おかかえガーグル状態でした。
プラスチックのコップが大活躍でした。
大き目のサイズがいいです。
もしこの力が出ない状況で、重い陶器のマグカップだったら、とてもじゃないけど持てないぞ。
私はプラスチックのコップに市販のストローをさしていました。
看護師さんにコップに水を入れてもらいました。
最初は顔だけ少し枕から持ち上げて、コップから水を吸い上げ、口の中をゆすいで、ガーグルベースに吐き出す。
飲食も出来ない中、水で口の中をゆすぐ、それだけの行為が本当にさっぱりとして生きている実感をもたらしてくれるからすごい。
看護師さんが本当に優しくて、すぐに飛んできてくれて、水を吐かせてくれたり、口をゆすぐのを手伝ってくれたり、背中をさすってくださったり。
本当に泣けてきました。
こんなに安心するものかな、本当に有難かったです。
そして水の味!!最高。
「水って、こんなにまろやかなのかぁ。水、素晴らしいや・・・。」
しかし、枕元に置いたスマホの通知音が止まりません。
ブーブー。ブーブー。
インスタの応援DMといいねが、来まくっているのがわかります。
でも、ごめん、フォロワーさん・・・・
今、全然スマホを開けられませぬ・・・。
(読書アカウント morimoto_kirin)
寝苦しくて何時間かおきに寝たり起きたりを繰り返し。
看護師さんが頻繁に様子を見に来てくれました。
交代のたびにその都度自己紹介してくれました。
が、このころは意識が朦朧としすぎて、顔も名前も覚えられなかったです。
何度か吐き気止めの点滴を入れてもらったりしながら、ようやく次の日の日中には吐き気がなくなりました。
なんか頭に血がいっていないような・・・。
貧血?ナニコレ・・・。
頭が空っぽだぁ。
・・・遠くの方で声がする。
看護師さんの声。
「つるたさーん、歩いてみましょうか!」
突然、目が覚めた。
気を抜くとすぐに意識を失ってしまう。
看護師さん、「歩かないと、腸閉塞になって、また手術になってしまいまーす!」
ぎゃ。
そうだった。
前も腹腔鏡手術のときはそうだったし。
しっかし、今回は座るのも辛い。
上体を上げて起き続けていることができないのだ。
電動ベッドのリモコンを探す。
「あれ?ない?え?手動ベッド?」
愕然・・・。
前の病院は4人部屋も電動だったんだよねぇ。
足元に手動のハンドルがあるらしい。
看護師さんが強制的にぐるぐるハンドルを回し、ベッドの角度をつけられてしまう。
ひぃぃ。
す、滑るー!!
滑り台を滑らないようにするみたいに、両手で背中のベッドにへばりつくという変な姿勢に。
力入れないと、全然座れないよぉ。
私、どうした!?
苦行でしかない、ベッドの角度が!
「え?私、昨日までどんなんして、座ってたかな?」
起き上がると頭がグラー。
「ナースステーションまわりを10周しますよぉ。」と看護師さん。
じゅ、10周
続きます。
▼▼過去の子宮筋腫日記はこちらから▼▼
■子宮筋腫日記 その4■入院準備編 入院中のいるもの、いらないもの問題
■子宮筋腫日記 その6■忙しい女性たちにメッセージ「健康診断や人間ドックに行っていますか?」
■子宮筋腫日記 番外編■術後3ヵ月の間何してた?体調と本気のインスタ運営
■子宮筋腫日記 その11■Goto千葉1日目 術後ロングドライブとトイレ問題
■子宮筋腫日記 その12■Goto千葉2日目 術後の温泉問題
■子宮筋腫日記 その13■術後4ヵ月の体調と本気のインスタ運営
■子宮筋腫日記 その14■普段の生活と術後の傷とのつきあい方
■子宮筋腫日記 その15■開腹手術編 手術当日の朝の心境と、歩いて手術室へ向かったこと
入院準備お役立ちアイテム
・院内シューズ
転倒予防のため、かかとアリがおすすめ。
あと、院内を歩くときに汗をかきやすくなるので、通気性があるかも重要。
・弾性ストッキング
術後の血栓を予防してくれる必須アイテム。
退院後は、むくみをすっきりさせてくれるので、就寝中に使っています。
洗濯用に2組あると便利。
・術後腹帯
術後すぐに必要。洗濯用に2枚あると便利。
退院後も使います。
・傷あとテープ
傷の大きさでサイズが変わるので、測ってみてください。
傷のボンドがすっかり渇いて取れてから、使いました。
服との摩擦を防いでくれます。
外出時に腹帯できないときなどもおすすめです。
温泉などの傷が人目に気になるときにも使えます。