◆今日の一言
No.425(07/4/15)

『士は己を知る者の為に死す』(史記)




僕が最近はまっている秘密の遊びを今日、大月さんに言ったら、爆笑してました…。


それは、「たこやき作り」。


今年から2年間は「作家」にシフトした生活を送るため、ここ数週間は原稿を推敲したり、今後の構想を練ったり、他の仕事との兼ね合いを考えたりと、家にいる時間が以前よりかなり増えました。



一つの作業に没頭して黙々と続けるのは嫌いでも苦手でもなく、決めれば何時間でもやれるのですが、何時間もPCに向かうのは、さすがに目や肩が疲れます。



それに、考えすぎてもダメなので、大濠公園を散歩したり、海を見たり、気分転換の重要性も最近つとに感じています。しかし、デビュー作があと1ヶ月で発売となると、どこに行っても考えるのは作品のことばかり…。


「いかん、いかん。普通じゃやらないことをやろう」と決意し、5日前、誰にも内緒でこっそりと「たこ焼きマシン」を購入したのでした。



穴は小さめですが、やってみると丸くこんがり焼くのはなかなか難しく、昨日は夜、2時間も焼き続けていました。気付けば、出来の悪い試作品が40個もできており、夜中に一人で、たこ焼きを40個食べました。

何でも一度手を付けたら、極めないと気が済まないのが僕の性格で、これからもおいしくきれいなたこ焼きを目指し、定期的に自宅で極秘修行に励むことでしょう。


「失敗作は、全部大月さんにあげよう」と言ったら、「ちゃんとできてるの下さい」と言われ、僕の肩書きには、社長、サークル顧問、作家に加え、「たこ焼き職人」が加わった次第です。



さて、その大月舞さんと新卒の前迫昭子さんが、この春からめでたく新事業所「maiplace」を開設し、就業・採用支援事業を開始します。


早速「3日で差が付く就活対策」の案内が掲載されているので、就活でチャンスが欲しい方は、ぜひご覧になって下さいね。



今後も色々と楽しく役立つ情報が掲載されるので、以下のHPはぜひお気に入りに加えておくとよいですよ。

http://maiplacehp.web.fc2.com/





僕がサークルを通じてお二人にずっと接してきた中で、二人が絶対に成功するだろうなと思う根拠は、

①人の悩みや悲しみを相手の立場で分かってあげられる
②他人を話題にしたり、他人を噂で判断することがない
③怒らず温和で、相手を尊重して話を聞くことができる

の三点です。この姿勢があれば、この仕事に必要な能力は全て身につけることができるでしょう。



二人とも若く、これから経験して覚えることもたくさんあるとは思いますが、お互いに長所や短所を補完しあい、アイデアを出し合って、真摯に向き合っているのは本当に素晴らしいところです。


また、特に僕が「若いのにすごいなあ」と感じるのは、二人とも、相談に来た人や一人の人を絶対に見捨てないこと。


僕は26歳くらいで苦労してやっとできるようになったのに、若くしてそういう態度を自然に備えているのは、本当に立派です。



今日のFUNゼミで、僕があるフリーターのお客さんに接した時の体験をお話しました。



その方は当時25歳、僕は27歳でした。25歳ですが、もう5年以上も定職に就いておらず、問合せを受けたときは、殺伐とした事務的なメールの文面に、「非社交的だな」と感じたのを覚えています。


僕の再就職支援は、①職務経歴書の添削・作成、②志望職種での成功シミュレーション、③会計・実務教育、④業界・企業分析で成り立っています。しかしそれ以前に、初対面で履歴書を見て驚きました。



なんと、証明写真が「プリクラ」だったのです。しかも、ズボンのポケットにそのまま履歴書を入れていました。当然、しわくちゃに近く、文字もいくらかかすれて薄くなっています。


「履歴書って、これでいいんっすかね~」。


それまで僕が経験した相談は、一応「内容」の相談から始まっていました。しかし、そのお客さんは内容以前に、「履歴書とは何か」から話を始めました。



聞けば、最近は親から「早く働け」、「家の恥」、「金返せ」という圧力が強くなり、それなら仕方ないと、就職先を探すことにして、3、4社ほど回ってきた。



「履歴書持参」と書いてある会社には、この(プリクラ付き)履歴書を持っていった。結果は全部「不採用」だった。


なぜ落ちたのか、その理由は分からない。履歴書の書き方に問題があると思うが、周りに聞ける人もいないかな、それを教えてほしい…。



僕は唖然としました。


①3~4社、全て「同じ(プリクラ付き)履歴書」で訪問した。
②3~4社とも、全て「封筒に入れず、裸で手渡し」した。
③自己PRの欄には、「まじめにやるので、よろしくお願いします」だけ。
④職歴の欄には、「半年くらい、バイト」が数件。


しかも、それで「書き方が悪いのではないか」と思っている…。



確かに、書き方も悪いです。「おまえ、落ちに来たのか!」というくらい非常識でふざけた、やる気のない内容です。


しかし、それ以前に「プリクラ」、「封筒なし」、「非正規の書き方」であることが問題だと、なぜ気付かないのか…。


「これは、長期の案件になるな…」と覚悟した僕は、履歴書の内容に入る前に、まずその人の背景や考え方を知ろうと、2週間くらいは個別相談を徹底しました。



最初は何を聞いても、会話が返事だけで終わりました。何か考えていることはありそうでしたが、それを言う気配も意欲もありませんでした。


こちらも頑張って評価したり、楽しいよとうなずいたりするのですが、「どうせバカにしてんだろ」という目つき…。


僕は創業当初に手痛い失敗を何度も味わって、「とにかく、来る人は絶対に見捨てない」というポリシーを決めたのですが、このお客さんばかりは、正直、何度も心の中で「この野郎!」と思いました。


あまりの無反応、無気力、無感動ぶりに、最初のうちは何度も「職業学校に行けば?」と言いそうになったか知りません。



しかし、ずっと話していくうちに、その人はどうやら、高校までは比較的明るく、生徒会活動なども経験しており、中学くらいまでは学業も良くできたらしいことが分かりました。


その人の経歴から、なんとか将来の具体的な選択肢につながりそうな職業を想定して紹介し、「まだ間に合う」ということを、いくつも何度も繰り返し伝えました。


生気のない顔に、やっと表情らしきものがうっすら表れるようになりました。しかしまだ、自分の言葉で何かを意思表示するには程遠い状態です。



僕はそれから、ネガティブアプローチなども取り入れ、おそらくこの種類の人には多いであろう「学業衰退コンプレックス」、「正社員になった友達への羨望」、「定職・定収入を得ている人への嫉妬」をいくらか刺激し、感情を動かすように接しました。


そして、今の悔しさ、かすかな希望、出遅れていると諦めきっている現状を打開、実現するには、「会計」を学ぶだけでよい、と断言しました。


本当は会計だけじゃ済まないくらい大変な状態だったのですが、無気力なフリーターは作業に負担感を感じた瞬間に「じゃ、いいです」と逆戻りするので、「会計だけでいい」と言ったのです。



「オレだって、大学中退だ。中退ってことだけで、何度バカにされたか分からない。しかし、大卒の奴らが遊んでいる間も働き、勉強し、5年間、睡眠4時間で耐えてきた。その中で得た勝てる秘訣を教える。どうだ?朝から一緒に勉強しないか?」


「ホントにできるんっすか?」

「ああ、絶対に挽回できる」

「オレも就職できるんっすか?」

「できる」

「こんなバカで出来損ない人間のオレでも分かりますか?」

「絶対分かる」

「じゃあ、明日の朝、大橋のジョイフルに行きます」



引っ張り出せばこっちのもの。自分から同意して迎えた「朝」の威力は絶大です。僕も喜び勇んでジョイフルに行ったら…。


なんと、「寝坊した」とメールが。しかも、1時間近く待たせて…。


「貴様、もう知らん!自分でやれ!」と言いたいところを我慢して、「よく遅刻をメールで知らせてくれたね。ありがとう。明日は頑張ろう。また同じ時間にジョイフルに行くから」と言い、その日は終わりました。



さて翌日…。


またもや、定刻にはいませんでした。


「あの野郎…」と言いたい気持ちを押し殺しながら、15分くらい待つと…。


来ました!



「すんません、遅刻して」

「おお、よく来たね!今日は貸借対照表を勉強しよう!」

「ってか、オレ、朝食べてないんっすけど、何か注文していいっすか?」

「おお、さっさと食べて、早く勉強しよう」

「すんません」



…「この野郎、ケーキまで頼みやがって…」と叱りたいのを抑え、やっとのことで、貸借対照表の仕組みを教える時間を迎えました。


集中が切れ、面倒くさそうな顔をするのを押し切って、やっと資産欄の説明が終わり、これから負債欄の説明に入ろうとすると…ピピッ!


「なんか、友達からメールが来て、バイトやめたらしいっす。うちに来たいって言ってるんで、あと何分で終わるか教えて下さい」


「…あと2時間だ」


「2時間もやるんっすか?友達、そんなに待てません」


「おまえは、オレを2日も待たせておいて、そんなことを言える資格はない!今まで何度、そういうくだらん理由を付けて自分を裏切ってきたんだ!今日という今日は、仕上げるまで店から出さん!」



この気迫でやっと黙ってくれ、やっとのことで貸借対照表の説明が終わりました。


学んだ知識を、彼の感情を刺激するような形で整理し、「そうそう、それが金持ちの考え方」、「いいねぇ、そんな発想は、九大を出た奴でも不可能だ」、「めちゃセンスあるやん」、「こりゃ、トップ営業マンも夢じゃない」と褒めまくるうちに…。


「ニヤッ」。



その笑顔、見逃すわけがない!おまえ、今、自信持ったろ!「できる」と思っただろ!



そう思った僕は、やっと出てきた「未来の彼」をひっつかまえ、穴蔵から引きずり出すようにして、彼がいかに多くの可能性を持つか、今動けばどれだけ成功するかを諄々と語りました。


彼は、ついに泣き始めました。



「オレ、自分のためにここまでやってくれる人、人生で初めて会いました」


「オレ、ほんとはやりたいことあったんすけど、どうせバカだ、無理だ、フリーターのくせに、手遅れって言われるのが嫌で、でも言い返せる実力も経験もなくて、何回も自殺しようと思いました」


「オレ、ホント、今日朝起きてよかったです」



「そうだ。まだまだいくらでもできるよ」


「テレビゲームやマンガは、今日、ブックオフに売りに行こう」



「…ってことは、AVも売らないといけないってことですよね」


「当たり前だ!トップ営業マンや起業家になれば、女はあっちから何人でもやってくる。AVなんてのは、もてないダメ男が見るもんだ。そんなの、さっさと捨ててしまえ」

「まじっすか?」

「ほんとだ」

「小島さん、何人来ましたか?」

「就職したら教えてやる」



とまぁ、思い出す限り、こんなアホなやり取りもまじえつつ、彼は無事、医療機器のルートセールス担当として、無事再就職を果たしたわけでした。


就職後の近況報告では、「小島さん!オレ、小島さんがもしもの事故に遭ったら、真っ先に医療器具持ってぶっ飛んで行くんで、いつでも連絡下さい!」。


「もしもの事故の時は連絡もできんと思うが、ありがとう。しっかりやれよ。契約くらいで調子に乗らず、一日最低10回は、ありがとうと言わないとだめだぞ」。



固く心を閉ざしていたフリーターやニートも、一旦心を開けば、まるで兄弟のように打ち解け、色々と近況を伝えてくれます。


最初は疑り深く、何をやってもネガティブに想像し、長続きしない彼らが変わる瞬間は、後から聞いてみれば、「この人は自分のことを分かってくれている」と感じた時、というのはいつも一致しています。



周囲にバカにされたことを、認めてくれる。

周囲が遮ることを、さらに質問してくれる。

自分に興味を持ってくれる。

話を聞いてくれ、提案してくれる。

「できる」と言ってくれる。



普通の人間関係ではありふれたこんな接し方を、彼らはもう何年も、味わっていません。



そして、いつしか夢を忘れ、現実と妥協しつつも、「本当の自分はこうじゃない」と苦しみつつ、ついには現実打開への意欲さえ失っていくのです。


誰も自分を気にかけてくれない。誰も自分のやったことを評価してくれない。みな自分をバカにする…。



自分の態度が招いた環境とはいえ、日常生活がこんな環境や考え方に支配されれば、履歴書の書き方や写真の貼り方すら分からない人間になってしまうのでしょう。


「25歳なのに、バカじゃない?」

「あんた、就職諦めたほうがいいよ」

そう言われるのが怖くて、小さなことさえ相談できなくなり、時間だけが過ぎていく…。




そんな中、僕に問い合わせるには、どれだけの勇気が要ったことでしょう。「どうせ、この人もオレをバカにするんだろうな」という保険めいた心配などもしながら、何度も迷って連絡したに違いありません。


つまり、問い合わせるというその行動こそ、彼にとっては「初心」であるわけです。


こちらは電話やメールに慣れているとは言っても、就職相談はきわめて秘密性、特殊性の高い情報を扱いますから、見ず知らずの人に自分の現状や未来を話す決意は、よほどのものであるはず。


それを事務的に受けたら、一体どれだけ相手を傷つけてしまうことか…。「全ての問い合わせは、自分には手馴れたものであっても、相手には常に初めてである」。これも大事な心構えだと思います。



そうやって、小さなステップを一つ一つ大事にしていくと、そのうち「ターニングポイント」が訪れます。「自分を分かってくれる人」に会ったと感じたフリーターの努力は、それこそすさまじいものです。


電話やメールの問い合わせの時には、そのような姿を夢見て受話器を取ったのでしょう。ここでやっと、初心が現実になるわけです。


イライラや無駄も多い仕事で、未熟な僕は何度も感情的になりかけるものの、毎回この時を迎えると、「本当に耐えてよかった」と思いますが、お客さんも同様に耐えたので、お互いに称えあいます。



「士は己を知る者の為に死す」とは史記の有名な言葉ですが、「自分を分かってくれている人」のためなら、何だってしてあげたくなる気持ちは、現代のあらゆる人間関係にも通じる鉄則でしょう。


言葉は未熟でも、表現は武骨でも、深いところでつながっているんだという信頼関係が、その人の発揮できる能力と結果を決めます。



僕が何度も訓練、反復して身につけてきたこの態度を、大月さんや前迫さんは、既に身につけています。のみならず、二人は鋭敏な想像力を持ち、家庭生活や人間関係にまで優しい配慮を及ぼすことができます。


二人とも、学生時代はそれなりに未来について悩み、現実逃避の誘惑も経験し、少なからず挫折も味わったことでしょう。


思うことを思うように進められない苦悩にも耐え、正しく理解されない苦しみにも耐え、どんなにきつくても、「仲間を応援する」という態度を崩しませんでした。



もし、就職や再就職で信頼できる相談相手を求めている方、適切でタイムリーなアドバイスが欲しい方、失いかけている自信や希望を再度手に入れたい方がおられたら、僕は自信を持って、大月さんと前迫さんに相談することをお勧めします。


また、身の回りに応援したい友達、昔輝いていたけど今は元気がない友達、就職を恐れる友達などがおられたら、やはり、大月さんと前迫さんにお願いするといいでしょう。



安心、信頼、優しさ、知識…。


就職と仕事の成功に必要な要素を一つ一つ手掴みで集めてきた二人が、これからは世の中を明るくするために起業します。


読者の皆様も、応援のほど、ぜひよろしくお願いします。


今日もお読みいただき、ありがとうございます。

ただ今、教育・学校部門40位、就職・アルバイト部門21位です。

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◆今日の一言
No.424(07/4/12)

『私立大の授業料は、銀座の駐車場代より高い』




本メルマガのバックナンバーはブログでも掲載していますが、その訪問数が、一日に500~600人とのこと。読者数は900人くらいですから、半分以上の人が毎日見てくれていることになります。



ランキングやプロデュースに詳しいQ大のO津君が色々と企画してくれているようで、毎日少しずつランクも上がっており、有り難い限りです。


今また、バックナンバーを見た学生さんからの質問も増えてきており、海外勤務といい、起業といい、そして中退といい、僕のキャリアはそんなにおかしいのかと思います。



さて、海外勤務に次いで質問が多いのは、「大学中退」です。


高校はほとんど寝ていて独学で勉強し、中学に至っては卒業できないくらい出席日数が少なかったので、別に高卒でも中卒でも小卒でもいいんですが、僕の学歴は中退です。


「中退して困りませんでしたか?」と聞かれますが、別にこれといって困ることはありませんでした。腹が立つことならいくらかありましたが、今ではどうでもいいことです。



なぜ大学を辞めたのかというと、これはもう、純粋に経済的な理由です。わが家には幼い頃から父がおらず、小さい頃から家業を手伝ってきたこと、貯金に励んできたことは以前書きました。


僕は中学くらいから、とにかく早く働きたいと思って、偉人の伝記や歴史の本、経済の本などを読んできました。


弟と一緒に、いつも「早く働いてお母さんに楽をさせよう」と誓い合ってきたのですが、たまたま高校での成績がずっと学年トップで、おばあちゃんが「貯金を崩してあげるから、大学に行きなさい」と言ってくれたのです。



条件は…

①1年前期以外の学費、生活費は全て自分で稼ぐこと
②仕送りはできないので、福岡の大学に通うこと
③二日市から自転車で通うこと

でした。



この条件を満たせて、しかもやりたい勉強ができるのは、西南大の経済学部ということで、そこに行くことにしました。


二日市から西新まで、片道16キロの1時間半。そこで見た大学生活とは…。


最初は、サークル勧誘で、次にオリエンテーションで、それから授業で、周囲の学生のあまりの意識の低さに驚きました。


僕は、①松本引越センター、②太宰府天満宮の餅屋、③塾講師のバイトを掛け持ちして、過労で働けない母の生活費や後期の授業料を貯金しました。


はっきり言って、毎日30キロ近く自転車で往復しながら、「休講」などと書いてあった時は、教授をぶん殴ろうかと思ったくらいです。(当時はネットや携帯などはありませんでした)


高校時代から好きだったCNNの創業者、テッド・ターナーの伝記や司馬遼太郎さんの作品を話題として切り出しても、周りの学生は「今しか遊べんよ」、「それより、かわいい子見つけんと」ばかり…。


僕は正直、「死ね、このバカども」と思ってました。友達ができないのがあまりに悔しく、予習しても無視され、レベルの低い学生たちに合わせる教授にも納得できませんでした。


おばあちゃんがせっかく貯金を崩して大学に行かせてくれたのに、その貴重なお金で買ってもらった授業を「楽しい」と報告できない…。


あまりに申し訳なく、おばあちゃんに「大学は楽しいよ」と言えるだけのことをしようと、大学付属の教会に潜り込んで英語や中国語を学び、韓国語やフランス語、ドイツ語を独学で学び始めました。


通学の往復3時間がもったいないと、ウォークマンに60分テープを入れ、A面に「中国語、ロシア語、ドイツ語」をそれぞれ10分ずつ、B面に「スペイン語、アラビア語、韓国語」をそれぞれ10分ずつ録音したり、CNNやFENの英語放送を録音して、聴きながら通学したりしました。


高校時代から付き合っていた恋人とは、絶対に別れることはないと思っていたんですが、夏休みに入ってもバイトで会うことができず、遂に別れました。


頭の中にはいつも請求書の日付と金額が記憶され、「弟が働き始めるまで、あと半年の辛抱だ」と耐え続けました。


しかし、秋におばあちゃんが突然の他界…。


母は気落ちし、さらに体調を崩しました。僕は軽音楽部を辞め、塾講師と夜の警備員のアルバイトを始めました。


予習や準備をしながら、肉体労働を行い、それでも授業は休まずに出て、やっとのことで後期の授業料「45万円」を貯金しました。


福岡銀行の二日市支店に行くため、JRの駅の近くを歩きながら、横断歩道付近で行きかう人たちがみんな、失礼ですが「泥棒」みたいに見えました。


「誰かが、この大金を狙っているんじゃないか?」、「盗まれないだろうか?」…。


そういう思いに駆られながら、生まれて初めて数十万円のお金をカバンに潜ませて横断歩道を渡り、銀行に行って、授業料を振り込みました。苦労と忍耐の成果は、数日後、授業料として引き落とされていました。


前期試験の結果は、ほぼA。当たり前です。予習や復習を欠かさなかった自分が単位を落とすわけがない。Aどころか、特Aでもいいくらいの自信があったので、嬉しくもなんともありませんでした。


それから始まった後期の授業。


教授は相変わらず遅刻するわ、学生はやる気ないわ、討論は白けるわ…。


ほんと、こんなところにいたらアホなウイルスに感染するのじゃないか、と思ったほどでした。


しかも、僕は相変わらず、次は2年前期の授業料のためにバイトと予習・復習の毎日。


ある日、あまり頭に来たので、授業料を計算してみることにしました。


①年間授業料=約90万円
②大学は春休み、夏休み、2回の試験で「半年」は休み
③つまり、「90万円÷6ヶ月」で、1ヶ月の授業料は「15万円」
④「15万円÷4週間」で、1週間の授業料は「37,500円」
⑤当時は「週10コマ」だったので、「37,500円÷10=3,750円」

「90分=約4,000円」。

…頭に血が上って逆上しそうでした。


「4,000÷9」だと、「10分=約440円」です。「60分」なら「2,640円」。


「1時間=2,500円」のカラオケボックスがあったら、どの学生も「ふざけるな!高すぎ!絶対行かん!」と言うでしょう。


ところが、それより高い授業で眠ったりサボったりしているのは、なんという無駄かと感じました。人間、親にカネを出してもらうと、ここまでバカになるものかとつくづく感じたものです。


福岡で一番地価が高い天神界隈のコインパークでも、「15分=100円」です。


大学1年の春休みに新宿に行きましたが、そこでも「10分=200円」。日本一地価の高い銀座「鳩居堂」周辺なら、「10分=300円」。


つまり、日本の私立大学の教室で過ごす時間は、日本一固定資産税が高い土地の賃料よりも、さらに高額なお金がかかる「極上VIPルーム」に相当するわけです。


そこが、カラオケのVIPルームかラブホテルならまだしも、「惰眠」や「暇潰し」のために過ごされている空間だとしたら、これは国家的損失ではないかと感じました。


ということで、秋になり、授業を「10分」遅刻した教授の研究室に出向き、「僕は予習しているんだから、時間通りに来てほしい」、「予習していないアホな学生は全員留年させればいい」、「頑張っている学生に合わせない理由を教えてほしい」と質問しました。


西洋史学を教えていた某教授の答えは…「大学はそういうところだよ」。この時は、研究室を破壊してやろうかとさえ思いました、ほんと。


うちの叔母は某大学で薬学を教えており、授業態度が悪かった学生十数人を、内定が決まっていたのに単位を与えず、留年させたことがあります。


しかも、何度も。


当然、就職も取り消し。就活もやり直し。



親から嘆願の手紙やいやがらせの電話があっても…


「単位をあげたいのはやまやまですが、○○君は頭が悪すぎて、こんな状態で薬剤師になると殺人犯になります」


「あなたは、人の親として恥ずかしくないのですか?それともお子さんは、まだおむつをはめてるんですか?」と知らぬ顔でした。


その時、叔母は「バカな学生に単位を与えるのは教育者として犯罪行為だ」と言っていましたが、本当にそうだと感じました。


2年生になってすぐ、僕は大学を辞めると決めました。学生の身分を保つためには、授業料を払う必要がある。しかし、その授業料を稼ぐアルバイトで、とても満足な勉強ができる状態ではない。


しかも、その授業の内容はレベルが低く、独学でもAが取れるくらいの内容だ。だったら、わざわざ大金を払ってまで行く必要があるのか…?


立命館も受かったし、青山も中央もA判定だったし、受験勉強程度の勉強は独学で楽勝だ。いざとなったら、いつでもあの程度の勉強はできる。ならば、満を持して勉強できる時まで、やっぱり働いた方がいい…。


睡眠時間を削りながら毎日通学とアルバイトを繰り返し、ついに「中退する」という決意を伝えた時、母が「大学とかに行かせてごめん」と言いました。


「大学とか」…。


謝るのは僕の方なのに、なぜ母が苦しい思いをしているのか。やっぱり、自分は親孝行を優先しよう。心から大切だと思うことに時間を使って、将来後悔することは、絶対にない…。


そして、2年の秋に中退しました。別に、「大学が大嫌いだから、とにかく辞めればいいことがある」とか、「大学に比べればどこでもいい」と無責任に考えたのではなく、ちゃんと次の行き先を決めての中退です。


ほどなく決まった就職先は「マレーシア」。語学力と経済知識で堂々と合格した、初の仕事でした。


海外勤務での生活適応努力や、出版社でのトップ営業までの道のりは、受験勉強や大学1年の時の生活とは比べ物にならないくらい大変でしたが、それでも精神的に深い部分で同意して過ごす時間は楽しいものでした。


中退したので、どこの会社でもかなり年の離れた最年少社員となり、雑用ばかりさせられたりもしました。


「へぇ~、大学出てないんだ」と軽く見られたこともありました。


ちゃんと勉強して知っていることでさえ、「君は大学を出ていないから、後できちんと説明しよう」と、いちいち「特別待遇」に回されたこともありました。


「中退=不適応人間」というのが、一般的なイメージだったようです。結果が出せないうちは、このような態度にかなり悔しい思いもしましたが、「実績で黙らせてやる」と歯を食いしばって勉強しました。


「絶対に、30歳で社長になってみせる」。


21、22歳くらいの頃は、「30歳」という未来が果てしなく遠くも感じました。でも、時間がたつのも忘れるくらい頑張ってやろうと思って働き、勉強するうちに、26歳で自立することができました。


今振り返って思うのは、「決断して数日後くらいに、あれでよかった」というような決断をしなくてよかった、ということです。


数年後に一つの決意を振り返り、「あれが大きなターニングポイントだった」と思えるような大きな決断が良い、という感想です。


僕にとっては、大学中退は、身の程と社会の厳しさを教えてくれた良いきっかけになった、というまでのことです。そのようなきっかけは人によって種類も違うでしょう。僕の場合は、大学だったということです。


今では当時のように大学を恨むこともなく、僕は27歳の時から学生サークルをなぜか応援するようになりました。


理想とは違う大学生活に悩む学生さん、第一志望に落ちて意気消沈していた学生さん、昔の僕のように経済的に余裕がない状態で通う学生さん、飲み会や遊びに嫌気が差して、生活の変化を求めて訪れる学生さん…。


僕が学生時代、もっと心の余裕があれば、こんな人たちと友達になりたかった、と思うような不思議な印象を感じることもあります。


読者の皆さんの中に、理由の如何を問わず、中退を考えている方がおられたら、

①「中退しさえすればいい」ではなく、「何をやるか」を決めて辞めること
②25歳くらいまでは、学歴であれこれ言われることもあること
③成功したら「中退なのにやるね」と軽視され、失敗したら「やっぱり中退だ」とバカにされることもあること
④本気で頑張れば、大卒の95%は敵じゃないこと

をしっかりと勘案して判断されるとよいと思います。



中退して良いことが起こるかどうかは人によります。


僕はただ、「もっといいことを起こすぞ」と思って歯を食いしばってやってきただけです。



中退してしばらくは「大学で勉強したいなあ」と思うこともありましたが、いつからか、早く会社を作りたいという思いが心を支配し、それからは、「大学を作りたい」と思うようになりました。


僕が作りたい大学は「中退大学」です。

①学費は4年間、一切無料で、学生は卒業禁止。

②4年以内に起業しなければ、ペナルティとして学費を払う。

③見事中退して起業した場合は、株式の10%を大学が保有する。

④中退後、5年を経た卒業生は大学で「講師」を担当する。

⑤特例措置として大学院も併設するが、必ず中退すること。

⑥在学生は、卒業生の会社でインターンを行うこと。

⑦食堂、図書館、売店は併設せず、学生による飲食事業、図書館事業、流通事業で全ての設備・機材・消耗品を調達する。


という大学です。



なかなか面白いアイデアだと思いませんか?「中退大学」では名前がかっこ悪いですが、こういう大学があってもいいと思います。


文部科学省が認可するかしないか?そんなのはクソ食らえです。


日本各地で活躍する人たちが認める教育内容を整備し、ダブルスクールのような位置付けでやってもいいではありませんか。大事なのは実質です。履歴書と学歴はカザリにはなってもカネになりません。


中退しても大卒以上に何倍も稼げることは、身をもって実感しまくりました。そういうノウハウを教える「実践哲学の学校」があってもいいと思います。


日本の少子化の一つの原因は「教育費の高さ」にあると言われており、その大半は大学の学費が占めます。これを90%以上カットできれば、日本中でたくさん赤ちゃんも生まれるでしょう。


中退した人は発想が非常識な人が多いですから、行儀の良いサラリーマンや公務員は大卒の方々にやってもらって、中退人間たちは世の常識を打ち破るビジネスを起こすのが良いと思います。


中退したいという方はいつでも相談に乗りますから、お気軽にご連絡下さいね。


在学して卒業まで頑張るという学生さんも、お父さん、お母さんに感謝して、今の時間をしっかり「将来への投資」に充てましょう。そうすれば、きっと将来元を取りますよ。


以上、「中退」に関する考察でした。


今日もお読みいただき、ありがとうございます。

ただ今、教育・学校部門35位、就職・アルバイト部門21位です。

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◆今日の一言
No.423(07/4/11)

『働かざる者、食うべからず』(レーニン)





夜、東京の「オンブック」さん(お世話になっている出版社)から添削済み原稿が届き、「さて、残りの校正を頑張るぞ!」と思ってPCを立ち上げると…。

兵庫県の大学に通うXさん(中国からの留学生)から、本メルマガに対してご感想をいただきました。

経路を伺うと、読者というよりは、お友達の紹介で本メルマガを転送してもらって何通か読み、内容に興味を持ったので、直接執筆者の僕にメールを送った、とのこと。


どうも、わざわざご丁寧にありがとうございます。

メールによると、「世界最高の技術、教育水準を誇る日本の企業で働きたいと留学したものの、日本の大学生があまりにやる気がなく、どうしても、世界最先端を行く日本企業と学生の姿が結びつかない」というお悩みをお持ちのようです。

そんな中、友達の紹介で『内定への一言』を読んでみると、今まで日本人に対して抱いてきた疑問がスラスラ解けてきた…。



そこで、この機会に執筆者の僕にお礼を兼ねて質問を送り、少しでもいいから答えてほしい…ということです。

いいですよ!読者の方からの質問はとても嬉しいので、今日はこれについて書きましょう。

まずは、ご質問にお答えします。



■「小島先生は、日本人ですか?」

⇒「小島さん」でいいですよ(老師も可?)。僕は純粋な日本人です。


■「どこでメールマガジンの内容を勉強してきましたか?」

⇒若くして赴任した東南アジア、30回旅したアジア、および経営者相手の法人営業&企業取材です。


■「日本の学生はどうして一番勉強できる大学で勉強しないですか?」

⇒日本人にとっての大学とは、「建物付き就職保険」だからです。つまり、勉強するより、満額払い終えて卒業証書をもらうことが大事、ということです。

■「小島先生は一般的な日本人と考え方が違うようですが、なぜそうなったですか?」

⇒「一般的な日本人」というのがどういう人々かは分かりませんが、僕は周りの日本人こそ「変な人たちだなぁ」と思ってます…。実は、これは長年の悩みの種でした。今では群集心理観察・分析は楽しみの一つですけどね。



Xさん、僕は大学2年の時に中退し、日本でいう大学3年生の夏には、馬来西亜の吉隆坡にある小さな貿易会社で働いていました。

そこは生活費が日本の「4分の1」だったので、僕は20歳のくせに「プール・駐車場付き」で首都を見渡せる高台の高層マンションの17階に住み、リッチな生活を楽しみながら、毎月どんどん貯金しました。

そして、帰国の途上ではシンガポール、タイ、フィリピン、韓国を8ヶ月旅行し、僕が関心を持っていた「経済制度と教育の関係」について、マレー語、英語、韓国語を駆使して「取材旅行」を行ってきました。

そして、22歳の時に帰国し、23歳からは経済雑誌の記者として、地場企業の経営者相手に取材・営業活動を続け、それから26歳の時に起業し、今に至ります。



ということで、僕はまともな高等教育は受けていません。最終学歴は「天草自動車学校」です。海外勤務、アジア旅行、経済誌が僕の大学でした。

初の社会人生活が「海外」だったため、僕も帰国当初は、自分が外国人みたいな気分に何度も襲われたものです。


次に勤めた会社は創業5ヶ月のベンチャー出版社だったため、「研修」なんて親切なものはありませんでした。

面接の翌日から「じゃ、今日から営業ね」と法人営業に行き、以来今まで2,000社以上を営業で回り、600社以上を取材してきました。

会った人がほとんど経営者だっただけに、かなり感化され、ますます「サラリーマン」とは意見が合わなくなりました。

それから独立し、人様の「就職」をお世話する仕事を始めて、縁あって大学生のサークルをお手伝いすることになり、そこで大学生の職業観に触れる中で、ふたたび「異文化交流」のような驚きを感じました。


なぜかというと、日本の若者が口にする「仕事」、「就職」、「お金」に関する意見は、その大半が、立派な「社会主義」に立脚する意見だったからです。

本人たちは意識していないし、学習した覚えもないでしょうが、日本の学校教育では多分に社会主義的価値観を注入されるので、無意識のうちにそうなるのでしょう。

僕は授業中は寝てばかりで、教科書さえ忘れていたため、はからずも、その影響を免れることができたのかもしれません。

僕は20歳で発展著しいマレーシアに赴任し、そこで世界各国のビジネスマンと出会う機会を得たので、こういう価値観のギャップにも気付きやすい素地が形成されたのでは、と今になって思います。


Xさんのお国は、タテマエ(外面的ポーズ)としては「共産主義」を表明していますから、中国の義務教育がどういうものかは知りませんが、その理論の基礎くらいは学ばれたかもしれません。

しかし、以下の内容を知ると、Xさんの国よりも、日本の方がよっぽど共産主義的な国だと感じることでしょう。


試しに、日本人の友達に会ったら、「働かざる者、食うべからず」という言葉を知っているかどうか、聞いてみて下さい。ほぼ全員が知っていると思います。

次に、「では、それをどう思いますか?」と聞いてみて下さい。ほぼ全員が「そうだと思う」と答えるでしょう。

さて次には、「では、働くとはどういうことですか?」と聞いてみて下さい。「額に汗して」とか「体を使って」という意味の答えが多いと思います。


ほとんどの日本の若者にとって、「働く」とは、「体を動かすこと」を意味します。涼しいオフィスでじっと考え事に耽り、雇用を生み出すようなビジネスを作る働き方は「働く」ではなく、「体を動かし、汗を流す」ことが大事です。

「働かざる者、食うべからず」
「血と汗と涙」
「体が資本」

…聞き覚えはありませんか?これらは全て、レーニンの言葉であるということを。



次に「お金」についても質問してみると面白いですよ。試しに、「税金が足りなくなったら、お金持ちからたくさん取るべきだと思いますか?」と聞いてみて下さい。

ほぼ全員が、どれくらい考えたのかは別として、「そう思う」と答えるでしょう。「金持ちは、悪いことをしないとなれないと思いますか?」と聞いてみると、半分くらいが「そう思う」と答えるでしょう。

ここにも、「資本家が労働者を搾取する」とか、「資本家の富を奪還して人民に平等に分配せよ」というレーニンの言葉が見え隠れしています。


また、「収入」や「福祉」についても聞いてみて下さい。「人は能力に応じて働き、必要に応じて受け取るべきだと思いますか?」と聞いてみると、「それはそうだ」と答える学生が多いでしょう。

資本主義なら「必要に応じて働き、能力に応じて受け取る」となるはずですが、共産主義の教祖・マルクスは、『ゴータ綱領批判』の中で、「人は能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」と理想社会を描いています。

「努力はあまりしなくてよい。受け取るものは遠慮しない」という有名な思想ですよね。まるで現実を無視した原始人のような思想ですが、これをそのまま福祉政策に反映させ、財政事情がおかしくなったのがわが日本です。


最後に、「給料を払ってくれるのは、誰ですか?」と聞いてみるのもいいでしょう。おそらく大半の学生は、「会社」と答えます。

冗談じゃない。給料を払ってくれるのは「お客様」で、会社は一時的に収益を預かり、それを分配する組織に過ぎません。

なのに、日本の労働者の多くは、会社に「給料上げろ!」と集団で要求すると、本当に給料が上がると思っています。それは、正しくは「インフレ」と言うのですが、大半の労働者はその仕組みも知りません。


さて、わが国では、春になると日本名物の「春闘」というイベントをやっています。

今どき「給料を払ってくれるのは会社だ」なんていう骨董品のような考えを持った人たちは、中国でもお目にかかれないと思うので、ぜひ記念写真を撮ることをオススメします。

働けばそれ以上稼げる時間を放棄して、昼間から「給料上げろ~!」とやっていて、年間数千円上がったくらいで「勝利」とか言っているんですから、夜のバラエティ番組よりよっぽど面白いですよ。

Xさんの国で「給料を払ってくれるのは?」と聞くと、「実力」、「人脈」、「知識」という答えが返ってくるかもしれませんね。あるいは「共産党の友達」、「賄賂」、「コネ」、「学歴」となるかもしれませんが…。


しかも、極めつけは、これはぜひ「日中比較文化論」のテーマにもしてほしいんですが、わが国の大半の人々は、学校で教わった通りに「人間は平等である」と思っている、ということです。

理想としては素晴らしい考えですが、現実の世の中、差がない分野を探す方が難しいくらいです。

レーニンは『国家と革命』の中で、「人間は平等ではない」と書いています。


だからこそ、幼い頃から繰り返し繰り返し「人間は平等だ」という観念を植え付けていくわけです。

そうすれば、大人になるに従って「おかしい!世の中は平等なはずなのに!」と怒りが生じ、その矛先を「政府」に向けて、待望の「革命」が起きる…という思想ですよね。

そうすれば、多くの国民に「私は弱者」という自己認識が生まれ、同一の政策に賛同しやすくなる、ということです。


「私は弱者」という人が多くなったら、どうなるでしょうか?

Xさんの国では「選挙」の経験が歴史上存在せず、今もって「一党独裁」の政治をやっていますが、民主主義のわが国では、「多数派=権力者」、つまり「強者」となります。

「オレ、弱者!」、「私も!」、「オラも!」、「わしも!」…と、続々と弱者が集まって「選挙権」を行使すれば、それはもう、立派な「強者」です。

強者とは、社会変革に影響を与えうる立場にある人たちを言うのですから、一人一人が「弱者」でも、集団化すれば「強者」となるという発想もまた、レーニン直伝と言えるでしょう。


わが日本の「本当の弱者」は、「金持ち」です。頑張って起業し、多くの人々の雇用を創造して、多くの税金を納め、資源も武器もない日本を世界の一等国にしたのは、多分に経済人の貢献によります。

なのに、経済人や起業家、お金持ちは、いくら頑張っても「悪いことしてるはず」、「ケチ」、「欲の権化」といった偏見でいじめられます。

のみならず、不況で倒産すると個人財産ごと差し押さえられ、財産を相続すると「財産没収税」に近い「相続税」が課税され、儲かると真っ先に税金を引き上げられ、まったく、おかしな社会です。


「自称・弱者」の強者ほど手に負えない人はいませんよ、ほんと。

この人たちは基本的な経済観念が確立しておらず、会計の初歩も分からないため、候補者が「年金を充実させます!」、「福祉を充実させます!」、「故郷を発展させます!」と言えば、本当にそうなると信じています。

ということで、「皆さんに与えます!」という候補者が全国で当選し、全国に税金をばらまいた結果…。

日本政府は記録的な借金を抱えてしまいました。


面白いでしょ?こんなに国民一丸となって国家的パロディを演じている国が、他にあるでしょうか?「社会主義市場経済」と言っているアジアのどこかの大国と同じくらい、奇妙ですよね。

僕は学生時代に相当する約2年を海外で過ごし、働きながら勉強したため、「オレの国はどこか変だぞ」と思い続けてきました。

その「変なところ」を解決すべく、コミュニケーションやマネーセンス、時間管理、リーダーシップなどの分野であれこれ考え、人間性と経済合理性に基づいて体系化し、それを会社の商品として提供してきました。


それはまぁ…ヒットしたと言えるでしょう。

現在お手伝いしているサークル・FUNでも、日本の伝統精神と人間性、経済合理性のバランスは等しく考えているところです。

相手が学生なので教えられる範囲も限られていますが、「日本に生まれてよかった」、「この社会に幸せを届けたい」という気持ちで社会に出てくれれば、顧問としての役割も一応果たしたことになるのでは、と考えています。



ということで、僕のメルマガが奇妙な構成で、多くの学生さん、今では社会人の方からも「むかつきながらも、一理ある」ということでお読みいただいているのは、そういう僕の独自の経歴や研究のためだと思っています。

しかしまぁ、今のような教育や職業観では、若者があまりにかわいそうなので、僕も仕事の合間になんとか「働く楽しさ」、「儲かる働き方」、「楽しい働き方」を教えていたら、こんなに大きなサークルになってしまったんです…。

「日本は社会主義で、中国は資本主義」。お互い、仮面をかぶっていて面白いですね。


Xさん、ご質問とご意見、どうもありがとうございました。



今日もお読みいただき、ありがとうございます。

ただ今、教育・学校部門29位、就職・アルバイト部門18位です。

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