東京ディズニーランド・バズライトイヤーのアストロブラスタークローズへ | The Wonderful World of Disney

 

2024年4月26日、東京ディズニーランドを運営する株式会社オリエンタルランドは、2024年10月をもって「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」をクローズすることを発表しました。

 

これは、東京ディズニーランドのトゥモローランドに、ディズニー映画「シュガー・ラッシュ」(原題:Wreck-It Ralph)の世界を舞台とした新規アトラクションを2026年度以降に導入することによるものとなり、「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」のアトラクション施設をリニューアルする形でオープンします。

 

 

 

プレスリリース:

https://www.olc.co.jp/ja/news/news_tdr/20240426_03/main/0/link/20240426_03.pdf

 

説明文引用

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東京ディズニーランドのトゥモローランドに、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』の世界を舞台とした新規アトラクションを 2026 年度以降に導入することを決定いたしましたので、お知らせいたします。


この新規アトラクションは、子どもから大人までインタラクティブにゲームを楽しんでいただける屋内型のアトラクションで、東京ディズニーランドのアトラクション「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」をリニューアルして誕生します。


アトラクションのテーマとなる『シュガー・ラッシュ』は、ゲームセンターの複数のゲームの垣根を超えてストーリーが展開するディズニー・アニメーションのアドベンチャー映画です。人気のビデオゲームで悪役を演じてきたラルフは、自分が広い心を持つ真のヒーローであることを証明するため、アクション満載の旅に出ます。旅の途中で元気いっぱいの女の子ヴァネロペとチームを組み、ゲームの世界で冒険を繰り広げます。


このアトラクションでは、ゲストはキャンディ大王がつくりだした不具合「シュガーバグ」によって破壊されそうになっているお菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”の世界を救うべく、映画に登場するおなじみのキャラクターであるラルフ、ヴァネロペたちと力を合わせ、シュガーバグをクッキーやケーキといった元のかわいいお菓子の姿に戻していきます。


ゲストは、お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”の世界を救うことができるのでしょうか。東京ディズニーランドに誕生する映画の世界を舞台として新たな体験を提供するアトラクションに、どうぞご期待ください。

 

※ これに伴い「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」は 2024 年 10 月をもってクローズいたします
※「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」は富士フイルム株式会社が提供しています
※ 隣接する商品施設「プラネット M」も、テーマの変更および改修を行います

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上記、公式Twitter(現X)に掲載されたコンセプトアートからは、「バズライトイヤーのアストロブラスター」のアトラクションのライドシステムをリニューアルしてオープンすることが読み取れます。

 

香港ディズニーランドでは、かつてトゥモローランドにあった「バズライトイヤーのアストロブラスター」をリニューアル・リテーマし、マーベル仕様に刷新しています。リニューアル後の詳細は明かされていないものの、香港での実績を踏まえると、ライドルートはそのままに、内装とライドそのものの大規模リニューアルとみて良いでしょう。

 

 

 

 

 

東京ディズニーランドでは、スペースマウンテンが大規模リニューアルによるクローズが記憶に新しいところですが、立て続けに「バズライトイヤーのアストロブラスター」がクローズを迎えるとは少し驚きました。コロナ禍を踏まえて、エンターテインメントプログラムが縮小傾向の中、アトラクションへのリニューアルに積極的なのは利用者のニーズを汲み取った上での判断なのでしょう。

 

これまでのアトラクション待ち時間を踏まえると、向かいの「スティッチ・エンカウンター」の方が利用率が低いように見えるので、こちらのテコ入れが濃厚かと思いましたが、今あるトゥモローランドのアトラクションではスペースマウンテンに次ぐ古参アトラクションで、モンスターズインク、スターツアーズ、エンカウンターはそれぞれリニューアルして今に至ります。それを言い出したら、「バズライトイヤーのアストロブラスター」も「ビジョナリアム」というアトラクションをリニューアルしていますけどね。

 

もう1つ、このアトラクションがクローズすることで消えるのが、東京ディズニーランドから「トイ・ストーリー」の常設施設が無くなるということです。日中のパレード「ハーモニーインカラー」ではウッディとバズ、フリーグリーティングとしてウエスタンランドでウッディ・ジェシー・ブルズアイ、トゥモローランドでグリーンアーミーメンがそれぞれ登場しています。特にグリーンアーミーメンに関しては、リテーマによってトゥモローランドに関連施設が無くなるので、今後登場しなくなることが予想されます。また、パレードもフロート1台だけですので、何かの拍子に登場しなくなる可能性はゼロではありません。

 

トイストーリーシリーズは、東京ディズニーシーの「トイ・ストーリー・マニア」やオフィシャルホテル「東京ディズニーリゾート・トイストーリーホテル」がありますから、東京ディズニーランドから仮に消えても、東京ディズニーリゾート内では残り続けるので、そこまでインパクトは大きくなさそうです。例えば、アストロブラスターで使用していたライドや的をトイストーリーホテルの一画に移転するだけでも、ホテルの利用価値が上がりますから、そうした対応をしてくれるとマニア的には喜びの声が上がりそうですね。

 

 

東京ディズニーランドにおける「トゥモローランド」は、文字通り「未来」をテーマにしたテーマランドですが、近年ではあまり未来の要素を感じ取ることができないエリアとなっていました。それもそのはず、ディズニーランド(アナハイム)が構想された際は宇宙旅行が遠い未来の世界で実現されると予想してトゥモローランドが構成されたわけですが、現代となってはお金を出せば民間企業でも宇宙に行ける時代になりました。憧れの宇宙空間をもとにスペースマウンテンができたり、宇宙旅行とスターウォーズを掛け合わせたスターツアーズが生まれたりと、次第にディズニー作品を絡めていって今に至ります。最新のテクノロジーとかを展示する万博でもありませんでしたし、何だったら「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!」に未来の要素がどこにあるのか?と言われても仕方ありません。

 

前述したように香港ディズニーランドではトゥモローランドの半分がマーベル要素になりましたので、将来的にエリア内のリテーマというのも十分あり得るのかなって気がします。個人的には「トゥモローランド」というのが時代に沿わない名称だと感じており、宇宙を残すならスターウォーズにシフトするなり、ディズニー作品のテーマにしたアトラクション施設の集合体ならそれに合わせたテーマランドの名称変更というのが現実的な気がします。今後どうなることでしょうか。

 

 

名残惜しい要素はありますが、時代と共に変化するのがディズニーパークですので、中途半端にモノを残すよりかは、テーマにあった方向性でアップデートを期待したいところです。乗り納めをされる方はお早めに!