Respect for Paris
今回の記事は、ディズニーランドリゾート・パリを飛び出し、パリ市内を散策します。朝食はホテルで、年パスのアーリー特典を使って10時半までパークに滞在してから市内へと向かいました。
市内へは隣接する「MARNE LA VALLÉE CHESSY」駅から出ているRER A線を使って約40分ほどで到達します。A線は、TGVが発着する「Lyon」駅、凱旋門がある「CHARLES DE GAULLE ÉTOILE」駅を通ります。
今回の市内散策ですが、ノートルダム大聖堂、エッフェル塔、凱旋門(シャンデリゼ通り)の3か所を回りました。市内に行くには、一日フリー切符のMOBILISが便利です。市内を走るRERとメトロの乗り降りが自由にできます。
駅には有人の切符売り場がありますが、MOBILISを買うだけなら自動券売機で買った方が早いです。現金とクレジットカード両方に対応しています。このMOBILISは乗車できる範囲(ゾーン)によって値段が変わってきます。パリ市内の中心部はZONE1、CHESSY駅はZONE5に属します。なので、CHESSY駅から市内に行く際には一番高い料金で購入することになります。逆に言えば、乗り降りできる範囲が広いということです。
切符は裏に磁気テープがあるので、折り曲げたり水に濡らすと改札が通れなくなります。お値段はZONE1から5で16.60€です。
RERの改札はゲート型で、切符を入れて取るとゲートが開きます。
共連れ防止のため、人が通ったことを検知するとすぐ閉まります。
スーツケースなどの大きい荷物がある場合は先に通さないと挟まります。市内では、改札をくぐりぬける人もいるため、後ろから共連れされないよう注意が必要です。場合によっては、共連れさせたとして捕まることもあるそうです。市内観光の際はご注意あれ!
第一の観光はノートルダム大聖堂です。1本では行けないため、途中駅で乗り換えます。まずは、A線から14駅先の「Chàtelet - Les Halles」を目指します。
出発時間は駅にある液晶モニターに表示されています。
分単位にはなりますが出発時刻になると勝手にドアが閉まって出発していきます。
RER A線では、出発してからすぐ、ホームレスの人が1~2€を恵んでくれという紙を渡しながら金銭を要求してくるケースがあります。基本シカトすればいいのですが、ディズニーランド・パリ帰りの観光客が狙われやすい傾向にあるので、日本人だと分かるような格好は避けたほうがいいでしょう。何もなければ紙だけ回収して帰っていきます。
また、最も迷惑なのが楽器を持って乗り込んでくる人たちです。隣の車両にまで音が響き、聞いていたであろう人から金銭を搾取しようとします。こちらもシカトでいいでしょう。
RERやメトロでは車内検札は行っていません。なので、見知らぬ人に声をかけられても無視です。
「Chàtelet - Les Halles」に着いたらB線に乗り換えます。
B線はシャルル・ド・ゴール空港まで直通しているので、空港とDLPをRERを使って移動する際はこのルートになります。
1駅隣の「Saint-Michel Notre Dame」がノートルダム大聖堂の最寄駅です。
ノートルダムと書かれた出口を頼りに進むとC線のホームに出ます。
そこから改札を通り、外をでると横に小さな川が流れています。
(セーヌ川ではありません)
出口は二方向に分かれていて、上った目の前もしくは上って振り返るとノートルダム大聖堂が見えてきます。
世界文化遺産にも登録されており、ディズニーアニメーション映画「ノートルダムの鐘」の舞台にもなった歴史あるローマ・カトリック教会です。小・中学校で一度は教科書で目にするはずです。ディズニー好きだったらパリに訪れた際は寄っておきたいポイントです。
建物中に入るのは無料ですが、建物(塔)の屋上に上るのは有料です。
パリの名所でもあるため、常に観光客でごった返しています。
建物に向かって右下に入口があり、そこに向かって長蛇の列が伸びています。昨年のテロの影響もあり、入り口では警備員による荷物検査とジャケット内の確認がありました。
一角には、平和を告げるメッセージカードが置かれていました。
おそらく、昨年のテロ事件を受けてのことでしょう。
最奥部には大聖堂の模型が飾られています。
意外と横や後ろから見たことがない人も多いのでは?
↑聖堂の真ん中から入口側を撮影
↓聖堂の真ん中から奥側を撮影
ノートルダム大聖堂の前の広場には、ポイントゼロと呼ばれる基点があります。
日本は日本橋を基点に東京まで○○kmという道路標識があるのと同じように、パリまで何kmかを示す基点になっています。少し分かりづらいのですが、大聖堂の前に一か所人だかりができていたら、これだと思っていいでしょう。
大聖堂の左側には、塔の上に上る人の列ができています。
今回は、というか今回も上るのは諦めました。夏休みやホリデーシーズンにしか行けないので、なかなか難しいです。私の記憶では、ひたすららせん階段が続きます。
それと、前回の特集 で触れた工事について、詳細が分かりました。
大聖堂の前に広がる広場の地下に、博物館のようなものができていました。入るのは有料だったので、中までは入っていません。
続いては第二の観光、エッフェル塔です。
先ほどの駅からC線に乗って1本で着きます。
改札に近い一番後ろの車両に乗ると、降りた際改札が近いです。
間近で見るとかなりでかいですよ(笑)
TGV、RER、メトロのドアは自動では開かず、ドアにある黒いボタンを押すか、コックのようなものを押し上げるとドアが開きます。閉まるときは自動です。
A線で使われている車両より内装は汚かったです。クロスシートですが、フランス人は平気で椅子に足を乗せるのでそりゃ汚くなりますわ。日本の車両がいかにきれいなことか。
C線に乗って4駅先の「Champ de Mars Tour Eiffel」で降ります。
先ほどの川沿いを走るのですが、途中外の景色が見えます。
C線は自動放送がないので、駅名の看板を頼りに降りるかを判断します。
この駅は、エッフェル塔の最寄駅ですが、駅から3分ほど歩きます。
出口を出ても建物が邪魔してエッフェル塔は見えません。
道なりに沿って歩いて行くと見えてきます。
エッフェル塔は高さ324mの電波塔で、パリの名所というかシンボルといってもいい存在です。最上部には放送用のアンテナがあり、高さ約280m付近に最上階の展望台があります。
エッフェル塔の4本ある柱には、それぞれ東西南北の方角を示しており、水圧式のエレベーター(構造的にはケーブルカー)があります。
展望台は3つあり、階段でも上れる第1展望台(1階)、地上からのエレベーターの終着第2展望台(2階)、そして最上展望台(最上階)です。
南以外のエレベーター入口には、チケット売り場への入り口があり、エレベーターを利用する際はここ(上の写真)から伸びる長蛇の列に並ぶ必要があります。世界的な観光名所ということもあり、最低でも1時間待ちは覚悟必要があります。我々は約1時間半待ち、チケット売り場に到達しました。
写真はWESTの入り口です。看板の下には、警備員が立っていて、金属探知機によるボディーチェックが実施されています。奥に見える緑色の看板は団体客専用の入り口です。
南は、レストラン利用者だけが利用できる専用のエレベーターがあります。南には、展望台にあるレストラン行き専用のエレベーターと第2展望台まで続く階段でも上ることができます。
チケット売り場は3か所です。我々は、最上階(Top)まで上がれる券種を購入しました。大人17€、ユース(11~24歳)14,50€、子供(4~11歳)、3歳以下は無料です。
AKIRAはこう見えてまだユースですよ!(笑)
チケットを購入したら、エレベーター乗り場です。
4年前まではなかったのですが、DLPと同じX線検査機による手荷物検査が実施されていました。左の列が団体客優先レーンです。
エレベーターは定員制で、日中は常に満員の状態で出発していきます。
階段でも上ることができますが...(笑)
エレベーターは第1展望台で一時停止しますが、ドアは開きません。
なので、第2展望台に直行します。
パリの景色が一望できます。(★)
金網のフェンスがあるだけで、風通しは完ぺきです!(笑)
エッフェル塔の北側に凱旋門、北東側にノートルダム大聖堂が見えます。
ここからの景色もいいですが、最上階の景色もすばらしいものです。
先ほど購入したチケットは最上階行きが付いているので、最上階へ移動です。
地上からのエレベーターが斜めに移動するのに対し、最上階行きのエレベーターは垂直に移動します。
窓越しの景色になりますが、最上展望台に到着します。
各方角には、エッフェル塔の高さにちなんだ各国の建物の名前が書かれています。日本は...
そして、階段で1つ上の階に上がると金網で囲まれた風通し抜群の展望台に入れます。
せっかくなので、西→北西→北の順に8方向の写真を広角レンズで撮影してみました。
AKIRAの身長を足して「281m」の地点ですね(笑)
地上が無風でも、展望台の上は常に風が吹いています。
また、冷たい風によってかなり寒かったです。
余談ですが、各展望台にはトイレがあり、公衆トイレよりかは清潔感があります。お金を払った人しか入場できないので、それなりですね。
陽も落ち始めていたので、展望台を降りて、外観撮影に向かいました。
★印の上の写真の方向に進みます。
エッフェル塔の正面は通りになっているので、歩道から撮影すると少し斜めになってしまいますが、これも有名な撮影ポイントです。
明るいうちに凱旋門に移動し、夜のシャンデリゼ通りを横目に帰る予定でしたが、エッフェル塔で予定外の待ちが発生したため、この場所で日の入りを待つことにしました。
夜になると幻想的な景色が広がります。
この周辺には屋台などが並んでいて、小腹が空いたときにおすすめです。
私がパリ市内に行ったときは、エッフェル塔が見えるこの高台そばにあるクレープ屋でバナナチョコのクレープを食べるのがお決まりになっています。
見た目はきれいではありませんが、出来たてなのでおいしいですよ!
クレープはシュガーバター(プレーン)、チョコバナナ、ストロベリージャムといった種類があります。お値段はいずれも4€です。
このお店の裏手付近に「Passy」というメトロ6号線の駅があります。
そこから一本で凱旋門のある「CHARLES DE GAULLE ÉTOILE」駅へ向かいました。
凱旋門のマークを頼りに出口に向かうと目の前に凱旋門が見えてきます。
暗!って思ったら追悼の意味で照明が消されていました。
ここから少し離れた場所であのテロ事件が起きました。
周辺には献花されている場所があり、祈る人の姿があったのですが、さすがにその場所を撮影するのは失礼になるので、撮影は控えました。
ここは、ラウンドアバウトと呼ばれる信号のない環状交差点になっています。その中央に凱旋門が立っており、凱旋門に行くには地下通路を通る必要があります。有料になりますが、この通路から凱旋門の上に上ることができます。
上の写真はシャンデリゼ通りの終端にある横断歩道にある安全地帯から撮影しています。後ろを振り返るとシャンデリゼ通りの夜景が広がります。
この通りの左側をずっ~と降りていきます。
途中の横断歩道から凱旋門を撮影。
暗いのでよく分からず...。
7~8分歩くと見覚えのある看板が見えてきます。
本日最後の観光スポット、ディズニーストアです(笑)
テロ事件の影響で、入店するにも警備員による荷物検査とジャケットの中のチェックがありました。テロの影響で、ディズニーストアに限らず、他のお店やレストランでも警備員が配置され、同様のチェックが実施されていました。
中に入ったらプチでかいティンカーベルがお出迎えです。
ティンクの下には、下の階へと続く階段があります。
まずは1階(Grand Floor)の紹介です。
男の子向けのグッズとしてSTAR WARS、1階の奥には女の子向けのプリンセスグッズが中心に並んでいました。1階は主に子供向けのグッズです。
(日本と同じく、男性向けにはグッズ展開されていません)
店内の一角には日本生まれのTSUM TSUMグッズが置かれていました。
それほど人気はないようです。
このディズニーストアでは、年間パスポートの「Dream」と「Fantasy」を提示すると10%の割引が得られます。リゾート内で扱っている商品とはほとんど別物が揃っているので、パリに訪れた際にはチェックしてみてはいかがでしょうか。
日本人観光客向けにお伝えすると、このディズニーストアでは買い物袋が有料になっています。無料でもらえる袋はありません。有料の袋か、プラスチック製のお土産袋を買うかです。エコバックを持っていくのもありかもしれません。(Disney Villageにあるディズニーストアはパークと同じ袋に入れてくれます)
この後、シャンデリゼ通りのサンドイッチ屋さんで食事をしてから、「CHARLES DE GAULLE ÉTOILE」駅に戻りました。この駅からは行きに乗ったA線が出ているので、一本で帰れます。
駅のモニターには分かりやすくミッキーのアイコンが表示されているので、該当の列車に乗ります。数分の違いで別の行き先が来るので乗り間違いには要注意です。
駅は近代的な感じになっていて、ホームの上には広告が飾られています。
車内のディスプレイにも「Parcs Disneyland」の文字があります。
ほとんどの乗客は、Chessy駅よりも前の駅で降りていくので、車内は空いています。
無事市内から戻ってこれました。
先頭車両に乗ったので最後に1枚。ドア横にある銀色の箱にはホームにあるカメラからのモニターが入っています。運転士はこの箱に合わせて車両を正確に止めます。この左は詰所になっていて、先頭車両を撮影することはできません。
特集も後半戦。次回からウォルト・ディズニー・スタジオです。