目指せ!森林インストラクター。 -5ページ目

目指せ!森林インストラクター。

日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

またまた久しぶりの更新になってしまいました。
10月は季節外れの台風襲来
思うように活動できなかった月でしたが、色々と準備をしたりとコッソリ過ごしておりました。

霜降を過ぎて急に秋らしくなり、風邪なども流行っております注射
暑ければ脱げる、寒くても着られない。の旅人の精神で、日々を過ごして行きましょう。

昨日は高尾でのエコハイク。
恒例となりました、高尾山GREEN CLEAN作戦を行いました。

今回は6号路。
あまりこの季節は歩いたことが無かったので、どんな表情を見せるのか楽しみです。


沢筋のルートである6号路。入り口で出迎えてくれたのはヤマハッカ。

ヤマハッカ

花柄があるのが特徴です。ハッカの名を持つのに、匂いはありません。

試験管ブラシ(?)、サラシナショウマ。

サラシナショウマ

小さな世界、シロダモの花。クスノキ科っぽい花を咲かせています。

シロダモ

小さな世界その2、同じクスノキ科でも早春に花を咲かせるアブラチャン。もう芽を準備中。

アブラチャン


キジョランの実が口を開き、もうすぐ種が溢れ出そうです。

キジョラン

有毒でありながら、アサギマダラの食草として知られています。

サルトリイバラの実。この季節は赤い実が多くなります。

サルトリイバラ

ゴンズイの実。黒っぽい実が顔を出しています。

ゴンズイ

ビナンカズラ。林縁の天然リースを思わせます。

ビナンカズラ

ツルリンドウ。文字通り、ツルリとしてますが・・・蔓竜胆です。

ツルリンドウ

トキリマメ。赤い莢が開くと、もうすぐ種子が顔を出します。

トキリマメ

漢字で吐切豆。痰切豆とも呼ばれ、去痰作用があるそうです。

林業の世界では疎まれる蔓植物も、自然界では林縁を幕のように覆って、外気の干渉を防ぐカーテンの役割をもちます(マント群落と呼ばれます)。

蔓によって古木が巻き殺され、できた空間に新しい芽生えを促す更新の作用もあります。

その森とどのように付き合うのか。
蔓ひとつとっても、部分と全体を考えさせられます。

今回は蔓が主役の、実りに満ちた山行となりました。

紅葉1000m付近まできているとの話。
まだ寒くなる前の、野山を歩くには気持ちの良い季節です



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先日は、雨の為高尾山でのイベントが中止になってしまいました
毎月第一土曜日、清掃ハイクを行っております。

高尾山GreenClean作戦

私は西伊遠征の為に欠席してしまいましたが、先月の模様です。
http://bit.ly/1bLCiwN

10月は楽しみにしておりましたし、せっかく出かけましたので、日影沢をふらっとお散歩してきました。

天候も悪いため、肌寒ささへ感じる日でしたが、レインウェア―に身を包むには、ちょうど良い陽気でした。

出迎えてくれたのは、秋の実り。

ツノハシバミ

森のヘーゼルナッツ、ツノハシバミの実です。
この独特の形は、目を引きますね。

雨の日は、花も艶めいて見えます。

キツリフネ

そばかすの可愛い、キツリフネ。なんか、青春しちゃいそうです

こちらはお寝坊さん。寝起きの模様です

寝起き

ふぁー。Zzz…(*´?`*)。o○ 目覚めると・・・

シイラネセンキュウ

秋の貴婦人、シラネセンキュウです。
この花、シラネ。教えてくれて、センキュー。。。はい

裏では、バナナ虫が雨宿り。

ツマグロオオヨコバイ

一度は目にしたことがあるこの虫。ツマグロオオヨコバイです。

では次。これ、なーんだ?

アブラチャン冬芽

ボクシンググローブも勇ましく。とんがり頭のアブラチャンです。
さすが早春を告げる花、もう来年の芽を準備していました。

雨の日は小さな世界が良く似合う。

ミゾソバ
この透明感!ミゾソバの花も麗しく。

深まる秋に、恋も燃え上がり―

オンブバッタ

(/ω\) 
(;^ω^A

雨のお散歩も、また違った良さがありますね。


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先週の台風は大きな被害を残しました。
被災された方々、お見舞い申し上げます。

台風直撃の三連休は甲斐駒への登山予定でしたが、急遽予定を変更して八ヶ岳を摘まみ食いしてきました。
天女山から三ツ頭(2580m)まで、南峰権現岳へと至るルートの一部を、ピストンしました。

天女山へは、駐車場がすぐ下にあるので程なく到着。
朝はまだ天候も良く、嵐の前の静けさそのもの。目指す三ツ頭へも、期待が高まります。

三ツ頭への道

道端にはノコギリソウ。複雑な鋸歯が特徴です。

ノコギリソウ

マツムシソウの可憐な花。秋ですね。

マツムシソウ

独特な風貌すら不気味(?)な、トリカブトの類。有毒です。

ヤマトリカブト


オダマキの仲間。ミヤマキバナオダマキ(?)

オダマキ

予定していた甲斐駒は、すでに雲の中

甲斐駒


ガンガン標高を上げていきます。
林床を彩る、ゴゼンタチバナ。


ゴゼンタチバナ


ナナカマドの実も、色付いていました。

ナナカマド

凛と咲く、オトギリソウ。薬効があるとかないとか。


オトギリソウ

漢字で書けば弟切草、なかなか物騒なネーミングです。

お化粧上手なコバノコゴメグサ。素顔の君も、素敵だよ なんて…


コバノコゴメグサ

稜線では、厳しい環境を物語る旗型樹形が見られます
どちらが風上か分かりますか?

風旗

答えは、向かって左。風上側は、蒸散が激しく枯れてしまい、風下に枝が残ります。

ジャン フジアザミです。


フジアザミ

アザミの仲間では、日本最大の花をつける種だそうです。

三ツ頭に着くころには、すっかりガスが掛かっていました。

三ツ頭

高山には高山の趣があります。
たまにはフィールドを飛び出てみるのもいいものですね。



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前回に続きまして、『森&海の達人と!西伊豆きらめ樹ツアー』の様子をお伝えします。

一日目は素潜り体験。西伊豆の海を満喫し、二日目は山に入ります。
そこは森林インストラクターたる者、やはり森がフィールドです

今回はNPO法人 森の蘇り代表の大西さんにご指導いただき、皮むき間伐-きらめ樹-を体験しました。

「きらめ樹」についてはコチラ

説明へ入る前に、日本の森についてのお話がありました。

日本は有数の森林面積を誇る国であること(森林率約7割、世界第3位
そのうちの人工林率は約4割、その蓄積量は40年間で2倍以上にもなります。

にもかかわらず、木材自給率は25%前後で、木材輸入量は世界1位
不名誉な木喰い虫の称号を返上できずにいます。

詳しくは、こちらのHPがわかりやすいです→森林林業学習館

木が売れない→手が入らない→森が荒れる まさに負のスパイラル
お手元の木製品は、どこの国の木でしょうか。

小さな選択が、大きな問題を紐解いていくための確実な一歩となること
理解できない私達では無いはずです。

さて、実際の作業の説明に入ります。

まずは伐採木の選定。
フィールドを区画し、全木調査を行って樹種・胸高直径を調査し、プロットします。
直径から幹の断面積を計算し、合計を算出して適正量との差を求めていきます。

間伐早見表


一区画当たり、80㎠が飽和状態で、これからの成長量を鑑みると40㎠が適正量となるそうです。
さらに、十年のスパンで手を入れないようにするため、35㎠を目指して伐採量を決めていきます。

量が決まったら、樹木の診断に入ります。
劣勢木はもちろんですが、全体のバランスも考えながら、伐採木を選定していきます。
これらの調査・選木を参加者が行うのが特徴で、そのための判断基準が明確になっており、わかりやすく説明できることはとても有意義なことだと感じました。

場所をフィールドに移し、皮むきの説明です。
まずは水・米・塩を伐採木の周りに撒き、山への感謝と作業の安全を祈願します。

祈願


伐採木に鎌で筋を入れ、竹べらを差し込むようにして一周剥いていきます。

作業実演

作業実演2


写真はありませんが、この後周りを囲むようにして、一斉に上へと剥き上げます。
剥きたての樹肌は白く滑らか。きらめ樹のネーミングはまさにそのもの。

瑞々しい内皮の甘みは、命の証。
直径の7倍を剥き上げることで、形成層を削がれた木は枯死し、ゆっくりと乾燥していきます。

巻きがらしすることで、たったまま葉枯らし乾燥をすることができ、材の艶も良くなるそうです。
伐採・搬出時も、水分が抜けることで軽くなり、作業がしやすくなります。

誰にでも作業ができ、伐出時までのタイムラグの中で緩やかに世代が交代していく。
ゆっくりと葉が落ちていき、光が差し込んで下層植生を育む時間的猶予ができる。

そんなイメージを受けました。

実際の有効性は、巻き枯らし後の林相を知り、伐採を行ってみないと実感はつかめません。

ですが、イベント性やまず現場を知っていただく入り口としては、素晴らしい方法だと感じました。

昼食後も、ツアーは続きます。
朝の雨で繰り下げられた、石部の棚田へと向かいます。

山からの栄養を含む湧水が、谷戸の棚田を潤しながら海へと流れ込んでいきます。

棚田


山に降った雨が、地下へと滲み込みながら谷筋へ集まってきます。

解説


ジオガイド「さやさん」の解説。土の中を通った水が岩盤(不透水層)にぶつかり、谷筋から湧き出ます。

湧水


田を潤す湧水。目に見えない森の栄養がたくさん含まれています。

稲穂


稲穂を育みつつ、森の恵みはやがて豊饒の海へと注ぎ込んでいきます。


山と海。
そのすべてが繋がりながら、命を受け継いでいく。
そして、小さな生業の中で自然に寄り添い暮らす、石部の人々。

忘れてはいけない何かが、ここには確かに息づいています。
伝え、守ろうとする思いが・人が、ここにはあるのです。

伝えること・選ぶこと・繋がること・行動すること…
私たちには、一体何ができるのだろうか?

大きな宿題をいただいた、今回のツアーでした。

小発電


石部には自然エネルギーが良く似合う。



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色々ありまして、久々の更新になってしまいました。
今回は、友人のイベントに参加してきました感想等の雑記です。

主催者のレイちゃんとは、さる飲み屋で出会いました。
個人での活動と共に、年と地方をつなぐ「里都プロジェクト」メンバーとしてもイベントを企画されています。

『森&海の達人と!西伊豆きらめ樹ツアー』
西伊豆の自然を舞台に、海と山を堪能してきました。

初日は曇り空の中、肌寒さに気圧されつつ新宿に集合。
これから海へ入りに行くのに、少々の不安を残した出発となりました。

が、現地に着くと雲も切れて夏の陽気
絶好の海日和でした。

お邪魔したのは、伊豆半島の西に位置する、静岡県賀茂郡松崎町石部。
静かな漁港といったイメージです。

この季節はクラゲが多く海は敬遠されますが、西伊豆は地の利からほとんどいません。
天候の作用か、海はまだ温かく、気持ちの良い温度でした。

お世話になった民宿『石部荘』さんのご主人、海の達人の指導の下、素潜り漁の体験をしてきました。
遠浅の海は所々棚になっており、シュノーケリングには打って付けの環境です。

私は疎いのですが、青や黄色の熱帯風のお魚も見られたりして、こんな場所でダイビング気分を味わえてしまう日本の海に、驚きました。

そして、アマちゃん気分を味わえる素潜り漁。
取れたのは、シッタカやジゴクと呼ばれる巻貝。
小ぶりながら、ムラサキウニは取り放題

一方、達人は、タコにアワビと成果を上げます。
さすがの一言です。

何年ぶりかの海、しかも素潜りは恥ずかしながら初体験!
あまりに楽しく、せっかくの防水カメラも出番なしでした(//・_・//)

陸にあがってウニを試食。
小ぶりなため、実入りが少ない( ̄ー ̄;
とはいえ、濃厚な味はまさにウニそのもの。堪能させていただきました。

夕食は、豪華な宿の料理と今日の漁果。アワビ・タコも頂きましたが、やっぱり鮮度が違う
散々拾ったシッタカはお付けの身に。良い出汁を出してくれました。
スタッフさんも交えた宴は、大いに盛り上がりました。

翌日は、朝から雨。
予定が振り替えとなった皮むき間伐へ。
続きは次回。