野球選手になりたかった幼年期
小学、中学、高校と頑張ってた野球が、僕には親との約束が一つありました。
それは、「高校までに本やニュースになるような野球の成績を残すこと」でした。
それが達成できない場合、
「野球をやめなさい」
という事を言われていました。
その後、無我夢中に頑張ってきた野球は、高校最後の大会の結果は県予選敗退。
結局、思うような結果を残すことはできませんでした!!
そして、親との話し合いの結果も虚しく、
「野球を続けたいなら自分で資金面を工面すること」言われます。
自暴自棄
その後、僕は自分を見失います。
自分の中がすっからかんになり、何をしても楽しくない、これからの不安が頭を埋め尽くしてきます。
そして、夜は眠れない日々が続きます。
大学からの野球推薦もなかったわけではなかったのですが、それは推薦レベルで授業料、入学金の割引がある程度で、野球を続けていくためには結構なお金がかかります。
もちろん何度もお金の工面ができないだろうか、計算してみましたが、どうやっても難しい状況なのは明らかでした。
そして自分の不甲斐なさと共に、自立というのは難しいことなんだなと深く考えるようになります。
自立とはなんなのか?
この頃、考え始めました。
通勤中のサラリーマンの疲れた顔。
お金の価値とは何か。
今後の社会はどうなっていくのか。
このまま健康に生きていけるのか。
そんなことを考え始めれば、もう出口が見つかりませんでした。
そのときテレビで、無人島生活の番組を見ました。
もちろん番組なので、そこの資源で全て生活しているわけではなのでしょうが、その時の僕にはすごく魅力的に見えました!!
その時、何もなかった僕だからこそスッと、その生活に魅了されていきます。
そして、自立という言葉を無人島に合わせて旅立ちを決意します。
無人島に出発??
もちろんその後、すぐにでも無人島暮らしを目指すのもアリだったでしょうが、野球一筋の僕にはご飯一つ出来ませんし、食べ物を見分ける術の持ち合わせていません。
そこで、考えました。
生きて行く上で重要なのは、「衣食住」だと聞きます。
その中で無人島で一番重要なのは、「食事」なので、食事=料理を知りたい。
そして調理をする技術を学びに行こうと決め、料理学校に入学することに決めます。
食材を見分ける目は、人から学んだり、本を読んだりして知っていこうと思っていました。
もちろんお金は、実費で工面していきます。
やっていける学校を探して計算しました。
入学金などの大きなお金は、親から借金してなんとか用意することができました。
正直、無人島で暮らしていくことに自信がなく、時間を先延ばしにしたいというところも少しあったと思います。
それでも入学する学校で、僕の人生を決めるような思いがけない出会いが訪れます。
運命の出会い
その出会いは臨時講師として来ていた有名ホテルの管理職シェフパティシエのS先生との出会いです。
入学早々、無人島で役立つ料理を知りたい!!
そんなことを先生に言うものだから、真剣に取り合ってくれるわけもありません。
先生達からすれば、意味わからない生徒ですよね。
自分が先生でも思います。
その後も真剣に掛け合ってくれなわけだから、余計に授業がつまらなくなってきます。
この頃から授業もサボりがちになります。
その時、つまらなそうにしてる僕の事を気にかけてくれたのが、そのS先生だったのです。
「無人島生活か!夢あるね」
「全力で応援するよ」
「無人島ではないけど、住民がほとんどいない島なら友人が知っているから紹介できるよ」
そんなことを話しているうちに、S先生と仲良くなり、S先生と話す事が楽しくて、その人の授業だけは受けるようになっていました。
就職活動
時間は過ぎ、就活の時期に突入します。
そこでS先生が、
「お菓子作りは好きかい?」
そう尋ねてきます。
そして、
「もし興味あるなら、3日間でも働いてみたらどうかな?」
「きっと今後の生活にも、社会人生活は役立つことがあるはずだよ」
そう言われ、
※今思えば、もしかしたら担任やその他の先生に就職率が落ちるから、就職するように説得してほしいと頼まれていたのかもしれません。
それでもその時の僕は、S先生の溢れるばかりの笑顔と、仕事が超絶ハードなのに仕事を心から楽しんでいる先生に、憧れを持つようになっていました。
そして、3日間だけでも就職することを決めます。
仕事開始
仕事を始めてみると、聞いていたようなキツイ労働が始まります。
睡眠時間は平均3時間、15時間労働、時給は200円??
おまけに、いじめ、睡眠不足、病気に苦しめられて、どん底をみることになります。
その会社では同期が4人いたのですが、シェフからの暴言や暴力により、仕事初めにも関わらずみんな辞めたいと言っていました。
※ちなみに最初に入ったお店は雇われシェフで、シェフと対面は就職初日でした。
そして一緒に虐められると団結力が強くなるもので、社長も元へ4人で直談判しにいきます。
シェフの暴力を辞めさせてもらえるように。
それでも社長は取り合ってくれず、お前達のメンタルが弱いんだと言って、話を聞いてもらえません。
この時は、絶望しかありませんでした。
そうなると職場の立場はもっと悪くなって、シェフからの虐めもひどくなります。
時には、鍋で殴られたり、やけどさせられたりしました。
今だったら確実に事件ですよね。
そして話し合いも長引き半年が経ち、最終的に四人の親も出てくることになり4人同時に会社を辞めることになります。
辞めるときにもシェフは、「一生負け犬の人生だよ。お前たちは!」と、暴言を吐かれて退社することになりました。
新たな旅立ち
そして色々あった同期4人で同時に退社する事になるのですが、
退社したすぐみんなでご飯を食べながら、
僕は色々思い出していました。
正直僕は会社を辞めても全然スッキリしなくて、悔しい気持ちしか残っていませんでした。
同期のみんなは、別の業界に就職すると話しています。
もともと3日で辞めると考えていた僕ですが、
頭を一周まわってやっぱり、
「こんな状況で逃げ出せるわけがない」
そう思った僕は、再びお菓子業界に就職することを決めます。
この業界にいれば必ず見返せる日が来る。
その時の僕はそれしか頭に思い浮かばず、復讐のような強い思いを抱くことになるのでした。
この時は、無人島に向かう夢を完全に忘れてしまっていました。
後編に続く。
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