秘伝実践法のもう一つこお教えしましょう。
これは座禅を応用した実践法です。
坐禅の本来の目的は、心を落ち着けて
人間らしい生き方を静かに考えるものですが、
ここでは、願望実現を促す特殊な瞑想法となります。
◇
1.用意するもの
座布団2枚、小机(座り机)、ローソクと燭台(ローソク立て)
2.場所
静かでひとりきりになれる場所。
3.服装と体調
・心を落ち着けて坐るには、心身ともに健康であることが大切。
・坐禅の前日は睡眠不足、あるいは取りすぎは避け、満腹や空腹の状態では坐らない。
・服装はゆったりしたものであれば何でもよい。
・坐禅中は素足になり、時計、ネックレスなどの装身具はつけない。
4.坐る準備
・小机の中央にローソクを置き灯をつける。机の正面に座布団を敷く。
・1枚は普通に敷き、もう1枚は2つ折りにしてお尻の下にくるように置く。
5.坐る
・足の組み方には結跏趺坐(けっかふざ)と半伽趺坐(はんかふざ)が
ある。
初心者は後者のほうが楽なのでそちらを説明する。
まずあぐらを組み、その状態から左の足を右の太ももにのせる。
手の組み方は、法界定印と呼ばれる組み方をする。
右手を組まれた足の上に置き、左の手の平を右の手の平の上に置く。
そして左右の親指をかすかに触れさせる。
できた輪のなかが卵形になるくらいがちょうどよい。
あごを引き、日は半眼で前方のローソクの灯を見る。
見つめるというより、ぼんやりと見えているといった状態だ。
6.呼吸法
・数息観。上記の状態で心が落ち着くまで何も考えずに唯ひたすら坐る。
そうすると、以前の瞑想法と同様に、実に平和な雰囲気があたり一面を
おおってくる。
・そこで、前回ご紹介したイメージ法を行う。
坐禅をしていると足の痛みなどがあり、心がなかなか落ち着かないものだ。
そんなときは、ローソクの灯火の揺れを見るとはなしに見ていると
自然に落ち着いてくる。
・イメージ法が終了したら、ゆっくりと目を開き、現実に戻る。
・足をくずすときは体を前後左右にゆすってから足をとく。
そしてゆっくりと手をとく。
・週1回程度の間隔で行っていると、2~3カ月ほどで足の痛みは
感じなくなるはずだ。
前回、今回と実践編で、主としてイメージ法の基本をご紹介した。
瞑想からイメージ法の一連の行法をマスターできれば、
願望の50%は成就されたようなものである。
確実に、正確にマスターできるよう、毎日必ずつづけることをお勧めする。