食品添加物の危険性ホントのところ ~1~ 食品添加物とはなんなのか?
食育は怪しいという話が長くなりすぎたので、
閑話休題という意味もあり、今回は別のお話を。
食品添加物について、結構私のもとに問い合わせ
があります。特に、毒性についてのお話が結構
くるのです。
今回はお食品添加物について、お話ししたいと
思います。

添加物ってこんな感じのイメージの人多いですよね
食品添加物というと、たいていの人は、
『ごまかしのための薬品でしょ?』
『知ってる知ってる。毒なんでしょ』
『口にしたくないよね。』
と言われます。
今回も、例によって食品添加物の定義から
お話ししたいと思います。

嫌なんて言わないで
食品添加物とは、『食品衛生法』によって
定められたもので、
『食品の製造過程で、または食品の加工や
保存の目的で食品に添加、混和などの
方法によって使用するもの』
と定められております。
要は、食べ物を作るときに混ぜて、混ざりやすく
したり、保存期間を長くしたり、いろいろな目的の
為に使うもの、というものです。
食品添加物は、内閣府の食品安全委員会に
よって安全性の評価を受け、厚生労働大臣の
指定を通常受けなければなりません。
また、薬品と言うと語弊があり、医薬品の類
ではありません。

変わった所では、刺身にも使われたりするんですよ
ところで余談ではありますが、
医薬品にも添加物
が実は使われているのです。
いろいろな種類がありますが、たとえば
錠剤を形作るために、賦形剤
と呼ばれるものを使います。
これば、薬物自体がほんの微量で効いて
しまうがために、製剤の過程で、一定の
大きさや濃度にする目的で添加
されるものです。
このようなものは、
食品添加物と全く同じもの
が使われることもあります。そして、
これらは食品添加物とは違い、厚生労働省
の管轄となり、全く同じものであっても
また別で試験を受けねばならないのです。

顆粒にも使われているんですよ。
さらにさらに、お酒にいたっては添加物が
存在しません。
『えー。日本酒の原材料に酸味料って
書いてあったわよ!
それって食品添加物でしょ!』
『そのほかにも日本酒の原材料に
アミノ酸って書いてあったわよ!
化学調味料じゃないの!お酒って
添加物だらけなんでしょ!』
財務省所轄のため実は、酒類には
添加物の概念がありません。
これらは厳密に言うと副原料と言い、
表示義務はあるのですが添加物とは
みなされていないのです。
あくまでも酒類の香味を整えるための
原料の一つとして考えられているのです。
また、表示されない原料としては、
麹菌
が造る酵素を補ったり、収量をあげるために
使われる酵素剤や酒の雑味を取る活性炭、
オリを取るための柿渋やゼラチンなどの
清澄剤、珪藻土などのろ過助剤が
挙げられます。
だから、知ったか顔で
『純米酒は純粋な日本酒で、その他の
ものは添加物だらけで不純なんだ!』
というニセ日本酒通がいますが、
ほとんどのお酒は表示義務のない
副原料を使っている
というのと、
お酒には添加物という概念がない
ので2重の間違いをしでかしているのです。

ちなみに、水も加工している蔵が結構あるんですよ
ちなみに、ワインも補糖・補酸と言って
糖や酸を添加しているものもありますし、
卵白やゼラチンでオリ下げをしていますので、
厳密な意味で全く何も加えていないという事は
ありえません。
酸化防止のためにも亜硫酸塩が必要ですし。

日本酒だけが添加物を使っているなんて勘違いしている人も
このように、添加物と一口で言ってもものすごく
法律と関わり合いが深いので簡単には言い表せ
ません。
また、まったく同じ物質を酒や薬で口にしている事も
しばしばあります。
さらには、果物やその他の食材にも普通に含まれて
いるものもありますから、厳密に食品添加物を口に
しないというのは無理があるのです。
次回はさらに深い所までお話したいと思います。

製造業 ブログランキングへ

にほんブログ村
閑話休題という意味もあり、今回は別のお話を。
食品添加物について、結構私のもとに問い合わせ
があります。特に、毒性についてのお話が結構
くるのです。
今回はお食品添加物について、お話ししたいと
思います。

添加物ってこんな感じのイメージの人多いですよね
食品添加物というと、たいていの人は、
『ごまかしのための薬品でしょ?』
『知ってる知ってる。毒なんでしょ』
『口にしたくないよね。』
と言われます。
今回も、例によって食品添加物の定義から
お話ししたいと思います。

嫌なんて言わないで
食品添加物とは、『食品衛生法』によって
定められたもので、
『食品の製造過程で、または食品の加工や
保存の目的で食品に添加、混和などの
方法によって使用するもの』
と定められております。
要は、食べ物を作るときに混ぜて、混ざりやすく
したり、保存期間を長くしたり、いろいろな目的の
為に使うもの、というものです。
食品添加物は、内閣府の食品安全委員会に
よって安全性の評価を受け、厚生労働大臣の
指定を通常受けなければなりません。
また、薬品と言うと語弊があり、医薬品の類
ではありません。

変わった所では、刺身にも使われたりするんですよ
ところで余談ではありますが、
医薬品にも添加物
が実は使われているのです。
いろいろな種類がありますが、たとえば
錠剤を形作るために、賦形剤
と呼ばれるものを使います。
これば、薬物自体がほんの微量で効いて
しまうがために、製剤の過程で、一定の
大きさや濃度にする目的で添加
されるものです。
このようなものは、
食品添加物と全く同じもの
が使われることもあります。そして、
これらは食品添加物とは違い、厚生労働省
の管轄となり、全く同じものであっても
また別で試験を受けねばならないのです。

顆粒にも使われているんですよ。
さらにさらに、お酒にいたっては添加物が
存在しません。
『えー。日本酒の原材料に酸味料って
書いてあったわよ!
それって食品添加物でしょ!』
『そのほかにも日本酒の原材料に
アミノ酸って書いてあったわよ!
化学調味料じゃないの!お酒って
添加物だらけなんでしょ!』
財務省所轄のため実は、酒類には
添加物の概念がありません。
これらは厳密に言うと副原料と言い、
表示義務はあるのですが添加物とは
みなされていないのです。
あくまでも酒類の香味を整えるための
原料の一つとして考えられているのです。
また、表示されない原料としては、
麹菌
が造る酵素を補ったり、収量をあげるために
使われる酵素剤や酒の雑味を取る活性炭、
オリを取るための柿渋やゼラチンなどの
清澄剤、珪藻土などのろ過助剤が
挙げられます。
だから、知ったか顔で
『純米酒は純粋な日本酒で、その他の
ものは添加物だらけで不純なんだ!』
というニセ日本酒通がいますが、
ほとんどのお酒は表示義務のない
副原料を使っている
というのと、
お酒には添加物という概念がない
ので2重の間違いをしでかしているのです。

ちなみに、水も加工している蔵が結構あるんですよ
ちなみに、ワインも補糖・補酸と言って
糖や酸を添加しているものもありますし、
卵白やゼラチンでオリ下げをしていますので、
厳密な意味で全く何も加えていないという事は
ありえません。
酸化防止のためにも亜硫酸塩が必要ですし。

日本酒だけが添加物を使っているなんて勘違いしている人も
このように、添加物と一口で言ってもものすごく
法律と関わり合いが深いので簡単には言い表せ
ません。
また、まったく同じ物質を酒や薬で口にしている事も
しばしばあります。
さらには、果物やその他の食材にも普通に含まれて
いるものもありますから、厳密に食品添加物を口に
しないというのは無理があるのです。
次回はさらに深い所までお話したいと思います。
製造業 ブログランキングへ
にほんブログ村
食育ホントのところ ~6~ 伝統食の功罪 その3
前回までのお話です。
食育ホントのところ ~1~ とりあえず食育の意味とは?
前回は、日本の昔の食事は
ご飯の友や漬物少々とたくさんのごはん
をかき込むのが日本の標準的な食事
と書きました。
また、典型的な情報操作
により、日本人がどんどん野菜を食べなく
なっていると勘違いさせられていますが、
実際には野菜の消費量はむしろ
全体の量からみた率的には増えている
ことを明らかにしました。
厚生労働省の『国民健康栄養調査』より
さて、お米の話に戻りますと、40年ほど前は今よりも
コメを 2倍も食べていたんです。
2007年は57.8kgの米を平均1人1年
あたり食べているのですが、
1962年(昭和37年)には118kg食べて
いました。
食育ホントのところ ~1~ とりあえず食育の意味とは?
食育ホントのところ ~2~ まだまだつかみかねる食育の意味とは?
食育ホントのところ ~3~ 国の取り組み
食育ホントのところ ~4~ 伝統食の功罪 その1
食育ホントのところ ~5~ 伝統食の功罪 その2
食育ホントのところ ~3~ 国の取り組み
食育ホントのところ ~4~ 伝統食の功罪 その1
食育ホントのところ ~5~ 伝統食の功罪 その2
前回は、日本の昔の食事は
ご飯の友や漬物少々とたくさんのごはん
をかき込むのが日本の標準的な食事
と書きました。
また、典型的な情報操作
により、日本人がどんどん野菜を食べなく
なっていると勘違いさせられていますが、
実際には野菜の消費量はむしろ
全体の量からみた率的には増えている
ことを明らかにしました。
厚生労働省の『国民健康栄養調査』より
さて、お米の話に戻りますと、
コメを 2倍も食べていたんです。
2007年は57.8kgの米を平均1人1年
あたり食べているのですが、
1962年(昭和37年)には118kg食べて
いました。
今よりも体を動かしていたから、とはいえ
明らかにご飯を食べている量が多いこと
がわかります。
もともと、日本人は玄米や雑穀が主食で、
戦国時代は一日に玄米を1升食べて
おかずは塩やみそだったぐらいです。
時代が下り副食が徐々に増えていっても、
今から50年ぐらい前の食卓では、米が
ほとんどを占めていたといって過言では
ありません。

炊き立てごはん、本当に美味しいですよね
さらに大きな問題があります。
脚気です。
脚気とは、古くは江戸わずらいと言われ
ビタミンB1の欠乏によって心臓機能の
低下や不全、末梢神経障害をきたす
栄養失調の病気です。
精米が発達すると、米ぬかに含まれていた
ビタミンB1が少なくなり、ビタミンB1不足で
起こる栄養失調の脚気が発生しました。
脚気は恐ろしい病です。
明治時代では毎年6500人~1万5千人ほど
なくなりました。この数字には、幼児の脚気
患者は含まれておりませんので、幼児の
脚気患者を含めると毎年1万6千人~4万5千人
ほどなくなっていたのではないかという予測
している研究者もいらっしゃるほどです。
している研究者もいらっしゃるほどです。
日清・日露戦争中脚気で亡くなった方は戦死者
よりも多いぐらいで、脚気があまり問題視
されなくなったはここ50年ぐらいまえの話です。
よりも多いぐらいで、脚気があまり問題視
されなくなったはここ50年ぐらいまえの話です。
また、夏に起こる夏バテの原因も、食欲が落ち
麺類だけを食べてしまい、副食をおざなりにして
しまうことでビタミンB1不足が原因の事が
多いぐらいで完全に解消しきったとは言えません。
もし、夏バテに陥った時には、短期的には
ビタミンB1をサプリメントで摂取し、長期的には
副食をしっかりと摂ることが必要です。

夏の麺は美味しいですが、これだけではいけません。とろろや卵を一緒に摂りましょう。
もし、夏バテに陥った時には、短期的には
ビタミンB1をサプリメントで摂取し、長期的には
副食をしっかりと摂ることが必要です。

夏の麺は美味しいですが、これだけではいけません。とろろや卵を一緒に摂りましょう。
また、肉や必須脂肪酸も足らなかったために、
脳卒中や心臓病で亡くなる人が多かったのです。
現在は、がんで亡くなる方が多くなりましたが、逆にいえば、
脳卒中や心臓病で亡くなる事が無くなった為、
がんに置き換わったのだ、という医師も少なくありません。
そんな食事に戻すのであれば、がんで死ぬ人は
減るでしょうが、その前に高血圧と血管のもろさ
からくる脳卒中や心臓病によって死ぬ人がまた
激増し、平均寿命も減ってしまうでしょう。
この状態、どこが健康的といえるのでしょうか。
減るでしょうが、その前に高血圧と血管のもろさ
からくる脳卒中や心臓病によって死ぬ人がまた
激増し、平均寿命も減ってしまうでしょう。
この状態、どこが健康的といえるのでしょうか。
今の食事は完ぺきとは言い難いものがあります。
しかしながら昔ながらの食事に戻すのはあまりにも
危険すぎます。
また、野菜を摂ろう・塩分を減らそうというのは、
伝統食とは離れたものになります。
要は、新しい体に良い和食を今から作り出そう
という事で、昔に戻ることがいいわけではないのです。

古き良きものを残すことは大事です。しかし、何でもかんでも
古ければいいってわけじゃありません
今までだってそうだったじゃないですか。
我々は新しい方法を取ることで進歩することで
よりよい社会を作り健康的で長生きに
なってきたんです。
新しく作り出すことこそが、人間の特権じゃないかと
思います。そういう意味では、食育というのは
間違っていると思うのです。
製造業 ブログランキングへ
にほんブログ村
食育ホントのところ ~5~ 伝統食の功罪 その2
前回までのお話です。
食育ホントのところ ~1~ とりあえず食育の意味とは?
食育ホントのところ ~1~ とりあえず食育の意味とは?
食育ホントのところ ~2~ まだまだつかみかねる食育の意味とは?
食育ホントのところ ~3~ 国の取り組み
食育ホントのところ ~4~ 伝統食の功罪 その1
偏りすぎで、野菜も少なく
塩分が多すぎる健康には
程遠い食事
食育ホントのところ ~3~ 国の取り組み
食育ホントのところ ~4~ 伝統食の功罪 その1
前回は、伝統食は本当は体に悪いという事
をお話ししました。

こちらは私が作ったグラフですが、
1947年からの統計データとりの開始以来
平均寿命は延び続けております。
(厚生労働省、完全生命表等)
本当に今の食事が本当に悪いのであれば、
平均寿命がここまで伸びることはなかったでしょう。
伝統食がとても体によく、今の食事が悪い
というのはとても言えないという事なのです。
もちろん、医療技術の進歩も大いに
長寿社会に貢献していることは間違い
ありません。
しかし、大本の体を作る食事が良く
なければ体はボロボロになってしまい、
結局はいくら薬を投与しても全然
効果がないという事もあります。
たとえて言うならば、家を建てる際に
地盤を作る作業が食事であり、
家そのものが医療ということです。
立派な建物を建てても地盤がしっかり
していなければ数年で建物は傾いて
しまいますし、地盤がしっかりしていても
家を建てる技術がお粗末であれば
家はすぐにボロボロになってしまいます。
医療と食事は車の両輪であり、
切っても切れない関係にあるのです。

こういう車のことを言うんでしょうね。車の両輪。
また、そもそも、昔の食事は
日本の食事は糖質にをお話ししました。

こちらは私が作ったグラフですが、
1947年からの統計データとりの開始以来
平均寿命は延び続けております。
(厚生労働省、完全生命表等)
本当に今の食事が本当に悪いのであれば、
平均寿命がここまで伸びることはなかったでしょう。
伝統食がとても体によく、今の食事が悪い
というのはとても言えないという事なのです。
もちろん、医療技術の進歩も大いに
長寿社会に貢献していることは間違い
ありません。
しかし、大本の体を作る食事が良く
なければ体はボロボロになってしまい、
結局はいくら薬を投与しても全然
効果がないという事もあります。
たとえて言うならば、家を建てる際に
地盤を作る作業が食事であり、
家そのものが医療ということです。
立派な建物を建てても地盤がしっかり
していなければ数年で建物は傾いて
しまいますし、地盤がしっかりしていても
家を建てる技術がお粗末であれば
家はすぐにボロボロになってしまいます。
医療と食事は車の両輪であり、
切っても切れない関係にあるのです。

こういう車のことを言うんでしょうね。車の両輪。
また、そもそも、昔の食事は
偏りすぎで、野菜も少なく
塩分が多すぎる健康には
程遠い食事
だったのは間違いありません。
塩分も着々と減っております。

これ全部塩です。塩分を摂りすぎると、腎臓が詰まってしまうなどの問題も起こります
ご飯の友や漬物少々とたくさんのごはん
をかき込むのが日本の標準的な食事
でした。
『えー。昔のほうが野菜をたくさん食べて
いたんでしょう?
テレビでも雑誌でもそうなっていたのに』
はい。そういうことを言っている人もおりますが、
典型的な情報操作です。
厚生労働省の『国民健康栄養調査』によれば
これを見ていただければわかるとおり、
野菜は昔に比べると食べるようになってきた
と言えます。
では、なぜ野菜の消費量が減ってきたという
話が出てきたのでしょうか。
それは、農林水産省『食料需給表』から
データを起こしたからです。
農林水産省『食料需給表』 では、日本人
一人あたりの野菜の供給量を書いております。
その数字をもって日本人の野菜摂取量が
減少していると書いているのです。
もちろん間違いです。
表中にも
「本表により算出された食料の供給数量
及び栄養量は、消費者等に到達した
食料のそれであって、国民によって
実際に摂取された食料の数量及び
栄養量ではないことに留意されたい」
と書かれています。
どちらかというと、昔よりも野菜を食べるように
なったといえます。
また、カロリー摂取量やコメの消費量から
考えれば、量的に見て野菜の摂取比率は
むしろ昔よりどんどん増えているといえます。
これでは伝統食が現代の食事より
すぐれているとはとても言えません。
このように誤りが多い伝統食信仰。
私は百害あって一利なしと思っております。
もう少し伝統食については続きます。
塩分も着々と減っております。

これ全部塩です。塩分を摂りすぎると、腎臓が詰まってしまうなどの問題も起こります
ご飯の友や漬物少々とたくさんのごはん
をかき込むのが日本の標準的な食事
でした。
『えー。昔のほうが野菜をたくさん食べて
いたんでしょう?
テレビでも雑誌でもそうなっていたのに』
はい。そういうことを言っている人もおりますが、
典型的な情報操作です。
厚生労働省の『国民健康栄養調査』によれば
以下のようなグラフを作ることができます。
これを見ていただければわかるとおり、
野菜は昔に比べると食べるようになってきた
と言えます。
では、なぜ野菜の消費量が減ってきたという
話が出てきたのでしょうか。
それは、農林水産省『食料需給表』から
データを起こしたからです。
農林水産省『食料需給表』 では、日本人
一人あたりの野菜の供給量を書いております。
その数字をもって日本人の野菜摂取量が
減少していると書いているのです。
もちろん間違いです。
表中にも
「本表により算出された食料の供給数量
及び栄養量は、消費者等に到達した
食料のそれであって、国民によって
実際に摂取された食料の数量及び
栄養量ではないことに留意されたい」
と書かれています。
どちらかというと、昔よりも野菜を食べるように
なったといえます。
また、カロリー摂取量やコメの消費量から
考えれば、量的に見て野菜の摂取比率は
むしろ昔よりどんどん増えているといえます。
これでは伝統食が現代の食事より
すぐれているとはとても言えません。
このように誤りが多い伝統食信仰。
私は百害あって一利なしと思っております。
もう少し伝統食については続きます。
商品の作り方 ~商品開発に最初に必要なこと~
商品開発についてよくお尋ねがあるので、今回はそのお話を。
商品開発には3つの視点が必要です。
1つめはその商品が、如何に使う人にとって役にたつか。
役に立たねば今の消費者には絶対に買ってもらえません。

ちょうだい!ちょうだい!
ニーズのくみ上げができねば、それはただの
独りよがりです。特に今の先進国では、
どこも供給過剰気味で、その中でも
日本は最もひどいといっても過言ではありません。
かの大映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏
ですら、
映画を作る際には今の人々にはどんな
映画が良いのか、どんなストーリーを作れば
喜ばれるだろうか
というのを、映画を撮る前から
撮ってる最中も徹頭徹尾考えるのだそうです。
また、映像を取る前には、
ものすごく緊張をするそうです。
どのように撮れば観客が喜んでくれるのか、
どのようにすればイメージ通りの映像になるのか、
あるいはイメージ以上の映像が撮れるのか、
それを考えるととても緊張するのだとか。
もし、大上段に構えて撮ってしまうと良い映像が
撮れないんじゃないかと考えるのだそうです。
巨匠ですらそうなのですから、我々も作品である
商品を作る際には、消費者がいかにこの商品を
使ってくれるのか、食べてくれるのかを
考えるべきなのではないかと思います。

人にやさしさを。結局は消費者への愛情ではないかと。
2つ目は比較差別化です。
大前提として、消費者に対して役に立つ、価値があるもの
ができたとします。
そうはいっても、絶対に似たものはこの世には無数に
存在します。自分の商品に似たものではなく、自分の
商品を選んでもらうためにはどうするのか、どこに違いが
あるのかをしっかりと考えなければなりません。
違いがなければ結局は値段で勝負するしか
ありません。今の日本のはものが多すぎなのです。
となれば、ただ良いものを作りさえすれば売れる
というわけにはいきません。
なぜそれが良いのか。同じものと比べてどこが
良いのか。
消費者が説明を求めてきたら、
『消費者の目線』
で立て板に水のような説明をしなくては
なりません。
パッケージがきれいだとか、デザインが
良いとか、味が7種類あるとか、本当に
それは消費者にとっての利益になるのか、
ほかの商品と比べて消費者の役に立つのか
本当によく考えねばなりません。

比べてみると違います。
3つ目に商品開発で重要なのが、お客さんに
買われる前にいかに内容を理解して頂くように
アピールするか、買ってもらえるようにアピール
するか、その方法を考えなくてはいけません。
買う前のお客様には商品の内容が絶対に
わかりませんから。
対面販売なら、試食品を食べて頂く事も
可能ですが、多くの場合、試食を行える
場所がなかったり、試食を促すマネキン
という対面を専門とする人を雇って
試食要員にするか、営業さんが必要に
なります。
また、物産展でもないかぎり、大量の
お客様が来ることは考えられませんので、
費用回収の面も考えなければなりません。
さて、そう考えると中身がわからないお客様に
買って頂く為には中長期的な戦略と短期的戦術が
必要なことが分かります。
その商品の設計そのものが、今の自分の
会社が目指す方向に沿わせなければ
なりませんし、広告戦略・広報戦略と
合ってなければ売ることそのものが
害になります。
徹底してお客様に1円でも安いものを
売りたいのか、健康的なものを売りたいのか
でアピールする内容がまるで違います。
健康的なものを売ると称しておいて
安さだけに的を絞ったような商品を開発
すれば、他の商品の販売や企業の事業
計画や経営計画に支障をきたします。
ちょっと話はそれてしまいましたが、
内容が消費者にとってとてもよく、
他社の商品と比較しても良い内容で
あれば、あとはその良さをどのように
アピールするかをしっかりと考える
だけとなります。

自分の商品が、十把ひとっからげで売られたら悲しいものです。
その内容について、
①広告を行って行くのか、
②新聞や雑誌にうまいこと載せてもらうのか、
③はたまたソーシャル・ネットワーク・システムを
うまく操って情報発信をするのか、
④店頭販売でうまいことポップをつけさせて
もらうのか、
⑤商品の外装にうまいこと情報を載せるのか、
⑥販売員を使って口頭で説明するのか。
ざっと考えても手段はこれだけあります。
なんにせよ、黙って売れる時代は終わりました。
また、口コミを期待しようにも時間がかかりすぎる
ため、それだけで勝負をかけるのは危険すぎます。
上記の①~⑥を、自分の企業の経営資源
を駆使していくつかの組み合わせでアピール
していく必要があります。
逆に、こういうアピールがあることを念頭に
おいて商品作りをしていく必要が、今の
日本には絶対的に必要です。

にほんブログ村
商品開発には3つの視点が必要です。
1つめはその商品が、如何に使う人にとって役にたつか。
役に立たねば今の消費者には絶対に買ってもらえません。

ちょうだい!ちょうだい!
ニーズのくみ上げができねば、それはただの
独りよがりです。特に今の先進国では、
どこも供給過剰気味で、その中でも
日本は最もひどいといっても過言ではありません。
かの大映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏
ですら、
映画を作る際には今の人々にはどんな
映画が良いのか、どんなストーリーを作れば
喜ばれるだろうか
というのを、映画を撮る前から
撮ってる最中も徹頭徹尾考えるのだそうです。
また、映像を取る前には、
ものすごく緊張をするそうです。
どのように撮れば観客が喜んでくれるのか、
どのようにすればイメージ通りの映像になるのか、
あるいはイメージ以上の映像が撮れるのか、
それを考えるととても緊張するのだとか。
もし、大上段に構えて撮ってしまうと良い映像が
撮れないんじゃないかと考えるのだそうです。
巨匠ですらそうなのですから、我々も作品である
商品を作る際には、消費者がいかにこの商品を
使ってくれるのか、食べてくれるのかを
考えるべきなのではないかと思います。

人にやさしさを。結局は消費者への愛情ではないかと。
2つ目は比較差別化です。
大前提として、消費者に対して役に立つ、価値があるもの
ができたとします。
そうはいっても、絶対に似たものはこの世には無数に
存在します。自分の商品に似たものではなく、自分の
商品を選んでもらうためにはどうするのか、どこに違いが
あるのかをしっかりと考えなければなりません。
違いがなければ結局は値段で勝負するしか
ありません。今の日本のはものが多すぎなのです。
となれば、ただ良いものを作りさえすれば売れる
というわけにはいきません。
なぜそれが良いのか。同じものと比べてどこが
良いのか。
消費者が説明を求めてきたら、
『消費者の目線』
で立て板に水のような説明をしなくては
なりません。
パッケージがきれいだとか、デザインが
良いとか、味が7種類あるとか、本当に
それは消費者にとっての利益になるのか、
ほかの商品と比べて消費者の役に立つのか
本当によく考えねばなりません。

比べてみると違います。
3つ目に商品開発で重要なのが、お客さんに
買われる前にいかに内容を理解して頂くように
アピールするか、買ってもらえるようにアピール
するか、その方法を考えなくてはいけません。
買う前のお客様には商品の内容が絶対に
わかりませんから。
対面販売なら、試食品を食べて頂く事も
可能ですが、多くの場合、試食を行える
場所がなかったり、試食を促すマネキン
という対面を専門とする人を雇って
試食要員にするか、営業さんが必要に
なります。
また、物産展でもないかぎり、大量の
お客様が来ることは考えられませんので、
費用回収の面も考えなければなりません。
さて、そう考えると中身がわからないお客様に
買って頂く為には中長期的な戦略と短期的戦術が
必要なことが分かります。
その商品の設計そのものが、今の自分の
会社が目指す方向に沿わせなければ
なりませんし、広告戦略・広報戦略と
合ってなければ売ることそのものが
害になります。
徹底してお客様に1円でも安いものを
売りたいのか、健康的なものを売りたいのか
でアピールする内容がまるで違います。
健康的なものを売ると称しておいて
安さだけに的を絞ったような商品を開発
すれば、他の商品の販売や企業の事業
計画や経営計画に支障をきたします。
ちょっと話はそれてしまいましたが、
内容が消費者にとってとてもよく、
他社の商品と比較しても良い内容で
あれば、あとはその良さをどのように
アピールするかをしっかりと考える
だけとなります。

自分の商品が、十把ひとっからげで売られたら悲しいものです。
その内容について、
①広告を行って行くのか、
②新聞や雑誌にうまいこと載せてもらうのか、
③はたまたソーシャル・ネットワーク・システムを
うまく操って情報発信をするのか、
④店頭販売でうまいことポップをつけさせて
もらうのか、
⑤商品の外装にうまいこと情報を載せるのか、
⑥販売員を使って口頭で説明するのか。
ざっと考えても手段はこれだけあります。
なんにせよ、黙って売れる時代は終わりました。
また、口コミを期待しようにも時間がかかりすぎる
ため、それだけで勝負をかけるのは危険すぎます。
上記の①~⑥を、自分の企業の経営資源
を駆使していくつかの組み合わせでアピール
していく必要があります。
逆に、こういうアピールがあることを念頭に
おいて商品作りをしていく必要が、今の
日本には絶対的に必要です。
にほんブログ村
食育ホントのところ ~4~ 伝統食の功罪 その1
前回までのお話です。
食育ホントのところ ~1~ とりあえず食育の意味とは?
偏りすぎで、野菜も少なく
塩分が多すぎる健康には
程遠い食事
その食事ですら、コメが中心の食事であり、
おかずは少なかったのです。おかずが多く
盛られるのは、上流階級だったり、晴れの日
だったりと特別な状況だったのです。
食育ホントのところ ~1~ とりあえず食育の意味とは?
食育ホントのところ ~2~ まだまだつかみかねる食育の意味とは?
食育ホントのところ ~3~ 国の取り組み
前回までのお話としまして、
が、1903年に報知新聞編集長の村井弦斎が、
の模倣しているのではないかというものでした。
また、内閣府や厚生労働省、
農水省と文科省、
さらに、文科省は、伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配慮
なんて書いてあります。
今回はこれについて掘り進めて見ようかと思います。

伝統の技、素晴らしいです。
こうかいてあると、さも
伝統食が素晴らしく
現在の食事が良くない
ように見受けられます。
食育ホントのところ ~3~ 国の取り組み
前回までのお話としまして、
もともと『食育』という言葉は、石塚左玄という
明治時代の日本の軍医が作ったものを
今の政府が再利用というのがホントの
今の政府が再利用というのがホントの
ところです。
そして、食育基本法の前文に書かれいている文章
そして、食育基本法の前文に書かれいている文章
『食育を、生きる上での基本であって、知育、
徳育及び体育の基礎となるべきものと
位置付ける』
が、1903年に報知新聞編集長の村井弦斎が、
著作の中で書いた
『小児には徳育よりも、智育よりも、体育よりも、
食育がさき。体育、徳育の根元も食育にある。』
の模倣しているのではないかというものでした。
また、内閣府や厚生労働省、
農水省と文科省、
食品安全委員会、消費者庁
それぞれの行政機関が独自に目標を掲げて
食育活動に参加しています。
だからバラバラで目的がよくわからない活動に
見えるわけですね。
それぞれの行政機関が独自に目標を掲げて
食育活動に参加しています。
だからバラバラで目的がよくわからない活動に
見えるわけですね。
さらに、文科省は、伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配慮
なんて書いてあります。
今回はこれについて掘り進めて見ようかと思います。

伝統の技、素晴らしいです。
こうかいてあると、さも
伝統食が素晴らしく
現在の食事が良くない
ように見受けられます。
しかし、それは本当でしょうか?
誰が決めたんでしょうか?
じつは、もうみなさん忘れている
かもしれませんが、1961年(昭和36年)
まで男性・女性とも先進10か国
日本、カナダ、米国、フランス、イタリア、
オランダ、ノルウェー、スウェーデン、
英国、アイスランド の中で
平均寿命は最低でした。
こちらは私が作ったグラフですが、
1947年からの統計データとりの開始以来
平均寿命は延び続けております。
本当に今の食事が本当に悪いのであれば、
平均寿命がここまで伸びることはなかったでしょう。
伝統食がとても体によく、今の食事が悪い
というのはとても言えないという事なのです。
現実的にはそもそも、
日本の食事は糖質に誰が決めたんでしょうか?
じつは、もうみなさん忘れている
かもしれませんが、1961年(昭和36年)
まで男性・女性とも先進10か国
日本、カナダ、米国、フランス、イタリア、
オランダ、ノルウェー、スウェーデン、
英国、アイスランド の中で
平均寿命は最低でした。

1947年からの統計データとりの開始以来
平均寿命は延び続けております。
本当に今の食事が本当に悪いのであれば、
平均寿命がここまで伸びることはなかったでしょう。
伝統食がとても体によく、今の食事が悪い
というのはとても言えないという事なのです。
現実的にはそもそも、
偏りすぎで、野菜も少なく
塩分が多すぎる健康には
程遠い食事
だったのは間違いありません。
もともと、玄米や雑穀が主食で、戦国時代は
一日に玄米を1升食べておかずは塩やみそだった
ぐらいです。今食べている和食は江戸時代後期に
その原型が見られるぐらいで比較的新しい食事です。
その食事ですら、コメが中心の食事であり、
おかずは少なかったのです。おかずが多く
盛られるのは、上流階級だったり、晴れの日
だったりと特別な状況だったのです。

