薄陽さし
木々の小影の
さざなみと
やがて消えゆく
雪の波跡
毎日寒いですね、二月は、きさらぎ(如月)と呼ばれますが、なぜでしょう。
寒いと誰しもどんどん重ね着をして着ぶくれになります。
天然繊維で温かいのはウールですが、殖産興業で明治12年に毛織物工場が初めて日本で作られ、一般庶民まで普及するのは昭和に入ってからです。
次に温かいのは綿ですが、綿は大昔からあったと思われますが、綿花は温かい気候で育つので日本では中々定着せず、生産し流通し庶民が着用する様になったのは江戸時代に入ってからです。
それ以前は麻等のそれほど暖かくない衣を着ていましたが、厳しい寒さを凌ぐにはそれらを、着て更に重ねて着るしかありませんでした。
ここから「衣(き)更(さら)に着」というので二月は、「きさらぎ」とつけられたそうです。
平安時代の貴族の館は神殿造りで、外は扉がなく雨風を防ぐ窓の代わりになる蔀戸(しとみど)や格子くらいしかついておらず、室内は柱のみで間仕切りとなる壁がほとんどないという、だだっぴろいワンルームのような造りになっていました。
風通しが良すぎてとても寒いです。
12枚重ねる十二単(じゅうにひとえ)でも寒くて、平安時代に赤染衛門が書いた歴史物語「栄華物語」には20枚も着込んで身動きのできなくなった女房の話が載っています。
余談ですが、平安時代には「十二単」という名称は無く、単純に「女房装束」とよばれていました。
平安時代末期には、五枚が適当として五衣と称したようです。
時代が流れて 「十二単」は鎌倉時代の「平家物語」や「源平盛衰記」で初めて記録に登場した言葉です。
殿上人の奥様やお嬢様は絹製の薄衣(うすぎぬ)でしょうから、絹の薄衣は当時100万円以上はしますから、12枚も重ねると1200万円以上になりますね。
漢字の「如月」は、中国最古の辞書『爾雅(じが)』に「二月を如となす」とあり、厳しい冬が終わり春に向かって万物が動き出す時季という意味が込められているそうです。
寒さ去り
梅咲きはじめ
目白鳴き
日差しおだやか
風のささやき
こんな午後が楽しめる頃に
早くなればいいですね
立春と
聞けば寒波の
つのるころ
ところで『毎年2月3日が節分の日」と思っていませんか?
節分は字のごとく季節の分かれ目、『立春』『立夏』『立秋』『立冬』の代り目の日ですが、特に重視されたのは冬から春へ代わる立春の節分。 昔は、冬から春になるのを1年の始まりと考えており、 今でいう『大晦日』のように「明日から新しい年」というように特別な日と捉えられていました。 立春は年によって日にちが変わることがあるので、それに伴い節分の日にちも変動します。ここ30年程は節分は2月3日でしたが、 実は2月2日になったり2月4日になったりします。今年は 2月2日が節分で、今日3日が立春です。
季節の七二侯 2025年立春(2月3日〜17日)
立春の初侯(2月3日〜7日) は
「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」です。
ところが 立春の頃が一番寒く、雪もよく降ります。
この地方も今夜あたりから寒気で雪が降る様です。
世の塵を
白雪覆い
初芽吹く
2月になると梅と桜
熱海から伊豆半島へ行きたくなります。
MOA美術館で緒方光琳の「紅白梅図屏風」をみて、熱海梅園でさまざまな梅を楽しみ、伊豆の河津で河津桜と菜の花を楽しみ、
川端康成が伊豆の踊り子を執筆した中伊豆の湯本館で川に面した露天風呂でゆったりと長湯をする
2月初旬は数年に一度行くこのコースが好きです
新瑞の
年の初めに
豆打てば
福は内 福は内 福は内
鬼は外
鬼は外
これは鳥取県倉吉市の私の実家で江戸時代から続いている節分の口上(こうじょう)です。
これを謡(うたい)の様に抑揚をつけて 歌います。
あらたまの〜としのはじめにまめうてば〜 (ここまでゆっくり語り)
ふくわうち ふくわうち ふくわうち! (ここは早く語り)
(ここで構えて升から豆を手で握り)
おには〜そと〜(といってここで豆をまく)
おには〜そと〜(といってここで豆をまく)
節分の日は、柊鰯(やいかがし、ひいらぎいわし(柊と鰯の頭を串に刺したもの))を家の表門と裏門に挿してから部屋の入り口に小さなものを刺して飾るところから始まります。
子供の頃
台所で大豆を煎り 四角い五合升に入れます。
四人兄弟の内その年の年男(としおとこ)の男の子は(年男がいない場合でも)羽織袴(はおりはかま)に着替え、足袋を履き正装をして、腰にはズッシリと重い本物の脇差しを差します。
この脇差は、大江山の「酒呑童子」(しゅてんどうじ)を切り、特に名刀中の名刀と言われた国宝「童子切安綱」(どうじぎりやすつな)の流れを汲む伯耆国(ほうきのくに)倉吉鍛治が打った刀。 子供ながら勇ましくカッコいいと思っていました。
羽織袴など一年間でこの時ぐらいしか着ませんから、子供ながら凄く緊張しています。
さらに口上を一言も間違えないように言おうと より緊張する時間です。
玄関からお風呂、トイレまですべての部屋でこの口上を言ってから撒きます。全部の部屋13とお風呂、トイレ、庭にも向かって撒くので20回近くもこの口上を言いながら家中を撒いてまわりますから一時間ほど掛かってしまいます。
羽織袴で五合枡の大豆を持ち、家中を豆をまいてまわります。
兄弟四人と申しましたが年が離れていて、私と直ぐ下の弟は5つ、一番下の弟はひと回り12歳も違いますから、次男坊の私が一番多く行っていました。
子供で 羽織袴で腰には刀を差して格好良いし、最初は緊張して張り切っているのですが、刀は鉄の塊なので重いし、部屋数が多すぎて、10部屋もまわった頃にはもくたびれている。 でも子供ながら大切なことだからと我慢。
普段着たこともない羽織袴は格好良いが風通しがよくて大寒には寒い。
どうにかすべての部屋などに巻き終わって終わったころにはもう
へとへと。
小さい頃は途中で嫌になり泣き出したこともあったそうです。
それが終わってからようやく皆で晩ご飯になり、家族全員がその年齢の数だけ豆を食べます。
…………………………
この豆をまく時の口上(こうじょう)ですが、鳥取藩の武士の家の方の中には同じ様なものが伝わっているかもしれませんが、近所の方や遠方の方、他県の方に尋ねても、誰に聞いても知らないと言われます。長い歴史の中 どこからきたものなのでしょう?
皆さんの家では どうですか
少し かわった口上のある方は教えてくださいませんか
…………………………
柊鰯は「やいかがし」とも言いますが、鰯を焼くと臭いが更にでることから、『焼き嗅がし』が転じて『やいかがし』となったとも言われます。
ところで、ことわざの『鰯の頭も信心から』もこの柊鰯から始まりました。
信仰心の不思議さを皮肉っぽく述べたものですが、いわしの頭のようなあまり役に立たないものでも、それを信じる人には何よりも大切なものであるということで、それほど信じる力は大きいということを示しています。また、何でもなさそうなものを信じる人を揶揄するときにも使われますね。
このことわざは、江戸時代刊行の俳諧の基本文献『毛吹草(けふきぐさ)』(1645年)に「いわしのかしらもしんじんから」と出てきているそうで、このことわざも古くから使われていたのですね。
さて、この柊鰯(ひいらぎいわし)の風習はいつ頃から始まったのか確かな資料はまだ出ていなくて判らないそうですが、「柊」だけなら、奈良時代初期編纂の『古事記(711年)』に、ヤマトタケルの東征に『比比羅木之八尋矛(ひひらぎのやほこのほこ)』柊の木で作った八尋の矛(ほこ)というのが出てきます。しかし、矛(ほこ)とは両刃の剣のことですから木で作った剣など武器にはなりません。これは鋭い棘の葉を持っている柊の霊を矛に托してヒイラギで出来た矛を持っている人物は霊力を授けられるとしたのでしょう。
神戸は幕末開港の海と山がすぐそばにある坂道の多いエキゾチックな街。 昔から洋菓子、神戸牛、中華街、様々なおいしいものがある街で、子供の頃から大好きな街。
東京で学生の頃も神戸の彼女と街を歩き、食べ歩き、ファッション、白糸の滝、六甲山や摩耶山ドライブデート。
神戸は「神戸ブラウス」といわれるくらいアパレルファッション産地でもありファッションの街で、就職してアパレルバイヤーとなってからも25年ほど 1994年まで年に5度は言っていた。
子供の頃から、学生時代、大人になってからも様々な思い出が沢詰まった神戸でした。
それが1995年1月24日大震災
思い入れが大きすぎて 震災の跡が見られないまま行けず 30年
ようやく意を決して1月24日神戸へ ルミナリエへ。
深い思いで祈り、ようやく溶け、
神戸らしさを再認識しようと街を歩き、そのあと美食の街神戸で最高のものを食べようと。
そのお店の案内にはこう書いてありました
ミシュラン神戸三ツ星の実力店
「スペイン料理を軸に、チームでつくり上げる「我らの料理」。
自らをアスリートタイプと言う福本伸也シェフ。イタリアとスペインで8年を過ごし、現在の【カセント】の料理にたどり着きました。「敢えて言えばスペイン料理なんでしょうが、食べていただいて“違うやん”と思われるかも。同じエビでもスペインと日本ではポテンシャルが違いますから」とシェフ。濃い甘みと酸味がもつれあって口に広がる地元の「いながきファーム」のトマトを使った一品をはじめ、料理はどれも素材の味を隅々まで、細かいところまで研ぎすませたような味。それはひとりでつくるものではなく、生産者や、物言わぬキッチンの一角まで含めて、総力で生み出すものとシェフは言います。神戸唯一の三ツ星店の味をぜひお試しください。」
…………………………
予約を取るのが難しいということでしたが、なんとかうまくとれました。
ディナーはお任せ1種類のみ
◆◆Dinner Course ◆◆
三星でコースですから結構いい値段ですが、それでもちょっと安い価格設定にしてあるかな。(+別途サ-ビス料8%)
いつものことだが、予約の時に「胃袋が小さめなので、料金そのままで良いの品数はそのままで、できるものだけで良いのでどの料理も少し軽めにおねがいします」と、付け加えました。
JR「元町駅」から徒歩15分ほど。にぎやかな繁華街を離れ神戸らしい閑静な裏通りの静かな場所。
到着すると外装は壁いっぱいのガラス越しにキッチンがみえる。
店内も余分な装飾はなく シック
アペリティフにシャンパーニュをと思い、何種類あるか聞いたらペアリング用は一種類。
ペアリング20000円のもので、それのハーフサイズ10000円というのをお願いした。(半分の量でいただいて気に入ったものをお代わりしようというおもいつき)
さて
★シャンパーニュ
ユレ・フレール アンヴィタシオン・キュヴェ・ド・レゼルヴ NV
フレッシュな酸と果実味が爽やかに広がりほのかな甘味の果実味と蜜柑のような余韻 一日中歩き軽い疲労にとてもいい感じで
もうおかわりをしてしまった。
アミューズ
⚫︎キャビア
入れ物の黒いカップはパスタ生地に竹墨
キャビアの下には茄子のペースト
一口でいただく。
器がパリッとして茄子の味がきてその後にキャビアの味が。
このバランスがすごく良く茄子がうまくキャビアを盛り立てていて美味しい
素晴らしい作りでしだ。
アミューズ
⚫︎細長いアンチョビ長芋スライス包みとクルトン
鰯の小骨を丁寧に取り、仕上げた自家製自家製アンチョビ。長芋の桂剥きアンチョビを包んである。
長芋のネバネバとアンチョビ ちょっと変わった味だが美味しい。
⚫︎コンソメスープ
久高島のイラブースープ
イラブー(エラブウミヘビ)を1週間乾燥したもので出汁をとったイラブー汁の素麺
さらっと食べいい感じ
★神Ⅶ(KAMI SEBUN) 中取り大吟醸
姫路市名城酒造
神戸の7つの酒蔵がコラボして出来たという衝撃の日本酒
フワー フルーティだが落ち着いたいい味わい
⚫︎河豚 白子 ウド アーモンド
米粉で巻き最後に岩塩を一粒乗せてある
これも美味しい 一粒の小さな岩塩だが、これが生きている
⚫︎トマトのローストをエスプーマとフレッシュソースに。
濃い甘みと酸味が調和しながら口いっぱいに広がる、地元の「いながきファーム」のトマトを使ったカセントの自信作。毎年2月頃から6月頃に入るトマトのローストをエスプーマを五角形のトマト風にしてフレッシュソースに。ほんの少しの塩とバター以外は全部トマト味、というぜいたくな一皿。
★赤ワイン
デケール / ラ・グランジュ・デュ・ノール2021
フランス コート・デュ・ローヌ ビオロジック(オーガニック、有機農法)
ロゼに近い淡めのルージュ 果実味が広がり自然の恵みが感じられる 結構いいね
⚫︎鰤の刺身に 大根おろし
ニョラ(乾燥ピーマン)ペーストに赤パプリカのソース
オリーヴオイルも効いて
全体のバランス良く 美味しい
自家製パン
中々出来の良いパンです。
⚫︎青菜サラダ
クスクス 久高島のイラブー(エラブウミヘビ)で出汁を使ったホエーのスープ掛け
★エルンスト・トリーバウマー ロゼ トロッケン2022
原産国: オーストリア ルスト
品種: ブラウブルグンダー50%、ブラウフレンキッシュ50%
タイプ: ロゼ
少し甘みのある味で伸びやかな酸味がすっきり
⚫︎フラン 菊芋 トリュフの泡
★大国政宗 千代紙 純米吟醸
神戸市東灘区御影の酒。俗にいう灘の酒の中心地
今風のお酒
★CHÂTEAU LESTIGNAC En blanc
シャトー・レスティニャックの自然派ワイン
ぶどう品種:ソーヴィニヨン各種、セミヨン、シュナン・ブラン、プチ・マンサン、クルビュ、メルロ・ブラン、ミュスカデル、リスタン
SO2無添加。
桃やオレンジ、微かに貴腐ワインのような蜜っぽさ、紅茶やバターミネラル感、様々な風味に酸が来、やや複雑な余韻。
⚫︎魚料理
クエ文旦百合根
米のスープ
五島のクエ 皮がパリッとして美味しい文旦が頑張っていていい感じだがクエの身はちょっと生臭い
★ ロキオリ エステート ピノノワール
生産地: アメリカ / カリフォルニア / ソノマ / ロシアンリヴァーヴァレー
品種: ピノノワール 熟したチェリー、バニラ、ベリーやチェリーのニュアンスでリッチな口当たりとシルキーなタンニンと長い余韻。
中々良い 美味しいワイン。 ちょっと高級品だろうとネットでググったら1本15000円で販売されていた。
⚫︎メイン
神戸牛 イチボ ムカゴ
メイン こういうところでむかごを使うとは 中々だね。
お肉も一切れ これが良い
コース料理のメインはステーキのことが多い。
メイン料理はいつもお腹が膨れてから出され、それは肉だからどうしても脂がある。
お腹が減っている時に食べると美味しいものは更に美味しく、それほど出ないものでも美味しく思えるが、お腹が膨れてから食べられる料理は可哀想です。
一切れだと美味しいが 二切れ目は味が半減して美しくない。
イチボは脂身と赤みの間でバランスをとった肉で一般的にも特にファンが多い肉。今日の神戸牛のイチボは、中でも色もよく美味しくいい肉だが僕はもっと脂の少ないヒレの旨みの乗った熟成肉が好き
⚫︎おじや
海老蟹その他いっぱい入ったもの
ブイヤベースの様な感じ 美味しい
★南部美人
⚫︎デザート
みかんのクリームチョコの様な感じ
美味しい![]()
⚫︎りんごのタルト
⚫︎ムースにいちごのソース
⚫︎チョコレート
ホワイトチョコ
レーズン百合根ココナッツ
茶色のものは忘れたけどクリームチョコになんかが入っている
食後の飲み物はいつものように
エスプレッソ Wで
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どれも美味しかった。
食事を終えて外に出ると、 ちゃんとしたお店ではされることですが、シェフが店外にでて感謝とお見送りをされました。
これもいい感じですね。
日本料理×スペイン料理の感じでどれもよかった。
ソムリエもギャルソンも静かに動き、店内も料理も派手さよりシックな落ち着いた感じで、全ての雰囲気も調和してました。
三星だから当然と言えば当然ですが、さすがですね、雰囲気も良く、いいお店でした。また神戸に来た時にお邪魔しましょう。
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Ca sento カ・セント
078-272-6882
神戸市中央区中山手通4-16-14