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最初の方の記事にも書きましたが、
わたしは何でも、
とても一生懸命にやる人でした。
家事も育児も、
得意かどうかなんて考えたこともなく、
「完璧にやらなきゃいけないこと」
というアタマしかなかったです。
どちらも完璧にこなせないこと
＝
人間失格(女失格)
だと思っていたのですが、
同時にわたしがどんなに頑張っても褒めてくれない夫にはいつも不満を抱えていて、、、
そうでなくても、
12歳も年上の夫には普段からストレスを感じることが多く、
それでも経済的不安や儒教の影響を強く受けて育ったわたしには、
「彼を悪く思う自分」が、
すでにストレスそのものでした。
四面楚歌。
今では、あの状態が完全なる妄想であったと苦笑しながらも思い出せるのですが、
少なくとも当時のわたしには、
本当に頼りになる味方は一人もいなかったのです。
へつらってへつらって、
そしてなんとか生活を保っていたけれど、
夜間授乳やお腹を下しやすい息子のおかげで
日常的な寝不足もあり、
やがて限界が来た時には、
ただの発狂したヒステリー女に成り下がっていた。
一方で冷静なわたしが同時に存在していて、
そのヒステリー女を眺めていて、
こう感じていた。
どうせこうなるなら、
もっと早く狂ってしまえばよかったのに。
狂ったように泣き叫ぶわたしを、
夫はさらになじる。
「お前みたいな感情的な女とは暮らせない」と言われて、
いろんな意味で地獄絵図のようだった。
ふと気付くと、小さな息子が無言で、
泣きもせずにわたしを見つめていた。
その瞬間、
わたしは「わたし」を取り戻さざるを得なかった。
自分と息子の身の安全を優先するためだけに、
とにかく夫に謝罪をした。
そうやってますます、
「感情的になることがあるわたしは、やっぱり子育てに向いてないし、ダメな人間だ」
と思うようになった。
「やっぱり理感情的になるわたし」についても、
どんどん自信を喪失していった。
その翌日のことだったか、
死にたい。
そうだ、死ねばいい。
死んだら、夫もわたしがどんなに辛い思いをしているのか、わかってくれるのかもしれない。
話をしても通じないしますます叱責されるだけだから、
わたしが楽になるには、
もうそれしかないかもしれない。
離婚してシングルマザーになる自信もないし。
そこで、本当に包丁を持ち出し、
腕をくるりと裏返して、そこに充ててみた。
すぐに死ねるのかな。
痛そうだな。
自殺するとあの世に行けないらしいけど、
そうなのかな。
もしそうだとしたら、
息子がもし可哀想な目にあった時、
本当に何もしてあげられなくなっちゃうんだな‥
それよりも、わたしが自殺なんてしたら、
息子の心に傷が残るのでは？？
わたしみたいな、
「可哀想な子」になるのでは？？
その時、幼少の頃統合失調症の母親を自殺で失くした友人のことを思い出した。
彼は経済的には恵まれていたけど、
誰にも癒せなさそうな深い闇を抱えた男の子だった。
そんな彼と、息子の未来が重なって見えたとき、
死ねない
と思った。
死ぬくらいなら、
いくらでも演技して、
夫には少しでも気に入られて安全な人生を過ごした方がずっといい。
ダメな母親だとしても、
少なくともわたしは息子を護りたいという気持ちがある。
まだあまり正常な精神状態とは言えなかったけど、
とにかく「死ぬことをやめた」という瞬間でした。
今では、
あの時の息子には本当に救ってもらったんだな、
と強く強く思っています。
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