ネムリノソコ -7ページ目

ネムリノソコ

おたいらに

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『ツキカゲノモリ』の稽古が始まって2日目!!!
脚本を大幅に改訂しましたが、無事に稽古初日には完本しまして、完成台本ありでスタートできました。

チラシも上がってきまして、間もなく劇場折り込みがスタートすると思います♪ 今回もステキに仕上がったと思いますので、ゼヒ手にとってみてください!

『ツキカゲノモリ』の初演は2009年。5年も前! 直したいとこ、直さなあかんとこ、新しく書きたいことで、かなりバージョンアップできたと思います☆

ところで、満月作品が、たくさんの女優と一人(か、少し)の男優というスタイルになったのも『ツキカゲノモリ』から。

なんか、ボクの手に合ったというのが正直なところで、それまではそんなに偏ってなかった。

次の『ツキノオト』で、一回、もとのスタイルに戻したんだけど、どうもしっくりこなくて、さらに次の『太陽物語』から、完全に定着した。
(あ、という訳で来年6月の『ツキノオト』は大幅改稿いたします)

『太陽物語』の昇竜之助さん。
『ツキノウタ』の谷屋俊輔さんと山田将之さん。
『ツキシカナイ』『ash Melody』の近藤ヒデシさん。

出演者がだいたい10名くらいで、あとは、女優。

となると稽古の前後では、広い部屋を女優に明け渡し、男は狭いとこでひっそり着替える。
どことなく居心地悪そうだったり、寂しそうだったりする(女子部屋からはキャーキャー言う声も聞こえる)。

ところが『ツキカゲノモリ』稽古2日目ですが片岡さんが、まったくそんなとこを見せない。堂々としてはるなー、落ち着いてはるなー、とか思ってたけど、はたと気がついた。
片岡さんが主宰されてたミジンコターボさんも女の子ばっかりやったわ。

たぶん、慣れてはるんですね。この状況に。

女優6人プラス片岡百萬両は、なんの違和感なく稽古が始まっております。なんとも、楽しみ☆ というか、楽しい!!!
まだ2日目なのに楽しい!!!

年末のお忙しい時期ですが、ぜひぜひ! 手帳に書き込んでおいてください!

12月26日~28日です!!!!

良い年を迎えられる作品ですよ!!!

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◼︎満月動物園 第弐拾弐夜
『ツキカゲノモリ』
2014年12月26日(金)~28日(日)
シアトリカル應典院

+++助けてと祈った神さまは、死神だった+++
★特設サイト【ご予約受付中】






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昨日書いた、北海道の樹の話。
浦河から札幌の車窓から見ただけの、ほんの少しの風景をもとにした話なので、かなり妄想に近いんだけど、森になってる樹木たちも、幹が細かったような気がする。

雪の重みに耐えられる、風に耐えられる、しなやかな樹が適合したんじゃないかと思いながら、車窓を眺めてました。

かなりな大木も幹が細い。南国の大木とは明らかにちがう。

この風景を見て育ったら、やっぱりメンタリティはちがうよな、とか考えてた。
例えばだけど『大樹のような男になれ』と、父親に言われたなら、南国なら『どっしりと構えて、台風の嵐もはね返す』男をイメージするだろうし、北海道なら『しなやかに柔軟に重荷にも折れないスッと立つ』男をイメージするんじゃないだろか。

植物は専門ではもちろんないし、車窓からの妄想でしかないのだけど、風景がつくるメンタリティって、きっとあるよなー、とは思った。
それは、ずいぶん前に上海に行った時も思った。


あれだけ行けども行けども平地。中華思想とかはさて置き、あの平地がつくるものって大きいやろなー、と。
そういや、揚子江にもびっくりしたなー。川って概念が根本的に違うよね。そりゃ赤壁の戦いも起きるわ。

なんか中国に話がそれたけど、今年6月北海道浦河への旅では、そんなことも考えてた。
写真の木もそうだけど、もっと大きな木も根元から幹が枝分かれしてる。雪の重みに幹が1本折れても株としては生き残れる生存戦略なんじゃないかなー、とか考えてた。合理的。

北海道の方の底に流れる合理性が好き。大阪の合理性ともまた違う。あー、そういや北陸の方の合理性も好きだったなー。
長く、しかも確実に来る大雪という「重し」が育んでるのかなー。
助け合う「しかない」、けど、自分の身は自分で守る「しかない」環境。

改めて、妄想をたくましくしていました。

しまった、この話は来年9月の『ツキシカナイ』まで、とっとけば良かった。「しかない」話。

間もなく『ツキカゲノモリ』の稽古はじめ。なんとか、脚本の改訂作業は間に合いそう。それで、ブログの更新もはかどってる。


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◼︎満月動物園 第弐拾弐夜
『ツキカゲノモリ』
2014年12月26日(金)~28日(日)
シアトリカル應典院

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ずっと前だけど、ウォーリー木下さんがFacebookでシェアされてたブログの記事で受け手と送り手の話が書かれていて、少し思い起こした。

どうも、ボクの作品は深読みがし易いのか(まぁ、作品なんて誰のでもそうかもしれないが)、

よくお客さんから『あれって、○○っていうことなんですよね!』と、目をキラキラさせながら言われることがある。

だいたい、ちがう。

ちがうけど、その発想が興味深くて『え? どういうこと?』と聞いてしまう。
そんな解釈もあったかと、ワクワクしてしまう。
その解釈がどこから来てるのか教えて欲しくなってしまう。

けど、ボクが質問を返した時点で、そのお客さんの目のキラキラは曇る。そして、ボクは『しまった』と思う。

『そうですね! よく、分かりましたね! さすがですね!』と言っておく方が「営業」的にはいいだろう。顧客満足という意味でも。
やっぱり、作り手からオーソライズされるために、わざわざ投げかけてくれているんだろうし。

ウォーリーさんつながりで思い出したけど、ほんとの駆け出しまだ満月つくる前に、世界一団の田中一郎さんから『戒田くんは「オレ、戒田の作品分かるで」というのがちょっと自慢になるような作品を作っていくようになると思う』と言われたことを思い出した。梅田のショットバー。

自分ではよく分からないんだけど。

ウチみたいにあんまりお客さんの入ってないとこでも考えてしまうのに、もっと大きな劇団さんではどうしてるんだろう。
『あれって、○○っていうことなんですよね!』に対して。

ボクの人当たりの悪さもあって、劇団主宰のボクから、演出家のボクはお客さんとの接触を現在、制限されている。

このブログを読んでくださってるような方は、ぜひ、目をキラキラさせたまま、あなたの観た満月動物園をボクに、こそっと教えてください。
きっと次の作品に活きると思うんだけどなぁー。

ただし、『あれって、○○っていうことなんですよね!』が、だいたい、ちがうというのは単にボクが未熟なだけかもしれない。

そこは、精進したい、と思います。。。


写真は北海道で撮った写真。やけに幹の細い樹が多かった。
『それって、雪が積もりにくくて、風にしなやかってことなんですよね!』と、思った。
誰かに確認したような気がするけど、忘れた。

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◼︎満月動物園 第弐拾弐夜
『ツキカゲノモリ』
2014年12月26日(金)~28日(日)
シアトリカル應典院

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先日は『空箱』の精算会で、女優陣が改めて揃う。
高島が先に帰ってから集合写真を、ってなってしまったので写ってないけど、全員揃った。

『空箱』は、終わった途端に次の『ツキカゲノモリ』の色々に入ってしまったので、まったく余韻にひたる間がなかった。
余韻にひたる時間は割と好きなんだけど、ちゃっちゃか終わった感じ。

なんだか、別れを惜しむヒマもなく「じゃっ」って別れた感じ。

だからか、なんだか終わってないような気がする、不思議な感じ。まだ、あそこにいけば、絹子やみんなに会えるような気がする。先に上がらせてもらったみたいな感覚。

確かに今までもそんな作品はあった。殿村ゆたか劇場でやった『これより先はない』なんかも、そんな感じが残ってる。初めてって訳ではない。

なので、女優陣がそろっても「あ、久しぶり」くらいしか思わなかった。もちろん、ほとんど劇団員で、それほど時間が経ってないのもあると思うけど、それにしてもドライな自分に少し戸惑う。

これはこれで、心地いい。

ゆっくり余韻にひたって、しっかり別れを惜しむのとは違うけど、これはこれで心地いい。「じゃっ」の後には「またね」が続く感じ。

引きずってるのとは違うけど、ボクは『ツキカゲノモリ』に旅立つよ。リライト、既に苦戦中だけど。じゃあね、『空箱』。


そして、明日はツイキャスの日。
河上と希蓉美ちゃんは、どんな風に『空箱』を振り返るんでしょうか?
28日(火)22:30からです、ツイキャス。

そうそう、写真の希蓉美ちゃんはハロウィンメイクなだけで、DVとかにあってる訳ではありません。

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『ツキカゲノモリ』
2014年12月26日(金)~28日(日)
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15周年記念に連続上演する死神シリーズは、初めからシリーズ化するつもりで始めたんじゃなかった。

理由は1つで、1作目『ツキカゲノモリ』で片岡百萬両さんが良かった。これに尽きる。
もちろん、河上も原も、他の出演者も良かった。

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『ツキカゲノモリ』は、満月的に記念公演だった十五夜『ツキノアバラ』の次の公演で、かなり考えた。
すごく考えて、死神って設定に行き着いた、観覧車って設定に行き着いた、はず。
その頃のノートがどっかに埋れてて困っている。

ただ、そのノートを手に相内プロデューサーに企画内容を熱弁したのだけは覚えてる。そのノートだよ。今、読み返したいのは。。。
かなり明確に、これこれこうで、こう、という筋道があったはずなのだけど。

記念公演で力を入れたあとにショボくなるのがイヤで、2作品を同時上演したのも良かった。(『ツキカゲノモリ』と『トラワレアソビ』)

普段なら1作品に詰め込んでしまってたことを、作品性に合わせて明確に分けれた。
10年もやってて、ようやく絞り込むことを覚えた作品と言ってよい...orz

それが、片岡さんにピタリとハマった、と思う。
たくさん勉強させてもらった。

十五夜から十五周年にかけての満月動物園を形づくってくれたのが、一人の俳優さんだなんて、なんだかステキだ。

そして、死神。あのスタイルは稽古場での河上の試行錯誤から誕生した。
何をしても、きっちり受けきってくれる、片岡さんあってのこととも思う。が、ボクのムチャなオーダーを織り込みつつ自分なりのスタイルに仕上げた河上の力だ。ありがたいことです。

あれから5年。
また、片岡さんと、河上の死神と、そして新しい劇団員たちと『ツキカゲノモリ』をやれる。
集大成とは思わない。まだまだ、新しい『ツキカゲノモリ』が待っていると思う。

リライト作業、真っ最中。
ノートは、約1年探したけど、ついに諦めた。
新しいことに挑もう。

先行予約、今日までです。


◼︎満月動物園 第弐拾弐夜
『ツキカゲノモリ』
2014年12月26日(金)~28日(日)
シアトリカル應典院

★特設サイト
http://www.fmz1999.com/22th/
※先行予約受付中!