上海で暮らしてみた -10ページ目

上海で暮らしてみた

2年目駐在員のささいな日常ブログ

青島には中国で唯一の海軍博物館があります。

屋内展示と野外展示がありますが、屋内展示は海軍の歴史や昔の軍服の展示等で、全く興味なくスルー。

野外展示は、かなり以前に退役した軍艦が3隻停泊しています。

船室には入れませんが、甲板を歩くことができ、実際の軍艦の砲台を間近に見ることができます。

これは90年代に退役した船。

テレビでよく見る、外観のスッキリした最近の船とはだいぶ違いますね。それでも実際の軍艦に乗船できるとは意外。

以前は(?)潜水艦も展示されていた様ですが、老朽化しすぎて沈んだのかこの日は停泊していませんでした。

軍艦だけでなく、戦車や戦闘機の展示もあります(ただしいずれも旧式のものですが)

人民解放軍~
つよいぞ~ つよいぞ~


謝謝!
青島はドイツの租借地時代に整備された旧市街と、近年開発が進んだ新市街に分類されます。

旧市街の街並みはこんな感じです。

ドイツ風建物の赤い屋根、クリーム色の壁、木々の緑が特徴。
また、いたるところに丘があるので坂道が多く、徒歩や自転車だと移動に苦労します。

赤い屋根の建物は住居や学校、公共施設などですが、いくつか観光名所になっている立派な建築物があります。

これは旧ドイツ総督邸で、迎賓館としても使われていました。

外観が綺麗に修復されているので、なんだかテーマパークに造られた最近の建物の様にも見えますが、
デザインは1908年竣工当時の姿を忠実に残しています。
内部も見学でき、各部屋の調度品なども見られます。

こちらはプロテスタント教会。

壁に石が埋め込まれた変わったデザインで、素朴だけど存在感がある。

日本にいたころは、青島がこういう街だとは知りませんでした。
ドイツ租借地のままだった方が景観的には綺麗でよかったのに・・・

青島は夏の避暑地にもなっていて、海水浴客も大勢います。
海は決して綺麗とはいえませんが、遠浅なので本格的に水着にならなくても海水浴気分が味わえます。

海に入っているのに、立っている人が多い異様な光景。


旧市街は比較的コンパクトな街なので、1日でも名所はだいたい回れます。

謝謝!
前回書いたビール博物館前の道は「青島ビール街」と名付けられていて、飲食店がひしめいています。

ほとんどの店がビール&海鮮料理の店。

写真左側にある銀色のタンクが工場直送の無濾過ビール。
右側の水槽には魚や蟹、貝などの魚介類がいて、食べたいものと、その調理法を店員さんに伝えて料理してもらいます。

定番の組み合わせはこちら!

無濾過ビールはちょっと濁っているのが特徴。
つまみはピリ辛の味付けをしたハマグリ。ビールにあうねぇ~
こういうのをテラス席(ただの野外席?)でいただくのはなんとも楽しい。


青島は本当に「ビールの街」で、いたるところの店頭にビール樽が置いてあります。

写真左側の銀色のがビールタンクで、右側の白地の看板に書いてある4文字は「青島第一工場直送のビール」を意味しています。
青島ビールの工場は複数ありますが、前回ブログの博物館兼工場が「第一工場」で、そこで造られたビールが一番うまいとされています。

よくみると、タンクに「青島ビール」と書かれたビニール袋が付いていますが、これは何か・・・?

実は、青島人は、ビールをビニール袋に入れて持って帰り、家で飲むんです(!!)


そんなんありえへん!と思ったアナタ。これが証拠写真。

3袋も買い込んだおっさんが家についてバイクを降りたところです。
手にはしっかりとビニール袋詰めビールが・・・
なんて斬新なスタイル!

でも、そんなことしたら炭酸抜けるし、、「第一工場」とかこだわらなくていいんじゃね?


謝謝!




「青島ビール」で有名な青島。
上海からは飛行機で1時間20分くらいで行けます。

人口800万人の港湾都市で、日本人にも馴染みがある場所ですが、外国人といえば地理的に近い韓国人の方が圧倒的に多いです。

青島でビールが造られたのは、ドイツ租借地時代の1903年から。
今年は110周年にあたります。

最も古い「第一工場」は市内中心部にあり、同工場の歴史を展示したビール博物館を併設しています。


博物館は、ドイツによるビール工場建設から時系列で現在に至るまでを展示していて、当時の設備などが残っていておもしろい。
これは、昔のラベル貼り機。


ビール博物館見学の途中には、お楽しみの試飲コーナーがあります。

工場直送の無濾過ビールを手に今日イチ笑顔の私。

青島ビールは日本のビールと比べて薄味で、コクや苦味はあまり感じません。
工場で飲む無濾過ビールもやっぱり薄味で苦みはありませんが、
なんというか、、、口あたりが良くて、ちょっとフルーティーな感じもして、喉をスルっと通っていく感じ。
普段上海で飲む青島ビールとは別物。うまいよ。

ここは博物館であると同時に現役の工場でもあります。
ただ、現代の製造工程は、途中で水で薄めているのがバレると困るので、ちょっとしか見られません。

最後の梱包・出荷工程はオープンになっていてなかなか見応えがあります。

ここは検査場。
黄色く帯状になっているやや気持ち悪い物体が瓶ビールの行列です。

右上の青い服を着た検査員が、異物の混入した不良品などを目視でチェックしていきます。
(結構な割合で取り除いていたけど大丈夫か・・?あるいは、ただのパフォ-マンスか・・)

で、最後はまたお楽しみの試飲コーナー。

中央のサーバーには、右端のパイプからビールが供給されるのですが、パイプはそのまま工場につながっていて、
これぞまさに工場直送!
う~ん、贅沢!

青島ビールにますます愛着がわいてきました。

謝謝!
物価って安いの?ってよく聞かれますが、答えは非常にむずかしい。

わかりやすい例をあげると、交通費はとても安い。
地下鉄の初乗りは2元(30円)で、かなり遠くまで行ってもせいぜい6~8元くらい。
タクシーは初乗り14元(210円)で、1時間くらい乗っていても日本円で3,000円くらいにしかならない。
いつか日本に帰任したときに、タクシーに気軽に乗れない生活に順応できるか、、、今から心配だ(?)

逆に、日本製品や日本食材は輸入品なので当然日本より高いです。

交通費などは「高い」「安い」の比較が楽ですが、食べ物や日用品などはピンキリなので何ともいえません。
それは日本でも同じと思いますが、中国の場合には、更に「ニセモノ」という変動要素が加わります。

「牛肉」と書いてあっても100%牛肉とは限りません。
(日本でもミートホープ事件ってあったな。。。)
DVDなども、1枚20元(300円)くらいの海賊版を買うのが普通なので価格比較はしようがない。
ビールなどのお酒も安いですが、飲食店で出されるビールはニセモノ話がつきものです。


ここはスーパーの肉売場。

上段はオーストラリア産ビーフで、中段は国産牛。
日本と逆で輸入牛肉の方が圧倒的に高い!

ここは家の近くの野菜売場。

買おうとしたら上海語でなんか言われて全く理解できず。
ダメダコリャ(´д`;)

生活用品は東京と比較して総じて安いですが、こちらでは食の安全は金で買うものですし、皆で食事する際に割りカンが少ないのも意外とバカになりません。

日本では中国の格差社会について、よく沿岸部と内陸部を比較しますが、上海市内でも1食1,000元の食事をする人もいれば、1ヶ月の食費が1,000元の人もいます。
それぞれの収入に見合った生活を送る環境があってバランスが保たれている感じでしょうか。
よく、「世界の都市別生活費ランキング」などという記事をみますが、
平均で語れない場所をランク付けしても、何にも活用できないと思うけど。

最近、駐在員同士で食事するとよく為替の話になります。
給与は日本円でもらっている人が多いので、1元=12円の頃に比べて1元=16円の現在ではそれだけで給料が2割減ったという感覚です。
(1万円を両替すると、以前なら800元くらいになったのに、最近は600元くらいしかもらえない・・・)
アベノミクスめ~

謝謝!


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