ジャン・チョーズン・ペイズ「今ここ」に意識を集中する練習 より
一週間毎日、何かしら「良い事」「親切な事」「人の為になる事」をこっそり行う。簡単な事でいい。
流しに残っていた他の人のお皿を洗ったり、歩道に落ちているゴミを拾ったり、トイレの洗面台をきれいにしたり、匿名の寄付をしたり、同僚の机の上にお菓子をおいたりするような事。 密かに人の為になる事をするのは、案外楽しい物だ。
この練習をすると、認められたり、褒められたりしなくても、自分は人の為に進んで努力ができるのだということがわかる。
釈迦は、寛大であることの大切さを繰り返し説いている。
「私の様に、恵みを分け合う事の喜びを知ったら、分け合わなければ恵みを楽しむ事もできなくなる。ケチな心に取りつかれてる事もないだろう。たとえ、最後に残った一つであっても、食物の一片であっても、それを分かち合う事の出来る人がいるのに分け合わなければ、楽しむことはできない。」
この練習で、「自分の為の自分の物」と呼んで、溜め込んで必死に守ってきた物を少しづつ手放すことができる。
★★★
この書籍は、仕事と人生のパフォーマンスが劇的に変わる「マインドフルネス」53のエクササイズ(心の練習)を紹介している。
毎週1つのエクササイズをすることで、毎日を無駄にダラダラと生きるのではなく、身のまわりのことへの感謝と、多くの「気づき」にあふれてるようになるそうだ。
一日一善と考えると負担になるのだが、私は犬の散歩のときにゴミ拾いをしている。それが一善だと思ってもいなかったし、人の為にすすんで努力しているとは、思わないが、確かに楽しい(かな、というより癖になっている)
これから、もっと簡単な一善も増やしてみたいと思っている。