『リンゴの心』木村 秋則, 荒 了寛 より
人に対しても、自然に対して心は必ず伝わる。だからどんな知識を学ぶよりも、どんなに素晴らしい技術を習得するよりも、まず自分の心を育てることが第一だ。
私は「無い物ねだり」をするより「あるもの探し」をする人生の方がはるかに幸せだと思う。
自分を取り巻く環境は何も変わっていないのに、大事なものを見失ってたことに気づいたり、当たり前に思っていたことに感謝の気持ちが湧いてきたりするからです。
人生は苦難に満ち溢れているように見えるけど、反対に「本来はだれもが恵まれすぎる程、めぐまれた世界に生きているんだという前提に立って物事を考えて行けば私たちは必ず幸せになれる」ということだ。
何か問題が生じても「仏様の眼でみたらどうなんだろう」と常に自分の心を見つめなおせばいいのですから。
★★★
木村秋則さんは、ずいぶん前にりんごを初めて無農薬で育てた人だというのを聞いたことがあったが、書籍を読むと興味深い人で、何冊か読んでみた。
木村さんの考えの素晴らしさを忘れないように、メモを取りながら読んでいるが、彼の言葉全てがすばらしく、全ての言葉が心にしみる。