未怜の映画備忘録 -2ページ目

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08Jul
- Deadgirl (2008)
  邦題：デッドガール23点。私は女性であるが、フェミニストではない。当然に、ミソジニーでもない。多様性の世の中であることを理解しつつ、とりあえず、男性性を否定しないようにしたい。〜あらすじ〜リッキーは憧れの女の子ジョアンに話かけることすらできない冴えない学生。ある日、彼は友人のJTに誘われて、廃病院に忍び込み、地下で鎖につながれた裸の女を発見する。リッキーはそれを見てたじろぐが、JTは助けようとするどころか彼女に興味を示し……。（※映画ナタリーより抜粋）…って、いや！キモ！思春期男子、マジ良い加減にしなさいよ！？どう見てもゾンビやんか。海にナンパにでも行って来なさいよ…。言っても、一番ひどいのは、オチが目新しく無いとこだけど。
07Jul
- そこのみにて光輝く (2014)
  67点。七夕だし、恋愛映画の感想を書きたいと思う。けれども、悲しいかな、私には綺羅びやかなことは書けないよ。七夕をロマンチックに演出してあげることなんか出来ないんだ。ごめんね。～あらすじ～仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫（綾野剛）は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児（菅田将暉）と出会う。拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏（池脇千鶴）がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。（※Filmarks映画より抜粋）□その前に、当映画を観て思い出した、私の友人の生い立ちのお話がある。例えば、外に男を作って、たまに、小学生の姉弟にいくらかのお金を渡すためだけに帰って来る、母親失格のシングルマザーの家。部屋は一切片付けようとせず、ゴミで溢れ返って足の踏み場も無く、子どもたちは簡単なものしか作れないから、いつも、インスタントラーメンが二人の主食だった。姉が体で稼げるようになると、母親は家に全く寄り付かなくなり、彼女たちが成人する頃には完全に姿を消した。これは、不幸には違いない。彼女たち自身も世間からズレていることは解っているのと同時に、世間が助けてくれるとも思ってなかった。けれど、彼女たち自身は、周囲に対しての自然な優しさや、愛に溢れた人間だった。決して、強くなんてない。何をしたって、強くなんてなれなかった。人間は柔らかい肌のままだから、痛くて。痛みがわかるから、人に優しくできる。真摯で純粋であるからこそ、不浄を受け入れ、誰よりも汚れた。そんな彼女が愛されないなら、この世の恋愛なんて全て、嘘ぱっちだ。□このような全てを受け入れられる人が居るのか。そして一緒に歩んでいけるのか。彼女たちはある種の〝自責の念〟に苛まれ、諦めの境地にいた。それは、究極の自己犠牲とも言えて、一人だけ救われることを自らに許さなかった。姉は母親のように、弟を置いて行く選択を取ることが出来たなら、その後自分を責め続けるかもしれないけど、一人なら這い上がること自体は可能だったし、その選択を誰も否定することは出来ない。生きるってそういう側面もやっぱり、ある。さて、どちらが清く、正しい道か。その時、光はどこにあったというのか。彼女は母親と違い、最後まで逃げずに弟を育てた。そして、彼女の過去を受け入れてくれた男性と、明るい家庭を築いたのだった。これぞ、真の恋愛といえる。と言うわけで、当映画も解ってるよね？しょうもないラストなら、マジぶち壊すぞ。以下、ネタバレ。って言うか、感想。否定をしないことが愛を体現する。それが、正しいかは別として。・拓児が食べちゃうあの薬は何か？千夏の料理をしている最中に、母親がフライパンにその薬をひと粒投げ入れて、千夏が料理をやめたところで、拓児が持ってって食べちゃうのに誰も止めない。「脳梗塞なんだって。わかったっしょ？隣の部屋で何してっか。拓児は、親父なんか殺してまえって。性欲を抑える薬もあるんだけどね。でも、それ使うと脳みそが早くダメになるみたい。驚いた？」これは、ただの抗男性ホルモン薬。料理に入れると加熱されて分解するので、拓児が食べたとて、全くの無害。脳細胞が破壊されることなんて無いことくらい、みんなが知ってる。この物語のサイドテーマに、献身的に尽くした母親の存在がある。性欲と言えど、残っている夫の我を縛りたくなかったんだろう。薬を飲ませることについては、おそらく千夏と母親は何度もぶつかったと思う。そして、それは中途半端で解決されないまま、料理に欠かさず毎日入れるという、不思議な行動になっている。・ことを見てから、紫陽花の隠喩まで。このシーンが視聴者に一番の衝撃を与えるのと同時に、背景描写を不足させた元凶だと思った。介護は当然に、食事の世話、排泄の処理、衛生面の保持等、多岐に渡る。これを、隠れがちな性質の問題ではあるけど、性の部分のみに強調し、フォーカスを当てるのは、些か乱暴な方法だ。出来れば、おむつとか、し尿とかの下処理系の描写もあれば。ただ、疲弊した母親を度々映すだけでは、彼女が献身的に介護をしていただろうことが読み取れず、薬のシーンとも繋がりにくい。この物語における愛を強調するには、衝撃や見せ場とかじゃなく、背景を緻密に描くべきだったと私は思うぞ。〜総評〜千夏に感情移入をがっつりしてしまって、色んな感情がごちゃ混ぜになってしまい、文章に落とせません。達夫とのやり取りはもう、言っては自分も傷付くのだから、もうね、感情がバグる。恋愛映画はやっぱり無理っす。その点、男たちの友情はつくづく、格好良い。達夫と拓児も勿論だけど、達夫と松本も。この人たちが正に、光に導く者だった。変化球な恋愛とはいえ、未怜さんのHPはごりごりと削られました。
06Jul
- Cannibal Holocaust (1980)
  邦題：食人族　4Kリマスター無修正完全版60点。「怖がってこれを観ないのは、一寸、勿体無い気もするね。…気のせいかな。」モキュメンタリーの始祖。だけど、黒子的カメラマンの存在を感じるぞ。現地の方々も、変な棒で肉体を撫でるだけ。切ってる感無いなー。今となっては、お遊戯だね。そこは良いとして、小動物の（おっきい亀とか）解体映像は本物で、そっちが無理な人も居るんだって。食料なのに。やたら男女の裸が出て来るけど、ドキュメンタリーチックで不思議と気にならなかったのに、4K無修正版で見たくないものがばっちり。修正って、優しさだって私、思った…。「グリーン・インフェルノ」はタイトル通り、当映画をモチーフにしています。～あらすじ～アメリカ人ドキュメンタリー撮影隊が「グリーン・インフェルノ」と呼ばれる南米のアマゾン奥地を探索中に消息を絶った。現地に向かった救助隊はジャングルで食人族の村にたどりつき、白骨化した遺体を発見。持ち帰った撮影済みフィルムを現像して上映すると…。（※U-NEXTより抜粋）以下、ネタバレ。って言うか、感想。□前半は、部族との接触にモンロー教授は辛くも成功し、フイルムを持ち帰るお話。あの手この手で…まーなんか、清濁併せ呑んで、いろいろ頑張ったのであった。□当映画の肝は帰って来たフイルムの映像だ。みんなで観ようよ！的な。流石にこれ、テレビで流せん…。良識ある人たちの判断により、フイルムは焼き払われたはずが、映像技師によって流出し、罰せられたものの、それ以上に利益を得るといったテロップが流れる。このような不謹慎な映像に刺激に飢える視聴者たちに一石を投じるんだってさ。ふーん。□で？昔の映画だから、この論調は実に正しい。でも、現代はポリコレが台頭してる。これの何が問題って、左に振れた針は同じくらい、右に振れるのは世の摂理なんだから。映画は表現だから、視聴者が分別のある大人であれば、ご自由に観て良いのだよ。と言うわけで、へんたい映画視聴士（甲・乙・丙）な資格を作ろう！
05Jul
- The House That Jack Built (2018)
  邦題：ハウス・ジャック・ビルト38点。お断り）当映画が好きな人には大変、申し訳が無いのですが…。「何これ、バッカじゃないの。しょうもな。」〜あらすじ〜1970年代のアメリカ・ワシントン州。ハンサムな独身の技師ジャックは、車の故障で雪道に立ち往生していた女性を修理工場まで送り届ける。しかし、その女性の傲慢な振る舞いに怒りを爆発させ、彼女を工具で撲殺してしまう。以来、アートを創作するかのように殺人に没頭するようになり、見知らぬ他人から恋人まで、手当たり次第に惨殺していく。（※ムービーウォーカープレスより抜粋）以下、ネタバレ。って言うか…。↑当映画のタイトルはマザーグースのわらべ歌から。性根が悪い。□例えば、モナ・リザに髭を書いたら？かの、レオナルド・ダ・ヴィンチ〝モナ・リザ〟は、私のような芸術に疎いものでも理解出来るくらいに、誰に否定されることは無いであろう美しい作品です。この複製画を用意して、彼女の口元に髭を書き加えて〝L.H.O.O.Q（彼女はお尻が熱い）〟と題した、マルセル・デュシャンの現代アートはどうでしょうか？因みに、競売で8500万円で売れたようです。美術品は投機的な側面を持ちますので、一概に作品の価値を測るものでは無いですが、これは、レオナルド、モデルのリザを愚弄していると捉える人も、中には居るんじゃないのって思います。少なくとも私はこれをお金を出してまで欲しいと思わないです。□当映画で一番の拘りを感じるビジュアル部分につき。ウジェーヌ・ドラクロワ〝ダンテの小舟〟は下記引用を絵画にしたもの、それを映画内にて人物配置を模倣して、その内容に沿ったものです。引用の引用の引用です。 ―優れた師は私に告げた、「さあ、息子、いよいよディースという名の都市が近づいてきた。そこには重罪人たちと悪魔の大軍が控えている。」　私は言った、「師よ、もう尖塔の数々があの中、谷の中にはっきりと見えます。まるで炎から取り出したばかりの（灼熱の鉄の）ように真っ赤です。すると師は私に言った、「この下層地獄の中でおまえの目にする通り、内側で燃えさかる永劫の火が、尖塔を赤々と染め上げているのだ。」（解説）ダンテ「神曲」地獄篇第8歌より抜粋。美しき構図を模倣したとて、それに価値はありません。まして、サイコパスの殺人鬼のお話です。私にとっては、モナ・リザに髭を描く行為と同様としか思えない。芸術は人間が生むものではあるけど、人間自体はただの肉袋って思っている私には、それが芸術とも思えなくて、アートの材料としての理解も出来ない。ってか、何かを作る材料の選定、構想ほどに楽しいことって無いんだけどな。□サイコパスの殺人鬼が地獄に落ちる物語。勧善懲悪ものとして、納得出来るものでも無いです。一部、見せつけるようなえげつのない描写もありますが、基本は、血みどろを見せる映画では無い。勿論、アートとして理解するものでも無い。60人以上の殺人を犯すサイコパスに共感出来るものでも無い。無い無い尽くし。胸糞にもなりませんでしたが、つまりもしませんでした。切っ掛けの無礼な女性は、殺すんじゃなくて降ろすのが普通ですよ。
04Jul
- 八仙饭店之人肉叉烧包 (1993)
  邦題：八仙飯店之人肉饅頭35点。ネット上のおどろおどろしい紹介レビューは間違ってはいないけど、この映画をひと言で表すなら「低俗」って感じ。とりあえず、誰にもお勧めしないとくね？けど、この記事に関しては、私、本気出すよ！？デカウーピンなみにね？↑左手芸、キャタピラー、すり替え。〝怠惰を求めて勤勉に行き着く〟〜あらすじ〜1986年、マカオの海岸でバラバラ死体が発見された。腐敗が進んでいたために警察の捜査は難航したが、やがて死体の身元が判明し、八仙飯店の店主ウォンが容疑者として逮捕される。壮絶な取り調べの末に自白に追い込まれたウォンは、元の店主チェン一家を皆殺しにして店を乗っ取ったことや、彼らの死体をミンチにしてつくった饅頭を客に食わせていたことを告白しはじめる。以下、ネタバレ。って言うか、考察。□私は、抗うもの。天の邪鬼ともいう。当映画の基になった〝八仙飯店一家殺害事件〟は、冤罪の可能性を完全には否定することが出来ない。少なくとも、人肉饅頭を作り販売したとされるのは、理論的に考えても不可能に近いと言える。当映画は実際の事件を基に、ホラー映画として脚色されたフィクションであり「史実に近い」といった表現は適切ではありません。□無責任な噂話と一部マスコミの功罪。容疑者の黄（ウォン）は、借金を巡る口論から、鄭家の一家を殺害、遺体を切断して海やゴミ捨て場に遺棄したが、一部が浜辺で発見されたことにより逮捕される。事件の発覚前に暫くの間、黄が八仙飯店を経営していたことで、それを使った料理が提供されたとの噂話が広まる。黄は、自身の犯行を認めたものの、噂を肯定するような証言や証拠を残しておらず、彼の自殺後、事件はますますミステリアスなものとなり、真しやかな都市伝説として一人歩きしたもの。一部マスコミはセンセーショナルな報道を行い、それを助長したけれど、当時の新聞記事や警察の発表には一切、触れられていないのが真実だ。□私は、日本国の民でありますゆえ。日本文化の宗教観は死者の尊厳を深く尊重する。神道では、死者の魂は神聖視され、祖先として祀られるものであり、遺体を冒涜する行為は家族、地域社会のみならず、国に対する侮辱と同義だ。仏教では、基本的な教義に反するもの、キリスト教ならば罪とされる。亡くなられた方が食べられたと流布するのは、事実で無ければ、死者への冒涜であるから、私はこれを否定したく、個人の尊厳を守ることを是とする。□人間は労力と手間を比較する性質がある。解体には高度な解剖学的知識に加えて、技術が必要となる。骨や筋肉、内臓を正確に切り分けなければならない。骨や内臓を傷付けてしまうと、可食部分を無駄にするし、脂肪が多く含まれる部分を見極める必要がある。加えて、適切に処理をしなければ、感染症を引き起こす可能性までも考慮すると、素人にははっきりと不可能です。この点で、海に捨てる方が手間が少ないことは理解出来る。実際、黄は海に捨てることを選択した結果、遺体の一部が海岸で発見された。これが、最も現実的な証拠と言えるでしょう。□当時のマカオの情勢と警察機構。1980年代のマカオは、急速な都市化と経済成長の一方で、犯罪発生率も高く、警察の捜査手法については多くの批判があった。特に、拷問や強制的な自白については問題視されていた背景がある。当映画でも描写はあるけど、黄に対して、激しい拷問と長時間の尋問を行い、睡眠を剥奪して精神的な疲労と混乱を誘発させ、挙げ句、覚醒剤を投与するまでに到る。ウィキペディアで見られる、新聞社宛に送った黄の遺書の要約は無実を訴えている。〝人の将に死なんとする其の言や善し〟当時のマカオの地元紙のデータはネット上では見つけられず、私には遺書の全文、真実を知る由も無い。もし、これが冤罪だった場合、当映画の警察内部のコメディ部分こそが、げに恐ろしきは人の業を垣間見えるものであると私は思い、身震いするのだ。〜総評〜この記事は、私個人の「十二人の怒れる男」であることを補足としておきたい。でもこういった論評は、国が成熟していく上で必要な観点であり、その国の民から発していかなければならないのではと〝日出ずる処の天使が文（ふみ）を〜云々〟A・ウォンの怪演が凄いんだけど、彼はこの役が大嫌いなんだって！
03Jul
- オールナイトロング3 最終章 (1996)
  33点。「思ったほどでは無かったけど、今後、ゆずを聴く時には思い出しちゃうかも？」〜あらすじ〜沢田菊雄はラブホテルでアルバイトする大学生。趣味は食虫植物の栽培である。ある日、菊雄はひとみが捨てたゴミ袋を盗み、ひとみの生活を覗き見することが楽しみになる。そんな菊雄の前に「ダスト・ハンター」（＝スカベンジャー）を自称する男・川崎（元革命闘争戦士）が現れる。彼に誘われて家に行ってみると、そこにはゴミの持ち主たちの個人情報を無数にまとめたファイルがあった。菊雄もひとみのゴミから、ひとみの個人情報を収集し始める。（※ウィキペディアより抜粋）以下、ネタバレ。って言うか、感想。□国民的フォークデュオ〝ゆず〟の北川悠仁主演！ゆずと聞けば「栄光の架橋」より先に「恋の歌謡日」を思い付く私です。とにかく、気持ちが悪い変態を演じているんだけど、なかなかの狂人っぷり。多分、俳優としても成功しそう。こんなん、知らないファンが見たら発狂するかも。↑「明日天気になぁれ」のMV中に映り込む不可解な女性。お解り頂けただろうか。□この映画をひと度観ると、ゴミを気軽に出せなくなるかも？私の場合は、ゴミは個人情報の塊！な探偵ドラマの描写とか、お互いのゴミを漁って疑似恋愛していた男女がくっつくけど、思たんと違う的に別れる映画の存在を知っていて、そもそも、ゴミ出しは神経を使っているところ。基本、誰にも自分が出すゴミとは知られたくないから、前日の夜中の内、或いはゴミ収集車が来る時間のギリギリが安心して出せるタイミング。勿論、身バレに繋がるような書類なんてシュレッダーだし、処理場に直接持って行くことも度々あるくらい。その内、ゴミ自体が増えないように、物を大事にする癖がついたり、食べ物は捨てるところを極限まで減らすようになって来る。いずれは、生ゴミ用にミミズコンポストの運用もしたい。ガーデニングにも貢献するもんね。あれ？ゴミ出しは怖いって話だったね。この所為で、ゴミ屋敷になっちゃう子も居るものね…。□それ以外にも、嫌悪感を持つ描写がずらりと。普通に嫌過ぎるんですけどね。よくもまあ、こんなキモいことを思い付くとある意味感心しながら見てました。…私も一寸おかしいのか？一瞬、スカベンジャー田口トモロヲの思想に共感しそうになったけど、それも踏まえた上で、丁寧に生きることに昇華しないとダメだね。スプラッター描写は、お風呂場で解体、腕を床に落とすんだけど、ゴトン！って感じではなくて、ぽにょん！って感じ？実際、指先がぷるんぷるんしてて。もしかするとこういう作り物感って、ある意味様式美なの？ってヘンなことを考えてしまったよ。～総評～世の中には、私たちが想像する以上にとんでもない人が居るかも知れなくて。でも、それに対抗出来るのもまた人であるわけだよね。個人では見る目を養うとか、自衛を考えること。良好な人間関係を作ること。端的には良い子で居ること。これかな？それか、ウシジマくんよろしく、バッドをフルスイング出来ること？
02Jul
- Taxi Driver (1976)
  邦題：タクシードライバー64点。「キング・オブ・コメディー」とほぼ一緒かなってくらい類似点は多々ある。同監督と主演がデ・ニーロであることを置いといたとしても。両作品とも、孤独で社会から疎外された主人公が、自らの妄想や内的な混乱により、暴力的な行動に走るといったプロットですが、こっちは、私にあんまし合わなかったみたい。～あらすじ～タクシードライバーとして働く帰還兵のトラビス。戦争で心に深い傷を負った彼は、次第に孤独な人間へと変貌していく。汚れきった都会、ひとりの女への叶わぬ想い―そんな日々のフラストレーションが14歳の売春婦との出逢いをきっかけに、トラビスを過激な行動へと駆り立てる！！（※Filmarks映画より抜粋）以下、ネタバレせず、未怜さんの小噺だけ！（今回もつまんないだろうけど）□孤独と自己実現。私は、ある面では孤独を望んでいるのに、むしろ孤独などは存在せず、ひいては人とのつながりを深いところで求めるといった、反立する考え方を持っています。まずは、孤独という言葉を明確にしましょう。哲学的に言えば、孤独は単なる一人でいることや社会的孤立ではなく、心理的な状態や感覚を含む概念ですよね。そのために、孤独の対義語を見つけることも難しいとされます。孤独とは周りから自己を切り離すことで哲学を、思考を進めるものといった考え方が根底にあります。そも、存在主義では、他者との関係を通じて、自己を認識することが強調されます。今回の話題では共同体や、その、他者との関係を対義語として用いることを避けています。私の感覚では、縁や繋がりが、孤独の対極にある概念として適すと考えるものです。脳科学的には、孤独は脳内の神経伝達物質のバランスに大きく影響を与えます。オキシトシンやセロトニンが減少し、コルチゾールが増加することにより孤独感が深まります。社会的脳仮説によれば、人間の脳は他者との社会的関係を処理するために進化しており、孤独は脳にとって、異常な状態であるために苦痛を伴うと考えられます。デジタルコミュニケーションの普及により物理的なつながりが減少し、孤独感が増す現代の都市生活では、個々の社会的繋がりが希薄化しています。欲求階層説では、愛と所属は基本的な人間の欲求であり、他者との繋がりは不可欠なものです。精神医学の観点から、孤独はうつ病や不安障害などのメンタルヘルス問題と強く関連します。孤独な状態が長期化すると、自己価値感の低下や絶望感が増して、精神的な苦痛を引き起こすことがあります。これは、幼少期に安定した愛情が欠如した場合において、成人後に孤独を感じやすくなる要因となるようです。上記から、私は孤独とは相対的な概念であり、完全な孤独は存在しないと考えます。私たちが使う道具や享受するサービスもすべて他者によって作られたものであり、常に何らかの形で繋がっています。しかしながら、心理的な孤独感は現実であり、それを感じることは重要な問題だと言えます。□当映画への適用。このような背景の考えを持つ私が孤独を望む理由は、自給自足の生活を送ることで、現代社会の喧騒から離れ、真の意味での自己実現を追求したいから。例えば、ひと山を購入し、開拓して生活がしたいと思っています。他者との物理的な関係を最小限に抑えつつ、自分自身と深く向き合うための選択です。水は井戸を掘り地下から、電気はソーラーパネル、水力発電などで、毎月の支出が無い生活が夢です。このような生活を選択することは、資本主義の枠組みから解放される一つの手段でもあります。お金の有無で評価される世の中に疑問を感じており、その評価基準からは離れることで、より自由で穏やかな心持ちを得られるのではないかと考えます。自給自足の生活は、自己の価値観に基づいた選択であり、それ自体が自己実現のプロセスです。また、自然と共存し、調和を保つことで、社会全体がより良い方向へ向かって行くことが期待できると信じています。〜総評〜当映画のトラビスも孤独に対する違ったアプローチを考えることで、より良い選択ができたのではないかと思いました。要は、世の中を良くする方法は他にあるでしょと言いたいだけです。
01Jul
- ビジターQ (2001)
  57点。「きっつー！未怜はぼろぼろだっ…！」当映画は、私的には観てはいけない映画のラインを一寸超えています。三池崇史監督の血みどろ描写は鳴りを潜めて居るけど、それは単純に、全てを洗い流す程の溢れる母乳にフォーカスを当てたいだけ。今となっては、三池崇史 feat. 内田春菊の時点で気付くべきだった。って言うか「KOTOKO」で母性は神格化されると書いたものの、私が言いたいのはそういうことじゃないよぉ！ばかぁ！〜あらすじ〜息子に虐待され、ドラッグに逃避する母親。その夫がラブホテルで遭遇した援助交際女子高生は、なんと彼の娘だった！そんな人生行き止まりの一家の元に謎の青年、秀臣がやってくる。（※映画ナタリーより抜粋）以下、ネタバレ。って言うか、感想。□兎にも角にも、この家族の設定自体が悍ましい。娘は援助交際からの…。しかし、何で病んでる演技は一律にケタケタ笑うのか。防衛機制は解るけど、テンプレ過ぎて。こういった場合はそもそも、ネジが飛んでる場合が多いので、何てことは無い演技の方がよっぽど怖いんだけど。特に女声は甲高くて耳障りでもう、飽きるんだよね…。先に見せるだけ見せといて、後出しの描写で視聴者がもっと嫌な思いをするっていう形式を取るってことがここから解る。無理ならもうここで消した方が良い。実際、私も一回は止めてる（根性無し）。息子の家庭内暴力はいじめから、主婦売春の理由は薬物中毒から、殺人、ネク…とあらゆるタブーをこれでもか！と詰め込んだ問題作。こんなの、健全な人たちは観たらダメ。未怜お姉さんと約束だよ！？ともすると、笑ってしまうブラックコメディーの部分は、私にとっては、逆にリアルさが増して笑いようが無かった。と言うより、そもそも制作側はコメディーにしてるつもりが無いでしょ。作り物は作り物だと笑い飛ばせるくらい豪胆な人じゃないと、観るのは辛いんじゃないかなって思う。私もクンフーが足りてない…。□feat. 内田春菊について。ガロ系、一番有名作品はドラマ化もした「南くんの恋人」テレビと違い、原作は納得の結末だったりする。「私たちは繁殖している」も1，2巻は共感出来るんだけど…。今回、あのエンケンを抑えて、一番の演技だったのはこの人。画面から臭い立つような、温度を感じるようなとんでもない描写でした。あれ、本物…。□上記の通りにぶっ壊れた家庭に、ビジターQがやって来る。父親の頭を石でどついて、居候として食事をいただき、長男の肩を抱いて、母親の乳を揉む。撮影のお手伝いをする。「家政婦のミタさん」的な立ち位置かと思ったら、そんなことも無かった。むしろ、何もやらないんだけど、この家族に必要だったのはちょっとしたことだった？いやいやでもさ、何となくハッピーエンド風を装っているけど、誰も騙されないぞ。この家族、やっぱり、あかんって。私は当映画を視聴した者として、無責任に〝家族の再生の物語〟とか言わないからね。～総評～実際、当映画からは何も得るものが無いけど、私はゲージをごっそり持っていかれてしまった。もう、ミリよミリ！きっつー！！！三池崇史と内田春菊の〝愛と友情のツープラトン〟は反則級だって！
30Jun
- ＃好きな居酒屋飯
  本日は四万十川料理学園講師、キャシィ未怜先生にお越しいただいておりまーす。先生、お願いしまーす♪今日はとっても簡単な料理をね。皆さんに解ってもらいたいなって。「しばき胡瓜の朝鮮漬け」ってお料理なんですけどね。それ、絶対に「たたき胡瓜」のことですよね？おやまぁ、随分と逞しく育った胡瓜ですこと。この青臭さがたまらないねえ。ひっひっひ。先生…何か、怖いですー。ちょっと、表面が傷付いていても、その部分だけをさっと、ピーラーで皮を剥けば良いの。駄目なところは切り落として、良いところを使うのが美味しさの秘訣よ。どっかで聞いたふうの言い回し…。「トジコメ」ですね！叩けば叩くほどに美味しくなるのは間違い無いんだけど、叩き過ぎると無くなっちゃうのでね。一方向だけじゃなく、全身をくまなくしばくのがコツです。そう、半殺しにする感じで。無くなる！？…って言うか、半殺しってどんな感覚ですか？私は武器（麺棒）でね。胡瓜がもう耐えられずに、皮がぱっくり破れて、中身が出ちゃうくらいに。オラオラ！どや！ええのんか！？…言い方。今日びはどこまでやったらアウトか解らない人が多いから、情操教育にも良いと思って。何を言ってるんですか。頭大丈夫ですか？で、包丁では無く、手で一口大に。千切っては投げ、千切っては投げ、どーん！！お塩もてけとーにどーん！！ボールに入れるんですね。塩ちょっと多くないです？塩揉みだけならふたつまみくらいで…。細けえこたあ良いんだよ！どうせ、洗うから。で、揉んでいくけれど、掌底を当てた後に身体の内部に食い込ませる感じで、手首を捻り、腰を入れていく感じで水分を抜いていく。…伝わりますかね、それ。10分程度放置して、ザルにあけて良ーく水洗い。水気は出来るだけ切ること。で、乾いたボウルに戻して、これを和える。量は少なめで。混ぜるだけって。手抜きじゃないですか。そしてまた、ローカルな。キムチの素なんか、いちいち作ってられんよ！忙しいの！で、そのまま全部、お汁ごとタッパーに入れる。ちょっとタッパーが小さかったのか、入り切ってないですけど？その状態から押して蓋をすることで、真空になって良ーく浸かるのよ。半日もしたら、充分にね。果たして、これをお料理と言って良いのかは疑問ですけど、未怜さんお料理出来るんですね。敢えて、残していた胡瓜を薄ーくスライスして、焼酎の水割りに入れたら「スナック未怜」の完成ですよ！テーマは居酒屋めしなんだけど、全然、良いです！焼酎は2割でお願いしまーす♡（アイスピックで氷を割りながら）はーい♪（焼酎4割で出しとけ）
- 映画タイトルめも。
  今後見ていく予定だけど、感覚的に見たらダメっぽい映画のメモ。本当にあかんやつは教えて欲しいかも。□Lilya 4-Ever -リリア 4-ever　2002年　スウェーデン・デンマーク□Српски Филм-セルビアンフィルム　2010年　セルビア□NEKRomantc 1987年　西ドイツ□Salò o le 120 giornate di Sodoma - ソドムの市　1976年　イタリア・フランス□River of Fundament　2014年　アメリカ上映時間5時間超えは耐えられないか…。□ギニーピッグ・シリーズ　1985-1990年　日本□Dans ma peau - イン・マイ・スキン人には言えない、私が本当にしたいこと　2002年　フランスMartyrs - マーターズ　2008年　カナダ・フランスDeadgirl 2008年　アメリカ見た。つまんなかった。À l'intérieur - 屋敷女　2007年　フランスCannibal Holocaust - 食人族　1980年　イタリア見た。別に問題無かった。□The Bunny Game - バニーゲーム　2011年　アメリカ□Sweet Movie - スィート・ムービー　1974年　フランス・西ドイツ・カナダ□The House That Jack Built - ハウス・ジャック・ビルト　2018年　デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデン□Antichrist - アンチクライスト　2009年　デンマーク・ドイツ・フランス・スウェーデン・イタリア・ポーランドIrréversible - アレックス　2002年　フランスThe Girl Next Door - 隣の家の少女　2007年　アメリカ　※境目の映画だった。□The Poughkeepsie Tapes　2007年　アメリカ□August Underground's Mordum　2003年　アメリカ□黑太陽731 - 黒い太陽七三一戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌　1988年　イギリス領香港□Snowtown - スーノータウン　2011年　オーストラリアビジターQ　2001年　日本見た。これあかんやつ。□Gummo - ガンモ　1997年　アメリカ□The Human Centipede II (Full Sequence) - ムカデ人間2　2011年　オランダ・イギリス□I Spit on Your Grave - 悪魔のえじき - 発情アニマル　1978年　アメリカ□Henry: Portrait of a Serial Killer - ヘンリー　1986年　アメリカ□Threads - SF核戦争後の未来・スレッズ　1984年　イギリス・オーストラリア□The Road - ザ・ロード　2009年　アメリカИди и смотри - 炎628　1985年　ソビエト連邦□The Act of Killing - アクト・オブ・キリング　2012年　イギリス・デンマーク・ノルウェー□Der Siebente Kontinent -セブンス・コンチネント　1989年　オーストリア□Happiness - ハピネス　1998年　アメリカΚυνόδοντας - 籠の中の乙女　2009年　ギリシャ映画□We Need to Talk About Kevin -少年は残酷な弓を射る　2011年　イギリス・アメリカ□Pink Flamingos - ピンク・フラミンゴ　1972年　アメリカこれは多分、いける。□Begotten　1989年　アメリカ□Enter the Void -エンター・ザ・ボイド　2009年　フランス・ドイツ・イタリア□鉄男　1989年　日本途中。つまらなさ過ぎて…。□渇き。　2014年　日本サブスク来ない。八仙飯店之人肉饅頭　1993年　香港絶対サブスク来ない。観た。お勧めはしないけど良かった。現在、オールナイトロング3視聴中。観ても書けないパターンはどうしよう。困ったもんだ。