垓路
私自身はコミケには行ったことはないんですが、身近に絶対行く人がいるので、毎回その人にいろいろ買ってきてもらいます。
その方は女性なので、頼めるものと絶対頼めないものがあって困っていますが…。そんな中でいつも買ってきてもらうのが、安倍吉俊のサークルものです。
「垓路」 (がいろ) は、安倍吉俊の新しい画集らしいのですが、そのプレビュー版が今回のコミケでは発売されていて、まあ素晴らしかったです。全20ページほどなのですが、サイズがなんとA3とバカでかいので、安倍吉俊のイラストを細かに堪能できました!
テクニカルで綺麗なイラストを描く人はたくさんいますが、イメージを雰囲気もそのままに嘘を吐くことなく手癖にも頼らずに紙上の落とされていく彼のイラストは伝わってくるものがとても多くて大好きなんです。
サイン入りのlain画集 「an omnipresence in wired」 も買ってきてもらい嬉しかったのですが、これ2冊目なんですよね、画集2冊はちょっと辛い。。なんでも買ってきてといった私が悪いんですが…。
コミケは行ったこと無いですが、結構昔に頼まれて、御茶ノ水に 「ホイッスル 風祭将オンリーイベント」 なら行ったことあります。何百人という女性の中で男一人という貴重な体験ができて良かったなと、今でも素敵なトラウマです♪

安倍 吉俊
yoshitoshi ABe lain illustrations
時をかける少女
昨日、今日と二日連続で観に行ってしまいました、「時をかける少女」。
観終わった後、これほど胸をいっぱいにしてくれる映画ってとても久しぶりです。筒井康隆もパンフレットに書いていたとおり、現代的な共感を得るために主人公をハツラツとして能動的な少女にしているのですが、ラストの希望の持つ明るさのためにもなっているんですね、真琴にはマジ惚れるよ~!
そして、とある未来から来た人もとても明るい性格にしていることが、ラストの希望の証明になっているんですよね、素晴らしい再構成です。。
もう今月はずっと忙しくなるんですが、あと数回は観に行かなくては…。こんなに何回も観に行くなんて 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」 以来です…。
「時をかける少女 NOTEBOOK」 が何処にも売ってない~。Amazonも無し。。

ニュータイプ
時をかける少女 NOTEBOOK
観終わった後、これほど胸をいっぱいにしてくれる映画ってとても久しぶりです。筒井康隆もパンフレットに書いていたとおり、現代的な共感を得るために主人公をハツラツとして能動的な少女にしているのですが、ラストの希望の持つ明るさのためにもなっているんですね、真琴にはマジ惚れるよ~!
そして、とある未来から来た人もとても明るい性格にしていることが、ラストの希望の証明になっているんですよね、素晴らしい再構成です。。
もう今月はずっと忙しくなるんですが、あと数回は観に行かなくては…。こんなに何回も観に行くなんて 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」 以来です…。
「時をかける少女 NOTEBOOK」 が何処にも売ってない~。Amazonも無し。。

ニュータイプ
時をかける少女 NOTEBOOK
未来日記 (1)

えすの サカエ
未来日記 (1)
ずっと待っていた、えすのサカエの新刊です。
選ばれた12人によって行われる、苛烈な殺人ゲーム。各々には特定の未来が記される日記が配られており、それぞれ違った未来を知りながら、知謀の限りを尽くして相手を追いつめていく。
ストーリーの出し惜しみが一切無く、頭のネジがぶっ飛んでいるキャラクタたちが次々とアクションを起こしていくので、とてもわくわくしながらページをめくる手が止められなくなる展開でした。
それにしても、えすのサカエはイバラの道の設定に挑んだなあと思いますねえ。こういう心理戦、コンフィデンスゲームを描き切るには、相当の結末を最初から用意しておかなければいけないでしょうが、この1巻を読み終えた限りでは、ちょっと不安かも…。
まあ、 「花子と寓話のテラー」 では見事な物語の終結を見せてくれたえすのサカエですから、期待しながら待つしかないですね!
死のノートのようにはなりませんように…。
つきのふね

森 絵都
つきのふね
森絵都が直木賞を受賞しましたねー。とても嬉しいです。ちょっと遅いかなとも思いますが、前回の東野圭吾を考えれば、ねえ。。
今回の選考は、どれも嬉しいものでした。
中学生さくらの、傷つかずにはいられない日常のサバイブ。万引き、クスリ、援交、精神の病。いろんなキーワードで話を繋いでいきながら、怒濤のラストへとなだれ込んでいきます。
さくらや、その友達たちの心が紆余曲折ありながらも収束していき、ラストシーンで見られる見事なまでの奇跡には、震えるような感動を覚えました。
そしてその奇跡もさることながら、惹きつけられるのはさくらの強さなんですね。常に女子中学生のさくらは、中学という荒野を舞台にトレンチコートを着込み、颯爽と突き進みます。その逞しさにハードボイルドの快感を覚えるんです。
いつ忘れたのかさえ忘れましたが、確かに中学とはハードボイルドそのものなのでした…。
確かこの作品を読んだ当時、私は石田衣良 「うつくしい子ども」 、重松清 「ナイフ」 を立て続けに読んでいて相当に落ち込んでいるときでした。両作品とも内容がとても切実で辛く、私は小説を読み続ける意味にさえ懐疑的になっていました。
そんなときでしたので、この 「つきのふね」 の持っている救いは本当に有り難く、余計に私へと染みこんでいったのだと思います。
勿論どの作品も間違いなく現実で目を背けるべきものではないのですが、小説を読むことへの希望を改めて持ちえた、ということに今でも感謝している作品が 「つきのふね」 なのです。
きっと私のように今までもいろんな人を救い、これからもたくさんの救いをもたらしていく、そんな宝物のような小説でした。
涼宮ハルヒの憂鬱

谷川 流, いとう のいぢ
涼宮ハルヒの憂鬱
今、次巻を読むことをとても迷っています、怖いんです。
並行世界のギミックと過剰なキャラクタ性を全面に推し進めながらも、心の機微を描いていく瑞々しさはとても良かったです。
ラストシーンでのキョンとハルヒが行った行動の脈絡のない突飛さも、十代の持つ暴走をとても感じられて感動したんです。
もしこれで完結していたのなら、若い感性がもたらした奇跡を表現した一作品として済んだのですが…。
私はアニメを見ていたので、そして本屋にも続編がズラーッと並んでいることからも、このあとにいろいろ続くことを知っています。そしてアニメを見る限り、このあとはキャラクタ性を利用したストーリーの再生産にしか見えなかったんですね。
作者には次のステップに進んで欲しかったと思うと同時に、私がまだ踏みとどまっている、再生産の抗いがたい魅力、その扉が次巻を読むということに思えてなりません。
単純な私はきっとどっぷり浸ってしまい、もう戻れなくなる、それがとても怖いんです。ああ、どうしよう…。(って、きっと読むんでしょうけど。。そしてもう既に戻れないほど浸っているんでしょうけど。。)
余談ですが、結構前に、今店頭に並んでいるコミック版とは別に、コミカライズされたのを読んだのですけど、あれはなんだったんでしょうかね。台詞、背景、すべてが絶句するレベルでしたが…。