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銀のスプーンで砂を掬えば


 タイカレーを相変わらず食べまくってます。ココナッツミルクを毎回買うのが結構な出費になるので、無印良品のタイカレーキットで今日は作ってみました。4人前で200円!
 これが今までのケンタロウレシピに比べて、辛いのなんのって! お腹の調子がちょっとおかしくなるし…。でもやめられない美味さなんですよねえ、エビと鶏肉が堪りません。

 日本文学全集を読み直そうと思っていましたが、今更買い直すのも勿体ないし重いっていうのもあって、岩波文庫などで適当に読むことにしました。
 カミュが思いのほか面白かったですねえ、ツルゲーネフなんかはあれほど熱狂したのが嘘のような退屈さだったり。そんな変化が、作品の内容と自分が重なっていくようでとても面白いです。
 中勘助の 「銀の匙」 は今読み返すことで、震えるほど染み入りました。これは是非とも感想を残しておきたいですねえ。小説の感想を書くと、もう一冊読めたなあと思えるぐらいの時間がかかるのでちょっと憂鬱なんですが。コミックはパパッと書けるんだけどな…。
 今、「罪と罰」 が舞台でやってるんですよね、観にいこうかな、大好きな小山力也が出ていますし(笑)。

 私がよく拝見させていただいている漫画の感想ブログで、今月は何冊買ったかを書かれているのですが、その方は抑えても50冊とか尋常じゃないんです(笑)。私も先月分を数えてみたんですけど、100冊超えてました。。でも、まとめて全巻揃えてたっていうのがあったので仕様がないかな、なかでも 「クレイモア」 がなんで今まで読まなかったんだろうと思うくらい興奮しました。「エンジェル伝説」 とは世界観の広げ方を正反対にしているところに、八木教広の深さが感じられました。

 2、3日前の動物病院のテレビドキュメンタリーに出てきた獣医さんが、めった美人で驚きました。久方ぶりのフォーリンラブ。
 「14歳の母」 には大ブーイングでした。

 車の運転が何年経っても上手くなりません。コツはちょっとの強気らしいですが…。

Rozen Maiden (7)




PEACH-PIT
ローゼンメイデン 7 (7)

6巻の感想へのリンクです。

 前巻の感想でも書きましたが、すでに結末の予感は感じさせていながら、まるで作品の延命のようにキャラクタのおさらいを続けられるのは、読んでいてちょっと興醒め…。
 真打ち、7番目のドールも登場していよいよ佳境という雰囲気とコメディパートとのバランスもちょっと悪いかな。。まあ、翠星石の悋気という超絶の可愛さが見られただけで、私としては定価ぶんは遙かに上回っているので何も問題はないのですけど…。

 みっちゃんこと、草笛みつというキャラクタが登場してくるのですが、これが明らかに作者(PEACH-PITのどちらかは分かりませんが)を投影させたキャラクタなんですね。
 主要キャラクタのに雛苺には 「助けて、助けて、トモエ、ジュン…」 と叫ばせながらあっさりと退場させるわりに、自分を投影させたキャラクタは控えめなデザインながら、きっちりとお茶目で可愛らしくしちゃってるんですよね。
 そこに物語を突き放す冷静さを感じてゾクッとしたりもするのですが、そんな作者ならばきっと物語の結末もブレることなくきっちり締めてくれるだろうなとも思うのでした。

かくしてバンドは鳴りやまず

 本屋が開いている時間にずっと帰宅できません! 積読がどんどん消化できて、それはそれで良いのですけど。。

 タイカレー作りにハマって、カレーばっかり食べてます。ケンタロウのレシピを参考にしているのですが、とても分かりやすく美味いですねえ。香辛料さえいったん揃えてしまえば、けっこう簡単に作れます。エビ好きにはタイカレーはオススメ。
 無印良品でタリアテッレ(ほうれん草)を大量に買い込んだので、パスタもしょっちゅう食べてます。トマトクリームやホワイトソースさえぶっかけていれば、具が無くても美味しく食べられるので、タリアテッレもオススメ。

 乙一が結婚したことにも驚いたのですが、さらにお相手が押井守の娘さんらしいと知って、椅子から転げ落ちました。

 ProductionI.Gの神山健治と福本伸行は似ている。

 小学生から中学生にかけて、私は日本文学全集と世界文学全集を読んだのですけど、そろそろそれらを読み直す時期に来たかなあと思ってます。
 大部分がすっかり忘れて抜け落ちてる、と云うのもあるんですけど、今再び消化し直すとどんな風になるのか、想像もつかない面白さがあるような気がしています。何度も泣きそうな気がする…。

 高校以来、痴女に遭遇しました。

 いろいろここまで書いてきて、毎日々々自分の日常を面白く書いている人は偉いんだなあ、と痛感いたしました。

みんな以外のうたR(リフレイン)




永野 のりこ
みんな以外のうたR(リフレイン)

 またもや永野のりこには画像無しかー。「ヒッチ & GO」 にはあるってどういう選択基準なのでしょう。。

 「みんな以外のうた」 「みんな以外のうたR」 に加えて、「愛の荒技」 「LINK.」 など未収録だった短編が収められています。
 「みんな以外のうた」 はメガネ男子を突っこみ役にしながら、ひたすらに異能の孤独を描いていっています。 「みんな以外」 に目を向けたり背けたり、虐めたり愛護したり。まあ、手法は変えどいつも通りの永野の作品テーマではないでしょうか。

 出色なのは何と云っても 「LINK.」 です。
 
 人とは違うかたちをして生まれたセムヌは受け継がれない遺伝子として荒野に置いていかれ、人のかたちをした妹のセツだけを母親は連れていく。とりのこされたセムヌはセツの生を祈って祈って祈り続け、そしていつしか人に食料を与える 「道の木」 となった。母の母がセツだという幼い少女にセムヌが身体に成った実をあげたとき、セムヌは存在することの意味、そしてつながることの意味を知った…。
 
 セムヌに存在することの意味を与え、つながることを許したにもかかわらず、そしてなお永遠の孤独を強いる作者、永野のりこの残酷さが、読み手の中で愛情と、ない交ぜになっていくのです。テーマをとことん純化させていった、珠玉の短編です。
 
 恒例のハイテンションのあとがきも、相変わらずタマラナイ! です。アレやナニを連発する訳ワカメな内容なんですけど、読み終わると永野のりこの感情が私の中で溢れ出しそうになります。
 「みんな以外のうた」 を耳をかたむけ続ける永野のりこ、「みんな以外」 の端くれとして、私もそうでありたいと思ってはいるのですけど。。
 (たまたま現在の"のんちゃん"のお姿を拝見したのですけど、勝手な想像より大人すぎてビビった…)

無名




沢木 耕太郎
無名

 沢木耕太郎が父の死を通して、父を改めて一個人として見つめ直し、またその影響がいかに自分にとって大きかったかと云うことを、父の入院から死を克明に描きながら綴っていきます。

 幼少から最近まで、沢木と父親とのやりとりが思い出とともに描かれているのですが、その距離感、信頼関係、すべてがいかに素敵であったかがそのやりとりから窺い知れます。それは、いつも通りの朴訥とした文章で沢木が書こうとしているにもかかわらず、所々感情に揺らされ、ぶれてしまう文章からも、いかに沢木が父親を愛していかが伝わってきます。
 題名の 「無名」 は、父親が生涯を通して守り抜いたポリシーのようなものとして使われています。無名から有名になることを目指す、という概念ではなく、無名を選ぶか有名を選ぶか、という考え方。
 そして父親は確信を持って無名であることを指向したのだと、沢木は畏れるような尊敬の念を持って分析しています。そんな父親だからこそ息子を見つめる瞳は何処までも優しく、見つめ返す息子の瞳もまた、優しさに溢れているのです。

 私には父親がいませんでしたので、父と息子というものがどのようなものなのか、一生分からないのかもしれません。
 ですのでどうしても母のことを思ってしまうのですが、今は本当に分かり合えている関係なのだろうか、まだ受け渡すべき感情はたくさん残っているのだろうか、といろいろ考えてしまいます。
 いつかの別れの時、別れは後悔なんだとやはり思い知るのでしょうか。それとも、これからの時間が後悔を無くすほどの理解をもたらしてはくれるのでしょうか…。