初めましての方へプロフィールです。
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結婚以来32年間
夫婦で欠かさず
月参りしていたお寺で
御祈祷を受けてきました。
9年前に他府県へ転居してから
夫の食道がんの闘病もあって
すっかり足が遠ざかっていました。
10月から母が体調を崩し、
入居している老人ホームに
頻繁に通うように。
それで夫が私を施設まで
車で送ってくれています
このお寺は、母の入居している
施設から近くて。
夫はいつもお寺へお参りしてから
面会が終わるまで2時間ほど
待っていてくれるのです。
じきはらあけみ(あけみん)です。
こんにちは。
思い返せば、結婚してから
夫の家族との同居生活での
辛さを何とかしたくて。
お寺に行くたびに
家族一同の日々の無事に
感謝をお伝えする一方で、
どうすれば家庭生活が
改善するのでしょうかと
夫へ不満をもって
いたことを思い出します
夫と二人で暮らしたら
仲良くなれるはず…という
思いをずっと持っていた私。
ところが、10年前
いざ二人で暮らすように
なっても、会話が増える
わけではありませんでした
夫が食道がんを患い
看病していた6年前
もうお別れかもしれない
という状況になっても
自分の気持ちを素直に
言えず…。
そのことに、絶望してから
私は本気で心のことを
学ぶようになりました。
「これから先の夫婦生活を
ずっと仲良く
暮らしていきたいの。」
勇気を出して、
本当の願いを言えたのは
つい2年前のことです。
それから、ようやく
夫と心を通わせて
暮らすことができるように
そのような長い年月が
一気に思い出されて
何度も涙が滲みました
夫が自宅療養中に一度
お礼参りにきたのですが、
お堂までの階段を夫は上ることが
できず、下の駐車場から手を合わせ、
私一人でお参りをしたのでした。
今日そろって来られたことが
本当にありがたくて
夫に
「やっと一緒にお礼参りができて
今日はうれしかったの。
連れてきてくれてありがとうね。」
と心からの思いを伝えました
夫は、「うん。」と言っただけで
きょとんとしていましたが
私は思いを言葉にして伝えられて、
長年のつかえが解けたように
ほっとしたのです
夫に不満を持っていたころは
どこか暗い印象を持っていましたが
今日は、ただただ感謝しか
ありませんでした
ずっと通った場所だからこそ
こんなに心が変わった
ことを教えてくれました。
結婚41年目にして
感謝の気持ちで一杯の
お参りでした。
ありがとうございます
* * *
ここまで読んでいただき
ありがとうございました