(『その16』から つづく。)
『なんちゃって JLカジノ 2』、いよいよ最終工程。
● 1-4:コントロール類を移殖。
『なんちゃって JLカジノ 1』から外したコントロール類を『〜2』の方に移植します。
既に『その14』にて、P.U. セレクタースイッチの黒い丸プレートは移植済み。
こちら ↓ が今回目指している “ ホンモノ “ の ジョン使用機。
(シンコー・ミュージック・ムック 「エレキ・ギター・ブック 2」 より)
とはいえ、ゴールはあくまで “ なんちゃって “ 止まりですけど。
因みに、ジョン機 の現存の最終状態ではノブは 4個ともメタルトップのゴールドのハットノブに戻されてます。
改めてフルサイズの『CASINO』に対する『Coupe』のボディの比率で見ると、黒プレートの直径が相対的に若干大きいのが気になって来た。
やっぱりプレートは作り直すことにいたしました。
ということで、レスポール用のスイッチプレートを購入。
ギブソンのオリジナルもそうなのかは存じませんが、こちらは裏面に粘着シート付きでした。
正直、今回の様に裏返して使うのには粘着シートはジャマ。
なので、とりあえずベース材のところまで無理やり剥がして・・・
↓ 残った糊を拭き取ってテッカテカに。
φ23mm でケガいて・・・
ハサミで切り抜き。
・・・って、たったこれだけの作業を語り過ぎ。
なんだかこの連載が終わってしまうのが名残惜しくて、出来るだけ引っ張りたい気分。
(都合により本文一部修正済み。(2021.06.25))
あ、そうそう。
外した大きい方の黒プレートはまた『’65年 リイシュー』に戻します。そうすれば、こっちはこっちで ジョン使用機 のオリジナル状態(新品の時)の再現になるので、『なんちゃって JLカジノ 1.5』ということにしてしまえばよいことに気付いた。
以前同様に自作した 外した方の黒プレートは、“ ホンモノ “ の写真でスイッチの丸ナットとの比率を割り出して約 φ24mm に設定してました。
“ ホンモノ “ のプレートの実寸法は分かりませんが、必然性のあるところで「1インチ(= 25.4mm)」ってところでしょうか。
こっちはまた改めて。
・・・ってことは、まだ連載を終われない口実が出来た。
コントロール類でもうひとつ重要な要素。
フロント P.U. 用ボリュームの黒いノブについて。
以前、『なんちゃって JLカジノ 1』では遠目に見てとりあえず黒ければ OK との判断で、メタルプレートの付いていない透明樹脂オンリーの黒いハットノブ(画像 ↓ 左側)を採用しておりました。
実際には “ ホンモノ “ はメタルトップタイプのノブのプレートが外れた状態とのことなので、今回はそこのところも再現することにします。新品(画像 ↑ 右側)を購入し、プレートを剥がします。
ただ。
以前ネットのどこかで見掛けたお話で、
~ ゴールドのノブの裏側の金色塗装を一旦剥がして、黒に塗り直している。
というのがありました。
正直、改めてそれを裏付ける情報も見付からなかったので ここは素直に(?)黒いノブを使用。
せっかくなので、加工する前に部品の比較をしてみます。
画像 ↓ 左が『CASINO Coupe』のオリジナル/右が『SCUD』製。
『Coupe』のトップのプレートは年輪状にヘアラインが見て取れます。ってことは、このドーム形に削り出してるってこと?
一方『SCUD』の方の面のスムーズさはプレスっぽい仕上がり。
フツー(?)に考えるとプレスの方がはるかに合理的な気がいたしますが どうなんでしょう。
たまたまですが、ギブソン純正のハットノブが半分余っていたのでこれとも比較してみます。
一番左が ギブソン純正。こっちもプレートはヘアライン状になってます・・・って、どうせ外しちゃうので もうそこは どうでもいいんですけど。
文字も含めた全体的な造りは、『Coupe』よりも『SCUD』製の方が ギブソン純正に近い感じ。
で、問題はこのプレートの外し方。
無理にこじたりすると、恐らく外周の薄~いフランジが破損します。往々にして透明樹脂は脆いので。
そこでちょいと策を講じて、まずはドリルでプレートをえぐります。(貫通しないギリギリのところまで。)
このドリル穴の凹みをきっかけにして目打ちでプレートをめくり上げて・・・
ラジオペンチで引っ剥がします。
透明のゴム系接着剤らしきものが残ったので、これまた タミヤ の『エナメル塗料 溶剤』で溶かしながら拭き取り。
接着剤による侵食の痕なのか底面がちょっとボツボツと荒れてますが、そこは気にしない。
そもそも “ ダメージ “ の再現だし。
コントロール類を取り付けた「After」状態は ↓ こちら。
むむっ!
今更ながら気付きました。
そうでした。
フルサイズの『CASINO』はアウトプット・ジャックがトップにありますが、『Coupe』はサイドで/且つジャックプレート付きの仕様となっております。
う~む。
ここはやっぱりジャックをトップに移動すべきか。
・・・とも思いましたが、実用上あまりよろしくない。
というのは、"ホンモノ " のジャック位置は『GK-3』コントローラー のインプットに近過ぎるので、パッチコードの取り回しを考えるとサイドのままにしておいた方が吉です。
大体、そもそも ジャックを移動しようにも以前書いた通り これは『ボトルシップ職人』もしくは『Mr.マリック』でなければ不可能な作業だと思いますので。
とは言いながらも、ビジュアル的には ここはちょっと攻めたい気分。
「なんちゃって道」の本懐、またまた くだらな〜い思い付きを実行することにします。
“ ダミー “ のジャックでお茶を濁す・・・。
ということで、次回に持ち越し。自ら “ 泥沼 “ にハマりに行きます。
まだまだ引っ張ります。
(『その18』に つづく。)
■ FJスズキ ■