“ なんちゃって “ にもほどがある『CASINO』JLモデル ★Reprise★ 『その18』 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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『その17』から つづく。)


当初の改造メニュー洗い出しの時点で見落としていた、

 ~ アウトプット・ジャックの位置変更。

こちらはダミーによる “ なんちゃって “ 仕様で再現いたします。


以前 別の連載記事で Ibanez 『RR550』のリペア用に購入したものの、ネジ切り部の高さが足りなくて使えなかった標準ジャック。

これを再利用いたします。確か 300円くらいだったのであまり気兼ねなく。
まあ、標準ジャックなら探せばストックやジャンクの中にいくつもあるのですが、改めて引っ張り出すのも面倒だし。


加工のための武器はこちら。

「NASA」も使ってる『フリーウェイコッピングソー』。

これ、10数年前に一度買って Tokai『Talbo』のボディを切ったことがあるので確実に家の中のどこかに眠っているはずなのですが、発見出来ず。(← 近年頻発している、「 “ ここ “ にしまってあるはず。」と思ってた場所に無くて途方に暮れるパターンのヤツ。)
仕方がないので新規で本体買い直しと、そのついでに焼入れ材も切れる「ダイヤ・ノコ(替刃)」を購入。

フツーの糸ノコと違って、360° 全方向に切り進むことが可能。(しかも、押しても/引いても 切れます。)
尤も、今回は特にその機能は要りませんけど・・・。

万力にチャックして、ナットをガイドにしながら慎重に切り進みます。



切り離したらダイヤモンドヤスリで断面を軽く仕上げ。


ギターのボディに穴を開けてしまうのを躊躇してこんな “ なんちゃって “ なフェイク仕様にしたので、当然ながら穴部分の再現はフェイクとなります。
廃物利用。パーツの口紙を黒く塗装したものを切り抜いて、ジャックの穴を裏側から塞ぎます。



出来上がった “ なんちゃって “ のダミーのジャックを『Coupe』のトップに貼り付けるのですが、その前にちょっと遊んでおこう!

 ★ アウトプットはこちら ↓ です。 ★


首筋とかに着けた方が “ それっぽい “ 気もしますが、いずれにしても標準の フォーンジャック & プラグ ではあまりサイバー感は醸せないな・・・。



それはさておき。

気が付いたらネックが逆反りしてたので、禁断のトラスロッド調整もやってみる。

↑ ちょっと分かり難いですが、逆反りしてます。


ネック調整に関しても遠い昔ギターを始めたばかりの頃にやらかしているので、けっこうトラウマになっております。
当時、初心者向けの教則本に割とフツーにやり方が載っていて理屈も分からぬまま無闇にロッドを回してしまったという次第。
それ以降ネック調整は「プロフェッショナルの領域」として自分で触るのは避けて来ました。
とはいえ、確かに周囲の温度/湿度などの環境変化に応じて日常的に調整が必要な、割と基本的な心得の様な気もします。新品のギターを買えばロッドを回すための六角レンチが付属していることも多いので、ってことは「自分でやれ。」というお話かと。(違うか?)
今はネットの情報も豊富だし、複雑な捻れとかでなければ慎重にやれば大丈夫な気がする。

ということで、カバーを開けてロッドを回してみる。


「逆反り」の場合は「反時計回り」とのことなので、少しずつ 回しては/確認して・・・の繰り返し。
ただ、感触的には最初の 1周分くらいは恐らく掛かりのない空回り状態だったと思うので、実際にロッドが効き始めてからトータルで 120° くらい・・・だったはず。

↑ ちょっと分かり難いですが、順反りに補正済みです。
ややオーバー気味な気もしますので、また弾きながら再調整しようと思います。


因みに。
『CASINO』のビンテージのトラスロッドカバーは、固定用のビスが 上/下 各 1本使いで計 2本。
対して、手持ちの『Coupe』も『’65年 リイシュー』も 上 1本/下 2本の計 3本止め仕様になってます。
ビンテージモノのヘッドがどういう構造なのかは分かりませんが、現行品についてはカバー下側のセンター位置にはビス止めする場所がないので、ここはスルーいたします。


ネック調整を終えて ちゃんとオクターブピッチを調整したところ、逆付けしたブリッジ後ろ側のビス頭と弦の干渉はギリギリでクリアーしてました。



“ なんちゃって “ なアウトプット・ジャックを貼り付けて・・・。



そして、最後の最後にとっておいた “ アレ “ です。
ジョン使用機 フロント側に残されたピックガード取り付けビスとブッシュの再現。


ここはもう魂を吹き込むというか、達磨に目を入れる感覚・・・か?
今回は両面テープではなく、ちゃんとビスをねじ込んでパーマネントな仕上げに。



ついに全行程完了!



あまりに長かったので、長くなりついでに次回ホントの『最終回』にて総括いたします。(← 予定。)




『その19』に つづく。)




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