落合監督は現役時代、マウンドの投手がピンチになると絶妙なタイミングで声をかけに行った。低迷している今の巨人の内野陣に、その役割を担う選手を見ず、孤軍奮闘の投手が寒々しい。同じく優勝の目はなくなった広島だが、新井や梵が何度もマウンドにおもむき、若い大竹を奮い立たせていた。良いチームだ。監督以外は。

くだらないイチャモンをつけてきたブラウンの鼻をあかせてやろうと、しかし先日は返り討ちに遭い、今日になってやっと溜飲が下がった。朝倉は4年ぶりの二桁勝利。規定投球回数にも達した。これまで散々期待を裏切り続け、来年もまたローテーションを守れるという楽観視は到底できないが、もう背番号は変わらないことを願う。顔に知性が滲むような成長も願う。

夏の日差しがきつくサングラスでもほしいところなのだが「あぶない刑事」世代の僕にとって敷居が高い。それがイコール大人の、格好良いものであって、手が出せないでいる。


ジャズやファンクもそれに似ている。そんな音楽は奥が深いこともあり、どこから手をつけるべきか分からない。「ゆれる」が記憶に新しい西川美和監督の作品2つで起用されたカリフラワーズはジャジーでファンキーでムーディーだった。9月のライブを検討中。その頃までにサングラスを手に入れているかどうか。

カリフラワーズ
ギターケースの中で眠ろう

外の空気を吸うことがめっきり少なくなったブンレツグランマを押して、ブンレツさんと3人でホームの周辺を歩いた。どこに行くでもなく。この辺りは閑静な住宅街で、どの時間帯でも人通りが激しくない。近隣の住民とすれ違うことも稀である。古い民家が売りに出されていて、不動産の人間と思しき若い男性がその家の前に立っていた。うだるような暑さの中、緑も多く残るここは蚊が多い。彼のYシャツは汗がまとわりついて、その先に露出する手の甲を血が出るほどに掻きむしる様子が痛々しかった。

自分以外に興味がないグランマは気に留めるでもなく他を見ている。僕が車椅子を雑に扱わないよう、段差や傾斜を見ているのかも知らん。ブンレツさんはといえば手さげをゴソゴソやって、その男性に近づいた。取り出したムヒをひねり出し、彼の甲につけるとさぞ嬉しそうに「ありがとうございます」と満面の笑みをもらって、ブンレツさんも満足げだった。僕もそれを見て満たされた。グランマは気づくと僕を見ていた。ああ、段差がある。

神々の深き欲望 南海のクラゲ島は、集落の石垣や伝統民謡から琉球の小島だと推測されるが、そこには因習とも呼べる古くからのしきたりが多くあった。神を崇めおののきながら島民は暮らしている。日照りが続き、クラゲの民の生活は苦しい。開発をすれば島は豊かになるが、古くから伝わる風俗に囚われた彼らは、近代化の享受が難しかった。また島を出たいという願望を持ったとしても、因習に阻まれたり、本能で残ったり、島民の心理は因果とも負の連鎖ともとれる。

島の神に仕える一族として太家は、しかし近親相姦の血を含み、島の人間から侮蔑された。現在の太の長、山盛は出戻りの娘とでき、根吉とウマが生まれた。根吉は妻との間に亀太郎とトリ子をもうけたが、その妻と死別してからは妹のウマと怪しい。亀太郎とトリ子の関係も島中で噂された。ウマはノロと呼ばれる巫女で、切れ長の目とふくよかな肢体が色欲をかき立てる。演じた松井康子がピンクで名を馳せたというのも頷ける。トリ子は頭が弱く、太い眉毛とエキゾチックな顔で常に男を誘う。沖山秀子は銀幕デビューでその役を射止めた。

今村昌平の作品を多く見ていないが、エロチシズムを前面に出しているように感じる。カラーを存分に利用してその艶やかなこと。海と山の生物もまた官能的に映した。人間結局最初、つがいの男女から生まれた子たちがまたつがいになって、最近までの皇族よろしく近しい人と交わって、タブーも何もあったものではない。

さて、日本シリーズの相手はどこだろうか。ソフトバンクがくると手ごわい。西武には3度も日本一を阻まれているだけに4タテを夢見る。新庄に有終の美を飾らせないのも良い。

個々の選手を見れば、完全無欠なのは川上と福留だけかも知らん。それでもこれだけ強いのは、成熟したプロフェッショナル集団だからだろう。落合監督は何とも魅力的なチームに作り上げてくれた。もはやこれっぽちの心配もない。4日前に週刊プレイボーイを買ってしまったわけだが、その記事によると中日野球に日本球界と野球ファンはついてこれないようで、それならば微力ながら、経済的に還元は厳しいので啓蒙をば。

通算の登板試合が今日で6、入団から6年で1勝しかあげていない投手に大声援が送られる。暖かく、見る目があるこの中日ファンと、その中日でエースナンバーをつける中里。大差のゲームで最後を締め、完全に引導を渡した。M40。

太陽 昭和天皇が米兵にチャップリンに似ていると言われていたことや、速記したその侍従が自決したこと。劇中でのヒロヒトやその周辺がどれだけ事実に基づいているかは知らない。しかしイッセー尾形はとにかく似ていて、人格ひいては人間を否定された生涯は嘘ではないだろう。ヒトラーやレーニンを描いてきて、日本人ではない、アレクサンドル・ソクーロフだからこそ撮れた作品だと思われる。本作を見ながら僕の口は半開きで、両唇を前後させていた。


第二次世界大戦も日本の敗色が濃くなった頃、ヒロヒトは侍従たちと退避壕にいた。苗字を持たない神として、しかし彼は自分の口臭を確かめ、崇めたてられることに疑問を感じる。前半は閉塞的な地下が舞台となり、これが上映された劇場シネパトスは地下鉄日比谷線が通るたびに轟音が響き、さながら戦時中であると思えなくもない、こともない。


ヒロヒトは一人苦悶する際も、何かと戯れる際も、常に誰かに覗き見られる。マッカーサーに召喚されて覚悟を決めるその前後、時にユーモラスである彼は愛すべき人間であることがにじみ出ていた。細部に渡る癖まで描き、勉強熱心なソクーロフには頭が下がる。掘り下げるうちにきっと、喜劇的でもあった彼を見出し、作品に反映させたように思う。

どうも渋谷か下北沢かですれ違っているような気がしてならない「レザボアCATs 」とらねこさんから声に関するバトンを。ボーカルはそう意識したことがないので思いつくまま挙げてみたが、数日後には「ああ彼(または彼女)を入れ忘れた」と後悔することだろう。以下ルール。

※歌声の好きなボーカリストを5人ないし10人選出→ランク付けは苦手なのでランダムに5人

※あくまで声の好みを問うもので、歌唱力等の技術的な要素は出来る限り加味しない

※番外編として、歌声の嫌いなボーカリストを挙げてもかまわない→ここで敵を作りたくないので和を重んじて却下

※タイトルは超個人的声質ランキングバトンとする<とらねこにより改ざん済→とらねこさんのところ改ざんされていませんでしたが

※お約束で他のブロガーにも回す→もちろん無視

・ホレス・アンディ
最初に聞いたときは男か女か分からなかった。声に年齢が見えず、中性的かつソウルフルでイカす。

・トータス松本
単に好きだから。単にうまいとも思う。見せる歌と歌で魅せることを兼ね備えているような。

・ロバータ・フラック
ブラック・ミュージシャンは総じてアレである。他人種の追随を許さない。長い間「優しく殺して」だと思っていた。

・竹中直人
抑揚に羨望の眼差し。

・イアン・ブラウン
どうにも歌が下手だが、感情的でないクールを装ったこんな声に僕はなりたかった。

mixiからブログまで、才気溢れる美人クォーター安倍まりあさんから。バトン名がなかったので命名もしていただいた。

※ ↓バトンを受け取った方は、下記にHNの記載をお願い致します。

華⇒希衣那⇒下田りょう⇒れな⇒くりす⇒早月あすか⇒冴月禄⇒室崎⇒
砂原⇒くう⇒ミノル⇒青木雨⇒tomo⇒jake⇒片梨曹浦⇒藍玉露⇒
粉々凶子⇒榎柳蓮⇒暁吟⇒月満紫苑⇒電気羊緑⇒水城鈴⇒
杉野唯架⇒夏樹⇒由貴⇒井上火垂⇒シュウ⇒イハチ⇒蒼夜⇒
空野しずく⇒八重倉巧⇒夜星聖夜⇒星空茜⇒黒翼蒼士⇒ひろか⇒
まきロン⇒あき⇒やまちゃん⇒みこと⇒のぞちゃん⇒こっこ⇒キラ⇒
じゅん⇒久遠⇒タキオン⇒おかまにょ⇒ジュリ⇒zoecchi⇒pao⇒
ムカムカム⇒安倍まりあ⇒現象

■貴方のサイト名を教えてください
「ソウウツおかげでFLASHBACK現象」由来はこちら

■いつからサイト運営し始めましたか?
2004年9月29日から。個人的に激動の年で、新しいことをして心機一転をはかろうとしていた。勝手に義務化して縛られている感もあるが、ブログを始めて心から良かったと思っている。

■管理人暦はどれくらいですか?
1年10ヶ月2週間弱。1つの会社にこれだけ属したこともない僕にとってこれは快挙である。クリッカブルになっていない日は2日間だけというのは自慢である。

■サイトのジャンルや属性について詳しく説明してください
映画・音楽・中日・自転車・銭湯・家族・読書・女性・男性・市井の人々。

■貴方のお知り合いの 管理人様に繋げるだけ繋いでください
だめの方向で。

体が弱いブンレツさんは天候に悪態をつく。雨が降ればそれを恨み、日照りが続けばそれを呪う。程よい曇とさわやかな風が、この季節はお気に召すようだ。そうでないと外に出ない。やんごとない用事があって、その日が豪雨だったり猛暑だったりすると舌打ちの嵐。小鼻が吊り上がって酷い顔である。今日は台風と台風一過で彼女は多忙だった。

歯科通いは終わりが見えず、彼女たちとも 打ち解けつつある。繁盛しているようで次の予約まで大抵10日以上も開いてしまうのだが、前もって2回分の予約をするという術も身につけた。

今回はさほど痛みを伴わず、揚々と待合室に戻ると、ラテン・アメリカ系の男が二人いた。母国語で何やら楽しそうに話していて、診療室から出てきた僕を一瞥だけして、また会話にいそしむ。彼らの声はよく通ったが、ふと、互いに顔を近づけてささやくようになった。ひそひそと喋られたとしても、僕はその言語を理解できないのに。密談が終わるとまた声を張るようになった。