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茶の道

本日は、おめでたい

明日、郵送しなければならない作品が、できた

それから、もうひとつ

「許状 今日庵」つまり、茶道裏千家のお免証をいただいた

透かしの入った和紙に、千宗室さまの直筆

なんともありがたい匂いがプンプン香る巻紙

必ず石鹸で手を洗ってからでないと、触ってはいけないそうだ

本当のところ、「おめんじょ」なんて、どっちでもいいな、と思ってたけど、

貰ってみると、そんなにつまらないものでもないような気がしてきた


5月からは、炉から風炉に変わり、夏のお手前になる

本日のお道具拝見。藤の茶器、棗はかきつばたと八橋です。お軸は若竹、茶花はなでしこ

真のおじぎで、お稽古ありがとうございました



今をときめく村上さんみたいに

事務のお仕事は、思いの外楽しい

好きなハンコもいっぱい押せるし、勤務簿の整理とか、封書詰め、新聞の切り抜きなんてのは、特に気に入っている仕事だ

そして、たまに郵便局や銀行におつかいを頼まれる

これは最も良いお仕事のひとつで、お天気が良いと、遠いほうの銀行まで、おさんぽがてらプ~ラプラ歩いていく

おさんぽ道では、今、シロツメクサがたっぷり咲き、たんぽぽやハルジオンが、白い綿毛をふわふわ飛ばし、からすのエンドウも、いくつかは、ピーピー笛が吹けるくらい豆がふくらんでいる

もうひとつの楽しみは、電車の高架下にある

ピーピー豆を吹きながら、電車が来るのを待ちかまえ、通り過ぎる爆音を聞く

その圧倒的な音は、体中に響く

サボってるのは、ばれてるだろうけど、別に気にしない

居づらくなるほど、ひどい事はしないけど、頑張って評価してもらうこともない

これがアルバイトの醍醐味みたい

自分自身に無責任になるのって、こんなに楽チンなのね


急ぎの仕事は、忙しい人に頼めとは、よく言ったものです

ついこの前までは、もっと忙しくて、自分の時間なんてほとんどなかったはずなのに、作品は、今よりもっと早くもっとたくさんつくれた

のんびりした暮らしは、体のキレを悪くする

残念だけど、私はこの癒しいっぱいの暮らしをずっと続けるわけにはいかない

ノイズに溢れた中で、自分を追い込み、一日分の力を使い切ってベットに入りたいと思う

ははのひ

母の日は、何を贈る?

妹と相談した結果、お好み焼きを食べに連れてってあげることにした

母の育った町は、いわゆる下町で、お好み焼き激戦区である

ひとつの路地に、お好み焼きやさんがひとつ、ふたつ…という感じで軒を連ねている

お好み焼きといっても、大阪のお好み焼きとは全く違う、独自の粉もん文化を形成している町なのである

どこが違うか語りはじめると、かなり長くなるので、これはまたの機会に

おこのみやき

お母さんは、結婚してお父さんの家にきた

その後、私が小学校に入学するまでの間、しばらくは戻って暮らしたものの、それ以降は、すっかりこちらの田舎暮らしである

自然に囲まれているのは、気持ちが良いし、町も近いから、ここの暮らしは悪くない

だけど、きれいで、きちんとしたここの暮らしは、お母さんを少しずつ消耗させているようにみえる

ここには、下町の生きる力みたいなものがない

下町では、買い物をするだけでも、パワーがいる

お店の人には、きちんとつっこまなければ、安くもしてもらえない

たくさん値切って買い物したら、なんだか外国に旅行に来た気分になった

そうだ、アメリカだ

お店の人、電車で隣に座った人、ドアを開ける時、たくさんの人がにっこり笑いかけて話しかけてくれる

世界の大都会の真ん中で、すごく人間臭さを感じたんだった

お母さんは、「娘とこうやって時間を気にせずゆっくり買い物できるのが、一番しあわせやわあ」

と、何度も言った

それから、欲しいと言ってたベルトを買いにいった

お母さんらしく、一癖も二癖もあるハラコのベルトを選んだ

家に帰ると、お父さんが、お母さんのために串かつの用意をしていた

とてもきれいにきちんと串に刺されて並んでいた

ラスカル

嗚呼、ラスカル、君に会えるのを待っていたよ


私のアルバイト先では、、アライグマの捕獲が今一番の仕事になっている

雑食のアライグマは、去年あたりからぐんぐん増えて、畑を荒らしまくっているらしい

今、旬のいちごや、倉のお米まで食べちゃうらしい

だから「アニマルキャッチャー」って名前の罠を市内のいたるところに仕掛けているのだ

毎日毎日「捕まったよー」って電話が鳴り響いている

連絡をもらったら、猟友会の人にバキューン!と殺ってもらうのだ

中には、撲殺したっていう、勇気のある農家のおじいさんもいたけど、これはルール違反です

もちろん私は捕まえたりしないから、アライグマに出会うのは初めてだった

この子は、体長20cmくらいの赤ちゃん

寒いのか、おなかがすいているのか、一日中まるまってクークー鳴いていた

私は動物があまり好きではないけれど、かわいい

野生動物は、いっぱい黴菌を持ってるから、絶対に触っっちゃいけないと、おっちゃんが言っていた

それでも握手したいくらいに、細くて長い手

憂いのある目

ほんとにかわいい

少しでも見ていたかったから、お昼ごはんは、この子の前で申し訳なさそうに食べた

飼いたくなる気持ちも分かる

こんな気持ちで飼って、アライグマのあまりの獰猛さに驚いて、山に捨てちゃったんだろうな

それにしてもすごい繁殖力だ

いま、神戸の山は、いのししとアライグマで、あふれかえってる


この子は、夕方どこかへ連れていかれた

だれも何も言わなかった

ラスカル、さようなら


ラスカル

おひるのしごと

私がアルバイトをしているビルでは、お昼になると、OL姉さん達がトイレに大集合する

みんな色とりどりのビニールの袋をブラブラぶらさげて、歯磨きをしにくる

実は、トイレに行く度に気になって仕方がなかった

私は、お昼ごはんの後に歯磨きをする習慣がない

「お昼はみがき」は、そんなによいものか?

思い立ったが吉日!

実践するべく、お昼休みに薬局に走った

携帯はみがきセットを手にとったが、どうも歯ブラシと歯磨き粉のマッチング(死語)が悪い

散々悩んだ挙句、歯ブラシはシステマ極細やわらかめ、歯磨き粉は、ハーブの香りのクリニカ

と、別々に購入

システマのブラシは、ヘッドが小さくて、柔らかい

それで長時間磨くのが、とても気持ちが良いんだけれど、

もう少しビジュアルが良くならないものかしら

まあとにかく、OLに混ざって「お昼はみがき」を体験してみた

トイレには、2人の先客

鏡を見ながらするべきか迷ったが、手を洗う人のために、自分が半分うつる位置に立って磨くことにした

鏡越しに、2人の歯ブラシチェックをする

ふふ~ん、そんな携帯用セットで満足してんのか

でもお姉さん方のビニールの袋がかわいい、とてもかわいい

明日は、負けずにかわいい袋で持ってゆこう

場所がトイレってこと以外は、予想以上で、気分がよかった

午後からも、口許を気にせずニッコリ笑って働ける

隣のデスクのタバコ臭いおじいちゃんにも、笑顔で薦めてあげよう

お昼やすみは1時間

読みかけのブッダも気になるから、図書館での読書TIMEも削るわけにはいかないし、

私のお昼休みはちっとも休めない…

そんなにおかしいですか

ゆうべから、胃のあたりがキリキリ痛みはじめた

眠れば治るかなと思って、ベットにもぐりこんだけど、

痛みは治まるどころか、寝返りもできないくらいのするどい痛みに変わっていった

おとといからの熱のせいだろうな

風邪の菌がお腹に入ったのかな?

胃と腸がくっついてたりして…

とまらない自己診察が、自分を苦しめていく

変な汗をかきながら、とうとう朝までもがき苦しんだ


朝になって、病院にいった

病院は大嫌いだけど、仕方ない

歩くたびにするどい痛みが体中をはしるのを我慢して、待つこと30分

病室で待っていた大阪大学の先生は、イギリスからまるごと直輸入されてきたような先生だった

細身の紺色のスーツにストライプのシャツ、赤と黄色と緑の国旗みたいなネクタイ、そして茶色のブーツ

おしゃれな紳士なんだけど、妙に不潔な感じがするのは何故だろう

2日前から熱があったこと、風邪薬を3回飲んだこと、

家を出る前に母親から「忘れないように言うんよ!」としつこく言われたことをちゃんと言えた

いろいろ問診されたあと、ベットに寝転んで触診

「ここは痛くない?」って不潔先生がおなかのあらゆるところを押していく

私が必死に「痛いです…」と訴えた場所は、先生の問診での予想とは違ったようだった

「ここ?」「え?」とか言いながら、確かめるように何度も押す

さっきから痛いって言ってんのに、何回も押すなよ!

再び椅子に戻ったら、先生はニヤニヤしてる

きもち悪い…

診断結果「胃痛と便秘やなあ」「G.W.で食べ過ぎたんちゃうか~」

こころなしか、話し方まで馴れ馴れしくなっている

きもち悪い…

食べ過ぎて便秘がそんなにおかしいですか

私は、痛くて一晩中眠れなかったんよ


胃薬と、整腸剤をもらって帰ると

家族がみんな心配そうに迎えてくれた

診断結果を伝えると、みんな”ふっ”と鼻で笑った

食べ過ぎて便秘がそんなにおかしいですか


まだ四興楼のぶたまんも、大西食堂のあづきモナカも食べなきゃならんのですよ

はやく痛いの飛んでって~

こどものひ

こどもがいる家のこどもの日はいそがしい

兜や鯉のぼりを出して、ちまきと柏餅を食べて、

菖蒲を頭に巻いてお風呂にはいる(頭が良くなるらしい)

そして、一番のメインイベントは、おもちゃを買ってもらうこと

私も、姪っ子と甥っ子を連れて、トイザラスに行った

3歳になる姪っ子は、プリキュアやおしゃれ魔女ラブ&ベリーに心を釘付けにされている

ラブ&ベリーは、女の子版ムシキング

簡単に言うと、ハイテクな着せ替えなんだけど、これはすごいらしい

カードが出てきて、シチュエーションに合わせて、服を選ぶ

そして、そのコーディネイトがおかしいと、ゲームオーバーになるらしい

なんともおせっかいなゲームだ

この子たちが大人になるころ、日本はきちんとTPOを守れるおしゃれな女の子たちであふれているわけだな


まあ、いつの世も女の子はおしゃれが大好きなもので、

私が小さい頃は、塗り絵をしたドレスを切り取って、肩の部分でくっつけたり、

ノートを頭、上半身、下半身の3等分に切りとり、

ページを繰っていろんなコーディネイトをして遊んだ

塗り絵をするにはレースがいっぱいのドレスが面白いんだけど、

小さいころからコンサバな趣味の私には、どのドレスも鈍臭く感じられた


それにしても、最近のおもちゃは輸入ものが多いせいか、ビビッドな色で溢れている

特にピンクがひどい

こどもたちの色彩感覚が心配になってしまうな

こうなると外に出て遊びにいくしか仕方がない

明日は姪っ子と甥っ子を、裏山へ連れて行ってあげようかな~と思ったとたん、

雨の予報…

花


おうじさま

「お金があるときには、ある暮らしをすればいいし、ないときには、それなりの暮らしをすればいい」

これを実践するべく、夜行バスに乗って、東京に行くことになった

時間はお金で買うんよ、なんて1ヶ月前までは、のぞみでぶっとばしてたので、

夜行バスに乗るのは、学生の時以来、10年ぶりくらいになる

正直に言うと、ひとりぼっちだったので、2日前くらいから少しずつ不安になり、

友達に夜行バスの心得なんか聞いたりして、この日に備えた

歯ブラシ、I-POD、ドライマンゴーと、そして時間を持て余さないように、読み物を用意した

半分くらいから読むのをやめてしまっていた杉本博司の「苔のむすまで」と、

小沢健二のロングインタビュー

いよいよバスに乗り込んで、すぐに手持ち無沙汰になって小沢健二の方から読み始めた

ドイツでの赤毛の幼少時代の話からはじまって、文化の違いからの少年時代の葛藤とか、めちゃくちゃ美人にふられた話とか、小山田圭吾が中学時代にパンクをこよなく愛してたことなんか、赤裸々に語っていて、面白かった

やっぱり、小沢くんは私の永遠の王子様である

自信に満ちあふれていて、つよい

けれど、さすが王子様

失恋や挫折の話も、なぜかゴージャスで、夜行バスの中が、必要以上にみすぼらしく感じられてしまった

杉本博司から読むべきだったな

やれやれ…と、目をつぶったが最後

次に目を開けたら、朝の新宿だった

小沢くんの新しいアルバムを買いに行こ


おもてなしのこころ

弓削牧場

人をもてなすのは楽しい

今週末、遠くから友達が家にやってくることになった

夕食には何をつくろうかな?とか、デザートは豆乳プリンだなとか、お気に入りの牧場や、有馬温泉を案内しようなんて、いろいろ考えをめぐらせたりするのが良い

お部屋を片付けるのはもちろん、お花を入れたり、お香を焚いたりするのも良い


茶道は、季節を感じるお道具やお菓子、床の間にはお軸をかけて、お客さまをもてなす

けれど、それはもてなされる方の理解力があるから、お互いに楽しめるんだよな、と思う

私のまわりには、素敵な大人がたくさんいらっしゃるから、いつも完璧なおもてなしをしてくださる

玄関に入ってすぐ、お香のよい香りがすると気持ちがいいし、器ひとつで、会話がはずんだり、貴重なお軸なんかかかってたりすると、歓迎されている気持ちが伝わってきて嬉しい

ぼんやりしてると、そのお心遣いに気づかないし、無作法なことはできないから、とっても緊張する

その緊張感も私は心地よくて嫌いではないけれど、人によっては、プレッシャーに感じるだろうな

完璧なものって、落ち着かないもんね

きちんと書かれた気持ちのこもっていない手紙をいただく時ほど、悲しいものはない

友達には、力を抜いてくつろいでほしいし、歓迎してる気持ちも伝えたい

…とかいって、こうしてグチグチ細かいこと言ってるところが、嫌がられるんよねー

みんな、いつも正直に嫌がってくれて、ありがとう(笑)

毬藻へ

まりも

英語名は、Lake Ball つまらない名前だな

「毬藻」は正式名ではないようだけど、日本人はなんて素敵な名前をつけるんだろう 


ホワイトデーにマリモをいただいた

育てはじめて、かれこれ2ヶ月くらいになる

ちっとも大きくならない

ただでさえ私は、植物を育てるのが苦手なのに、こうも成長しないと、本当に存在を忘れてしまう

植物は、人間の言っていることが分かるらしいので、毎日「もう捨てようかな~」と話しかけている

逆説の効果で、頑張るんじゃないかと思って。

実は、このマリモが来る前から、私の家には4つのマリモが住んでいる

ある日、お父さんが北海道で買ってきた

忙しい出張の合間、目にとまったみどり色の丸いマリモに釘付けになったんだろうな

お父さんは、毎日のように水を替えて、大切に育てている

それがものすごく羨ましくて、私も欲しい!とホームセンターで買ってもらった

飼育の先輩お父さんは、色々触って一番元気そうなマリモを選んでくれた

かわいいガラスの入れ物まで揃えたのに、私はお父さんみたいに可愛がることができなかった

ふわふわと藻が崩れて、やがて浮いた。どうしていつもこうなんだろう…


もう随分と前になるが、家族で北海道旅行へ行った

阿寒湖の遊覧船で、突然「まりもの歌」が流れはじめた

すると、両親がそろって歌いはじめた

なんでこの奇妙な歌を知ってるの?と聞くと

これは、叶わぬ恋をする恋人達が、ともに阿寒湖へ身を投げるという、悲しい恋の歌だと教えられた

遊覧船は、途中でマリモ博物館みたいなところに停泊する

小さい部屋には、頭くらいの大きなマリモがゴロゴロとひしめきあっていた

その頃のわたしには、悲しい恋の本当の意味なんてちっとも分からなかったけど、

その景色は、静かであまりにも悲しすぎた


「まりもの歌」

晴れれば浮かぶ水の上
曇れば沈む水の底
恋は悲しと嘆きあう
マリモよマリモ涙のマリモ