これはイオンモールの中にある、賞味期限間近の食品などを扱う、「バッタ屋」で10円で売られていたものです。マルエスという大阪堺市の会社が販売しています。
袋にいわく「小ぶりなアジをこんがりと香ばしくローストしました」。小ブリ(鰤)なアジ(鰺)を・・・ってどういう意味なんでしょ?(わざとハナシをややこしうしているだけやん)
開封して食べました。長さ5cm位の、頭のない身だけの小さな魚。青魚の香りがします。甘い、みりん漬けの味がします。焼いてあります。やや固め。スルメのように噛むというよりは、バリボリ噛んで食べる感じ。まあまあの味。ただ甘いので魚の味がマスクされている印象。
バリボリ噛んでいるときに思ったことは、これってアジの赤ちゃん?もしそうならば、このサイズで獲るよりも、大きくなってから獲った方が環境に良いような気がします。今日本の近海でとれるサバは減って、ノルウェーからの輸入物が大半だそうです。ノルウェーではサバを加工することは一切せずに魚として輸出するだけだそう。中国などはそれを輸入、加工して、日本などに再輸出するのだそう。ま、これはサバのハナシです。日本もアジの赤ちゃんを獲っていると、そのうち、アジそのものが絶滅するのでは?
しかも賞味期限近くになってバッタ屋が1袋10匹くらい入っているものを10円で売る。とても再生産につながるようなビジネスではありませんね。日本はいつまでこんな先細りの商売をするのでしょうか。私は昔、石巻まで旅行した時のおみやげに金華サバと書かれたサバの缶詰をいくつか買いました。どれも赤ちゃんのサバでした。こんなことをやっているからノルウェーのサバに依存するビジネスになるだけ。愚かな海産物業者たち・・・
この骨の硬さは、個体によって少し違うようで、2個目に食べた小アジの骨はものすごく硬かったです。とても赤ちゃんとは思えない硬さ。
ありがとう、バッタ屋。おかげでこんなものを知ることができました。でも永続性のまるでないビジネスだということもわかりました。悲しい現実・・・


