プレゼンを技術で科学する プレゼンデザイン研究所の植田です。

 

プレゼンの4つのストリーの型を紹介しました。

  1. 報告 : 情報を変える  ⇒ こちらのエントリーで紹介しました。
  2. 説明 : 能力を変える  ⇒ こちらのエントリーで紹介しました。
  3. 宣伝 : 行動を変える  ⇒ こちらのエントリーで紹介しました。
  4. ドラマ : 幸福を変える   ⇒ 今回の話題

 

本日は、ドラマのストーリーについての話題です。

 

 

感動されているところ、申し訳ありません ・・ でも型どおりなのです。。

 

講演会や、立身出世物語なんかよく聞きますよね。

 

みなさん、感動します。

 

半沢直樹シリーズって、ほんとスカッとしますよね!

 

そうなんです。

感動させようと話しているからなんです。

スカッとするように小説のプロットがされているからなんです。

 

みなさん、わかってて、好きですよね。

映画でも小説でもドラマでも、みんなわかってるんですけど、

それがいいんです。

 

先日、とある著名な方の講演をYoutubeで見たのですが、見事にテンプレにハマっていて、

感動できなくなりました。。。

 

この型は、ウソと思うくらいに共通しています。いろいろな場面で登場します。

は、その基本型を見ていきましょう。

 

 

 

ドラマのストーリーの分解

 

では、ドラマのストーリーを分解してみましょう。

現実は、こんなにきれいなストーリー展開はあり得ません。

しかし、プレゼンで語る際には、聴衆にインパクトを与えるために話をシンプルにまとめる必要があります。

 

ドラマのストーリーは以下のおおよそ要素から構成されます。

  1. 平穏の日々
  2. 突然の不幸
  3. 悪化する事態
  4. どん底
  5. 発見と光明
  6. V字回復
  7. 復帰
  8. 成功と教訓
  9. 1に戻る
 
ストーリーの要素


1.平穏な日々

多く場合なにもない、平凡・平穏な日々か、または漠然たる希望の日々から始まります。 

・楽しい家庭があって・・・

・やりがいのある仕事をやっていて・・・

・将来は、弁護士になろうとか・・・

この時点で、将来に対する展望は現在の延長であり、漠然とした緩やかな上昇の期待を持っています。

嵐の前の静けさです。

ここでの幸福度が高いほど、このストーリーは後々起伏が大きく面白いものになります。

 

2.突然の不幸

不幸の始まりは、ある日突然やってきます。

ちょっとした違和感や変化であることもあります。

または、今までの生活は一変するような大変化かもしれません。

しかし、この時点では、コトの重大さをまだ認識しているわけではありません。

まだ・まだ、「なんとかなるさ」程度の認識です。

 

 

3.悪化する事態

「何とかなる」程度に考えていたコトは、じわじわ悪化していきます。

ここで、少しずつ焦りが出てきたり、不安が増大していきます。

さらに、悪いことが重なってきたり、良かれと思ってやったことがすべて裏目に出てしまいます。

あせりと同時に、状況は加速度的に悪くなってきます。

 

 

4.どん底

事態は、どんどん悪化して、どん底を味わうことになります。

現実では、「どん底だと思ったら、上げ底だった」が普通なのですが、

どん底ストーリーを延々語ると、聴衆が滅入ってしまうので、ここは1・2回のどん底で抑えて語ります。

 

※橋田壽賀子さんの脚本は、どん底を何回も繰り返すことが特徴です。 「おしん」なんかどん底オンパレードです。

 

 

5.発見と光明

どん底は、悪いことばかりではありません。

どん底にこそ、新たな発見が存在します。

どん底でしか、発見できない・気づかない事実や知見がある(らしい)です。

ストーリー的には、「どん底を経験したからこそ、後の成功がある」と言いたのです。

ここでの発見により、単純に回復をするわけでもありません。

大体の場合は、ここで「平穏な日々」に隠れた問題があったり、「平穏な日々」とは全く別方向に舵を切ったりします。

 

6.V字回復

新たな発見をした結果、事態が転回して上昇状況になります。

ストーリー展開上、最も力が入る場面です。

インディジョーンズのテーマ音楽が鳴り響きます。

あれだけうまくいかなかったことが、ウソのようにうまくいきます。

ここで、悪化局面の伏線が回収されていきます。
 

現実には、V字回復などそうそうありませんが、

プレゼンは時間制限があるのと、単純化して盛り上げる必要性からもV字である必要があります。

 

7.復帰

V字回復の結果、幸福レベルが元のレベルに復帰します。

しかし、ここの幸福は以前の幸福より質的向上が伴っています。

 

あの頃に比べて、成功して成長した自分の姿を眺めている。状態です。

一種のカタルシスの結果を見ることになります。

 

8.成功と教訓

幸福レベルは、復帰するだけでなく以前より質・量とも上がっています。

過去を反省する余裕も出てきます。

優位的な状況下となったことで、過去を振り返り成功の要因を教訓と共に静かに余裕をもって語ることができます。

人間だれしも、成功した暁には、お説教をしたくなるものです。

押しつけがましくなく、御教訓を御宣託したくなるものです。

 

8. 1に戻る

話しは、次回予告のために、再び1に戻ります。

又は、同じ話を何回も繰り返すことで、ストーリーは盛られ、洗練されていきます。

 

 

有名な講演家の講演は、大体こんなものです。

小説・映画・漫画とおなじフォーマットを採用しているにすぎません。

 

 

--- いろいろな記事に続く