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幼少期からわたしがどのように音楽に触れてきたかを語る連載シリーズです。
わたしが楽器を弾くとかそういう話ではなく、あくまで聴く側の人間としての話です。
そんな感じで中学3年の春あたりには山崎まさよしさんにどっぷりと両肩まで漬かりきっていた当時のわたしですが、そのきっかけとなったSTVラジオ「山崎まさよしのアタックヤング」がたしかこの時期にあっけなく終わってしまうのですね。
わりとラジオありきで山崎まさよしさんを聴いていたところもあって、「え、もう終わっちゃうの」という感じで若干山崎熱がトーン・ダウンするきっかけになってしまったのは否定できないところです。
いや、でも全然まだまだ好きで、ライブも毎回行ってましたし、アルバムも高校生になっても買い続けていましたけどね。
ただ、明らかにテンションは「ステレオ」~「HOME」の時期よりは今振り返ると下がっていました。
あと、そもそも山崎さん以外のアタックヤングもわりと毎日聴いてたんですよ。
山崎さんの放送が終わる前から。
当時周囲も含めて人気があったのは土曜の明石アナ、日曜の福永アナあたりでしょうか。
福永さんは以前も話に出てきた「スーパーランキング」のメインDJでもありましたから、中学生内での知名度、人気はかなり高かったように思います。
明石さんは下ネタおじさんという明確なキャラで、そんなもの男子中学生が好きにならないわけがない。
そんなお二人の放送ももちろんちゃんと聴いてはいたのですが、わたしは少しずつ金曜のアタックヤング・パーソナリティ、KANさんの存在が気になっていくことになります。
「ていうか『愛は勝つ』の人が、なんでわざわざ札幌まで来てラジオやってるの?」
と最初は思いましたが、むしろ「愛は勝つ」以前からずっとやってたんですよね。わたしが知らなかっただけで。
他のパーソナリティと比べてもどこか知的な匂いをただよわせ、少しシニカルで世の中を斜めに見ているような雰囲気のあるしゃべりで、それでいて常時ふざけているという非常につかみどころのないキャラクターが、中3夏あたりのわたしのスーパーひねくれマインドにスッと入り込んできた気がします。
年齢的にもKANさんはわたしの20個上ですので、「あんちゃん」感の強かった山崎さんや福永アナに比べて「大人」を感じさせたような気もしますね。
明石アナだともう少し「おじさん」寄りのキャラだったので、なんとなく「あんちゃん」と「おじさん」の中間位置にいるようなイメージだった感があります。明石さんとKANさんそんなに年齢変わらないはずですけど、キャラってあるじゃないですか。
そして、本題の音楽ですね。
わたしがアタックヤングを聴き始めたころ、KANさんはアルバム「MAN」をリリースしたあたりでした。
当然タイトル曲にしてシングル曲の「MAN」が何度もラジオで流れますし、前述の「スーパーランキング」でも比較的上位にランクインしていたと思います。
おそらく今この記事を見ている方の多くは「KAN=愛は勝つ」のイメージしかないだろうと思いますが、当時のわたしももちろんそうでした。
そのイメージを覆し、「わりと他にもいい曲あるんだな」と思い始めたのがこの「MAN」でした。
ただ、そこまで好きな曲で激ハマりしたかというと、まだそこまでは到達しなかったです。
なんとなく好感を持っているアーティストのうちのひとり、ぐらいの位置づけで、まだまだこの時期は山崎さんのほうが圧倒的に好きだった。
そして、このアルバム「MAN」からシングルカットされた「涙の夕焼け」という曲が次にリリースされます。
同様にアタックヤングやスーパーランキングで聴き、これもなかなかいい曲だなぁ、と。
ただ、明確なファンになったかと言えば、これまたそこまでは届かない。
ファンとまでは言えないものの、アタックヤングでのキャラクター、そしてこれら2曲によって、確実に「かなり気になる存在」になっていたのは間違いのないところです。
もう、ここまで説明すれば好事家の方は、わたしがいったい何の曲をきっかけにしてKANさんにどっぷり浸かることになるか、わかりましたよね。
1997年8月、KANさんのニューシングルとしてある曲がリリースされることになり、発売に先がけてラジオから何度も流れてくることになります。
(つづく)