SKIPJACK 漂流日記 -84ページ目

5月7日(木) 雨に始まり、雨に終わる?

昨夜は屋島マリーナ脇の堤防の上で、この遠征最後の野宿。

寝る頃までは良い天気だったのだけど、

未明から雨が降り始めた。


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06:00起床。


雨足は強い。 この遠征で、日中に本降りに見舞われたのは初めてだった。


↓今朝の屋島湾。遠景は屋島。
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これだけ降られると、どうにも身動きが取れない。

やむなく狭いテントの中で、雨の止み間を辛抱強く待った。


・ ・ ・


昼近くになって、ようやく雨が小降りになった。

この隙をのがさず撤収。

 

11:50 出航。 目指すは小豆島の北東端にある吉田湾。


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新居浜、多度津、そして高松と、四国ではずっと雨が付いてまわった。

キャビンの無いオープンのボートには、一番辛い状況だった。


けれども何とか雨の合間を見つけて、前進を続けることが出来た。

天気には恵まれなかったけれど、行く先々では暖かく迎えられたこともあって、

厳しい状況を乗り切る事が出来た。


・ ・ ・


屋島湾を出てすぐの海域には、小さな島々が点在している。


そのうちの1つ、「稲毛島」の脇を通過。

この島は、昨日風呂に入りに行った庵治の町と同じく、

映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケに使われた場所。


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ついでにこの島の近くに接近してみた。


かなり近寄っても結構水深が有った。

小さな砂浜が有るのが見えた。


もっと天気が良かったら、ビーチングを試してみても面白かったかも。


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・ ・ ・


稲毛島のすぐ北には、備讃瀬戸東航路が東西に立ちはだかっている。

小型船舶の試験にも出る、海上交通安全法の適用海域だ。


「海の環八」と言えるくらい船舶が錯綜するこの航路も、

今日ははるか西に大型の本船が一隻見えるのみ。


安全を確認し、航路を垂直に一気に横断。みるみる小豆島が近づいてきた。


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雨はほとんど止み、時折日差しも出始めた。

風も無く、海も穏やか。


この分なら目的地への到着には支障は無いだろうと確信し、

途中寄り道をして昼食を取ることにした。


・ ・ ・


目指したのは、小豆島北側の小海(おみ)にある大阪城残石記念公園。


ヨットの人のHPで存在は知っていたのだけれど、

屋島マリーナでも立ち寄りを勧められ、

わざわざ詳しい地図を印刷して持たせて下さった。


ここはその昔、大阪城の石垣を築くための石をこの場所から運び出したという港。

道の駅にもなっていて、以前陸路で訪れたことが有ったのだけれど、

実はビジターが利用出来る立派な桟橋が有る。


↓堤防は石垣造り。灯篭の形をした灯台が設置されている。

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12:45 到着。 


係留料金は、売店のおばちゃんに支払う。

聞くと、1トンあたり5円なので、SKIPJACKの場合は5円で済んでしまった。

桟橋の上が道の駅なので、売店・食堂・休憩所・トイレなどが一通り揃っていて便利。


いわゆる「海の駅」にはなっていないのだけれど、

このような場所が、もっともっと増えてくれたら良いのにと思う。


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大阪城残石記念公園に1時間ほど滞在した後、今日の最終目的地へ。


目指すは、小豆島吉田湾に在る、シータイガー・アイランドイン

自前の桟橋を持ち、ちょっとしたリゾート気分を味わうことが出来る。


この遠征も、ずっと野宿か素泊まりの宿で通して来たのだけど、

最後くらいはこういう場所に泊まってみるのも悪くない


↓アイランドインの桟橋にアプローチ。
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部屋はコテージ形式。

目の前には、プライベートビーチ。

徒歩圏内には、温泉もある。

それでいて宿泊費はお手ごろ。


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吉田湾は小さな湾なのだけれど、

三方を陸地に囲まれ、波穏やかで静謐なところだった。


首都圏にも、このようなところが有ればなぁ・・・とつくづく思う。


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・ ・ ・


今日は雨で半日停滞したものの、航海中はなんとか雨にも遭わず目的地に着いた。

しかしその後再び雨になり、夜にはまたかなり激しい降りとなった。


せっかく綺麗な場所に来たのに、勿体無いなぁ。


明日はいよいよ最終日。牛窓に帰還する。

最後くらい晴れの瀬戸内を走って締めくくりたいものだ。


・ ・ ・


十一日目のサマリー、


・立ち寄り先 稲毛島(上陸はせず)、大阪城残石記念公園(小豆島)、シータイガー・アイランドイン(小豆島)

・航海距離  23.1マイル

5月6日(水) ゴールまで、あと2日・・・

06:00起床。


昨夜は夢うつつの中で、激しい雨の音を聞いた。

一時はかなり強く降ったはずだ。


急いでSKIPJACKのもとへ。


やはりスターンには20cmくらい水がたまり、

ボートフックやらクーラーボックスやらが、ぷかぷか浮いていた・・・。


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幸い雨は8時には小止みになり、次第に日が差し始めた。

この機会を逃さず、高松まで歩を進めることにした。

そそくさと荷物をまとめ、お借りした部屋を片付け、

大変お世話になった合田マリンの皆さんに挨拶。


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次はいつか、見当もつかないけれど、是非また再訪したいなぁ。


・ ・ ・


09:30 多度津を出航。

時折小雨のぱらつく中、本降りにならないことを祈りながら東へ向かった。


備讃瀬戸南航路に沿って走ってゆくと、やがて瀬戸大橋が姿を現した。

瀬戸大橋は、2日目に通過したところ。

旅も終わりに近づいたことを実感しながら、その下をくぐった。


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海は今日もベタ凪だったものの、時折潮流の激しい場所が現れ、

そこだけは不気味な波が立っていた。


そういった海域を一つ一つ慎重にクリアしながら進むと、

やがて特徴の有る屋島と高松市街の姿が視界に入ってきた。


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・ ・ ・


高松に近づくほど天候が回復し、初夏の日差しが降り注ぐようになってきた。

天候に心配が無くなった事から、「女木島」に寄り道をしてみることにした


女木島は、いわゆる「鬼が島伝説」の島であり、港の白灯台にも鬼がデザインされていた。

また以前、映画「釣りバカ日誌」の撮影の舞台にもなった事があるのだそうだ。


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上陸方法に関する情報はあまり持っていなかったのだけど、

行ってみると、ビジター専用の桟橋が出来ていた。


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船のサイズによらず1日あたり1680円という係留料は、正直やや微妙。

また引き波が非常に強いので、係留の際は十分考慮しなければならない。


・ ・ ・


実際に上陸してみて分かったのだけれど、

この島は、かなり観光地化が進んでいる。


高松から程近い地の利を生かし、鬼が島伝説を前面に押し出す戦略のようだけれど、

正直なところ、ちょっとやり過ぎなような気がした。


結局、鬼が島にまつわる観光は全てパスし、島の最高地点にある展望台に上ってみた。


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展望台からの景色は、まさに絶景!

すでに走った海域や、これから走る海域が、一望のもとに見渡せた。


・ ・ ・


13:20 女木島を発ち、本日の目的地「たかまつ・やしま海の駅」(屋島マリーナ )を目指す。


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屋島をかわし、波静かな屋島湾の奥に入ってゆくと、屋島マリーナが見えてきた。


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13:48 到着。 本日の航海も無事終了した。


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屋島マリーナさんから付近の情報を色々といただき、早速行動開始。


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まず琴電で志度まで出向いて平賀源内記念館を見学。


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その後、取って返して庵治まで自転車で風呂に入りに行った。


庵治は、映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地になった場所。

着いてみると、町の至るところに、

どのシーンで使われた場所であるといった表示が目に付いた。


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↓雨平写真館の建物。現在は内部が喫茶店になっていた。

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↓写真館の外側のディスプレイには、映画の主役の二人の写真が飾られていた。

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時刻は既に18時を回っており、西の空が綺麗な夕焼けに染まり始めた。

風呂は後回しにして、サンセット見物に行って見ることにした。


↓この堤防も映画のワンシーンで使われたらしい。カップル達で一杯だった。

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↓ここ数日雨にたたられているけれど、今日の夕日がこの遠征の中では一番綺麗だった。

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今回の遠征も、予定では明後日ゴールの予定だ。

時間が経つのは、本当に早いものだ。


去年の遠征でもそうだったけれど、

2日も前の出来事が、ものすごく以前の事のように感じる。


それだけ1日1日が濃密なんだろうなぁ。


遠征中は、寝る場所や食事の確保といった、普段の生活では当たり前の事を、

真剣に悩まなければならない。

天気にしても、雨や風は自分達の命に関わるかも知れない重大な問題になる。


「なんとなく生きる」なんて甘い事は、決して許されない世界だ。


一方で人と人との関わり合いが、どれだけ重要かも再認識出来る。


自分達が困難な状況にある時、

それを鋭敏に察知してタイムリーな助け舟を出してくれる人を見ると、

自分もそういう人間でなければならないなぁ、と思ったりする。


あと2日、さてどんな出来事が待っているのだろうか・・・?


・ ・ ・


十日目のサマリー、


・立ち寄り先 女木島、たかまつ・やしま海の駅

・航海距離  26.4マイル

・自転車   10.5マイル

5月5日(火) 一年ぶりの再訪

05:00起床。

外を見ると、なんと本降りの雨。


あらま・・・。


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昨夜は晴れて、星も良く見えていたのに。


朝5時に気象庁が発表する予報を見ても、「午後に、にわか雨」の予報。

思いっきりはずしてるなぁ・・・。


早発ちをして雨を避ける作戦は練り直し。


それにしても、昨夜宿を取ったのは、大正解だったなぁ。


・ ・ ・


08:45 雨が小降りになった隙をついて出航。


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目的地は、多度津。

瀬戸内に来たら、やっぱり金比羅様を素通りするわけには行かない。


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今朝の燧灘の視程は2マイルほど。

少し陸岸から離れると、360度何も見えない状態になる。


どこかの島の近くを通過するときだけ、かすかにその影が浮かび上がる。


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普段にも増して、念入りなワッチ。

他の船舶や漂流物に、最新の注意を払う。


しかし進行方向の目安となる物標が無いせいか、

ワッチのためにGPSから長時間目を離していると、どうしても針路を外してしまう。


雨が再び本降りにならないうちに着きたい・・・。


焦る気もちを抑えながら、我慢の航行が続いた。

相変わらず海がベタ凪なのだけが救いだった。


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10:15 今日唯一の寄港地「粟島」が、ようやく見えてきた。


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実は粟島には、昨年の遠征でも立ち寄っている。


しかし天候悪化が近づいていたため、

ほんの少し休憩しただけで先を急いでしまった。


↓粟島港のポンツーンに係留。人気スポットらしく、多くのヨット・ボートが先着していた。

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上陸してすぐ、ル・ポール粟島に赴き、係留許可をもらった。


↓明治時代、粟島には国立粟島海員学校が設立された。

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この場所から巣立った多くの人たちが、海運業界で活躍したことだろう。

粟島の形を地図で見ると、あたかも船のプロペラにそっくりな形をしている。


なんだか奇遇な符合だ。


・ ・ ・


粟島で休憩しながら、

今日の目的地「たどつ・こんぴら海の駅」(合田マリン・マリーナキャプテン )に連絡を入れた。


昨年の遠征で訪れた際、空き地で野宿では大変だからという事で、

マリーナの建物内の一室(ウェイクボードチームの部室?)を一夜の宿として提供してくださった。


連絡を入れると、こちらから言わなくとも、すぐにあの時の私だと気がついてくれた。


・ ・ ・


粟島から多度津までは、目と鼻の先。

視界も回復して、楽な航行に。


すると前方から不思議なシルエットの大型船が・・・。


↓船の船首を積んだ船だった

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・ ・ ・


11:40 たどつ・こんぴら海の駅に無事到着。


結局海の上では、雨らしい雨に降られずに済んだ。

しかも到着と同時に日差しまで出てきた。


これも金比羅様のご利益?


桟橋では見覚えの有る顔がお出迎え。

開口一番、「ハウステンボスからのお帰りですか?」


昨年の記憶が一度によみがえって来る。


「お久しぶりです! その節は大変お世話になりました!」

「今回は嫁さんも連れて来ました。またよろしくお願いします。」


マリーナのオフィスに行ってからも、話が弾む。


しかも今年もまた部屋の便宜を図ってくれるという。

粟島から連絡を入れた時点で、そのつもりで居てくれていたらしい。

今夜も雨が予想されているので、まことにもって有難いご好意だった。


頑張って新居浜から走って来て良かった・・・。


↓子供の日を祝う見事なのぼりが上がっていた。

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・・・


早速、金比羅さまへ。


↓去年は自転車で琴平まで出掛けたけれど、天気が心配だったので今年はJRで行った。

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↓GWの最中とあって、参道はごったがえしていた。高速道路料金値上げの影響で、このところ

 他県からの観光客の数が、以上に増えているらしい。

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↓うどんタクシーも大人気

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↓785段の石段を上がり、御本宮に到着。今回はこのあと頑張って、奥社まで

 行ってみた。上った石段は全部で1368段。

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↓とにかく船に関する絵馬や奉納品が多い。(堀江健一さんのモルツ・マーメイド号)

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あらためて金比羅様の海上安全の御札をゲット。

これで大山祇神社(大三島)、厳島神社(宮島)に続き、

3つめの御札が揃った。


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神様達には、喧嘩せずに仲良く見守っていただきたい。


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↓「たどつ・こんぴら海の駅」(合田マリン・マリーナキャプテン )さんでお貸しいただいた部屋で今後の行動を検討中。

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さて、明日以降の行動について。


残念ながら、天候の予報が当初よりもかなり悪いほうへシフトしている。

たまたま今日は、海上に居る間は降られなかったけれど、

明日はもっと悪そうな感じがする。


まあたとえ雨が降ったとしても、

今日のように必要な視程が確保されたうえ、海が穏やかならば、行動にはさして支障が無い。


今のところ、


5/5(火) 新居浜→多度津

5/6(水) 多度津→高松

5/7(木) 高松→小豆島

5/8(金) 小豆島→牛窓に帰還

5/9(土) 予備日


という目算を立てている。

いずれの区間も距離は無く、通常ならば、余裕の航海になるはずだ。


しかし多度津でもすでに雨が降り始めている。

コンディションは決して良くは無いのだ・・・。


場合によっては高松をキャンセルして、

明日のうちに直接小豆島を目指すことも考えた方がいいかなぁ・・・。


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九日目のサマリー、


・立ち寄り先 粟島、たどつ・こんぴら海の駅

・航海距離  38.1マイル

・自転車    3.0マイル

5月4日(月) 四国へ上陸

05:00 起床。

昨夜は結局雨は降らなかった。とても暖かい夜だった。


テントのフライシートは、

この一週間、毎回夜露でびしょ濡れになり、撤収には苦労したけれど、

今朝は全く濡れていない。


これはラッキーだな…と思ったとたん、ぱらぱらと雨が落ちてきた。


あ~あ。


↓再びテントに逃げ込んで、雨が去るのを待つ

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雨は降ったり止んだり。本降りになる気配は無い。

予報を見ても、むしろ午後から明日にかけての方が雨がしっかり降りそうな感じがする。


雨は降っているけれど、風は全く無く、

海は油を流したようなベタ凪だ。


となれば早くこの島を脱出して、安心して悪天をやり過ごせる所に逃げ込もう。


↓夜店スタイルで撤収作業中。見てくれは悪いけれど、とても効果的

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↓出航の時をひとり待つ嫁さん

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08:20出航。目指すは新居浜。

燧灘を渡って、一気に四国上陸を目指す。


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・ ・ ・


新居浜に向かう途中、一箇所だけ寄り道をする事にした。


新居浜沖約10マイルに浮かぶ「四阪島」。


実際には小さな5つの島から成り、それぞれ名前も有るらしいのだけど、

全部まとめて「四阪島」と呼ばれる事が多いらしい。


実はこの島を訪ねるのは2回目になる。

まだ自分の船を持っていなかった頃、四国に旅行に来て、

今治でボートをレンタルし、この海域を走った事が有った。


あの時は、まさか自分の船で再びここを訪れるとは、想像だにしなかった。


・ ・ ・


今日の燧灘は、雨で視程が3マイル程度。

GPSを頼りに進むと、やがて前方に四阪島の影がぼんやりと浮かび上がって来た。


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四阪島には銅の精錬所が有る。

歴史は古く、明治の頃からここに在るらしい。


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小さな島には、余すところなく様々な施設が建てられている。

一本の高い煙突の姿が印象的。

よそ者を寄せ付け無い威圧感のようなものを感じる。


まるで要塞みたいだ。


この遠征の初日に訪ねた「犬島」にも似たような施設跡が有ったけれど、

こちらの施設は今でも稼動している。


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調べてみると、わざわざこのような施設を作ったのには理由が有った。


殖産興業の時代、全国各地に工場が作られて、それとともに様々な公害問題も起こった。


別子銅山で採掘された銅の精錬を、最初は銅山の近辺で行っていたものの

亜硫酸ガスによる深刻な煙害が生じ、やむなく巨費を投じてこの島に精錬所を引越し。

しかしこの移転によって、煙害はかえって広範囲に拡大。

その後、亜硫酸ガスの処理技術が進歩するまで被害は続いたという。


一時期は5000人を越える住人が居たそうだけれど、今ではゼロ。

社員は全員、新居浜から毎日船で出勤するのだそうだ。


瀬戸内だって時化るときは有るだろうに、大変だなぁ・・・。


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島の周囲の一部は断崖になっていて、大きく崩れている。

島にかなり接近しても、魚探(ソナー)は水深40~50mを示している。

急深な地形は良い漁場なのか、釣り船の姿が多かった。


そのとき、女性の声で、突然のアナウンスが島から流れた。


「四阪島の岸壁は、非常に崩れやすくなっています。」

「付近を航行中の船舶は、岸壁に近づかないようにしてください。」


・ ・ ・


四阪島見物を切り上げて、新居浜に向けラムラインを取る。


四国の姿は視認出来ない。再びGPS頼みの航行に。

前方に目標物が無いと、針路を維持するのに苦労する。


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ふと気がついて振り向くと、四阪島は再びもやの彼方に姿を消していた。


・ ・ ・


10:00 無事に「にいはま海の駅」(マリンパーク新居浜)に到着。


本日の航海は、ここまで。

今夜はここの研修・宿泊棟に泊まって休養する。


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ここは四国でも最大級のマリーナとあって、施設の充実振りはさすがだった。

多目的広場、キャンプ場、海水浴場などの施設も隣接していて

たくさんの人で賑わっていた。


↓何はともあれ、今朝の雨で濡れた装備の乾燥作業。

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↓ビジターバース。(やっぱりうちの船はちっちぇえなぁ・・・)

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船固めを終えた後は、チェックインの時間まで自転車で散策。

ちょっと周っただけで、いくつか変わったものを見つけた。


↓最寄のJRの駅(無人)。ラーメン屋ではない。

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↓幼稚園。タイのお寺ではない。

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16:00 研修・宿泊棟にチェックイン。(素泊まり2,600円/人)

施設の人が、「ふとんしか無いんですよぉ」と謙遜気味に言う。


けれど、屋根があって、ふとんで寝られる事が、どれだけ幸せな事だろうか?・・・と思う。


しっかり休みを取って、明日からまた頑張って走ろう。


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八日目のサマリー、


・立ち寄り先 新居浜(にいはま海の駅)、四阪島(上陸はせず)

・航海距離  18.8マイル

・自転車    8.0マイル

5月3日(日) 無人島での出会い

05:00起床。


雲間から、弱々しい朝日が差していた。

天候の悪化は、もはや疑う余地が無い。


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予報によれば、明日の方がさらに天候は悪そう。

そうとなれば、早めに東に逃げるが勝ちだ。


07:00 そそくさと準備を済ませて、早めに出発。


ここもとっても静かで綺麗なところだった。

いつかまた、ゆっくりと来てみたいなぁ。


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のうみ海の駅を後にして、ひたすら東を目指す。


明日は、もしかすると停滞の可能性も有るから、

なるべく今日のうちに距離をかせいでおきたいと思った。


↓呉の港には、あいかわらず軍艦が停泊していた。

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↓潮流が激しい音戸の瀬戸を通過。

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08:40 往路では通過してしまった「かまがり海の駅」で休憩。


ここは広島県が「県民の浜」として整備されていて、

様々な施設が整っている。

GWで大勢の人が訪れていた。


状況が許せば、滞在してみたいと思わせるようなところだったけれど、

残念ながら今日は長居は出来ない。


↓映画「海猿」の撮影地にもなったのだそうだ。

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かまがり海の駅でしばし休憩したのち、再び出航。


蒲刈上島からほど近い「斎島」に寄り道してみることにした。


斎島は、斎灘にぽつんと浮かぶ、小さな小さな島だ。

ヨットの人のHPで見掛けて、ちょっと興味が沸いていた。


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斎島の港は、こじんまりとしていた。

桟橋を見つけ、上陸してみた。


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港に面した集落は、小奇麗でひっそりとしていた。

その一角に、なにやら少し場違いにも思えるような施設が・・・


近づいてみると、「ゆうちょ」関連の施設だったようで、

休館しているとの張り紙が。

大浴場などもあって、ちょっとしたレジャー施設っぽい感じだった。


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どんな経緯が有ったのかしら・・・。


・ ・ ・


斎島を後にして、さらに東へ。

宮の窪瀬戸に入り込み、伯方島の有津港へ上陸を試みる。


↓本船ひしめく港の奥に桟橋を発見。

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まずは近所のガソリンスタンドで燃料を購入し、SKIPJACKに給油。

ついでに宿を当たってみたものの、

GW真っ只中とあって、どこも満室だった。


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野宿も続いたし天候も崩れそうだから、

今夜は宿を取ろうかと思っていたのだけれど・・・。


この調子では、今夜宿を取るのは」ちょっと無理そうだ。

さて、どこへ行こうか・・・と海図を見ると、


そうだ、すぐ近くにあの島が有った!


↓ということで、往路に立ち寄った無人島(津波島)に再上陸。

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今日は先客が有った。

やはりGWともなれば、訪れる人は居るようだ。


その先着されていたご家族は、

尾道からお見えのご一家。


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Boat CLUB誌の愛読者だったようで、

「去年、雑誌に掲載されて居ましたよね?」

と昨年の遠征の件を言い当てられてしまった。


まさか無人島で、このような出会いが有るとは思わなかった。

雑誌の力に改めて驚かされた次第。


ご一家には、この島の事などを色々と教えていただいた。

有難うございました。


・ ・ ・


↓雨を警戒して、早速テントを設営。この後嫁さんはさっそく昼寝。

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↓私はボートフック2本を利用して天幕を設営。屋台スタイルでブログの更新。

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今日は随分頑張って東に逃げてきたけれど、

そろそろ周辺では雨がふりはじめている模様。


明日はどこまで行けるかなぁ。

そろそろ四国側に向かいたいのだけれどなぁ・・・。


・ ・ ・


七日目のサマリー、


・立ち寄り先 蒲刈上島(かまがり海の駅)、斎島、伯方島、津波島(再訪)

・航海距離  57.5マイル