ボートショー2009 in 横浜
ジャパンインターナショナルボートショー2009を見に、パシフィコ横浜に行った。
これで5年連続5回目。
前々回のボートショーは、SKIPJACKと出会うきっかけを作ってくれた。
今回は、初めて平日の金曜に出かけてみた。
会場に入ると、あっという間にロッキーマリン さんに拉致された。
そのままマツイ さんのブースに連行されて、スタッフにご紹介。
そこには去年の私の遠征の写真が整理されたアルバムが用意されていた。
やがてロッキーの社長さんも到着。アルバムをはさんで、皆でしばし歓談していると
誰からともなく「…ところであの続きは…?」という話題になった。
まだ時期尚早かなぁと思ったが、もう3月も中旬だしなぁ…と思い直し、
もしかすると今度のGWに出かけるかも、とカミングアウトする事に。
その後PlusGain さんのブースへ。
こちらも去年は何かとお世話になったところ。
スタッフさんに軽くご挨拶すると、EAGLEのGPS魚探のキャリングケースをいただいてしまった。
その隣がJIM QURTZ さんのブースだった。
昨年BoatCLUB誌の10月号でオリジナル海底地形図作成の記事で取材協力をしたが、
それがきっかけで、その後色々とお世話になっている。
メールはずいぶんやりとりしたが、直接お会いするのは初めてだった。
ここ半年続けたエボシ岩周辺の海底探査の成果をお見せし、導入を検討中のLMF-400の
打ち合わせを軽く行い、LOWRANCEのキャップをいただいて失礼した。
以前は単なる見物客として訪れたボートショーだったが、
今年はどちらかと言えばいろいろな人たちに会うのがメインだったかも知れない。
・・・
去年は遠征を前にして色々なものを買い込んだけれど、今年は1点のみ。
日本水路協会のブースで、プレジャーボート・小型船用港湾案内(S-Guide)の瀬戸内海西部版
の改訂版が売られていたので購入。3,990円也。
無駄にならなきゃいいけど…
・・・
ところで今年のボートショー、展示自体はヨットがやや多めな以外はあまり変化は感じられなかった。
変わったところでは、ヤマハのブースにボートクラブ誌創刊10周年記念の
YF23-EX限定バージョンが展示されていたけれど、一般の人で買う人は居るのかなぁ・・・。
「2度目の遠征の可能性は30~40%です」
昨日の日中は、日本海に進んだ低気圧の接近に伴い10mを超える南寄りの風が吹いた。
風は夜半に北寄りにシフトし穏やかになったが、うねりが収まるかは微妙。
ダメ元でまだ暗いうちに家を出て、相模川の河口へ直行。
案の定うねりは時折り導流堤の高さを超えていた。
河口の沖合いでも時々崩れたりしている。
出港が不可能というほどでは無さそうだったが、あっさり断念。
今日は一日メンテナンスに徹することとした。
・・・・・・
洗って磨いてピカピカになったSKIPJACKの操縦席に座って、タバコを吹かしながら、
2回目の遠征に向けてどんな準備が要るかなぁ? と考えた。
まずはLOWRANCEのマルチファンクションメータLMF-400の設置。
去年は燃料代が高騰した。
今は落ち着いているけれど、ロングクルージングでは燃料マネージメントはとっても大切。
より燃費の良い走り方を模索したり、
燃料補給量を正確に判断するために設置しておこう。
次にアマチュア無線機の交換。
既に設置されているものが潮で腐食してパーになる前に、
入手済みの防水タイプのものに交換しなければならない。
オイル交換などの定期チェック項目は、当然一通り実施だ。
プロペラも新品に換えておいた方が良いかも?・・・これはOcean Works の山岸さんと相談。
出費がかさみそうだが、本格的なシーズンインを前にしたこの時期は、
遠征しようがしまいが、どのみちメンテナンスはしっかりやっておきたいのだ。
積んで行く装備の方は昨年一通り揃えてある。
しかし今回は嫁さんも全行程同行するから、
折りたたみ自転車が2台欲しいところ。(…でもどうやって積もうかしら)
他にもSKIPJACKの陸送の手配もしなければならないし、
現地での搬入・搬出、および一時預かりに協力を得られるマリーナさんも探さねばならない。
いろいろあるなぁと思っていたら、山岸さんが声を掛けてきた。
「まだ可能性30~40%だけど…」と前置きして遠征の件を相談すると
岡山県牛窓のマリーナさんに心当たりが有るとの事。
問い合わせてみていただく事とした。
そのあとハーバーマスターの水谷さんにも遠征の件を打ち明けた。
いよいよ2度目の遠征の可能性が公になってしまった。
もう自分の中だけの単なる思い付きでは無くなってしまったなぁ。
「長崎の続きは何時やるんですか?」
昨年の遠征は、一か月間の休みを利用して、最終的に長崎ハウステンボスまで走った。
この旅を通じて身に沁みたこと…
それはとにかく時間の余裕を十分取り、無理に目的地に到着しようとしない事が大事だという事。
山登りでは、まず十分な予備日を確保して臨み、それでも状況次第では山頂を踏むのを潔く諦める。
時間の余裕は心の余裕につながり、心の余裕は冷静で正確な判断力の源となる。
去年の旅が無事に終わったのは、何より一か月もの時間が手に入ったからであり、
何時どこで旅が終わっても良いつもりで出かけたからだと思う。
もし最初から長崎を目的地にしていたら、別な結果に終っていたのかも知れない。
・・・
去年の旅で心残りだったこと…
とにかく楽しい旅だった。
行く先々で未知の海域を走り、様々な場所を尋ね、たくさんの人々に出会った。
数えきれない思い出の数々は、一生の宝物になるに違いない。
去年の旅は、日本テレビの番組「鉄腕DASH」の一企画の「ソーラーカーだん吉で日本一周」
のボート版をイメージしていた。
遠くまで行くことは二の次で、先は急がず、ひとつでも多く色々な場所を訪ねて歩くつもりだった。
その想いは、ある程度は守られたと思う。
しかし17ftのボートで行く先々の難所を安全に通過するためには、
海のコンディションが最良になるタイミングに合わせなければならなかった。
一つの難所を無事越えると、頭の中はすでに次の難所をどう越えようか考え始めていた。
毎日気象情報とにらめっこし、次のチャンスはいつか?必死に見出そうとした。
おかげで危険な目には遭わなかったけれど、泣く泣く素通りした場所は数えきれない。
↓長く、逃げ場の少ない遠州灘。伊良湖岬が見えた時はほっとした。
・・・
「長崎の続きは何時やるんですか?」
旅を終えてから、いろいろな人にこう言われた。
確かに続きもやってみたいなぁと思う。
けれど長崎から先は、九州の南半分を周らなければならない。
天草あたりまではなんとか行けそうだけれど、そこから先は結構しんどいんじゃないかと思っている。
また一か月くらい休みが確保出来なければ、なかなか踏み切る気にはなれないかも知れない。
一か月も時間が取れなくても出かけられそうで、心残りが一杯有る場所が有る。 ― 瀬戸内海だ。
ふだん島っ気の無い相模湾を根城にしている身には、瀬戸内海は衝撃的だった。
本当はじーっくり周ってみたかったけれど、台風4号が接近する構えをみせていた。
それに一緒に旅立った嫁さんが、GW終了とともに仕事のため三重の鳥羽から帰京していた。
どうせなら嫁さんを連れてここを周りたかったなぁと思ったから、
天候を優先して、数日でこの海域を駆け抜けてしまった。
↓鳴門海峡を越え、瀬戸内に到達
・・・
次のターゲットは瀬戸内海!
休日の並びの良いGWを選べば、10日程度の休みを取れる年も有る。
瀬戸内までの往復をトラックで陸送すれば、結構楽しめそうだ。
今度は全行程を嫁さんが同行。
自転車を2台積んで行って、あちこち上陸しては、走り回ろう。
近々高速料金が1000円になるそうだから、GWはさぞかし渋滞するだろうけれど
「ボート+自転車」方式ならば、そんなの関係無い。
泊まりは原則野営。だけど1回くらいはボートで乗り付けられる宿に泊まってみるのもいいかも。
去年はあまり釣りをする時間が無かったけど、今度こそは・・・
そんな旅を、数年以内に実現出来たらいいなぁ・・・と、年末までは、そんな風に思っていた。
ところが年が明けたら、なんだか事情が変わってきた。
急激に進行した不況が元で、ひょっとしたら今年のGWが長くなる可能性が浮上してきた。
本来は今年のGWは8連休のはずだった。 これでは遠征に出るには少し足りない。
だが12連休とか、ひょっとしてひょっとすると16連休?となると、「ちょっと待てよ」と言いたくなる。
事情が事情なだけに期待すべき性質のものでは無いし、実際直前までどうなるかは分からない。
しかし仮に現実の事となったら、家でくすぶっているのは実に勿体ない。
むしろこんなご時世だからこそ、ぱーっと景気づけに出かけるのも有りでしょう!?
― とにかく必要な資材は去年揃えてあるのだから、どう転んでも良いように用意をしておこう。
とりあえず・・・
去年はGWとリフレッシュ休暇を利用して一か月間の遠征に出た。
若干17ftのボートでどこまで行けるのか?見当もつかず、
最終目的地を敢えて定めず西を目指した。
あちらこちらに寄り道しながらショートクルージングを積み重ねた。
毎日天気図とにらめっこし、タイミングを見定めて難所を一つ一つ越えた。
コンディションには概ね恵まれた。
結局、長崎ハウステンボスで旅が終わった。
「これは病みつきになるなぁ…」と思った。
↓移動経路
・・・あれからもうすぐ一年
ここ数年は大人しくしている予定だったのに…
諸般の事情により、今年のGWの日数も随分と延びてしまう可能性が出てきた。
今度は事情が事情なだけに、ぎりぎりまでどうなるか分からないのだけれど
いざとなったら即断できるように、ぼちぼちと準備を始めている。
去年の遠征のときは、毎日携帯メールで状況報告をしたけれど、あれはやっぱり面倒だった。
次回はブログとかを利用するのがいいのかなーと思いつつ、
眠い目をこすりながら、毎晩携帯をポチポチやったもんだ。
そうは言っても、ブログについてはド素人。
実際どうなの? ・・・ということで、ものはためしにこのブログを立ち上げてみた。
とりあえず勉強を兼ねて、当面は準備の状況でも記録してみるつもり。
(でも、結局準備だけでおわっちゃったりして・・)