4月27日(月) 瀬戸内はアートが流行り?
06:00起床。
すぐ車外に飛び出して天候チェック。
気温7℃。快晴、無風。
よーし。やっと行けるな。
今年もまた岸壁でNHKのラジオ体操。体に気合が入ってゆく。
・ ・ ・
09:00 ナス・ボートさん の始業を待って、SKIPJACKを下架。
09:18 牛窓を出航し進路を西へ取る。
まだ沖は北西寄りの風が残っているので、なるべく陸寄りに進む。
ほどなくして、最初の寄港地の「犬島」に接近。
犬島は、牛窓から西へ5マイルほど。
昔の精錬所の後が残っていると聞いていた。
上陸方法についての事前情報は無かったけれど、
とりあえず島北部の犬島港に入ってみると、港の隅に小さな浮き桟橋が有った。
とりあえずこの桟橋に横付け。
本遠征の最初の上陸地は、ここ犬島となった。
桟橋の使用許可を取ろうと思うものの、まるっきり人の気配が無い・・・。
仕方が無いので軽く散策して退散する事とする。
ちなみに桟橋の真上に在った黒い建物は、「犬島ミュージアム」だそうだ。
残念ながら開いて居らず中を見ることは出来なかったが、現代アートの美術館っぽかった。
付近には工房群のような集落も在って、なにやら不思議な場所だった。
10:15 犬島港を出航。
隣の小島との間の水路を進むと、昔の精錬所の跡が見えてきた。
ちなみにこの水路、その昔「西部警察」のロケで使われたという話だ。
一体どんなシーンだったのだろう?
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犬島の南を回りこんで、一旦進路を陸寄りに戻し、
出崎半島と井島の間の水路を狙う。
このあたりからは昨日までの風がまだ残っていて、
真正面から吹き付けて来た。
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次に目指したのは、直島諸島の最北端にある「牛ヶ首島」。
事前の情報では、今は無人島だとの事だった。
真偽のほどは定かではないのだけれど、
以前この島に、一人で崖に巨大な涅槃像を彫っていた老人が居たらしい。
けれど完成を待たずして、その涅槃像は爆破されてしまったとか。
彫っていた理由も爆破した理由もよく分からないけれど、
その島が一体どんな所なのか、ちょっとだけ興味が有った。
島に接近し上陸の可能性を探ったものの、
一隻の難破船が寂しく朽ち果てていただけで、
結局接岸出来そうな場所は見あたらなかった。
涅槃像に関するヒントは得られないまま、やむなく牛ヶ首島を後にした。
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次に目指したのは「直島」。
西寄りの風はますます上がり、時折スプレーを浴びながらの航行を強いられた。
フェリーや貨物船が引っ切り無しに通り、狭い水路には嫌な波が立っていた。
今日は出発が遅かったので、すでに昼近かった。
海のコンディションも今ひとつなので、今日は直島で切り上げようと考えていた。
けれどここも上陸方法の事前情報が無かった。
出たとこ勝負で行くしかなかった。
11:30 直島・宮ノ浦港に入港。何やら、赤いカボチャがお出迎え(後述)。
とりあえず岸壁に仮係留。
フェリーターミナルへ出向いて事情を説明すると、
役場の建設経済課というところの電話番号を教えてくれた。
早速電話。
すると昼休み中だったはずなのに車で職員の方がやって来て、
係留可能な場所を指示してくれた。
残念ながら岸壁が高くて、楽に係留出来る場所では無いのだけれど、無料。
ちなみに港の一角に屋根付の浮き桟橋が有るのだけれど、
こちらは有料で、係泊は不可(一時係留のみ)との事だった・・・。
ちなみに入港時に見えた「赤いカボチャ」は、これ↓
名前は忘れたけれど、有名な芸術家の作品らしい。
なぜ港にカボチャなのか?凡人には理解出来ないけれど、
とっても目だって、入港時の良い目印になっている。
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どうにか直島に上陸を果たしたので、いよいよ直島散策の開始。
ジュニア1・2号を陸揚げし、直島一周サイクリングへ。
着いたところは、「ベネッセアートサイト直島」というところ。
そこかしこに、唐突に不思議なオブジェが置かれていたりする。
そのほか現代アートの美術館や宿泊施設なども点在。
一種異様な雰囲気を醸し出している。
ぶっちゃけ現代アートにはさして興味は無かったのだけれど、
とりあえず「ベネッセ・ハウス」という所に入ってみた。(もう1つの「地中美術館」はクローズ)
中に展示さていた数々の作品は、正直私には理解しがたい物ばかり。
入場客の多くは、小奇麗な格好をしたカップル達で、
どう見ても体育会系的いでたちの身には、少々居心地悪し。
むしろ展示作品よりも建物自体の方に惹かれた。
コンクリートの打ちっぱなしで、無機質そのものなのだけれど、
無駄が無いと言うか、幾何学的というか…、うーん、とにかくそんな感じ。
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宮の浦港に戻り、今宵の宿を検討。
野宿でも良かったのだけれど、初日から頑張ったせいか少々疲れた。
港のそばに素泊まり3,500円(予約なら2,800円)の宿が有ったので、
そこに泊まることに決定。
宿で紹介されたところに食事に行くと、そこの親父さんも元ボート乗りだったとか。
小さな桟橋も持っているそうで、
「長さ5mの船なら、うちの桟橋に着ければいいのにさ」
…って、もう日が沈んでますけど。 あぁ、惜しい・・・。
★2010.04.12追記
こたじろうさん からいただいた情報によれば、この焼肉屋さんの桟橋は、
すでに撤去されているとのことです。
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ということで、初日のサマリーは、
・立ち寄り先 犬島、牛ヶ首島、直島 (牛ヶ首島は上陸せず)
・航海距離 18.1マイル
・自転車 6.4マイル
出発が遅めだったので、移動自体は短かったけれど、
何だか盛りだくさんだった気がする。
それにしても、たまたま訪れた先の2つが現代アートがらみだったのは、
最近の瀬戸内の流行ですか?
そう言えば涅槃像の彫刻も、現代アートでは無いにしても芸術の一つと言えるのかも…。
・・・さて明日は、どこを目指そうかな?
4月26日(日) 雨ニモマケズ、風ニモマケズ
昨夜は、車体を揺らす風で、何度か目が覚めた。
05:30起床。
牛窓は快晴だったが、心配したとおり風は強かった。
岸壁で風を計ると、平均で6~7m、ブローで10mを超えていた。
やっぱりなぁ・・・。
とりあえず車内で食事をしながら、気象情報を収集。
やはり今日一日は、風が強いようだ。
強風・波浪注意報も出たままだった。
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2時間ほど様子を見ていると、ますます風が強まってきた。
再度計ってみると、
平均で10m、ブローで15mを超えていた・・・。
日本では、最大風速が17.2mを超える熱帯低気圧を台風と呼ぶから、
まさに台風並だ。
こりゃあ駄目だ・・・。
08:00 ナス・ボートさんに顔を出し、出航は見合わせてボートの準備だけしておくことを伝えた。
荷物の積み込みをしている間も強風は吹き荒れ、時折にわか雨が降って来たりする有様だった。
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10:00 一通りの作業を終え、ひまを潰しに岡山市内へ。
岡山城や後楽園などを見て周る。
何だか、フツーの観光旅行だなぁ・・・。
一時間ごとに、携帯電話で最新の気象情報をチェックする自分が居た。
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出だしから2日連続足止めをくらうと、さすがにじれったくなる。
けれど、この遠征を無事に終える事が最も重要な事だ。
まだまだ日数は有るのだから、腰を据えてかかろう。
日本に大荒れの天気をもたらした低気圧は、ようやく明日東へ抜けるようだ。
風は北寄りにシフト。
気圧傾度も今日よりは小さくなって、風はおさまってくるだろう。
その後は、週末まで帯状の高気圧に覆われるから、
この2日間の遅れは十分取り戻せるに違いない。
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19:00 中国地方に発令されていた強風・波浪注意報が、一斉に解除された。
待ってました・・・。
4月25日(土) 今年の遠征も雨のスタート
未明から降り始めた雨は、明け方を待たずに本降りとなった。
車体に当たる雨音は、時間を追うごことに激しさを増した。
やっぱり明日は無理だ。明日の朝は、ゆっくり寝よう・・・。
・ ・ ・
08:00起床。
やかましいほどの雨音も、疲れた体には眠りの妨げにはならなかった。
朝食を済ませ、ナスボート さんに連絡。
牛窓には寄り道しながらゆっくり向かう事を伝えた。
ナスさんから、SKIPJACKはテントの下で保管されていると知らされ一安心。
とは言えこの天気では、うろうろ観光する気にもなれない。
まずは温泉で汗を流す事にし、赤穂御崎温泉へ向かうことにした。
圏央道・青梅ICから山陽道・赤穂ICまでの料金は2,550円だった。
大幅割引の影響で渋滞を心配したけれど、
悪天候のせいか杞憂に終わった。
赤穂御崎温泉は岬の高台に在り、数件の温泉宿がこじんまりと固まっていた。
眺めは良さそうだったが、外来入浴の相場は1,500円と高い。
最近何かと話題の「かんぽの宿」が有ったので聞いてみると、800円との事。
風情には欠けるものの、露天風呂も備わっており必要にして十分。
長旅の疲れをしっかり癒すことができた。
露天風呂からは、瀬戸内海が一望に見渡せた。
晴れた日なら、さぞかし素晴らしい景色が広がるものと思われた。
雨はすでに小降りになっていたけれど、残念ながら最後まで視界は開けなかった。
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14:00 ナスボートさんに到着。
早速、代表の那須さんにご挨拶。
いろいろとお話を伺い、明日の相談などを行った。
一週間ぶりに対面したSKIPJACKは、
コンソールにしっかりとカバーが掛けられ、丁寧に保管されていた。
SKIPJACKのようなオープン艇は、雨に対しては無防備だから、
この雨でどうなっているか、とっても心配だった。
このようにきちんとケアされていて、とても有り難かった。
霧雨が残る中、徒歩で牛窓を散策。
天候のせいか、人手はまばら。
「日本のエーゲ海」と評される景色も、重苦しく、冴えない感じだった。
↓海の駅に指定されているホテル・リマーニ。その手前にナスボートさんのもう1つのヤードがある。
ところが17:00過ぎ。にわかに空が晴れ渡ってきた!
沖には小豆島、その向こうには四国の姿も見えるようになってきた。
もう雨の心配は無さそうだ。
あとはどれだけ風が上がってくるか?だなぁ・・・。
既に西寄りの風がヤシの木を揺さぶり始めている。
ラジオの気象情報も、船舶にしきりと注意を促している・・・。
岡山へ!
「ポーン・・・、モクテキチマデ665キロメートルデス。9ジカン19フンクライカカリマス・・・」
「じゃあ行きますかぁ・・・」
やけに肌寒く小雨が降っていた。
西から近づく低気圧の雨にしては早すぎるなぁと思いながら、18:00に自宅を出発した。
夜の中央道を、黙々と西に向かって走る。
20:32 双葉SA。残り560Km。
既に雨は無く、気温が上がってきた。
やはり東京の雨は、東に抜けた高気圧から吹き込んだヤマセのせいだったのかも知れない。
23:06 恵那峡SA。残り386Km。
やっとこ半分かぁ・・・。
00:06 養老SA。残り293Km。
さすがに眠くなってきた。
けれど今夜のうちに大阪の向こうまで抜けておきたいので、
「眠眠打破」を摂取して先に進む。
0203 西宮名塩SA.残り136Km。
ここまでくれば、もう十分。今夜はここで車中泊に決定。
車を降りると、雨がぽつぽつ落ちてきた・・・。
今度こそ、低気圧の雨に違いない。
最後の荷造り
最後の荷造りを終えた。
↓ほとんどが衣類(これで全部では無い)
こんなに詰めるスペースが残ってたっけ? …まあ牛窓で悩もう。
明日の夜は、いよいよ岡山へ向けて出発。
土曜の朝には牛窓に到着する予定。
・ ・ ・ ・ ・ ・
…という事で、準備編はこれにて終了です。
次回からは、実況編をお送りします。
可能な限り毎日その日の様子をご紹介して行きたいと思います。
・・・
ところで気になる前半の天気はと言うと、
25日(土) 東シナ海と日本海の低気圧が発達しながら通過し、
残念ながら悪天候は確定的。初っ端から足止めになる可能性が大。
26日(日) 低気圧は1つにまとまりながら東に抜けて発達。天候は回復傾向。
ただし西寄りの風がかなり残りそう。行動は慎重を要する。
27日(月) 一時的に冬型の気圧配置。晴れベースだけれど北~西寄りの風が
始めのうちかなり残って、気温も低め。
28日(火) 東シナ海の移動性高気圧の圏内に入ってくる。気温も平年並みに
戻り始め、このあと30日(木)くらいまでは概ねクルージング日和が
期待できるかも。
といった予想を立てています。
25日のスタートは、ほぼ諦めモードだけれど、
26日にはなんとかならないかなぁ…と思っています。
まぁ、現地の様子を見て、良く考えます。



























