SKIPJACK 漂流日記 -66ページ目

海の駅紀行 その28 「ハウステンボス海の駅」(第一部最終回)

2008年5月25日


一ヶ月に及んだこの旅を、いよいよ締めくくる時が来ていた。


針尾瀬戸の係留時間を待っているうちに、

雲は次第に薄くなり、

天候も後押しをしてくれているようだった。


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気を引き締め直して、「させぼ・くじゅうくしま海の駅」を出発。

再び島々の迷路を抜けて、

いよいよ針尾瀬戸の長い回廊へ飛び込んでいった。


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↓地球深部探査船「ちきゅう」が居た
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瀬戸の幅は、奥へ進むほど狭まり、

右へ左へとカーブしながら続いていた。


きっちり係留時間に合わせたおかげで、

日本三大急流の面影は全く見られなかった。


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やがて現れた橋をくぐると、一気に視界が開けた。


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・・・大村湾だった!


ここまで来れば、もう焦る必要は無かった。

船を止め、エンジンを切り、

しばしの間、感慨にひたった。


体中の力が一気に抜けた。


・ ・ ・


「じゃ、行こうか・・・」


エンジンを始動すると、

ゆるゆるとハウステンボスを目指した。


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やがて前方に、オランダの町並みを写した建物が姿を見せ始めた。


作り物なのは承知していたが、

それでもなんだか、よその国にたどり着いたような気分だった。


べつに狙ったつもりでは無かったのだが、

この旅の最後を飾るのに相応しい、なかなかうまい演出になった。


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・ ・ ・


ハウステンボスマリーナ のバースにSKIPJACKを接岸。

万感の想いを込めて、エンジンを切った。


神奈川県平塚のリバーポートマリーナを発ってからちょうど一ヶ月。

1055マイルの旅が、無事終わりを告げた瞬間だった。


(「リフレッシュ休暇・海の旅編」 了)


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復帰戦は十目釣り

なかなか暖かくならないことを理由に、海に出るのを渋っていた嫁さん。

今週こそは、引っ張り出す覚悟だった。


復帰戦では、なるべく辛い目に遭わせないようにしなければ。

・・・ということで、

土曜日の昼前からゆっくり出航するか、日曜日の朝一番から出航するか、

現地で様子を見て判断することにした。


・ ・ ・


土曜日の朝の相模湾河口。


海況は良さそうだったが、

雲が空を覆い、冷たい北風が吹きわたっていた。


日曜日の方がずっと暖かくなりそうだったので、

この日はリバーポートでノンビリ過ごし、そのまま車中泊して、

日曜日の早朝から出ることにした。

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嫁さんにとっては、5か月ぶりのリバーポートマリーナ。


真っ先に向かったのは、

嫁さんが冬眠中にマリーナのメンバーになった「ガーちゃん」御一行様のところ。


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この後、昼寝したり食事に行ったり銭湯に行ったりした。

ついでに釣具屋さんに寄って、秘密兵器をゲット。


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最近発売になったこの人工エサは、本物のイソメ以上に釣れるとの評判だ。

イソメ類が苦手な嫁さんにとって、救世主となるか?


・ ・ ・


04:00起床。 放射冷却が決まって気温は6℃と冷え込んだ。


寒いけれど日中の日差しは強かろうということで、

嫁さんは、冬の格好に麦わら帽子を選択。


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05:30出航。 狙い通りの快晴。 


今日はとにかく嫁さんに魚を釣らせなければならない。


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まずは手始めに、ショットガンでオカズ確保から。

嫁さんは、自分の合図でサビキを落とすだけ。


…で、アジを狙ったはずが、最初の獲物は何故かカサゴ。

(どうせなら、もっと大きいのを釣って欲しい…)


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何度かトライしているうちに、なんとか調子が出てきて、

ようやくアジを数尾ゲット。


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・ ・ ・


次は、適当に船を流しながら五目釣り態勢へ。


まずは、ガンゾウヒラメをゲット。


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続いて、キスをゲット。


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ベラっ!


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えっと…何だっけ?


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バケツの中は、どんどん賑やかになっていった。

人工エサの威力は、評判どおりのようだ。


結局この日は十目釣りを達成!


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・ ・ ・


昼近くになって、アマチュア無線(430MHz)のメインチャンネルで、

アマチュア無線局同志の緊急通報が始まった。


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どうやら丹沢で遭難か事故が有ったらしい。


携帯電話が届かなかったようで、

代りにハンディ無線機で緊急通報を発したらしかった。


緊急通報を送っている側の電波が弱く、何が有ったのか詳細は不明。


その方自身が事故に遭われたのか、

あるいは連絡を頼まれただけなのかは分からないが、

その方の希望どおり、警察へ連絡がついたようだった。


自分も万が一の事を考えて船に無線を積んでいるけれど、

これが役に立つ日が来ないことを祈るばかりだ。


・ ・ ・


次第に海風が強まって来たので、

早めに切り上げて、リバーポートマリーナへ帰港。


桟橋では、ガーちゃんたちのお出迎え付きで、嫁さんまた喜ぶ。


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とにかく今日は一日快晴で、気温もそこそこ上がり、

嫁さんの復帰戦には最高の日和だった。


大した獲物は無かったけれど、

色々なものが釣れて、嫁さんは結構楽しんでくれたようだ。


・・・これで完全復活となるかな?



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一つテンヤ奮闘記 その1 「最近、気になる釣法」

もう何回か釣行記の中で紹介しているのだけれど、

このところ「一つテンヤ釣法」にハマっている。


実は、もう何年も前から興味が有って、

ときどき密かに試していた。

しかし自分の周辺では、道具やエサの入手が困難だったので、

なかなか奥へ入り込めずにいたのだった。


ところが最近、千葉県大原あたりの船宿さんが震源地となって、

この釣法が大ブレイクした。

今や各釣具メーカーは、こぞって専用の道具を発売し、

船釣りの雑誌でも「一つテンヤ」の文字を見かけない方がめずらしい状況だ。


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道具や情報はずっと簡単に手に入るようになった。

おかげで自分も、

最近はこの釣法を研究するために海に出ることが多くなっている。


・ ・ ・


ところが私のホームグラウンドの相模湾では、あまりこの釣法の話題を聞かない。

「一つテンヤ」を看板に掲げている遊漁船は、ほとんど無いようだ。


同じ首都圏に在りながら、

今のところ、房総方面との温度差は歴然としている。


そもそも今回のブームは、房総から火がついたものだから、

あちらで盛んなのは十分理解出来るのだけど、

ちょっと極端な気がしないでもない。


恐らく個人で試されている方はたくさんいらっしゃると思うので、

そうした方とぜひ情報交換したいなぁ(→教えを請いたいなぁ)と思っている。


・ ・ ・


一つテンヤ釣法は、その頭に「マダイの…」の文字が付けられることが多い。

事実、元々数あるマダイの釣り方の一つだった。

(「エビでタイを釣る」という奴ですね)


しかし自分は「五目釣り」が大好きな性分なので、

マダイだけには拘らずに、この釣法を楽しんでいる。


実際、釣れてくる魚種は多彩だ。


↓先週末釣ったカサゴはカラ揚げになった

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針が大きいので小さな魚はめったに掛からないが、

底物や青物からイカ類まで、

ふだんエビを食べていそうな魚なら、何が掛かってくるか分からないから楽しい。


・ ・ ・


一つテンヤ釣法は、

道具がとてもシンプルなのと、

魚の本来の生態に逆らわない釣り方であること、

そしてルアーフィッシング的なテイストがある点が気に入っている。(私は元々ルアーが大好きなのです)


↓これって、ジグヘッドにそっくりでは?

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安定した結果を得られるようになるには、

まだまだたっぷりと試行錯誤する必要が有りそうなのだけど…


まあ、のんびり取り組んで行こうと思っている。


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海の駅紀行 その27 「させぼ・くじゅうくしま海の駅」

2008年5月25日


リフレッシュ休暇を利用した海の旅も、大詰めを迎えていた。


期待と不安を満載して、神奈川県平塚のリバーポートマリーナを発ってから

ちょうど一ヶ月が経とうとしていた。


けっして楽な旅では無かったが、たくさんの人達の応援を受け、

トラブルらしいトラブルも無く旅を続けてきた。


出発した時には思いもしなかったほど大きな旅になっていたが、

ここまで来たら、何が何でも無事に旅を終えなければならなかった。


時折小雨が落ちてくる重苦しい天候のもと、

大変お世話になって「いまり海の駅」の姉妹マリーナである「つばきマリーナ」の桟橋を離れた。


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・ ・ ・


伊万里からハウステンボスの間には、注意しなければならない場所が2つあった。


一つは平戸瀬戸。

九州本土と平戸島の間の海峡で、潮流が早い。


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もう一つは針尾瀬戸。

日本三大急流の一つにも数えられ、

ハウステンボスのある大村湾に入るためには

どうしても通らなければならない最後の関門となっていた。


不慣れな者がこういう場所を通過するには、

憩流時間を狙うのが無難。


しかし平戸瀬戸の憩流時間に合わせると次の針尾瀬戸には早く着きすぎるため、

その中間にある「させぼ・くじゅうくしま海の駅」に立ち寄って

時間調整をすることにした。


・ ・ ・


九十九島は、西海国立公園にも指定され、

非常に風光明媚なところだ。


典型的なリアス式海岸で、

一帯には個性的な形をした島が、実に200以上点在している。


「させぼ・くじゅうくしま海の駅(西海シーパールマリーナ )」へは、

そうした島々の間を縫ってアプローチしなければならず、

さながら迷路をさまようような趣だった。


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晴れていれば、さぞかし綺麗だったのだろうが、

天候に恵まれなかったのは、いささか残念だった。


・ ・ ・


最後の島(半島?)を回り込むと、

ようやく「させぼ・くじゅうくしま海の駅」の姿が現れた。


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ここはマリーナと観光施設が同居し、

九十九島観光の拠点となっているようだった。


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海賊船の形をした遊覧船が、

多くの観光客を乗せて出入りを繰り返していた。


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自分たちは、ここで3時間ほど時間調整をしなければならなかったのだが、

施設は充実しており、

時間を潰すネタには困らなかった。


名物の佐世保バーガーで昼食を済ませ、

遊歩道をのんびりと散策した。


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・ ・ ・


海に面したテラスのベンチで、

ハウステンボスマリーナに連絡を入れた。


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事情を説明し、

数日間の係留と、トラックでの搬出作業について相談すると、

二つ返事で了解がもらえた。


到着予定時刻を問われ、

ちょっと考えてから「14時頃」と答えた。


(それが、この旅が終わる時刻なのだな・・・)と、心の中で想った。


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雪、のち一つテンヤ

今年の春の天候は、本当にどうなっているのだろう?


金曜の朝から降り続いた雨は、

日付が変わる前から、とうとう雪に変わった。


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東京で最も遅い降雪の記録は41年前の同じ4月17日だったそうで、

それに並ぶタイ記録となった。


長引く異常低温と日照不足で、生活への影響が広がっている。

たまの休みに海に出られない自分も、ストレスが溜まる一方…。


土曜に海に出て、日曜は休むのが自分のパターンだけど、

今年はそうも言っていられない


・・・ということで、天候が回復した今日相模湾へ出掛けた。


・ ・ ・


恒例の海況チェック。

今日は一転して好天に恵まれた。


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ゆっくり準備して08:00出航。

今日は夕方までの長丁場だ。


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朝はまだ北東の風がやや強かったので、

ショットガンで晩のオカズを確保しようといつもの根を巡回したが、生体反応無し・・・。


少し風が落ちたのを見計らって、主目的の一つテンヤへ。


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水深40mダチで、5号のテンヤで始めてみたが、

潮流がかなりキツいようで、全く底が取れず。


8号まで上げて頑張ってみたが、こちらも生体反応無し・・・。


うーむ・・・


・ ・ ・


やがて逗子方面から、たくさんのヨットがこちらめがけて押し寄せて来た。


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こちらはパラシュートアンカーを入れて流しているので簡単に移動が出来ない。

そうこうしているうちに、

色とりどりのヨットが前後をすり抜けて行った。


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どうやらレースが有ったらしい。

ヨットはエボシ岩を反時計周りに回ると、また逗子方面へ戻って行った。


・ ・ ・


結局午前中は、アタリすら得られずに終わってしまった。

昨日の寒さで活性が下がったのだろうか?


そう言えば、遊漁船も皆深い方に固まって船団を組んでいるなぁ、

・・・ということで、思い切って65mダチまで移動。


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テンヤを12号まで上げて粘っていると、待望のアタリが!


前回のアオリイカの苦い経験が有るので、慎重に巻き上げ。

上がって来たのは25cmのカサゴだった。


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マダイじゃなかったけど、久々の手ごたえだったので嬉しい一尾。


やれやれと思いながら魚探をのぞくと、巨大なイワシの群れが通過中!

すかさずショットガンを落とすと、

サバが鈴なりになってゾロゾロと上がって来た。


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やや小ぶりだったけれど、晩のオカズ追加。


・ ・ ・


結局今日の獲物はカサゴとサバのみに終わった。

リバーポートに戻って聞いたところでは、キス狙いで出た人たちも不調だったらしい。


やはりもっと暖かい陽気が定着してくれなければ、

浅場はだめなのかなぁ・・・



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