満員電車で鳴り響く携帯電話の事件簿
毎日恒例の通勤電車でのことである。
ピロロロロッ、ピロロロロッ、ピロロロロッ・・・
誰かの電話が鳴っている。
(朝からうるさいな~。)
と思いながら聞こえてくる方向に目をやると私のカバンがあった。
やっちまったか?
このデフォルトの着信音は聞いたことがある。
可能性としてなくはない。
ポッケのマイ携帯に着信がないことを確認してからカバンをまさぐった。
私の業務用携帯に嫌疑がかかっている。
業務用と言っても、ものすごく大きいわけではない。
ピロロロロッ、ピロロロロッ、ピロロロロッ・・・
ほんとに私の携帯か?そんなはずはない!
私は着信音を電車で鳴らすような非常識人ではない。
自宅でもバイブで過ごすほどのモラリストである。
しかし私のカバンから聞こえてくる。
急いで開けてまさぐれど業務用携帯はなかなかでてこない。
まさぐれどまさぐれどでてこない。
中がゴミだらけだからだろう。
ピロロロロッ、ピロロロロッ、ピロロロロッ・・・
また鳴っている。
ようやくイヤホンがからまった携帯を取り出した。
音はすでに止まっている。
画面を見ると着信はなかった。
私ではなかった。
(そりゃそうだ。俺のはずがない。)
心の中でつぶやいたが、背中にはみんなの冷たい視線を感じる。
電話が鳴ったときのリアクションからするといまだ私が第一容疑者だ。
カバンやポッケをまさぐったのは私だけなのである。
音が鳴っている間に携帯を取り出せていたら誤解は解けていただろう。
新宿に着き乗客の半分が入れ代わり電話は鳴らなくなった。
私自身に嫌疑がかかったまま、事件は迷宮入りした。
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俺の、俺の、俺の話を
会議室で私は一生懸命話を始めた。
とある研究会の幹事として皆様に提案事項があったのだ。
一生懸命さでは常に誰にも負けないのだが、いかんせん能力不足だった。
知識も技術も不足している。
ひとり、ふたりとおちていく・・・。
論旨がはっきりしない堂々巡りのプレゼンテーションに皆眠ってしまった。
サラリーマン1は眠っている!
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シーザーはしゃべり続けた!
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ボブじゃない
彼女とは都営荒川線の駅前ではじめて会った。
身体は小柄で、顔はさっぱりした今でいうところの「しょうゆ顔」で結構好きなタイプである。
私は彼女となんとか話をしたいのだがどうにも言葉が見つからない。
こういうシチュエーションに馴れていないのだ。
電車の中でもほとんど会話はできなかった。
こうなると彼女の顔ばかり見てしまう。
場所を変えて料亭風の店に入った。
彼女は小さな口でひたすらハマチを食べている。
私も刺身には目がない。
彼女においしいかと聞くと小さくうなずいた。
隣にいた私の妹が言うには彼女は名前を間違えられるのがとても嫌らしい。
ということで、もくもくとハマチを食べる彼女に試しに話をふってみた。
私:「ボブ!ボブはお刺身が好きなの?」
彼女:「ボブじゃないよ!りんちゃんだよ!」
姪っ子で4歳になったりんちゃんは猛烈に反論してきた。
あまりにかわいいので目に入れたくなったが、現実問題、それはできない。
そもそも彼女自身、人の目の中には入りたくないだろう。
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喜んだ私はまた新たなネタを書き始めます。
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