空間次元と精神次元
昨日のエントリ
で取り上げたリサ・ランドールの、もう一冊の本、「ワープする宇宙」。最初の方だけ読んだのだけど、噴きそうになったので紹介する。
この本、各章の冒頭に、話を理解しやすくするための簡単な物語が書かれている。第1章のお話の一部を引用する。
いやいやいや、江本せんせいに読ませたい。てか読んだんじゃないのかね?江本勝がリサ・ランドールに触れている件については、こちら やこちら のエントリを参照してください。
なお、『水からの伝言 vol.4 水はことばの鏡』p.142にはこう書いてある。
というわけで、江本が何を言ったところで、リサ・ランドールの理論は「祈り」の効果を裏付ける理論にはなり得ない。それどころか、彼女自身が、自分の理論はそういった類の話とはまったく関係ないと言明しているわけである。しかも第一章の冒頭で。江本はホントにこの本読んだのかね?タイトルだけ見て「使える」と思ったか、わかってて敢えて無視しているか、理解するだけの能力がなかったか、そのいずれかですね。
しかし「場の量子論」が「仮説」で、しかも江本の「波動」と同じって…ノーベル物理学賞の朝永振一郎が泣くで。
この本、各章の冒頭に、話を理解しやすくするための簡単な物語が書かれている。第1章のお話の一部を引用する。
(前略)
「どっちも違うわ。そういうことじゃないの。新しい次元を導入したいのよ――たとえば新しい空間次元のような」
「おいおい、冗談だろう?そうか、もう一つの現実のことを書くつもりなんだな――こことは違う霊的体験をする世界とか、人が死ぬときや臨死体験をしたときに行くような場所のことだろう?* おまえがそういうことに興味をもってるとは知らなかったな」
「やめてよ、アイク。そんなわけないでしょ。わたしが言ってるのは、別の空間次元のこと――別の精神次元のことじゃないわよ!」
(後略)
*私は実際にこうきかれたことがある。
いやいやいや、江本せんせいに読ませたい。てか読んだんじゃないのかね?江本勝がリサ・ランドールに触れている件については、こちら やこちら のエントリを参照してください。
なお、『水からの伝言 vol.4 水はことばの鏡』p.142にはこう書いてある。
最近、「五次元」ということばをよく聞くようになりました。通常私たちが生きている世界を三次元、そこに時間を加えた四次元までは一般的に認識されていると思われます。それを超えた次元を余剰次元といいます。琵琶湖の件についてはこちらのエントリ を見てください。
最近、ハーバード大学教授のリサ・ランドール博士の『ワープする宇宙――5次元時空の謎を解く』がベストセラーになり、彼女の「ブレーン理論」が注目されてから、一気に五次元がブームとなったように思います。他にも「場の量子論」などの優れた仮説がありますが、いずれも、表現方法が異なるだけで、我々のいう「波動」の概念と同様のことをいっています。
考えてみれば、古くは宇宙の図書館として有名な「アカシックレコード」や、人の思いや”気”がその場に滞留するという「残留思念」、最近では、自然界の設計図の秘密を探る「形態形成場論」などのように、自然界の情報場については、同じ説が何千年も示唆されてきました。
簡単にいってしまえば、この世界には、私たち人間が認識できていないだけで、無数の情報がさまざまな場所にさまざまな形で存在していて、あるきっかけで目にすることができるようになる、ということです。
このことは、まさに琵琶湖や藤原湖で私たちが体験した、「祈り」の効果を裏付ける理論になるのではないでしょうか。
というわけで、江本が何を言ったところで、リサ・ランドールの理論は「祈り」の効果を裏付ける理論にはなり得ない。それどころか、彼女自身が、自分の理論はそういった類の話とはまったく関係ないと言明しているわけである。しかも第一章の冒頭で。江本はホントにこの本読んだのかね?タイトルだけ見て「使える」と思ったか、わかってて敢えて無視しているか、理解するだけの能力がなかったか、そのいずれかですね。
しかし「場の量子論」が「仮説」で、しかも江本の「波動」と同じって…ノーベル物理学賞の朝永振一郎が泣くで。
- ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く/リサ・ランドール
- ¥3,045
- Amazon.co.jp