〈平和の少女像〉を設置しようと来ているのは「五月広場の母たち」です。この名前をご存知の方もおられると思います。

冷戦下のアルゼンチンではアメリカの支援する軍事政権下にあり、

たくさんの市民や学生が拉致され行方不明となりました。

アルゼンチンの軍事政権がやった最も残虐な行為の中に、

「死のフライト」というものがあります。

軍事政権に反対した人を飛行機に乗せ、

生きたまま海に投げ込むのです。

いわゆる「死のフライト」と言われているものです。

 

こういった市民・学生の中には、もちろん多くの女性たちもいました。

 1977年、行方不明になった子や孫の行方の確認を求めて広場に集い、

軍事政権に対して抗議活動を始めたのが「五月広場の母たち」です。

 

軍事政権下で子や孫の生存確認を求めて立ち上がった女性たちの

平和的な事業に対し、日本の外務省が妨害する。

そんな恥知らずな事態になっているのです。

 

海外でさえこうなのですから、日本では〈平和の少女像〉を建てるどころの話ではありません。

 

 海外では、女性の人権と戦時性暴力の撤廃の象徴として

〈平和の少女像〉が建てられていますが、

日本の外務省はそれを妨害し続けています。直近の情報では

アルゼンチンのブエノスアイレスに〈平和の少女像〉が建てられる計画があり、

すでに日本の外務省が妨害に乗り出しているそうです。

。。。。。。

きのう、「強制連行を歴史から削除する日本」についての

「だい」さんのブログを掲載しました。

そこには、「朝鮮人問題」「アジア人問題」だけでなく、

アルゼンチンの歴史も書かれていました。

 

人権を踏みにじり、意見を言う人や政府に反対する人を、

暴力や残虐行為で排除する政権があり、

その政権をアメリカが支援していた。

この歴史的事実は、日本人も知り、伝えるべきことです。

 

中国が何かと問題になっていますが、

我々の「同盟国」や「民主主義国」「大国」「先進国」も

そして、日本国自体も、現在の中国よりもひどいことを、

反対意見への弾圧や 人権侵害をしてきたのです。

時には命や 生存のための生業を奪って。

あるいは、そういう国のやり方を「同盟国だから」と

見て見ぬふりをしてきたのです。

 

アルゼンチンの母たちは、

同じ悲しみを背負った女性たちに 共感し、

その姿を銅像にしたいと思った、

それがなぜいけないのですか?

 

日本政府はドイツの「少女像」にまで干渉し

撤去させた。

現在、

ドイツ市民によって抗議行動が行われている。