ちょっと小林よしのりさんについては逸れるかもしれませんが

 

「広告への抗議はフェミニストがやった」

という「決め付け」があったみたいなので

そして彼に限らず「抗議への抗議」もあるみたいなので

その反論をしたいです。

 

小林よしのりさんが提示しているのは

献血ポスター

タイツの広告

ですが、

「炎上」「取り消し」騒ぎが起きたものには

「萌え」を取り入れたものが多かったことについて

解説したいと思います。

 

他にも「志布志市のうなぎ」「地方都市の駐輪場」

「東北のある県の壇蜜起用で作成した広告」

なども炎上していたと記憶しております。

 

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抗議したのはフェミニスト?

 

お一人お一人確認がなされていたのですか?

 

わたしも、昔からフェミニズム団体に所属していたし

「東京・強姦救援センター」の会員でした。

DVシェルターにも応援してきました。

なのでわたしは「フェミニスト」と自認はしていますが、

 

そのわたしが知らない所で

広告への抗議が起きていたことに驚いています。

たいていこういう動きは、

かっては女性団体のミニコミで伝えられることが

多かったのですが、

ネット社会の今日では

ごく一般の人からの意見が上がってくるようになりました。

 

性暴力被害者支援や

子どもの貧困支援などの活動が

フェミニズムとは関係なく 行われている現在です。

広告への抗議や批判も

「普通の人たち」の違和感から投げられたものと思います。

 

そういう「違和感」は貴重で、ありがたいものです。

性暴力被害者支援や「フラワーデモ」も

そういった「普通の人」からの眼差しに支えられているのだな、

と感じております。

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以前、昭和時代に

「男女同権」の視点から広告を審査してみる、

という活動がありました。

 

それとは別に

「子どものテレビの会」があり、

その会は「みんなが楽しく、誰も傷つけないテレビ番組が見たい」

という集まりになり「市民のテレビの会」になりました。

 

また、「メディアリテラシー」を考える集まりもありました。

 

その中で広告の中の女性について

指摘もあり、

子どもたちへのアンケートでも

「女性が意味無く、裸や水着になるのに疑問」

「女性向けの商品なのに、

不必要に露出が多い衣装や 胸や足のクローズアップなど、

男性が好む内容の広告はおかしい」

「いやらしい広告が多い」

などの意見も、子どもたちからの意見として出てきました。

 

逆に

「女性下着の広告なのに、シャツを着けているのは違和感」

「裸が悪いのではない、何のための裸か、こそが問題」

「子どもにも性的な好奇心はある。すべて禁止するのはいいのだろうか?」

という意見もありました。

 

私自身もテレビや企業にも意見を出したし、

女性団体も

何度も企業と話し合いの機会を持ちました。

それで、

「見る側が選択できない広告というものがすべき配慮」

について、双方折り合いがついてきて、

女性の社会進出も進み、

女性観も変わってきた。

昭和とは比べて 快適な広告環境になってきたな

とは感じております。

・・・

昭和は、「女は性的な物であり、人間ではない」

という考え方が横行し

セクハラ禁止法も「ヒステリー」と、バカにされた時代でした。

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しかし、令和でも変化していないなあと

感じさせられることはまだまだ多いです。

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ご指摘のタイツの広告ですが、

タイツを宣伝するのに足を出すのは必要かとも

解釈しておりますが

かっての「昭和の遺物」を見せられるような表現でした。

献血のポスターと海女キャラ、駐輪場ポスターも同じです。

 

「昔、一生懸命、

作り手と受け手

男性視点と女性視点、

双方が努力してやってきたものが

崩された」

という思いでした。

 

作り手の言い訳として

「萌えが流行っているから」

「若い人が来てくれるように」

ということが言われました。

そもそも

「萌え」

とは「男の劣情をそそる」ことなので

 

そりゃいかんわ。

「受け手」たる女性側を無視した時点で

「アウト」だ。

その後

「萌えならばウケルと 思うこと自体がおかしい」

などの意見もネットに書かれ

「女性蔑視」云々ではなく

「萌え」に頼り、

「流行っている」「ウケル」と思い込む、

「お上体質」への批判になりました。

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そもそも「若い人に受けるもの」

とはどういったものでしょうか?

「若い人に流行っている物」とは どういう基準でしょうか?

そもそも「性的なもの」「劣情をそそるもの」が

女性や子どもや高齢者も含めた人を惹きつけ、

若い人に受けて、

集まり 商品が売れるのでしょうか??

 

そんな考え方は、むしろ「男性蔑視」とも感じますが・・

 

 

「流行り物とは

流行った時点で もう古い物」

という考え方も、ある大企業の社長にあるそうです。

その考え方に沿えば

今頃「鬼滅」のパッケージで売ろうとする会社も

「萌え」「劣情」「性的」な広告と同点かもしれませんね。

 

ネットスラングの

WW、草、まんじ 等も

今は「古い」のだそうです。

 

 

 

 

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下、「女」は からかわれるべき存在?

 

 

下、昭和の少年マンガと性暴力表現について

 

下、女性蔑視?