続・功夫電影専科 -96ページ目

続・功夫電影専科

香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


霸道縱構/霸道殺星(殺は旧字)
英題:Fighting Fist/Lady Cop in Fury/Bully
製作:1992年

▼かなり以前、私は『覇拳』という作品を当ブログにて紹介した。この作品は千葉真一がメガホンを取ったVシネ映画だが、"JAC最後のスター"塩谷庄吾を筆頭に松田勝(現:松田優)・胡慧中(シベール・フー)・慮恵光(ケン・ロー)・銭嘉樂(チン・ガーロッ)等が集結。作中では香港ロケも敢行され、当時のVシネとしては破格のキャストで作られた作品だった。
内容や格闘アクションはそれほどでもないのが少々残念だが、JACと香港映画が協力した作品として記憶に残る一本である。ところが、本作の香港版に石橋雅史が出演しているという怪異な噂があるのだ。他にも香港パートには日本版には無い追加カットもあると聞くが、そこで今回は『覇拳』香港版の検証を試みたいと思います(ちなみにあらすじは『覇拳』日本版レビューを参照のこと)。

■(※…ネタバレ有りなので、視聴を予定されている方はご注意下さい)
さて香港版の仕様だが、まずBGMが幾つか変更されてて全体的に台詞が増えており、香港版では塩谷の心の声などが追加。打撃音が香港式にアレンジ(重い音に変更)されて日本版にあった軽さが軽減され、香港版ということで香港キャストの出番が若干増え、編集の違いで前後の流れが変わり、日本版にあったアクションのスロー処理が無くなるなどしている。
最初に塩谷が香港のアバティーンに現れて情報屋と接触する…のだが、この情報屋って王清河だったんですね。王清河はショウブラの名脇役で武侠片などで悪役として活躍、次に塩谷がボスの息子を始末するシーンには、ガードマン役で夏占士と李發源の姿も。話は進んで銭嘉樂が捕まるシーンに続くが、ここで遂に追加カットが登場!日本版ではすぐに捕まって見せ場の無かった銭嘉樂だが、香港版では銃撃戦や軽いスタントを披露し、銭嘉樂の家を襲った後の慮恵光と遭遇する。つまり銭嘉樂VS慮恵光!である。ここで銭嘉樂が負けて捕まる訳だが、まさか銭嘉樂VS慮恵光なんてバトルがあったとは驚きだ。
続いて舞台は日本へと移行。ところどころ日本版に無い場面(逆に香港版で省かれた場面もある)を挟みつつ、団次郎の取引現場襲撃へ。日本版では塩谷の独壇場だったこのシーンも、香港版ではなんと胡慧中の功夫アクションがプラスされている。さすがに香港版主演格の扱いは伊達じゃないぞ(嬉)!このあと塩谷VS慮恵光の第1ラウンドがあるが、こちらは特に追加シーンは無し。次に塩谷が大文字三郎らに接触するが、今度は塩谷の回想という形で修行時代の銭嘉樂がチラッと登場する。
ところで石橋雅史出演疑惑だが、どうもHKMDBの情報から察するに大文字三郎を石橋雅史と間違えているようだ。いろいろと追加カットがあるので期待したが…これはちょいと残念です。そんなこんなで、物語はいよいよ大詰めへ。団次郎の兵隊と塩谷の銃撃戦は無編集…と思いきや、日本版だと慮恵光に殺されていた団次郎が香港版では胡慧中に始末されたぞ?!そして塩谷VS慮恵光のラストバトルだが、こちらも追加シーンはありませんでした(流石に塩谷を起用しての撮り足しは不可能だったか)。
最後は千葉ちゃんと塩谷のハイタッチで終わるのだが、ここで作中で最も衝撃的な驚愕のどんでん返しが待っていました。2人がタッチした瞬間、千葉ちゃんの腕にチラリと香港黒社会の印である花の刺青(取引のシーンで李發源らが見せていたアレ)が!?そして恋人と抱き合う塩谷の向こうには時限爆弾らしきものが!!?

▲最後は結末を見せないで幕を引いていましたが、まさかのバッドエンド(?)にただただ呆然とするばかりです。言語が中国語なので何を言ってるのか解りませんが、もしかしたら台詞で千葉ちゃんが敵のスパイである伏線が語られていたのかも。それにしても、この改変でラストに見せた千葉ちゃんの「この作品は俺が作ったんだぞ」的な自己満足スマイルが、一気にドス黒いものに変わっちゃってました(爆
ということで、ガセだった石橋雅史の出演・驚愕の銭嘉樂VS慮恵光・胡慧中の活躍が増加・そして全てをひっくり返すバッドエンド…これまで見たいと思っていた『覇拳』香港版ですが、まさかここまでの内容だったとは思いもよりませんでした。個人的に構成や完成度なら日本版、功夫アクションなら香港版が良かったかと思います。それにしても、香港版の事を千葉真一自身はご存知なんでしょうかね?


天使特警/野戰神風
英題:Angel Force
製作:1991年

▼80年代は香港映画にとって大きな転換期となる時代だった。ジャッキーやサモハンといった時代の旗手たちは現代劇へ視点を移し、『悪漢探偵』という傑作の登場が全ての流れを決定付けた。これにより、かつて功夫片で成功したスターたちにとって苦闘の時代が始まることとなったのだ。ある者は大陸に渡って中国産の功夫片に行き場を求め、またある者は台湾に逃れてニンジャ映画にしがみついた。監督業に目覚めて流れを乗り切った者もいれば、ハナから流れに乗ろうとしないで独自路線を突き進んだ者も出てくるなど、80年代終盤の香港映画界は70年代とは違った意味で群雄割拠の時代だったと言っても過言ではないだろう。
その流れも90年代に復活した古装片ブームによって落ち着くのだが、地に足を着けずピョンピョンと飛び回るアクションは明らかにかつての功夫片とは別物だった。動作片・古装片・そして女闘美系列が入り乱れていた90年代の香港映画界…果たしてかつての功夫スターたちは、そこに一体何を見たのだろうか?今回はそんな時期の動作片に迫ってみたいと思う。

■本作は『天使行動』にタイトルは似ているが無関係の作品。李賽鳳(ムーン・リー)と林俊賢の刑事コンビが、成奎安の組織が起こした要人誘拐事件に挑む様が描かれていく。
捜査の過程で謎多き男・呉岱融と接触した2人は、敵地の所在を掴んでタイの奥地に向かったが、暗殺者・高城富士美(何故かノンクレジット…カメオ出演か?)の襲撃に遭って林俊賢が負傷。呉岱融と共に陳光が指揮するコマンド部隊の協力を仰ぐと、死闘の果てに人質の奪還に成功した。あとは成奎安をパクれば全てが丸く収まるかと思われたが、実は李賽鳳の上司である龍方(ロン・フォン)が成奎安を操っていた黒幕だったのだ(でも龍方だから画面に出ただけで悪党であることがモロバレ・笑)。
計画(何の?)を台無しにされた龍方は、さっそく李賽鳳ら3人の始末を成奎安に任せるが…。

▲平均的な完成度を保っており、功夫アクションやスタントシーンなどでアクセントを付けているが、どこか物足りなさを感じてしまう作品だ。
出来は決して悪く無いのだが、本作ならではの要素というものがあまり見えてこないのが欠点で、観客にとっては「いつもの動作片」程度にしか感じられないのも痛い。李賽鳳ファンなら見て損は無いかもしれないが、あまり華やかな作品でない事だけは肝に銘じておいて欲しいところだ。功夫アクションは李賽鳳VS王龍威のバトルが意外と熱いが、ラストのVS成奎安は中途半端な出来でちょい残念。龍方が出てきたときは『新龍争虎鬥』のリターンマッチ実現かと期待したが、本作での龍方はヘタレなボスだったのでこちらも肩透かしを食らってしまいました。
ところで話は前フリから続くが、動作片へ居場所を模索した者の中でも最も変り種だったのが王龍威である。王龍威は張徹(チャン・ツェー)の監督作品で映画界にデビューした人で、演技こそ代わり映えしないがドッシリとした重みのあるアクションが強みの猛者だ。ショウブラで大量の作品に悪役として出演した事から、私は彼を"ショウブラの石橋雅史"なんて呼んでいるが、他にもサモハンと対決した『燃えよデブゴンお助け拳』、同期の梁家仁と闘った協利作品『識英雄重英雄』、唯一の主演作である『バトル・フラッシュ』等々、ショウブラ以外の仕事でも印象的な姿を見せていた。
ここで普通なら単なる悪役スター止まりになりそうなところだが、彼は1985年に製作した『山東狂人』で監督業に目覚め、90年代には劉徳華(アンディ・ラウ)作品などのメガホンを取るようになっていくのだ。その後は役者としても平行して活躍し、古装片にも挑むなど幅広い才能を見せていくが、スクリーンで見せる没個性的な姿とは全く正反対なマルチっぷりが面白い。ちなみに本作の監督は『中国超人インフラマン』『崇山少林寺』の華山で、これが彼の最後の監督作となった。歩む者もいれば足を止める者もいる…という事なのだろうか。


「カンフー・クエスト/覇者の剣」
原題:南龍北鳳西山虎/隱侠恩仇録
英題:The Mysterious Heroes/Wu Tang Swordsman
製作:1977年(1979年説有り)

▼多分このブログを見ている人は既にご存じかと思いますが、この秋に倉田保昭と協利電影の功夫片が4本ほどリリースされるそうです突然振って沸いたような話で私も驚いていますが、よもや協利作品が日本でこうしてソフト化されるなんて本当にビックリです。今回発売されるのは倉田保昭の『大追踪』『怒雙衝冠』と協利の『猴形扣手』『十大殺手』で、このうち『猴形扣手』は当ブログでレビュー済みなので、気になる方はご参照を。
 知らない人に説明すると、協利電影とは質の高い作品造りと顔合わせを売りにしていた独立プロダクションで、功夫映画ファンなら絶対に見るべきと言える名タイトルを幾つも世に送り出している。私は『鷹爪鬼手』『識英雄重英雄』『懲罰』『天才功夫』『猴形扣手』等を見てきたが、どれもこれもストーリーに一捻りが加えられており、それでいて功夫アクションも趣向を凝らした物ばかり。ここまでレベルの高い作品が何故今まで日本で紹介されなかったのかが不思議なところだが、実は一本だけ日本でリリースされた協利作品が存在しており…ということで、今回は協利作品の発売を記念して本作を取り上げてみようと思います。

■明朝末期、とある街を支配していた名士・王侠は最強の剣士(石堅)が持つ宝剣を狙ったが、その石堅はどこかへ行方をくらました。消えた石堅を追って多くの刺客が錯綜する中、謎の侠客・黄家達(カーター・ウォン)は自ら石堅の名を名乗って暗躍を続けていた。彼は自身が最強の剣士となるために、そして一族の仇である石堅を討つために行動していたが、彼の前に王侠が立ちはだかる。王侠は石堅を知る者を次々と消し去っていくが、当の石堅は王侠の手によって地下牢に捕らえられていた。
 黄家達は武當剣使いの上官靈鳳(シャン・カン・リンホー)と合流し、物乞いの金童(クリフ・ロク)の協力を得て王侠の屋敷へ潜入。脱出に成功した石堅は自分の家族が王侠によって破滅に追い込まれた事を知り、再び王侠の元へ戻ると敵勢をことごとく切り伏せ、金童を失いながらも王侠を討ち取った。一方、あくまで最強の座を追い求める黄家達は石堅との決闘を望むが、闘いに虚しさを感じていた石堅は黄家達に勝ちを譲った。
しかし最強となった黄家達には、かつて最強だった石堅と同じ修羅の日々が待ち構えている。その事と衝撃的な真実を師から告げられた石堅は、黄家達に自らの力を知らしめると強敵・天外四魔(うち1人が馬場)との闘いに赴く。全ての罪を償うため、石堅は剣を振るうが…。

▲あんまり細かく書いてしまうとネタバレになるので粗筋紹介はこの辺で。
今回の協利は黄家達と上官靈鳳という台湾映画おなじみの顔を起用し、ベテラン石堅をアクセントに加えた渋いキャストを投入。武術顧問に陳秀中を起用しているので功夫アクションに抜かりは無いが、本作の肝は重厚なストーリーにある。武侠片らしい謎が謎を呼ぶ序盤から始まり、王侠との確執を描く怒涛の中盤を経て、終盤は「最強の先に待ち受けるものとは何か?」という大きなテーマを扱っているのだ。
 功夫片や武侠片では愛憎劇や悲恋・仇討ちなどの一貫したテーマは多々見られるが、本作は武術の頂(いただき)に達した男の悲劇という類を見ない題材を取り上げており、とかく裏切りが跋扈しがちな武侠片というジャンルに新風を吹き込んでいる。『識英雄重英雄』でデブゴン映画的なアプローチに挑み、『懲罰』でワールドワイドなロケを行い、『天才功夫』で最初から最強の主役を打ち出してきた協利電影だが、本作でもその多角的な視点は陰りを見せていない。これには流石と言うほか無く、改めて協利電影の凄さを認識した次第である。
監督が陳少鵬なので功夫アクションの割合は多く、いつもならもっさり気味になりがちな黄家達や上官靈鳳も本作では見事な武打シーンを披露。とりわけ最強の剣士を演じた石堅の存在感は素晴らしく、オープニングでの2度にわたる演舞や黄家達との対戦では年齢を感じさせないファイトを演じ、天外四魔を相手取って闘うラストバトルではほとんどスタントを使わない奮闘ぶりを見せている。『龍形摩橋』『狼狽爲奸/狼狽為奸』の石堅も良かったが、個人的には本作の石堅が一番印象に残りました。
 こうなれば今回協利作品をリリースしてくれたメーカーさんには、是非とも本作もDVD化して欲しいところですが…とりあえずは秋に発売される4タイトルを待つことにしましょう(笑


「ヒート HEAT」
原題:黒色城市/色城市/黒道/日本版
英題:Black City/City of Darkness
製作:1999年

●久々に甄子丹(ドニー・イェン)が見たくなって視聴した作品ですが、これってもしかして『衝破死亡遊戲』のついでに撮ったんでしょうか?メインのキャストが『衝破死亡遊戲』とかなり被ってるし、どっちも林萬掌が関わっているし…。なお、本作の主演は甄子丹とされていますが、実際は陳子強と左孝虎のカンフーキッドコンビが本当の主役であり、甄子丹はゲスト出演程度の出番しか無かったりします。
内容の方はかなり単調で、謎に包まれた財宝を巡って少年たちがマフィアに追われるという、吹けば飛ぶよな薄っぺらいストーリーが繰り広げられています。監督は武術指導家の林萬掌が担当していて、彼は『カンフー・キッド/好小子』の後期作品のメガホンを撮った経験もある人ですが、本作の出来はそれほど喜ばしい物ではありません。

 ただし、作中で見せる功夫アクションのレベルはとにかく高いです。なにしろ敵のボスに倪星(コリン・チョウ)、幹部に林萬掌の助手である張藝騰、組織の雇った殺し屋に周比利(ビリー・チョウ)とキム・マリーペンが揃い、どこを切っても激しいバトルのオンパレードとなっているのです。
甄子丹不在時のパートは李羅という知らない俳優さん(でも動きはいい)が務め、当然の事ながら『カンフー・キッド』でも見せた痛いスタントもそこかしこで炸裂しています。最後の甄子丹VS倪星陳子強&左孝虎VS張藝騰の大乱戦も意外と面白く、最後の結末こそ納得がいかなかったものの、充分良いバトルで健闘してみせています。
 しかし、やはりどうしても物語のスカスカさが気になって仕方がありません。他の林萬掌作品がどんなものか知らないので大きいことは言えないんですが、本作を見る限りでは「林萬掌は武術指導だけに徹して欲しいなぁ…」と思ってしまいました。
ところでエンドテロップを見ていて仰天したんですが、本作のどこかに張徹(チャン・ツェー)組出身の程天賜が出ているらしいのです。程天賜は『少林拳対五遁忍術』などに出演した功夫スターですが、80年代における香港映画界の近代化に着いていけず、いつしかフェードアウトしてしまった悲劇の実力者でした。もし本当に程天賜が出ているなら、本作は彼の出演した最後の映画ということになるのですが…さて?


「ファイナルヒート」
原題:FINAL HEAT/UNDEFEATABLE
製作:1994年

●シンシア・ラスロック主演のマーシャルアーツ映画であるが、この作品には色々と複雑な事情が存在する。…が、その前に本作の監督であり幾多のニコイチ映画を製作したことで知られる何誌強(ゴッドフリー・ホー)について触れておこう。
彼はかつてショウ・ブラザーズで張徹(チャン・ツェー)の元に付き、助監督として幾多の功夫・武侠片に関わった。ところが何を血迷ったか、彼はIFDやフィルマークといったアンダーグラウンドの仕事に走り、その映画人生の大半をクズ映画作りに捧げたのだ。多くのニコイチ作品に関わった何誌強だが、フィルマーク最後の仕事とされている『Ninja Empire』を最後に香港の映画界から離脱。以後はアメリカでマーシャルアーツ映画に従事した。
しかし完全に香港から脚抜けしたという訳ではなく、90年代にはレディ・アクションなどを数本撮っている。その中に『摧花狂魔』という作品が存在するのだが、本作はこの『摧花狂魔』の再編集作品であるという。ストーリーは単純明快で、どちらかというと同じシンシア主演の『タイガークロー』に近い。しかし特にこれといって目新しいポイントは無く、はっきり言うと『タイガークロー』の二番煎じのようなもの。格闘アクションは香港系の激しいファイトが中心。こちらは結構面白いので、そちらだけを楽しむほうが無難だろう(ちなみに本作のラストバトルは、米国だと「最低の格闘シーン」と揶揄される事が多いとか)。
シンシアは不良グループを率いる女ドラゴン。ストリートファイトで手にした賞金で、大学に通う妹の学費をまかなっている。一方、妻に逃げられた格闘家くずれのドン・ニアム(例によって特殊性癖持ちのシリアルキラー)は、妻を捜して花柄の服の女性を探しては殺人を重ねていき、遂にはシンシアの妹が犠牲となってしまう。警察官のジョン・ミラーと共に犯人を追うシンシアだったが、ドンは次なるターゲットを定めつつあった…。

本作で気になるのは、「一体どこからどこまでが『摧花狂魔』なのか?」という事だ。
私は『摧花狂魔』は未見だが、タイトルを見る限りでは本作と内容は大差無いものと推測される(『摧花狂魔』の監督は何致謀となっているが、恐らく何誌強の変名だろう)。データによると、武術指導に孔祥・助演に仇雲波(ロビン・ショウ)とあるものの、どちらも『ファイナルヒート』には登場していない。ジョン・ミラーの役柄を仇雲波が演じたのだろうと考えられるが、それ以前にこの『ファイナルヒート』という作品には、再編集の形跡が全く見られないのだ。
これは完全に私の想像だが、『ファイナルヒート』は『摧花狂魔』のストーリーを流用しただけなのではないだろうか。まず最初に『摧花狂魔』が作られ、そこから脚本だけを使用(映像は流用無し?)したものが『ファイナルヒート』となった……これが事の真相だと思われる(とはいえ、こればっかりは流石に『摧花狂魔』を見ないと何とも言えないところなのですが)。
何誌強はこれと同様の手法で『パワーヒート』(元は『縦横天下』)という作品を作っているが、遥かアメリカの地に渡っても相変わらず自己流の映画作りを続けているなんて、流石は何誌強である…としか言い様が無いな、この人は(爆

※追記…寄せられた情報によると『ファイナルヒート』そのものは再編集作品ではなく、『ファイナルヒート』に追加撮影を加えた物が『摧花狂魔』となった模様(情報提供は蛇形酔歩さん・多謝!)。