とことこ◯日本+記 -4ページ目

とことこ◯日本+記

日本のくらしと自然を調べたり、味わったりした覚え書き、など

山は、どんな種類(成分)の岩石で構成されているかによって、地形や植生がかわる。とか、固くすべすべした岩石があると、そこだけ侵食が遅くなってピークになる、といった話は壮大でロマンがあるな〜、と思い、丹沢の畦ケ丸へ。
この山を歩いていると、一見して白っぽく砕けやすそうな石が多い。風呂場のタイルなんかにありそうな、ごま塩っぽいあれ。それがあちこちに転がっていたり、砕けて散らばったりしていて(分かりやすく)、山は生きているという感じがすごくする。
丹沢の山塊は海底の火山活動でもりあがったもので、火成岩と海底に積もった堆積岩が入り混じっている。それが伊豆をひきつれて日本列島にぶつかり、その衝撃で南アルプスがもりあがった?というのだから面白い。前に読んだとある本には、「ヨーロッパではこういうことを小学生にもきちんと教えるが日本は学力編重であまり教えない。だからだめ」みたいなことが書いてあったが、なるほどなと思う。
岩石のほか、この日は、登るにつれ、アオバトやツツドリ、アカゲラの声が聞こえるようになり、名所でもある滝の付近ではタゴガエル(かヤマアカガエル)も見ることができた。あまり美的によろしくない堰が多く、せっかくの美しい水の流れがもったいと何度も思ったが、それでも放流から生き延びたヤマメ(かイワナ)が結構泳いでいた。

日時:2017年6月6日
場所:神奈川県西丹沢付近
 
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ホームページ:tomoyamukaida.com

 

畦ケ丸へのルート

宝石のような水の色

きれいにすぱっと切れた岩

こういうごま塩みたいな石が多く(トナール石?)

くだけて

土砂が運ばれた川底は真っ白

よく見ると、いかにも火山岩ぽい石もある

岩石の上にはコケが育ち

草が生え、やがて土が積み重なるということか

一軒屋避難小屋

中の様子

ミスジチョウ?

ユウマダラエダシャク?

調査中

アオメアブ?

トチの実の殻

ぶんぶんうるさいのはこれ 調査中

マルバウツギ?

中はどうなっているのかと創造力をかきたてられる

ブナ帯にはいってきた

調査中

調査中

眺望はほとんどない

山頂手前の畦ヶ丸避難小屋

アセビが多く、畦ヶ丸の畦はアセビのことだとも

目の周りが白く、マミジロ?

尾根をとんとん歩いていた

砂礫地には木が生えにくいのか、

お花畑のようになっていた

滝に近づくと、岩から水がしみだし

コケが

美しい

本棚の滝

下棚の滝

川にもぐってえさを探すカワガラス

ヤマメかイワナ

オニチョロ(カワゲラ幼虫)?

タゴガエルか?ヤマアカガエルか?

ビジターセンターは定休日

中川温泉に寄って帰る

 

 

 

 

6年前にも行った奥多摩三山の三頭山。その時は都民の森からのショートコースだったが、今回は奥多摩湖側の鞘口峠方面から登り、檜原村の数馬へ降りてみた。
このルートは始まりと終りが沢沿いの道になっていて、サンショウウオが見られないかなと期待したが今回は見られなかった(サンショウウオはだいたい4月くらいまで…)。
しかし沢沿いから山地帯に入っていくと、ツツドリが鳴き、遠くからアーオワーオとアオバトの声が聞こえてくる。標高が変わっていくと、登場する生き物にはパターンのようなものがあるように感じる。
季節が初夏から梅雨にむかっていることもあり、この日は期待以上に多くの生き物が見られた(聞こえた)。ニホンザル、ニホンリス、渓流の岩の下ではタゴガエルが鳴き、前夜本で読んだ「渓流沿いの斜面林に多いオオルリ」がまさにその通り現れた。ヤマドリもはじめて見た。
あまり一般的でない都民の森〜数馬の渓流沿いの登山道がなかなかよかった。

日時:2017年5月29・30日
場所:東京都奥多摩町三頭山付近

 

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山のふるさと村から都民の森へのルート

 

名所のドラム缶橋を渡ると

湖畔の遊歩道に猿の母子が

山のふるさと村に到着

前回ばてたのでステーキを食べて寝る

5時にスタート 鞘口峠へ

ここにリスがいたのだが… 速攻で逃げられる

クワッゴゴゴゴとうなるカエル

岩の下にいるようで声はすれども姿は見えない

オオルリ(コルリ?)がやってきた

鞘口峠に到着 ここからは都民の森

都内では有数というブナの森、きれい

東峰、大前山や大岳山などが見えている

(エゾ?)ハルゼミがさかんに鳴いている

西峰

登山なのになぜかフィッシングベストの

氷室京介と登ったのは5年前

あの時はサンショウウオがたくさんいたが…

東側には雲取山、鷹取山

西側には富士山が見える

再び沢沿いに降りる

クワガタソウ?

ホソバテンナンショウ?

三頭山の岩石は成立過程が違う3種の岩石から

成り立っている 

沢沿いにシオジという木が多かった

三頭大滝

都民の森森林館へ

ムササビとモモンガはこんなに大きさが違うのか

都民の森入口の駐車場を出て

数馬への遊歩道へ

なにかのうんこにやってきたトラマルハナバチ

ヤマドリ(♀)が!

川を渡って逃げる

橋の上からヤマメ 結構大きい

カワトンボ

ウスバシロチョウ

秋川の起点 多摩川と合流するまで43km

数馬の湯に入って帰る

 

 

 

 

 

 

 

 目の前を緑色の鳥が横切り、着地点の枝のあたりから、先日奥多摩で教わったアオバトの鳴き声が聞こえてきた。

 「オーワーオー、ワーオー、アーオー」

 山と海を繋ぐ鳥といわれるアオバトは、大磯へ海水を飲みに来ることがよく知られているが(大磯の町の鳥)、富士山麓でこんな感じで過ごしているのかと、その繋がりを垣間見れて感動した。

 また、はじめてアカゲラ(オオアカゲラ?)の姿を見ることができた。キャッキャッと鳴いたり、ゴゴゴゴゴとドラミングをしたり、音は何度も聞いていたが、やはり姿を見ると胸が高鳴る。

 今回登ったのは、富士山山麓の吉田口登山道。この道は、富士山有料道路が開通する以前に使われていたもので、一合目にあたる「馬返し」から登るのが一般的のようだが、どうせならと、その手前の富士山本宮浅間大社から登ってみた。

 標高850mの浅間大社付近はすでに山地帯エリア。そこから暫くは、17世紀前半に「雪代(融解する雪の土石流)」防止のために植えられたアカマツと、ミズナラやカエデなどの夏緑樹林が混ざり合う道が続く。旧道の脇には新しい道路があるので、山の中を歩いている感じとはちょっと違うが、植物や動物の観察にはちょうどいい。

 2時間半ほど歩き、馬も引き返したという「馬返し」に着くと、標高は1450m。昔の「禊場所」があったあたりはシラビソやコメツガ、イラモミなどの針葉樹に囲まれ、いよいよ本格的な登山道が始まる。

 ここからはひたすら登り。二合目、三合目、四合目の各所には、かつて使われていた小屋や店などが廃屋になっており、亜高山帯の針葉樹林と相まって独特な景観で飽きることはない。人もほとんどおらず、楽園を飛び交う鳥たちを楽しく観察していたところ、2000mくらいから霧につつまれ急激に寒くなった。気圧に敏感で脆弱な体は即座に反応し、手が握れなくなり、息切れがし、めまいもしてきた。汗で暑いからと薄着で登ったことや、カロリーをあまりとっていなかったことも影響したであろう。4合目付近ではへろへろで観察どころではなかったが、なんとか五合目の佐藤小屋にたどり着いた(※)。

 富士山五合目付近はすでに森林限界に近く、まだ雪も結構あった。後ろから半袖で登ってきた外人は大丈夫だったであろうか。

 

※登山開きまでは、スバルライン五合目から佐藤小屋までの区間は通行止め。しかし富士山で冬山トレーニングをする人はたくさんいる(;^_^

 

日時:2017年5月16日

場所:富士山麓 吉田口登山道

 

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まさに富士山の裾野の曲線

富士山本宮浅間大社

水辺にキセキレイがいた

神社の裏手から吉田口登山道がはじまる

アカマツと夏緑樹林の混交林がしばらく続く

ミズナラの新緑

溶岩石 獣の毛がついている?

クサボケ?

マムシグサ

ウリハダカエデ?とワカバグモ

ヤマトシリアゲ?

ツチハンミョウ?

カケス

アカゲラかオオアカゲラ

ニホンリスの食痕

中ノ茶屋で一服、かりんとう饅頭がおいしい

フジザクラにはまだ早かった

富士山の闇

馬返しに到着

昔はここで乗ってきた馬を返し、徒歩で登ったという

馬返しまで車で来て自転車を置き、

マラソンで登って自転車で帰るという。賢い

ここからが本格的な吉田口登山道

カラマツと最初の山小屋・大文司屋(営業してない)

昔はここに山小屋が4軒あったという

神聖なエリアに入るための禊所があったところ

シラビソ、コメツガ、イラモミ

だんだん急になる

一合目

1840年に建てられた鈴原社の廃屋

二合目

浅間神社の奥の院があったところ

説明がたくさんあり面白い

三合目、針葉樹林ごしに湖が一望できるはずなのだが

四合五勺付近

苔むし

雪ものこり

まさに亜高山帯の雰囲気

富士山の地層がむき出しになっているところもある

もうすぐ五合目

たばこ屋跡

佐藤小屋に到着

ここはテントをはれるようだ

6合目には山開きまで基本的には行けない

森林限界が近づく

佐藤小屋〜スバルライン五合目も基本的には通行止め

寒い

賑わうスバルライン五合目に到着 人の気配に安らぐ

山開き後はものすごい人出になりそうだ

富士火山学術資料館

富士山にはヤマネやヒメネズミもいるようだ

溶岩とツキノワグマ

ふじやま温泉により

三島を経由したのでウナギを食べたかったが…

遅すぎた…

 

 

 

 

 

 

雲取山の埼玉側ルートは、山地から亜高山への変化が典型的な形で観察できる「三峰自然探究路」になっている。標高差があまりないので油断していたら、アップダウンが多く、下りなのにきつい。

しかし逆に、1500m以上のエリアが長く続くので、コメツガ、シラビソなどの原生林を楽しめる。

(雲取山荘付近にあった看板によれば)常緑針葉樹では地面に届く光の量がわずかであること、針葉樹の落葉は樹脂が多く強い酸性の土をつくることが独特な環境形成のポイントになるようだ。

また、三峰自然探究路には伊勢湾台風の被害を受けた箇所があり、長期的な森林の環境変化を垣間見れるポイントになっている。具体的には、台風で原生林倒れる→日光あたる→湿った苔の上で育つコメツガやシラビソがダケカンバに負ける→ダケカンバが育つ→また日光があたらなくなる→コメツガやシラビソが復活する、という感じがよくわかる。

初夏の針葉樹林帯には絶え間なく鳥の声が響き、鳴き声による判別能力が足りないのが惜しい。ヒガラ、コガラ、ヤマガラ、オオルリ、コルリ、ルリビタキ、アオゲラ、アカゲラなど多様な鳥たちが飛び回っていたと思われる。

 

日時:2017年5月9日

場所:東京都奥多摩町雲取山

 

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2:30

朝から急登 日の出まであと10分

奥多摩避難小屋より

振り返ると富士

防火帯の尾根は夏にはお花畑になるようだ

避難小屋の様子

シカか

雲取山山頂

ここから三峰雲取自然探究路 埼玉方面へ

クマザサ?の道を過ぎると

針葉樹の原生林

コメツガ、シラビソ、トウヒなどが生え

苔むした感じ

まさにこんな感じ

雲取山荘 連休中は八畳に20人が寝泊まりしたという

伊勢湾台風の被害を受けたところ

明るいダケカンバの林に、若いコメツガなどが入り混じる

やがてコメツガがダケカンバに勝つということのようだ

リーリーときれいな声、この鳥はなにか

白岩小屋 廃屋?

秩父側をのぞむ

バイケイソウ

誰かがちょっと前におしっこした感じが何度も続く

うんこも多数

標高が下がり、淡い新緑がもどってきた

ブナやカエデ、ミズナラの冷温落葉広葉樹林帯

スギ林を抜け

三峰神社の奥の院に到着

ビジターセンター

奥秩父の多様な哺乳類たち

それが知りたい

モグラも標高によって種類が変わるようだ

神の湯へ

三峰神社は雰囲気がとてもよい

茶店もよい

わらじカツを食べてレッドアローで帰る

 

 

 

 

 

 

4月末に川苔山に登った時は800mくらいまでが新緑の見頃だったが、5月初旬となり、1000m付近のブナやミズナラ林が緑に染まってきた。

 2017年の山として注目される雲取山の鴨沢ルートは、アップダウンがなく登りやすい。ミズナラやカエデ類の夏緑樹林を楽しみながら歩いているうちに、なんとなく1500mくらいまできてしまう。低山エリアはそろそろ暑く、クマバチがぶんぶんと飛び回り(穴を巡って何かを探している?)、カケスが地上を転がるように(?)餌をとり、「ポポ、ポポ」とツツドリがさかんにないていた。

標高1757mの七つ石山に着く頃にはあたりの様子ががらっと変わり、雲取山をのぞむ稜線づたいに亜高山帯の針葉樹林がずらりとそびえていた。

 

日時:2017年5月8日

場所:東京都奥多摩町雲取山

 

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雲取山へ

連休明けの奥多摩

電車でビジターセンターの緒方さんに会い

アオバトの声が聞けるかもと教えてもらう

鴨沢登山口

標高は500m

すがすがしい新緑

チゴユリ

キランソウ?

フデリンドウ

ヤマツツジ

ミツバツツジ

調査中

調査中

新緑のミズナラ

カエデもまぶしい

ブナ

カケスが美しい羽を広げて目の前を横切った

七ツ石小屋 1597m

小屋の中

セルフで飲んだり食べたり出来る

だんだん樹木の雰囲気が変わり

針葉樹林帯となる

樺なども見られるようになった

ルリビタキ

七つ石山に到着

七つ石山からのぞむ雲取山 針葉樹林がならぶ

カラマツの新芽

山頂下の奥多摩小屋へ到着

水場がけっこう遠く難儀する

これはクマなのか?

見晴らしのよい尾根にテントを張る

辛ラーメンと

ソーセージでカロリーを補い

夕暮れの富士山を眺め

7時だが寝てしまい変な夢を見る