亜高山帯の針葉樹林_三峰自然探究路 | とことこ◯日本+記

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雲取山の埼玉側ルートは、山地から亜高山への変化が典型的な形で観察できる「三峰自然探究路」になっている。標高差があまりないので油断していたら、アップダウンが多く、下りなのにきつい。

しかし逆に、1500m以上のエリアが長く続くので、コメツガ、シラビソなどの原生林を楽しめる。

(雲取山荘付近にあった看板によれば)常緑針葉樹では地面に届く光の量がわずかであること、針葉樹の落葉は樹脂が多く強い酸性の土をつくることが独特な環境形成のポイントになるようだ。

また、三峰自然探究路には伊勢湾台風の被害を受けた箇所があり、長期的な森林の環境変化を垣間見れるポイントになっている。具体的には、台風で原生林倒れる→日光あたる→湿った苔の上で育つコメツガやシラビソがダケカンバに負ける→ダケカンバが育つ→また日光があたらなくなる→コメツガやシラビソが復活する、という感じがよくわかる。

初夏の針葉樹林帯には絶え間なく鳥の声が響き、鳴き声による判別能力が足りないのが惜しい。ヒガラ、コガラ、ヤマガラ、オオルリ、コルリ、ルリビタキ、アオゲラ、アカゲラなど多様な鳥たちが飛び回っていたと思われる。

 

日時:2017年5月9日

場所:東京都奥多摩町雲取山

 

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2:30

朝から急登 日の出まであと10分

奥多摩避難小屋より

振り返ると富士

防火帯の尾根は夏にはお花畑になるようだ

避難小屋の様子

シカか

雲取山山頂

ここから三峰雲取自然探究路 埼玉方面へ

クマザサ?の道を過ぎると

針葉樹の原生林

コメツガ、シラビソ、トウヒなどが生え

苔むした感じ

まさにこんな感じ

雲取山荘 連休中は八畳に20人が寝泊まりしたという

伊勢湾台風の被害を受けたところ

明るいダケカンバの林に、若いコメツガなどが入り混じる

やがてコメツガがダケカンバに勝つということのようだ

リーリーときれいな声、この鳥はなにか

白岩小屋 廃屋?

秩父側をのぞむ

バイケイソウ

誰かがちょっと前におしっこした感じが何度も続く

うんこも多数

標高が下がり、淡い新緑がもどってきた

ブナやカエデ、ミズナラの冷温落葉広葉樹林帯

スギ林を抜け

三峰神社の奥の院に到着

ビジターセンター

奥秩父の多様な哺乳類たち

それが知りたい

モグラも標高によって種類が変わるようだ

神の湯へ

三峰神社は雰囲気がとてもよい

茶店もよい

わらじカツを食べてレッドアローで帰る