とことこ◯日本+記 -5ページ目

とことこ◯日本+記

日本のくらしと自然を調べたり、味わったりした覚え書き、など

日原と川乗の上流域では沢登りに苦労したので、翌日は川幅の狭い源流域に行ってみることにした。場所は先日登山で行った大丹波川である。
大丹波川源流域は人もいないし、景観も最高なのだが、放流してないので初心者が釣果を望むのは難しい気もする。
しかし、美しい源流域には「まさにこんな感じだ」というようなポイントが次々にあり、沢登りをしながら毛針を投げ込むのが楽しかった。のだが、源流域は両側の斜面から枝がたくさん張り出していて、ぼんやりしてるとすぐ引っかかる。
川の脇ではところどころでニリンソウが群生し、エイザンスミレやナガバノスミレサイシンもたくさん咲いていた。帰り道は、木に詳しい田中さんがいたので、冠水頻度の高いところにチドリノキ(カエデのなかま)やサワグルミが多くあり、カツラやアブラチャン、サワシバにクマシデ、ウツギなど次々と樹名を言ってもらい、少しずつ沢沿いの樹木のイメージが分かってきた。
魚は10匹以上姿は確認したが、3人ともあたりはなかった。ラインがひゅっと上空を飛んだだけで魚はさっと逃げる。春から初夏にかけてはフライフィッシングでいうとメイフライ(かげろう)の季節。浮かせた毛針にイワナやヤマメがライズするのは毛バリ釣りの大きな醍醐味だが、我々の技術はまだそこに全く及ばない。釣れたとしても、当分はまぐれか、魚の方のミスであろう。

日時:2017年4月26日
場所:東京都奥多摩町大丹波

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里山の一年 生き物いっぱいのパノラマ絵本
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「田んぼの一年」「雑木林の一年」に続き、
「畑の一年」が小学館より発売中!
人の暮らしと自然の繋がり。生き物がいっぱい登場します。
ホームページ:tomoyamukaida.com

 

翌日は大丹波川へ

沢沿いに多いチドリノキ(カエデのなかま)

サワグルミ(食用の実がなるのはオニグルミ)

サワシバ(沢沿いにはシデも多い)

準備完了

いいポイントがたくさん しかし釣れない

ヒトリシズカ群生

ミヤマエイレンソウ

ヤマエンゴサク

釣果はなし

カツラの葉

ミツデカエデ

クマシデ

ウツギ

モミジイチゴ

ヌルデ

コクサギ

海沢のカフェレストランSAKA

秋川牛のハンバーグを食べて帰る

 

 

新緑がまぶしくなりはじめた渓流、羽化したばかりのカゲロウやカワゲラがさかんに水面近くを飛んでいる。ぱっと見、あたりに魚影はないが、じっとしていると、岩の陰から特徴的なパーマークを持つヤマメが突然水面を割って虫を食いに出る。おっ!と思わず声が出る。
日本の伝統的な釣りであるテンカラは、この生き物たちの繋がりを模した形で行うため、羽化している虫が何なのか、どの時間帯に羽化することが多いのか、羽化する時期以外は魚は何を食べているのか、その辺の知識のもとにポイントを探り、魚に気づかれぬよう毛針をそっと打ち込まねばならぬ。
しかしそれは上級者の話で、最初は釣りどころではなく、渓流を(上流へ)移動するのがホントに大変(汗) 竿を持って川を渡り、岩を越え、進めなくなったら崖をよじのぼって迂回(高巻き)する。夢中になっているから、下手すれば死ぬかもというところも登ってしまったりする(゚ω゚,;)
上流域の水はまだかなり冷たく、素足では30秒ともたない。しかし、サーファーが着るネオプレン素材のタイツをはいていれば大丈夫。川からあがって岩の上で休んでいたりすると、ヤマメがひゅっと姿を現し、カワガラスが飛んできたりする。
谷間の渓流に陽がさす時刻は遅く、暮れるのも早い。
今回、(管理釣り場でない)渓流でほぼ初めてテンカラをしたところ、まぐれで一回ヤマメがかかった。あたりが来たら強くあわせると教わっていたがそれが出来ず、空中でばらしてしまった。

日時:2017年4月24日・25日
場所:東京都奥多摩町川乗橋近辺

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里山の一年 生き物いっぱいのパノラマ絵本
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昼下がりの奥多摩駅前

氷川にテントをはり

釣魚券を買う

川へ降りる入渓地点は限られている

日原川上流域

無人のトロッコが走る不思議な光景

カゲロウ

魚は見えるが釣れない

氷川へもどり

ベーコンを焼いたらガスがきれる(/´Д`)/

仕方なく薪でラーメンをつくり

しかけを作り直して寝る

翌日は川乗谷方面へ

岩をよじのぼり

川を渡り

ここで、もう少しで釣れたのだが…

カワゲラの幼虫? ぬけがら?

カワガラス(中央付近)

美しい渓流

水中

コケリンドウ

パッチワークのような風景

まったりおじさんズが2時頃合流

おじさんずは到着とともに昼寝  ┐(´ー`)┌

お願いしておいたシャンパンが届き

ソーセージを焼き

豚汁ソーメンをつくる

 

標高によって樹木の分布が変化するのとは別に、沢があると、また樹種も変わる。

全般的に河川沿いの樹林帯(河畔林)には、ヤナギ、クルミ、ハンノキ、ニレ、カエデ類が多くなり、山地の河畔林は特に「山地渓畔林」とよばれる。見られる樹種は冠水頻度によって違いがあり、水辺に近いところではヤナギ、ハンノキ、やや水辺から離れたところではオニグルミ、コブシ、さらに離れたところではカツラ、トチノキ、ミズナラ、カエデ、といった感じになるという。

河畔林と河川は相互に影響を及ぼし、生物の多様性を育む。具体的には日光を適度に遮蔽し、有機物をもたらし、倒(流)木で生物の住処をつくり、水質を浄化する。冷温性の魚類であるイワナやヤマメは、こうした環境がなければ困ってしまうであろう。

今回訪れた奥多摩町の大丹波川。「奥多摩登山詳細図(東編)」では15番「大丹波川源流コース」として紹介されている。奥多摩で最も人気の高い山のひとつである川苔山に通じており、混んでる川乗橋コースよりこっちの方が面白い。ヘリポートがある付近までの林道が長いが、大丹波川源流沿いの環境は美しく、何より人がいなくてよい。

日中は渓流沿いでよく見られるミソサザイがチーチョイチーチョイトゥルルルルルーとさえずり、カワガラスが飛び、ヤマメがときおり水面の虫を捕らえていた。

一方、これがなんの木か?という判別はとても難しい。

ビジターセンターで緒方さんから奥多摩の樹種についての資料をもらったほか、「釣り人のための渓流樹木図鑑」なる素晴らしい本をネットで見つけたので、それを入手したい。

 

川井駅~奥茶屋キャンプ場~(大丹波川源流コース)~獅子口小屋跡~川苔山~百尋の滝~川乗橋~奥多摩駅

(奥茶屋から川乗橋まで7時間半くらい)

 

日時 4月21・22日

場所 東京都奥多摩町大丹波川

 

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里山の一年 生き物いっぱいのパノラマ絵本
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スタートは川井駅付近、多摩川と大丹波川の合流点

標高は250mくらい

カエデの新緑が美しい

オオモミジ?

ハウチワカエデ?

イタヤカエデ?

沢沿いの樹木は精巧な切り絵のような印象

大丹波川沿いにある名店ちわき

鮎の釜飯が絶品

イワナの刺身

鮎の釜飯、最後はだし汁で だんご汁も美味

キャンプ地に到着

ヤマメの稚魚がたくさんいる

カジカガエルの卵か

常に冠水するところには苔や

シダが多い

ちわきにタバコを忘れた…

ラーメンを食べ

タバコもないしビールを飲み即寝る(18時)

翌朝 5時半出発

朝の林道沿いは安野光雅さんのもりのえほんのよう

ニリンソウが咲き乱れる

素晴らしい渓流

ヤマウコギ?

ナガバノスミレサイシン

さらに源流方面へ

葉が細く裂けている エイザンスミレ?

ネコノメソウのなかま

アセビ

尾根にでた

まさにここ(汗)

ぴったし

川苔山 山頂より

リスか

クマか?

サルか

ハシリドコロ

百尋の滝

ヒトリシズカ

クマシデ?

20cmくらいのヤマメ 時折水面の虫を捕らえる

滝にダイブする人たち

林道を川乗橋バス停へ向かう

キブシ

ヤマボウシ?

サクラがきれい

もえぎの湯へ

標高によって見られる植物が変わる

会わないでなにより

樹木に関する資料をもらう

奥多摩駅2Fでサンドイッチを食べて帰る

 

 

久々の登山で足がぷるってしまったが、もえぎ温泉と9時間の睡眠で60%くらいまで体力が回復(┘゚∀゚)┘ 雨模様のためプランを変え、まず奥多摩ビジターセンターでニリンソウの咲いている場所を教えてもらった。その後、氷川から奥多摩駅を見守るようにそびえる(常軌を逸した階段がある)愛宕山に登り、カタクリが群生する小山を越えて海沢の奥地にあるSAKAというレストランに向かった。
このレストランは社会福祉法人ふるさと福祉会が障害者支援で運営しており、山奥なのにすごくおしゃれで美味しい。

 

カフェ&レストラン SAKA
https://okutama-k.jimdo.com/食事/カフェ-レストラン-saka/

 

日時 2017年4月8日
場所 東京都奥多摩町
 
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雨模様 ひとまずビジターセンターへ

氷川大橋のそばで

ニリンソウ発見

この辺はだいたい350mくらい

渓流沿いは樹木の様相が変わる

登計橋

((((;゚Д゚)))

ネコノメソウのなかま?

アオイスミレ?

愛宕神社へ

かわいい五重塔

(-_-)

この足跡は…

カタクリ山、予想外に急勾配

ものすごい数のカタクリ

シカ

かわいいコケ

海沢集落へ

カフェレストランsaka

前菜

秋川牛のハンバーグ とても美味しい

道端のカタクリ

再びもえぎの湯

この日は土曜、氷川がテントだらけで悲惨

ツツジ

ハクモクレン?

ホリデー快速奥多摩で新宿へ

山の自然環境を調べに奥多摩へ。
登山のブランク、さらに老化も加味し、リハビリを兼ねた低山。生物の垂直分布でいうところの低山帯から山地帯の環境変化を観察しながら歩いてみた。
大まかに、低山帯(〜500m ※地域と環境によって違う)は人工林や照葉樹林で構成され、山地帯(500m~1500m)になるにつれ落葉する夏緑樹林が多くなるというが、今回登った御岳近辺だと1000m付近にも集落があるため人工林が多く、また沢があれば樹木の感じががらっと変わる。
夏は暑くてつい素通りしてしまう低山だが、春はなんといってもスプリングエフェメラルが楽しい。林床の落ち葉から顔をのぞかせる可憐な花に乙女のように心躍らせた。

この日、標高2017mの雲取山はまだ50cmの積雪であった。

 

青梅線古里駅〜鉄五郎新道(詳細コースガイド「奥多摩 御岳山・高水 三山・大岳山」74番)〜大塚山〜大楢峠〜海沢〜氷川キャンプ場

 

日時 2017年4月7日
場所 東京都奥多摩町
 
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青梅線古里駅より

鉄五郎新道へ 道標少なくわかりにくい

後ほど誤差判明、古里駅付近で250mくらい

しばらく人工のスギ林が続き

てかてかした照葉樹も見られる

500mを越えてくると樹木の様子が少し変わり

イワウチワの群生地に着いた

かわいい看板

タヌキか?

まだ誤差を未修整 だいたい600mくらい

危険な箇所もあり、雪があったらちょっとこわい

展望ひらけた

広沢山で誤差修正 850m

だいぶ夏緑樹林ぽくなった。

落ち葉があるから、土っぽい低山帯と印象がだいぶ変わる

タヌキ? テン?

シカ? カモシカ?

開けた場所にたくさんいるテングチョウ

成虫で越冬し、春に産卵する

御岳山方面へ

バスとケーブルカーなら御嶽駅から20分…

ビジターセンターで花の情報を親切に教えてもらい

足がぷるってきたのでストック取り出す

大楢峠方面へ

アズマイチゲを見つける

カタクリ

ハナネコノメソウ

ネコノメソウのなかま?

大楢峠から海沢は単調な下りで疲労する

タヌキ? テン?

低山帯に近づいてきた

海沢の集落へ

氷川でテントをはり

もえぎの湯へ 足がぷるって階段でうめく

新しく買ったバーナーで豚汁を食べると

猛烈に眠くなり焚き火を切り上げる