農援団長日記 -51ページ目

美容と健康に 日本の優れた機能食

この前、開放式ストーブの話でさつま芋の食べ方にふれたけど


さつま芋は江戸時代に中国から沖縄へ伝わった。

特に戦後は、作りやすいことから国民の食糧として胃袋を満たしてきた。

今となっては、食糧と言うよりはおやつ、またはおやつ原料としてその用途が変わってきている。


焼き芋や蒸し芋・・・本当はおいしいんだけどオシャレなイメージはわかない。

特にお年頃の女子たちにはとかく敬遠されがちなものなのかも・・・。



農援団長の日記 【フィールド・コープwith旭愛農】


千葉県がこのさつま芋の産地だからあえて言う。


さつま芋ってすばらしい機能食なのです。

熱を加えて皮ごと食べることがおすすめです。


ビタミンCはりんごの10倍以上ありカルシウムだって含まれている。

皮には、目の健康に役立つアントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれ、芋の黄色いのはベータカロチン。セルロース、ペクチンと言った食物繊維が豊富で、塩分の代謝促進、血圧などを下げる作用があるカリウムも多く含まれる。


また、単位当たりのエネルギー量も多く、食糧と言う観点から見ても最適な作物なのだ。

戦後の食糧難に国民を支えたわけもよくわかる。


もちろん何でもそうだが、過ぎたるは及ばざるが如し。適正摂取を心がけていただきたい。




農援団長の日記 【フィールド・コープwith旭愛農】
美味しい野菜お届け!




農業のまわりにいる人達の頑張り+追伸emaちゃんのこと

自給率が四割を割り込んでいるのは皆さんご存知だと思う。

私が、この業界にお世話になってから、いろいろな人達にあった。農産物の販売を頑張っている人達にだ。

昨今は、農産物直売所やマルシェがブーム。

あちらこちらに見られる。


そういうことを考えると、私がこの業界には入った時よりもずっと農業が全面に出てきた感がある。

確実に農産物の販売に携わる人達が増えたと思う。


しかし、販売農家戸数は激減の一途。自給率も低下。なぜなのだろう。


私は、常々大切なのは自給率ではなくて自給力だと言っている。

自給力とは、畑や田んぼ、農家、そして農業に関心を持つ人々の数が軸になる。

大切なのは、どれだけ作れる面積があり、どれだけの人がそこに携われるかで決まる。


現在の食料自給率は、重量、カロリー、生産額などがあるが一般的に私たちが目にするものは総合食料自給率でカロリーベース総合食料自給率=1人1日当たり国産供給熱量(964kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,436kcal)から算出される。この算出式だと正直言って、その時々で私たちが口にするものによって変わるのだ。


もう一度念を押すが、大切なのは自給力。すなわち、生き延びられる環境があるかどうかと言う事。


私たちが飼育している鶏の餌のほとんどが国内で生産されたものではない。

それ故に、為替レートやシカゴの穀物相場に敏感である。飼料用穀物は数年前の高騰後、高値張り付きが続く。鶏卵や肉などの畜産物は、飼料原料輸入先である海外の諸国がくしゃみをすると私たちは風邪を引いてしまう状況なのだ。


よく考えて見て欲しい。

私たちでもシカゴの穀物相場に一喜一憂することが「当たり前」の様に思ってしまいがちだが、実は違う。


世界人口の推移を見てもわかるとおり、10億人増えるのに12~13年しかかからない。

現在の人口も70億人に手が届く数字となった。


圧倒的に食べるものが不足する事態が予測されるのだ。

食糧をお金で買える時代は、そう長くは続かないだろう。


いろいろと酷なことを書いたが、冒頭に書いたとおり今私たち農業生産サイドの応援者が増えている。

これhは、すごく頼もしいことだと思う。


農業のまわりにいる達の頑張り―


この流れを流行廃りとせず、継続的にサポートし拡大して行きたいと思っている。




追伸 

なんとなく重い話の後なのですが告知です


アメンバーでもある食学士のemaちゃんが集英社のSPURさんと一緒に仕事をしたそうです。

サイトはこちら アップおいしいマクロビオテックライフグッド!


どうぞご覧あれ






便利さとともに失った便利さ


農援団長の日記 【フィールド・コープwith旭愛農】

さつま芋など年間を通じて20種類の野菜を作っている酒井さん。


酒井さんちでのさつま芋の食べ方は、ストーブの上に水の入ったヤカン、そして石を入れて芋を蒸す。

酒井家の秋から冬にかけてのおやつの定番だ。酒井さん自身も、酒井さんのお子さんたちも、そしてお孫さん達もこうやってずっと食べているのだ。


ストーブはもちろんこんな感じのものだ。

一般的に開放式と呼ばれているもの。



農援団長の日記 【フィールド・コープwith旭愛農】 農援団長の日記 【フィールド・コープwith旭愛農】

皆さんのお宅にはあるだろうか?

ほとんどの方がファンヒーターもしくはエアコンではないかな?と思われる。


開放式ストーブは、ガスタイプのものと灯油タイプのものがあるが、農家使用するそのほとんどが灯油タイプ。

電源は、単1の電池で着火する。電池の交換がそのうち面倒くさくなるから、マッチでつけたものだ。


農家は、日のあるうちに農作物の管理作業や収穫作業をする。そして、作業場(さぎょうば)や働場(はたらきば)というところで袋詰めなどをする。これからの冬場のほうれん草、小松菜、春菊などの葉物が最盛期になるとやっぱ詰め切らないので夜仕事をすることとなる。

そこで登場するのがこの開放式ストーブ。やっぱり暖房がないと手がかじかんでしまうのでつける。

ファンヒーターだと送風機能があるので収穫してきた野菜が乾いてしまうので向かない。


農家の晩御飯は、サラリーマン家庭とは違いことの他時間が早い。


うちの祖父母は、冬場春菊を栽培していた。18時ごろはもう真っ暗だから仕事を一旦切り上げて食事をとる。

テレビなどを見てお茶を飲み少し休んでから袋詰め作業をしていた。

私も子供の頃よく手伝わされた。21時をすぎると少し小腹が減ってくる。そこで、開放式ストーブの上にさつま芋をのせて温める。もちろん、この時点のさつま芋は午後のおやつ用に蒸してあるものだが、ストーブの上でじっくりと加熱することで、より味に深さが増す。とてもおいしかったと記憶している。

お正月近辺なら伸し餅を切って焼いたり、2月くらいになるとかき餅を揚げずにストーブの上でお煎餅みたく焼く。


ファンヒーターなどと違い、開放式ストーブには速暖機能は無いがいろいろと使える面が多い。

ヤカンをかけておけばいつでもお湯は沸いているし、部屋の加湿になる。わざわざ加湿機などを設置しなくても良いというわけだ。


開放式ストーブ。ホームセンターなどでは激安で売っている。


なんてノスタルジックだと思うかも知れない。


化石燃料を使用するからエコっぽくないと思われるが、使い方によっては省エネにつながること間違いなし。


この冬ぜひ1台どうですか?