溶きパテの作り方と使い方(ビンタイプ サーフェイサー) | 女の子フィギュアの作り方☆超初心者向け講座

溶きパテの作り方と使い方(ビンタイプ サーフェイサー)

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チューブに入ったラッカーパテはそのままでは非常に使いづらいものです。そこで使いやすくする方法を紹介します。写真はタミヤのベーシックタイプで色はグレーです。GSIクレオスのMr.パテは白ですが同じ使い方ができます。でもグレーの方が盛りつけたときに形状が把握しやすいのでこちらの方をおすすめします。

まず空き瓶にパテを流し込みます。
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次にラッカーうすめ液を用意。
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瓶の中にこれを注ぎます。
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ちょっとわかりにくいかもしれませんが底がパテで上澄み液のようにうすめ液に浸されています。このときあえてかき混ぜないようにします。かき混ぜない方がパテの柔らかさを調節しやすいからです。

これを調合スティックやスパチュラですくってパーツに盛りつけます。盛りつけるのは皮一枚程度にしましょう。厚く盛りつけても溶剤が乾燥して肉やせが起きるからです。また外側だけ乾燥して中は半乾きということも起きます。
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もっとどろどろにすれば筆に含ませて塗りつけることができます。ちょうど瓶入りサーフェイサーと同じ感覚で使うことができます。この筆は溶きパテ専用として塗装には使わないようにしましょう。
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この溶きパテの使い道は「ちょっとだけ傷があって皮一枚分だけ盛りつけたいけど、ねんどやポリパテだと盛りすぎてしまいそうという微妙な状態の時」に使えます。また半乾きの状態で表面を筆で軽くたたくと鋳造品のような表現も可能です。

これ以外に「ビン入りサーフェイサー」というものもあり、500と1000という種類があります。
溶きパテと瓶入りサーフェイサーの違い

溶きパテとビン入りサーフェイサーの違い
:溶きパテ 大きな傷とモールドを埋めやすい。反面、表面が滑らかにならない。
:ビン入りサーフェイサー 大きな傷とモールドを埋めにくい。反面、表面が滑らかに仕上がる。 500と1000の違いは上記表のとおり。これは含まれている素材粒子の細かさが違うためです。ヤスリをかけると、溶きパテ→500→1000の順にヤスリが目詰まりしやすいことで実感できます。

ビン入りサーフェイサーにはビー玉を入れるとよいです。こうすれば毎回かくはん棒で溶剤とパウダーをかき回さなくても、ビンを数回振るだけで混ざり合ってくれます。ビー玉のサイズは10~15mm程度のものがいいでしょう。

複数のビン入りサーフェイサーを買ったときや、しばらく使わないときにビー玉を入れたことを忘れそうになるので、このようにメモをふたに書きました。

使った後の筆はこのツールにラッカー薄め液を入れて根元までしっかり洗い落とします。そうしないとよく拭き取ったつもりでも乾燥するとカチカチになって、これをほぐすのが結構めんどうなことになります。
写真で使用しているものはガイアノーツ社製品「ブラシウォッシュ」。
ガイアノーツのブラシウォッシュ
ビンと中に筆洗い用のプラ製糸くず?みたいなものがセットになっており、これにうすめ液などの溶剤を入れて洗うというツールです。使い方のコツは糸くずの高さ程度まで溶剤を入れて、筆の先だけ力を入れずやさしく洗うことです。乱暴に扱うと糸くずと筆が傷みます。
 

使用後に溶剤は汚れますが、ラッカーパテやMr.サーフェイサーしか使わなければ問題ありません。数日放っておくと、溶けた粒子が勝手に底に沈んで結構透明に戻ります。Amazonのレビューに「タワシ状のものはすぐにバラバラになって使い物にならなくなる」とありますが、7、8年使っていれば経年劣化で確かに崩れます。それは完全に寿命だと割り切るべき。

 

白いファンドを使っている人は塗った部分が一目でわかるのでグレータイプがおすすめです。すでにタミヤパテを持っている人は空き瓶を用意するだけで済みます。ただし最終的な表面仕上げはヤスリをかけるか、サーフェイサーを使用することになります。ちなみに記事ではジャムの空き瓶を使っていますが塗料用のスペアボトルでも代用できます。

 

さて、その後もっと使いやすくする方法を見つけました。百ショップで売っていたハケつきの容器。

この修正液に撹拌用の金属棒まで入っているという気づかい。まず中身は捨てた後、ラッカーうすめ液を入れてよく振って洗浄する。キャップが揮発防止用に二重になっているため「内側の透明ふた」を外して溶きパテを注ぎ込む。調合スティックを伝わせるとやりやすい。

 

そして実際に使ってみた。

使用感は非常によし。はじめは化粧瓶で試したが小さすぎてちょっと使ったらすぐ補充が必要だったからこれは便利。元々は「油性の白インクが入っていた容器と筆」と考えればラッカーパテとうすめ液程度ではなんともない。2年経っても劣化してない。素材はナイロンらしい。「鋼」は撹拌棒のことだろう。

 

しかし、もっと大事なことに気づいたので追記します。溶きパテをきれいに塗る方法

 

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※購入できない場合は在庫切れ。値段は記事作成当時。

 

 

 

 

使うのは100円の空き瓶で充分だけど、まとめ買いで送料無料にしたい人はこれも買うといいかも。

 

 

わざわざ溶きパテを用意するのが面倒という人はビン入りサーフェイサーを使用するといいでしょう。クレオス製の色はグレーなので形状が把握しやすく傷を見つけやすいです。

 

筆洗いはこのツールで。

 

 

以下はサーフェイサーの種類で数字が多い方が粒子がきめ細かくなります。使い方は

溶きパテ>500番>1000番>1200番(フィギュアはこれで充分)の順番で重ね塗りしていきます。

宝石や金属のようにツルピカにしたいパーツには1500番まで、というように数字を上げていきます。

 

 

 

 

※注意「水性ホビーカラー」用と間違って買わないように。水性はアクリル溶剤専用でサーフェイサーは洗い落とせますが、ラッカーパテは洗い落とせません。必ずラッカー溶剤のうすめ液にしましょう。よくわからなければショップの店員さんに確認してください。

 

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