世界トップクラスを目指す マーケティング戦略 -17ページ目

世界トップクラスを目指す マーケティング戦略

超ー本気で行くぞ!世界トップクラスを目指す

わずか数年前まで、経営学者もマネジメントも、社会的な責任は無形であって、それに目標を設定することはできないとしていた。
しかし今日、われわれはこの無形のものがきわめて有形たりうることを知った。
消費者運動や、環境破壊に対する攻撃は、企業が社会に与える影響について自ら徹底的に検討し、目標を設定しなければならないことを学ぶための高価な授業だった。

企業にとって、社会との関係は自らの存立に関わる問題である。
企業は社会と経済の中に存在する。
ところが企業の内部にあっては、自らがあたかも真空に独立して存在していると考えてしまう。
事実マネジメントの多くも、自らの事業を内部から眺めている。

しかし企業は、社会と経済の中に存在する被創造物である。
社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる力を持っている。
企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、社会と経済が、その企業が有用かつ生産的な仕事をしているとみなす限りにおいて、その存続を許されるにすぎない。

社会性に関わる目標は、単なるよき意図の表明ではなく、企業の戦略に組み込まれなければならない。
社会性の目標が必要になるのは、マネジメントが社会に対して責任を負っているためではない
それは、マネジメントがまさに企業に対して責任を負っているためである。
経営資源を手にいれ、それを利用することは第一歩に過ぎない
それらの経営資源を生産的なものにすることが課題である。
あらゆる企業が、物的資源、人材、資金という三つの経営資源について生産性の目標を設定しなければならない
同時に、生産性全体についての目標を設定しなければならない

企業の各部門のマネジメントや、企業間のマネジメントを比較するうえで、最良の尺度が生産性である。
入手する経営資源は、ほぼ同じである。
独占というまれな状況を別にすれば、いかなる分野においても、企業間に差をつけるものはマネジメントの質の違いである。
このマネジメントの質という致命的に重要な要因を測定する一つの尺度が、生産性すなわち経営資源の活用の程度とその成果である。

生産性の向上こそ、マネジメントにとって重要な仕事の一つである。
困難な仕事の一つである。
なぜならば、生産性とは各種の要因のバランスを取ることだからである。
しかもそれらの要因のうち、定義しやすいものや測定できるものは少ない
例えば、人材は三つの生産要素の一つに過ぎない
人材の生産性の向上が他の経営資源の低下によってもたらされたものであれば、全体の生産性は低下しているかもしれない

生産性とは難しいコンセプトである。
だが、それは中心となるコンセプトである。
生産性の目標がなければ方向性を失う。
コントロールもできなくなる。
企業が業績を上げるうえで必要とする三種類の経営資源それぞれについても、目標が必要である。
それら経営資源の獲得に関わる目標である。
200年も前から経営学者が言って来たように、経済活動には三つの資源が必要である。
土地つまり物的資源、労働つまり人材、資本つまり明日の為の資金である。
これら三つの経営資源を確保しなければならない

特に良質の人材と資金を引き寄せることが出来なければ、企業は永続できない
産業全体として見ても、その衰退の最初の兆候は、有能でやる気の有る人間に訴えるものを失うことである。

人材と資金の獲得に関しては、特にマーケティングの考え方が必要である。
「我々が必要とする種類の人材を引き付け、かつ引き止めておくには、わが社の仕事をいかなるものとしなければならないか?」「獲得できるのは、いかなる種類の人材か?それらの人材を引き止めるのは何をしなければならないか?」あるいは「銀行借り入れ、社債、株式などわが社への資金の投入を、いかにして魅力あるものにしなければならないか?」を問うことである。

これら経営資源に関わる目標は、二つの方向において設定しなければならない
一方の出発点は、経営資源に対する自らの需要である。
自らの需要を市場の状況との関連において検討しなければならない
他方の出発点は市場である。
それらの市場の状況を、自らの構造、方向、計画との関連において見ていかなければならない。