「月」…月明かり
夜風に誘われ、夜空を見上げる機会も多くなりました。
月明かりは私たちを優しく包み込み、安心感をくれます。
夜の暗闇に足を踏み入れた時、まず頼るのは月明かり
目が慣れてきたら、目を凝らし周りを眺めてみましょう
あなたの周りには、今まで見えなかったものがたくさんあることに気づくでしょう
あなた以外何もないと思い込んでいる暗闇の中でも、多くのものが寄り添ってくれているのです。
月は不安がっているあなたに徐々にそれを教えていってくれているのです。
人生においても、暗闇でもう何もないと感じることがあるかもしれません。
しかし、いつか手に取ることができるものが必ずあるはずなのです。
暗闇だからといって、月だけを見ていたり、目を閉じていたならば出会うはずのものとも出会ないでしょう。
月がやさしく私たちを照らしてくれるのは、闇がそこにあるからなのです。
闇を知らなければ、その明かりを感じることができません。
闇と共存することで、あなたはやさしく人を見守ることができるのです。
「月」…すすき
秋の七草のひとつで、秋を感じさせる代表的な植物です。
十五夜にはススキを飾り、月を愛でます。これは、ススキが月の神の依代となるからです。まっすぐと背の高い姿が、月へより近づきたいという私たちの願望を成し遂げてくれるようにさえ感じます。
すくすく育つ木から「ススキ」と名付けられたといわれているように、日当たりのよい場所ではあちらこちらにその姿を見ることがでます。荒野や焼跡にもすぐ生えるたくましさがあります。
穂が秋の光を浴び、銀色に輝き、秋風に一斉にたなびく姿は、秋の収穫の豊作を招き入れているようです
ススキは縄文の時から私たちの生活とともにありました。
ほうき、家の囲い、茅葺屋根
その材料の確保のために、茅場とよばれるススキ野原を作ってありました。もしかしたらお近くにあるススキの群生地はその名残かもしれません。
縄文の時代にはどんな景色が広がって、どのような思いがあったのでしょうか?ススキは変わらぬ姿で私たちと歩んでくれています。ススキの穂がさし示す「こっちだよ」と言う方向に素直に従ってみると、私たちが望む未来に道が繋がっているかもしれませんね。
敬老の日
(i-weve76.5FM 「自然の宝箱」で13時45分に放送
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サイマルラジオにてお聞きいただけます♪
今日は敬老の日。
高齢者に敬意をあらわし、長寿を祝う日です。
私たちは真っ白な状態で生まれてきます、知識と知恵はあらかじめ備わっているものではありません。
それらは自分より長く生きている人からすべてを学び、自分なりの知恵に変えていくのです。
私たちはその知識・知恵を用い使命を果たしていくのです。
私たちがやり遂げなくてはならない使命とは何があるでしょう?
人として生まれたら、人という子孫を残していかなければなりません。
そして、その子孫が繁栄できるよう、人として教育していかなければなりません。
長く生きている人は、生きている分だけの知恵があります。
そんな点から考えますと、すべての年長者が自分の師なのです。
今、自分が持っている知識・知恵をあなたは十分に活用し、後世に伝えることはできているだろうか?
惜しみなくあなたの持っているものを出していくこと、それが自分を支えてくれている年長者への感謝の形となるのです。
今の自分に何ができるか?
年長者に感謝するとともに、自分をみつめてみましょう。

