「秋の草花遊び」…ワレモコウ
(i-weve76.5FM 「自然の宝箱」で13時45分に放送
秋の野によく似合うワレモコウ
何度見ても飽きない植物。
花の形、色、その立ち姿、どれをとっても個性的で出会うたびに見入ってしまう。
それだけ個性的であるにかかわらず、夏から秋にかけての花たちの
どれともしっくりきてしまうからまた不思議。
「ワレモコウ」の由来は「我もこうありたい」という思いからとか、「われは紅なり」と花が自ら紅色だと
いったからだとか、いろいろな説がありますが
その由来をみても、自らを主張する力強さを感じる花といえます
10月~11月、地上部が枯れたものの根茎を掘り、ひげを取り除き日干ししたものが、生薬の地楡。
下痢、止血などに煎じて使用します。
秋の野にたたずむワレモコウ、これっといった表現ができないところが奥深くていいですね.
やはり、私もこうありたい、そう感じる花ですね。
「秋の草花遊び」…ヨウシュヤマゴボウ
幼い時に遊んだ植物「インクボボ」こと「ヨウシュヤマゴボウ」
ブドウのように垂れ下がった赤紫色のその実は、子どもの収穫意欲をとてもかきたてるものです。
実を器にいれ、つぶして、手を紫色に染め、おままごとで遊びました。
インクのような実だからインクボボ、アメリカではインクベリーと呼ばれています。
そんな「ヨウシュヤマゴボウ」が有毒植物だったとは、つい最近まで知りませんでした。
全草が毒を持っていますので注意が必要です。
アメリカ原産で明治初期以降に雑草化した帰化植物ですので、歴史からみるとまだまだ浅く、
私たちの記憶の中に危険性が刷り込まれていないのかもしれません。
そうはいっても、ヨウシュヤマゴボウは赤紫色と実りで秋を十分に感じさせてくれる植物です。
有毒だといって駆除してしまわず、花瓶にいけてみましょう。
家の中に秋を呼び込むことができますよ。
「秋の草花遊び」…オシロイバナ
白い粉の花とかいて「オシロイバナ」
今の時期の夕方に咲きだす花、そんなところから別名「夕化粧」ともいわれます。
おしろい、化粧など女性にとっては心惹かれる響きですね。
名前の由来は種の中にある白い粉。
かたい種を石でたたいて割るとさらさらとした粉が出てきます。
これは胚乳ですが、幼い時のおままごと遊びにはうってつけの道具ですね。
オシロイバナの落下傘も楽しみましたよね。
花のあと、種ができるまでが早いので、後から咲いた花と種が同時期に楽しめるのです。
オシロイバナの根も立派で、一見食用できるかのように思えますが毒性がありますので食用できません。
さて、このオシロイバナ夜に咲くことと、花筒が長いので蜜を吸うことのできる昆虫も限れてきます。
スズメガが活躍してくれるそうです。
花の形と昆虫の関係を見ていくのも面白いですね。
幼い頃を思いだし、落下傘遊びをしてみましょう。


