「秋の草花遊び」…イチジク

「花がない果物」とかいて「イチジク」

イチジクを口にすると秋の訪れを感じます

花が咲かなくてどうして実がなるのでしょう？

私たちの目に触れる場所に花を咲かせませんが、ちゃんと花は咲いているんですよ。

ほら、あなたが口にした、イチジクの実をちゃんと見てあげてください。

中にあるツブツブこそがイチジクの花

イチジクは水溶性食物繊維のペクチンが豊富で、腸の運動を促し便秘を改善します。

ただ、あまり食べすぎますとお腹の調子を壊してしまいますので１日２～３個にしましょう。

また、イボでお悩みの方にはイチジクの葉や実を採るときに出る白い汁を患部につけてみましょう。

この成分はタンパク質分解酵素フィシンでイボとりになるといわれています。ご自分のお肌と相談しながら試してみてください。

真夏に収穫し、天日干ししたイチジクの葉をお風呂に入れると、いぼ痔や神経痛に働きかけてくれます。

ジャムやコンポートなどにして楽しんでみましょう。

重陽の節句

今日９月９日は重陽の節句

重陽という言葉の由来は、昔、中国で奇数を陽の数とし、最大の9が重なる日ということからきています。おめでたい日であるとともに、気をゆるませると悪いことも起こりやすいと考え、お祝いとともに厄祓いもしていました。

別名「菊の節句」、秋の代表的な花、菊に長寿を願います。

菊は平安時代から薬用・観賞用として私たちの暮らしとともにあります。

木に咲く花とは違い、身近な場所で栽培でき、切り花としても長持ちしますので、私たちとの距離が近い花です。

菊の香りは、邪気を祓うと考えられています。その場の空気を凛とさせ、私たちの体のなかの不必要なものを一瞬で浄化してくれるように感じます。

今日は菊が主役、菊を飾ったり、菊の花ビラを杯に浮かべた「菊酒」をいただいたり。

菊のつぼみに真綿をかぶせて、香りが移った夜露を集め、その綿で身体を清める「菊の被綿（きせわた）」を行ってみてもいいですね。

菊のエネルギーを存分に体に取り入れてみましょう。

今から秋を彩ってくれる菊、自分の心に風が吹いたとき、それをきっと陽の力に変えてくれるでしょう。

菊を味方に不安定になりがちな秋を乗り切りましょう！

白露

今日は白露

早朝に庭に出ると、春とも夏とも違った日本の秋のしめやかさがそこにはあります。

草木がほんのりと湿気を帯びると、こころが落ち着くものです。

白露は大気が冷えてきて、露を結ぶことからこのような名前がついています。

人間関係の中でも、自分に風当たりが強いと感じることが時にはあるもの。

そんな時は、その風に飲み込まれ、自分自身を責めてしまうのではなく、

自分の心を認め、あたためてあげましょう。

草木に露が宿るように、自分の心があたたかであれば、あなたに潤いが生まれます。

潤いがあると、人は安心し、落ち着くのです。

どんな時も変わらぬ自分でいること。

それが、自然の中での強さだと、秋風が教えてくれています。